October 28, 2019

映画 「Tommy」

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近所の映画館「みなみ会館」がこの夏に移転リニューアルオープンした
いわゆる「マニアックな映画館」で、古い作品や単館上映の作品などを取りあつかってる
そのオープニング時に「上映予定」とされている中に「さらば青春の光」と「Tommy」があった
ともにThe Whoのアルバムを基にした映画だ

で、やっと今週上映されたので早速観に行った
昨晩、家にDVDがある「さらば青春の光」を観て(昔レビューしてます)待望のTommyだ

この映画とは、映画雑誌の情報とFMの映画音楽特集を楽しみにしてた小学生時代に知ったと思う
まだ The Who をそれほど知らなかった時代、映画音楽としてこの映画のテーマがお気に入りだった

後にレコードショップでThe Whoの「トミー」を買って、その曲が入っていなかったことに嘆いたものだ
というのも、私が買ったLPの「トミー」がロックオペラのコンセプトアルバムとして60年代に発表され、それを元にミュージカル映画として作られたのがこの作品
映画の方のサントラ盤も、様々なニュージシャンが営巣してて名盤だ

ちょっとネタバレ交じりだけど…

この物語は、ある事件で「見たことを忘れろ、誰にも言うな」という精神的なロックをかけられた少年が心を閉ざし、そのことを悔やむ母の葛藤が軸になっている前半
母親役のアン・マーグレットの美しさと歌声は特筆もの

その治療過程で出てくる怪しげな「モンロー教」の教祖にエリック・クラプトン
バックを固めるジョン・エントウィッスルのベースは抜群
その洗礼としてドラッグとアルコールを施すのだが…
過去にドラッグやってたり、のちにアルコール依存で苦しむ彼にとっては何とも皮肉な役(苦笑)
あと、アシッド・クイーンのティナ・ターナーが圧巻
その歌唱力は必見


ピンボールと出会い、心は閉ざしたままヒーローになる中盤
金持ちにはなるけれど、心は閉ざしたままのトミーに心を痛める母

そして、トミーの逃げ場所である”鏡”を割ることで、インナーワールドから解放される
その体験をもとに、「なにかからブレークアウトしたい」人たちから崇拝されるようになる
しかし、その違和感と葛藤、やがて信望者から非難を受け…


最後は、すべてを失うことで、崇拝すべきは「外にある」と気づき叫び歌いつづける
この「外」っていうところが、いかにも「主をあがめる」ように聞こえるのがイギリス作品らしい

「私を見て、私を感じて」
と訴えていたトミーが

「あなたの存在が 私に音楽を聴こえさせ
 あなたの姿が 私に熱を感じさせる
 あなたを追うことで 私は山を登り
 あなたの歩みが 私の心を躍らせる」

と、これらのドラマがかなりサイケに展開していきます
そこがロックファンにはたまらない(苦笑)

大音量の劇場で見て間違いなかった映画です

 

オリジナルアルバムの「Tommy」を紹介して記事はこちらです
The Who - Tommy

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September 08, 2015

久々に「The Wall」を観た

せっかくブログのアップを再開したので、気まぐれで軽い感じで。

久々に時間が空いた日曜の夕暮れ
ちょっと映画でも見ようとDVDラックを漁る。

前週に息子らが出演したミュージカルで、欧州(革命時代だけど)の裁判シーンがあった。
そこでの群集が被告を責め立てる場面から、この映画を連想してたので久々に見ようかな、と。

Pink Floydのコンセプトアルバム「The Wall」を映像化した作品。
映画のレビューは以前アップしてるので、以下のページ参照で。

「The Wall」

最近、ロジャー・ウォーターズが旧作をリマスターしたりして、雑誌やWebでもよく名前を目にするし、デイブ・ギルモアも新譜出るようだし、フロイド熱が再燃してるか?

で、そのとき居間に居た息子に「裁判シーンがあるし見るか?」と。
映画好きの次男とはいろいろ見に行ったりもするけど、長男と二人で映画ってあんまりなかったなぁ。

息子のミュージカルが、革命時代のイギリスとフランスを描いていた事もあるので、序盤のノルマンディ描写でドーバー海峡に食いついたり。
本編でアニメーションを多用してるので、美術部の息子はそこに食いついたり。

自分自身を振り返ったら、中坊のころはプログレにはまってたから、中3の息子でも難しくは無いかな?
一応最後まで一緒に見てくれた。

音楽的には「Another Brick In The Wall partⅡ」が一番良かったようだ。
やっぱり判りやすいのがいいんね。
アルバム発売当時も、この曲だけ取り上げられてたもんね。
プログレ=トータルコンセプト と頑ななプログレオヤジとしては、ポイントはいっぱいあるけどねぇ。

次は、むりやりヘッドフォンの大音量で「狂気」でも聞かせてやろうか(笑)

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March 01, 2011

Trent Reznor 「The Social Network」

Msns

アカデミー賞での「作品賞」は取り損ねたが、「作曲賞」としてトレント・レズナーがオスカーを手にした。

ノミネートされたほかの作品を観ていないので、比較しての話はできないが、この「ソーシャル・ネットワーク」での世界観と彼の音楽はすごくマッチしていて、しかも私の好みだったので、この受賞はうれしい。

トレント・レズナーはNIN(ナイン・インチ・ネイルズ)のフロントマン。
というか、NINそのもの。
かなり内向的な世界観を、時には暴力的な、時には叙情的なサウンドに載せて作品を作っている。
その発表方法も近年はネット配信を利用して、安価にリスナーに届けるシステムを確立している。
(だからこのアルバムもアマゾンなどで安価で提供されている)

映画「ソーシャル・ネットワーク」のサウンドトラックとして考えるならば、かなりのロックサウンドが挿入歌として使用されていたので、それらを集めたアルバムがあればかなりヒットするだろう。
かつて(80年代かな)の青春映画など、ヒットチャートのベスト盤かと思えるようなサウンドトラックアルバムが多々あった。
(トップ・ガン、フラッシュダンス、フットルースなど)
しかし、「ソーシャル・ネットワーク」のサントラとして世にでているのは、劇中BGMとして流れていたインスト曲のみで構成された本作。
なので、サントラとして聞くよりも、トレント・レズナーが映画のために書き下ろしたソロ作品として楽しむことが出来ると思う。

ピアノ中心の静かな曲と、電子音の洪水のような曲…
癒しであったり、不安を想起させるものであったり…

うん、いい作品だと思いますよ。



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February 05, 2011

映画「ソーシャル・ネットワーク」

Sns

 

久しぶりにロードショーものを映画館で観た。
(リバイバルものは最近行ってるけど)
記憶をたどれば、「ロード・オブ・ザ・キング 王の帰還」以来じゃないだろうか(何年ぶりだ?)
実は「絶対観にいこう」と思ってたわけではなく、昨年末の「歳末大売出し抽選会」で劇場招待券(劇場の券で観る映画は指定なし)をあて、その期限ギリギリにやっている中から選んだ一作。
仕事なんかで疲れ気味だったから、もっと気軽に見れるアクション物や和物もあったけど、どうせ観るならと。
これが大正解。
この映画に出会うために、チケットがあたったんだと思えるぐらい。

 

 

いきなり早口で喋り捲る青年。
同じく早口で感情的になる少女。
バックには渋いギターサウンド(ここでWhite Stripesに出会うとは思ってなかった)
うーん、字幕についていくのが精一杯だ。
もうちょっと後ろの席で、全体が俯瞰できるほうがよかったか…との後悔も後の祭り。
でも、気がつけばそんな憂いなどどこかにいって、ドラマに引き込まれていた。

 

 

派手な展開でもなければ、淡々とした展開でもない。
とてもいいテンポ。
さらには、BGMが私好みで(Sigur Ros や Mogwaiを髣髴させる)気分よく浸っていた。
そう、気がつけばエンディングを迎えていたのだ。

 

確かに、物語が盛り上がって終わると言う感じではない。
だからよけいに「えっもう終わり?」って感じ。
でもしっかり2時間経ってる。
時間の経過を感じないほどひきこまれているからこそ、終わった感に気づけなかった。

 

ここからはネタばれも含めて
大まかなネタは実話に基づきながら、ドラマになるために脚色が施されている。
で、訴訟にまつわる場面から回想的に「フェイスブック」が育っていく過程を振り返っていくんだけど、最初の会話からネットハッキングへの場面があったから「時間軸で進行していく」と思い込んでて、訴訟場面との切り替えになれるまでに戸惑った。

 

当初うまくやっていた仲間
利用するために近づいた(お互い様だけど)仲間
憧れであり、強く影響を与えた仲間

 

主人公を中心に様々な出会いと確執(訴訟相手という関係)を描くドラマなんだけど、今から思えば主人公は常にどの関係も一定の距離を置いていて、パーティーや乱痴気騒ぎに出かけることがあっても、ひとりさめてPCに向かっていく。
自分から関わりを求めていったのはただひとり、最初に彼を振ることになるエリカだけだ。

 

結局このドラマは、エリカとの関係をふたたびつなぎたいために(その時点ではそのつもりはなくても潜在的にその意志はあった気がする)彼は「自分のしたいように」やっていることでフェイスブックという巨大な成長企業・システムが作られていき、人間関係が崩れていく…というか翻弄されていくことが描かれている。
最後、訴訟の審問が終わり、ひとりPCの前に座った彼が、フェイスブックに登録しているエリカに「友達リクエスト」を送り、繰り返し繰り返しリロードさせて返事を待つシーンで終わりを告げている。
訴訟沙汰で周りの人間が離れていったから彼女とのつながりに戻ったという見方もあるみたいだけど、やっぱり最初からエリカとのつながりのためにすべてのドラマがあったように思える。

 

そう、サクセスストーリをうらやみ、裏切りや離反で溜飲を下げるドラマではなく、単純な青春ラブストーリなんだ。
ただ、主人公の性格付けに、フェイスブック創業者という立場があっただけで、私(の青春時代)となんら変わりのない「誰かとつながっていたい」という物語なんだ。

 

ただそれだけではあるんだけど、誰が作っても良かったんじゃなくて、デビッド・フィンチャーの映像テクニックとテンポあってこそ。
そこは賞レースにノミネートされて当然のうまさがある。

 

挿入歌もなかなか素敵で、オープニングのWhite SripesからエンディングのBeatles「Baby Youre Rich Man」(皮肉たっぷりだ)まではまってるし、BGM的に流れるピアノとノイズの音楽も秀逸だ。
帰ってから調べたら担当はトレント・レズナーで昔から好きな「NIN」(ナイン・インチ・ネイル)のフロントマン。
NINではもっとゴリゴリのノイジーなイメージがあるけど、確かに最近はピアノ中心の静かなものもよく作ってた。
ただ、Sigur RosやMogwaiのような欧州独特の陰ではなく、USAのダークな感じだけど…デビッド・フォンチャーの世界観にはうまくはまってる。

 

最後に挿入歌の情報が知りたくて、エンドロールをじっくり見てたけど、かなりの時間を割いてCG担当者の名前や企業がクレジットされてた。
そんなにCG使ってたっけ?と思い返すと、ビル・ゲイツの講演に参加してる場面は多分当時の映像をCGえうまく組み合わせたんだろうなと。
と思ってたら、帰ってからあちこち見てたキャスト情報などから、重要な役どころで露出も多い双子のマッチョ青年が一人の役者だと…
そこにCGが使われてるんだろうなぁ。
こいつはやられちゃいました。
双子のいい役者見つけてきたもんだとばかり(笑)

 

もうじき発表のアカデミー賞で作品賞をとれるのかどうか…

 

 

 

 

 

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August 16, 2010

映画「イージー・ライダー」

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先日、デニス・ホッパーの訃報を聞いた後、ショッピングセンターの駐車場代を浮かすために何枚かDVDを買う機会があった際に選んだ1枚。
なかなか観る機会がなかったが、仕事はお盆休みで家族は帰省中というのんびりした時間がもらえたんで、昼間から鑑賞。

この映画は20代のころに深夜放送のテレビで見たのが最初だったと思う。
音楽のかっこよさと、バイクのかっこよさは覚えてるけど、ストーリは覚えてない。
ただ衝撃的なラストだけは鮮明に覚えてる。
もっとも、テレビの放映だからあちこちぶつ切りだし、CMも入るし、いい環境じゃない。


今回、DVDでじっくり観る事ができた。
いわゆるアメリカン・ロード・ムービーの典型で、おおっぴらなメッセージ性は控え、旅の意味や目的もおぼろげなまま、出会いとエピソードを旅でつないでいく。
ただ、そのつなぎである旅の風景が半端じゃなく、アメリカの大自然。
そこにサザンロックがばっちりはまる。

私も持ってた印象だけど、イージーライダーというとステッペン・ウルフの「ワイルドで行こう」(Born To Be Wild)で、いきなり全開!って感じだったけど、じつは最初はもっとブルージーな曲で始まり、「ワイルドで行こう」は都会から離れるときのテーマ的扱い。
あとの曲はその自然風景に合わせて、ゆるーい感じが続く。
ただ、そんな中でもジミヘンだけはインパクトが違ってた。
60年代後半では彼はまだ早すぎたんだなとしみじみ…。

と、音楽面でも楽しめるロックな映画だけど、ジャック・ニコルソンと出会ってからの展開は深い意味合いがあふれてくる。
アメリカに突きつけられた”自由”の意味。
この映画には現れないけれど、この時代はベトナム戦争の影響もあった。
人種問題も、この映画の舞台となる南部にはまだまだ根強いものがあった。
若者文化への理解の問題もある。
容姿や台詞の中に現れる「男の長髪」を自由の象徴とし、それを受け入れられない人たちとの埋められない溝。

序盤の田舎では、自由な主人公に対して「大地に根ざす」ことで卑下してる家族と出会うが、主人公はしれを素晴らしいことだと言うし、家族も快く”異端児”である主人公を迎える。
それに対し、後半に現れる、町を作り自分たちを守ろうとする人たちは異端を好まず排他する。
それにとどまらず…とこれはネタバレなんでやめておくが、とにかく自分の”自由(と思っているもの)”を守るためには、それ以外を認めないという極端な姿が。
そして、さらに衝撃のラストへ…


このブログでも何度か話題にしている「アメリカン・ニュー・シネマ」というムーブメント。
反体制の主人公が自由に生きて(あるいは自由を求めて生きて)、しかしながら単純にハッピーエンドでは終わらないという…
「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て」「真夜中のカーボーイ」「いちご白書」「バニシング・ポイント」「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」「スケアクロウ」「カッコーの巣の上で」「タクシー・ドライバー」…
ちょうど映画に興味持ち出した小学生のころに終焉を迎えたムーブメントだけど、やたらにかっこよく気になる映画があふれている。
もちろん、この「イージー・ライダー」もその代表作だ。

かつては憧れの象徴として…そしていつしか取り返せない青春の象徴として。
「金を稼ごうとしてるやつに自由はないのさ」
という劇中の台詞そのままに、あくせく働いているうちにあこがれていた自由にそっぽを向いていたんだなと。


中学生のころ、部屋にはこの二人の主人公がハーレーにまたがったモノクロのポスターを貼っていたことを思い出した。
たしかこのアングルのモノクロ版→Easy2


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May 15, 2010

The Rolling Stones 「Stones In The Park」

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もうすっかり放ったらかしで、なかなか再開のきっかけがつかめなかったこのブログ…。
私自身は他にもブログもってたり、SNSでの書き込みがあったりで、ブログから離れてるつもりは無いんだけど、ことこのブログに関してはじっくり取り掛かる時間が持てなかった。

その間、音楽を聴いてないかというと、常にいろいろ聞いてはいるし、新しく発表された音源も入手してレビューしたい思いはあったりする。

などといいわけばっかり書いてても進まないので本題。


先日、用事があって出かけた近所の百貨店に車を停めたので、駐車場代を浮かすために買い物をすることにした。
これはよくある話。
が、これと言って欲しいCDが見当たらない。
海外アーチストものは輸入盤のほうがはるかに安いし、国内ものも最近CDまで買おうと言うアーチストは少ない。
なつかしのアーチストにしても、こういうショップではせいぜいベスト盤かコンピレーション盤くらいしか扱っていない。

映画もめぼしいものはほとんど買い揃えたし…ってんで音楽DVDを物色。
どうせなら最近上映されて見に行き損ねたThe Rolling Stonesの「Shine A Light」を買おうかなと。
監督のマーティン・スコセッシも好きな監督だし、Stonesとの組み合わせは非常にそそるものがある。
しかし、置いてなかった…

で、運命のように手にしたのが「ハイド・パーク・コンサート」
物心ついたときからUK好きの私としては「ハイド・パーク」は憧れの地。
ミック・テイラーのお披露目コンサート。
それにブライアン・ジョーンズ追悼のコンサート(この二日前に彼は他界した)
そして、「オルタモントの悲劇」につながる、69年のフリーコンサート。
私の中でいくつものキーワードがパズルのようにぴたっとつながった。

ライブDVDだと思って見てみると、これはこのフリーコンサートをめぐってのドキュメンタリー。
演奏が途切れ途切れなのは残念だけど、逆にミック・ジャガーのインタビューなどでこのコンサートにかける思いが伝わってくる。

ドキュメントの進行上、曲順もばらばら。
本来のオープニングの追悼詩の朗読から「Love In Vein」への流れはクライマックスとして後半に持っていかれている。

逆に、つかみとして最初に流されたのが「Midnight Rambler」
もうこの曲だけで鳥肌もの。
演奏はひたすらルーズで、ルーズで、ルーズ。
それが良い。

「Satisfaction」にしても、今のライブならみんなでノリノリのナンバーだけど、このころはまだまだ気だるさが表に出ている。
ロックバンドじゃなくブルースバンドなんだと。

インタビューでミックも語っているが、どうしてもBeatlesとの対比が付きまとう。
録音したとおりに演奏することを目指したBeatlesに対して、ライブバンドとして録音時の演奏などお構いなしに、その場のグルーブに任せるStones。
やがてオリジナルどおりに演奏することが出来なくなったからライブをやめたBeatlesに対して、今なお現役でライブを続けるStones。

観客の反応も、演奏を聞かせようとするBeatlesのオーディエンスが演奏そっちのけで歓声(嬌声)で終始するのに対して、Stonesのオーディエンスは演奏に耳を傾け、身体はグルーブに任せて踊っている。
(ラリってるってこともあるけど)

今のイメージからは予想外だったのが、キースはじっと演奏していること。
ミックは今と同じく、このころからアクティブだけど、フライングV(!)をじっと奏でてる(と言っても演奏はルーズだけど)が以外だ。
逆にチャーリーのドラムが思ったより激しかったり…(ビル・ワイマンは今も昔も直立不動)

クライマックスは「Sympathy For The Devil」
アフリカンのパーカッション演奏から始まり、観客との掛け合いも含めて延々と奏でられる演奏。
ヒッピーも、モッズも、ヘルスエンジェルも、鍵十字崇拝者も踊ってる。

フリーコンサートということで、想定される問題に対してヘルスエンジェルと鍵十字ファッションのグループに警備を頼んでいる。
UKではこれが上手くいった。
しかし、USAのヘルスエンジェルは問題を起こし、「オルタモントの悲劇」を生んでしまった。

老獪にしてなおもエネルギッシュなStonesもいいけれど、このころのStonesも最高だ。

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September 13, 2008

映画「バニシング・ポイント」(Vanishing Point)

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この映画の名前は良く知っていた。
上映されたころはまだまだガキだったが、中学生くらいになって自分で映画を見に行くようになったころ、毎月読んでいた映画雑誌(スクリーンやロードショー)で「アメリカン・ニュー・シネマ」というくくりのもがあり、好きな映画はけっこうそのカテゴリーに入っていた。
「明日に向かって撃て」「イージーライダー」「俺たちに明日はない」「スケアクロウ」や、マイナーなところでは「グライド・イン・ブルー」のような、最後は破滅に向かっていくけどその生き様のドラマを見せ付けられる作品たち…そういう映画が、ヴェトナム戦争を背景に「ハッピーエンドにできない」時代の映画たちが「アメリカン・ニュー・シネマ」と呼ばれていた。

で、それらの作品をよくテレビの映画番組で観ていたんだけど、この「バニシング・ポイント」も見ていると思ってた。
しかし、DVDを見つけて買ってみたらどうも記憶と違う。
どうやら昔見ていたのは同じカーアクションでも「バニシング in 60」と言う映画だったようだ。

「バニシング・ポイント」の話に戻ると、この映画はひたすら走り続ける白い「ダッジ・チャレンジャー」が主役。
そしてそれを操る「コワルスキー」(Primal Screramの曲はいい感じでイメージをつかんでる)
物語が進むにつれて、徐々にコワルスキーの人物像が描かれていき、ラジオDJという共感者が出てきたりするが、そんなエッセンスで左右されない「ただ破滅へ走り続ける」のが描かれるだけ。
人物像が分かったところで走りに変化はないし、共感者が居ようが居まいが関係ない。
で、ラストがどうなるか…はネタばれになるので書かない。

70年代ってのはそういうぶちきれた映画が多かったんだろう。
反体制のアウトローという共通性はあれど、描かれ方はそれぞれのアメリカン・ニュー・シネマ。
同じ若者の鬱憤を描いても、UKの「時計仕掛けのオレンジ」や「さらば青春の光」などとは違う感じがある。
主人公が鬱積していても空が明るいのだ。
そこがアメリカたるゆえんか…

劇中歌がラジオから流れるRockということもあるが、その鬱積したエネルギーがRockだ。

カルト度 90%
Vanishing Point DVD


<MANU.s Main Page
<index>


  

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April 26, 2007

Pink Floyd「The Wall」 Movie

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これは1982年に映画館で上映された「The Wall」のストーリーを映画化したもの。主役のPinkに当時ブームタウン・ラッツに在籍していたボブ・ゲルドフが演じていた。ブームタウン・ラッツも好きだったんで私はよく知っていたが、役者としてはまったく無名だったろうな。その後チャリティブームの原点「BANDAID」をプロデュースしたことで一気に有名になるけどね。そうなると逆にこの映画に出たってことは”汚点”になってるかも知れない(笑)。

 

監督はアラン・パーカー。私が子どものころ大好きだったトレーシー・ハイドが出演していた「小さな恋のメロディ」の監督でもある。他には子ども時代のジョディ・フォスターの「ダウンタウン物語」、ミッキー・ローク/デ・ニーロの「エンゼル・ハート」(デ・ニーロの役目”ルイス・サイファー”ってのがやられたね)、ジーン・ハックマンの「ミシシッピー・バーニング」を観てるかな。
他にもマドンナの「エビータ」も撮ってるけどこれは観てない(苦笑)こう並べてみると幅広いねぇ…

 

映画としてみると…一般の人にはお薦めできないかな。コンセプトアルバム「The Wall」のストーリーを知るために見るものかな。あるいはプロモーションビデオとして見るかな。私自身は「The Wall」の歌詞をLP付属の歌詞カードで見て、それをこの映画で補足して全体像を理解したって感じでしたね。

 

あと、この映画用に作られたアニメーションパートは後のいろんなライブにも流用されてるし、結構見ることが出来るかな。有名なところでは二本のハンマーをい足のように見立てた行進シーンとかね。

 

映画館で見たときは、まだLP「The Wall」の余韻が残っていたんでかなり興奮して見た覚えがあるけど、DVD化されてから買って見たら…もうひとつだったなぁ。逆に、「The Wall」のアルバムを聞いているとこの映画の映像が浮かんできたりするけどね。
やっぱりアルバム「The Wall」を補足する位置づけってのが正しいかな。

 

一番印象に残っているシーンは、主人公PINKを追っかけてるグルーピーが警備のおっちゃんに”サービス”して中に入れてもらうシーン(爆)

 

カルト度 90%  マニアしか見ないでしょうね。

 

「Pink Floyd The Wall」 - DVD

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February 16, 2006

60年代UKの青春像「QUADROPHENIA」

who 先週の週末、仏教青年会の集い(法座)に先生として参加し、気持ちは充実していたものの身体的な疲れが強く、月曜日は緊急の連絡だけ処理して一日のんびりすることに決めた。
前に買っておきながら見てなかったDVDから「さらば青春の光」を選んだ。

 

原題はQUADROPHENIA(四重人格)で、いまなお現役のロックレジェンド「The WHO」の作った同じタイトルの2枚組みアルバムのストーリーを元に映画化されたもの。もともとアルバムも、ジムという主人公を軸にしたストーリーで構成されている。

 

MODSという60年代の生き方があるのだが、そのグループに属する青年を中心に当時のUKが切り取られている。対抗するロッカーとの暴動、ドラッグ、セックス、そして家族、仕事との関わり。抑圧された日常と発散される日常が描かれていく。そして若者達のイベントを境に失っていく家族・仕事・仲間・愛…。

 

その全編に「The WHO」の音楽が鳴り響き、そのファッションやべスパにかっこよさを感じていた。

 

クライマックスはすべてを失いかけた主人公に唯一残された希望…MODSのカリスマへの憧れが”否”とされたとき、すべての意味をなくしていく。

 

この映画を見て出てきた思いはいろいろ。
抗争シーンでは同じ時期のUSAの若者を描いた「ウォリアーズ」という映画を思い出し、やはりUKのほうがスマートでおしゃれだと感じたし、権力から逃れようとするところでは「いちご白書」を思い出した。ただ、それらを見たのは私もまた青春時代であり、映画の中の主人公に同調していたのだが、今の年になってみる”青春映画”はちょっと遠い位置からしか見れない感じ。昔見た映画を懐かしんで見たり、昔見れなかった映画を見ることはあっても、新作の青春ものにあまりそそられない自分だということを再認識させられてしまった。

 

他のMODSメンバーに比べ、カリスマを演じるスティング(元POLICE)がかっこよすぎる。MODSであるときも、”おち”である普段の姿にしても。

 

UKサブカルチャーの歴史を見たい方にお勧め。

 

カルト度 80%

 

QUADROPHENIA - DVD

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