January 06, 2020

80年代前半のUK Rock(3)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます

新年を迎えましたが、もう少しこの流れを続けてみます


今回のお題は
「80年代前半のUK Rock」
その中でも、このころは前回のビジュアル系以外にも個性的なニューカマーが生まれています
MTV効果で一気に世界レベルのヒットにつながりましたね

 

「New Year's Day」U2
まずは文字通り新年の幕開けでニューイヤーズデイ
アイルランドといえば寒さと闘争の地域のイメージ
まだまだ粗削りで攻撃的なサウンド…しかし、それがこれまでのパンクや、きらびやかなビジュアル系とは一線を画し耳に残る名曲を生み出した
日本のアーチストも、ギターカッティングや雰囲気づくりを後追いしたものだ(レベッカとかエコーズとか)
この後もどんどんヒットをとばし、いつしか労働階級のヒーローから億万長者に
でも、現役の今でも権力に腕を振り上げる魂は失っていない…(と信じたい)

「New Year's Day」

「Come On Eileen」Dexy's Midnight Runners
そのバンド名、サウンドからアメリカのバンドっぽく見えるけど、れっきとしたUKのバンド
カントリーっぽい音作りも、ハッピーな雰囲気も、耳によくなじんで覚えやすい
この一曲しかヒットしなかったけど、名曲なのは間違いない

「Come On Eileen」


「In A Big Country」Big Country
もう一つ一発屋を
こちらもビッグカントリーって名前や、広大な地や海を駆け巡るPVからアメリカっぽい感じだけど、これもUK
よくよく聞けば、ギターのサウンドはバグパイプっぽい音作りやフレーズで、UKっぽさをだしてる

「In A Big Country」


「Sweet Dreams」Eurythmics
打って変わって、エレクトロニクス・ビートに乗ったヒット曲
アメリカではマドンナやシンディ・ローパーなどが生まれたが。UKからは哀愁を帯びたアニー・レノックスの美声を
数年後、スキャットが秀逸な「There Must Be An Angel」をヒットさせるけど、そのころは普通に長髪の美女になってた(笑)


「Sweet Dreams」

「Mad World」Tears For Fears -
最期はティアーズ・フォー・フィアーズを紹介
バンドサウンドというよりエレクトリックなサウンドだけど、独特の世界観を持っている
大ヒットを連発するのはセカンドアルバム以降だけど、この曲が入ったデビューアルバムも名作

「Mad World」

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December 30, 2019

80年代前半のUK Rock(2)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「80年代前半のUK Rock」
スターウォーズネタで更新してたので、このシリーズは久々です

80年代の特徴としては、それまでのビッグネームではない若いアーチストが世界中でヒットを飛ばしたこと
ビートルズ時代以来の「ブリティッシュ・インベンション」(英国の侵略)と言われ、高校から大学だった私の周りにもそのファンは多かった

この時代の象徴である「MTVの登場」もあり、映像での露出も特徴であり、グラムロックの流れをくむ「美形・化粧」なんかも人気の要因かな
そんな中から「ニューロマンティック」を中心に

「Visions Of China」Japan
まずは彼らの先輩として、70年代後半のニューウェーブと呼ばれろ頃から活躍し、80年代に独自の音楽性とビジュアルで売れ出したジャパン
後輩に影響を残しつつ、80年代前半に幕を閉じてしまった

ミック・カーンのブイブイベースは大好物

「Visions Of China」

このアルバムを取り上げた記事「Tin Drum」

「Rio」Duran Duran
MTV時代を象徴する、ビジュアル重視のビデオクリップ、12インチシングルの台頭によるリミックス戦略をうまく使ったバンド
デビュー時からひらひら衣装で「ニューロマンチック」をけん引
その一方、曲作りもしっかりしていたので、単なるイロモノでは終わらず、長きにわたり売れ続けた気がする
ドラムは単調だけど、ジョンのベースがブイブイと引っ張ってる

「Rio」

このアルバムを取り上げた記事「Rio」

「Too Shy」Kajagoogoo
ビジュアル重視といえば、デュラン・デュランの弟分としてデビューしたカジャグーグーも外せない
もともとベースのニック中心に音楽性を高めたメンバーに華のあるリマールを加えてデビューしヒットを飛ばす。が、置物のようなリマールとはうまくいかず、すぐに脱退
イロモノに見られるが、アンニュイな音作りはしっかりしていて、リマール脱退後はベースのニック中心にファンキーさも加えてよいアルバムを作ってる
この曲のベースラインも、そこらのぽっと出とはちと違う渋さ

「Too Shy」

「The Look Of Love」ABC
ジャパンのようなきらびやかな美形系譜とは別に、デビッド・ボウイのダンディさを継承したバンドもいくつか売れ出した
その一つがABC
映像はチープだけど(ミュージカルっぽくて 笑)音作りはしっかりしていて、ピアノの使い方にセンスを感じるバンドだった
この鮮烈なデビューアルバムと、渋い2ndアルバムのあとメンバーが抜けてしぼんじゃったけど

「The Look Of Love」

このアルバムを取り上げた記事「Lexicon Of Love」

「poison mind」Culture Club
最後にニューロマンチックの中でも突き抜けて、化粧美男子から中性的な部分を強調したボーイ・ジョージ
イロモノの最たるもんだけど、その音楽性は高く、ソウル・レゲエをうまく取り入れてポップに仕上げてる
音楽面でニューロマンティックの一つの方向異性をしめしたバンド
2nd以降はポップさの方が際立つけど、1stアルバムはホワイト・ソウルの名盤だと思う

「poison mind」

このアルバムを取り上げた記事「Colour By Numbers」

 

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November 11, 2019

80年代前半のUK Rock(1)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「80年代前半のUK Rock」
そろそろ次の時代に進みます

高校から大学になる時期
レンタルレコードなるものが現れ、気に入ったアルバムがあれば買わなくとも全曲聴くことができる時代になりました
またダブルカセットなんてものも普通になったんで、テープからテープへのダビングもできます
友人らと音楽を共有し安くなった時代です

「(Just Like) Starting Over」John Lennon
80年代はうれしいニュースと、哀しいニュースとで幕を開けた
70年代後半を主夫として子育てに費やしたジョン・レノンが5年ぶりに新作を発表したのが1980年11月
そして凶弾に倒れたのが同12月

そのニュースを知ったときのことは今でも鮮明に覚えてる

「(Just Like) Starting Over」

「Here Today」Paul McCartney
ポールは日本来日時に薬物所持で逮捕されたことでWingsを解散し、久々にソロアルバムを発表したのが80年
ポールとジョンで、またソロ作で鎬を削るかと思われたが
80年代2作目のアルバムで、ジョンを追悼するこの曲を発表した

80年代はポールには良い時代で、次々とヒット作を飛ばしていった

「Here Today」

「All those Years Ago」George Harrison
ジョージもジョンを追悼するこの曲を発表した
70年代後半、全くヒットのなかったジョージにとって久々にヒットチャートに上ったのがジョンの訃報のおかげだという…

「All those Years Ago」

「Empty Garden」Elton John
ジョンと親交の深いエルトン・ジョンも追悼曲を作っている
70年代は結構ロックしてたエルトン・ジョンも、80年代以降はすっかりアダルトなバラード中心のアーチストになっていった
もちろん、そのセンスは素晴らしく名曲を連発するけどね

「Empty Garden」


「Start Me Up」The Rolling Stones

ビートルズのライバルだったストーンズ
メンバー交代はありながらも、活動を続けるストーンズは80年代も健在

動くストーンズをリアルタイムで意識したのはこの曲からだった気がする
だからこのクネクネしたミックが一番イメージに残ってる

「Start Me Up」

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November 04, 2019

70年代後半のUK Rock(4)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「70年代後半のUK Rock」
ラジオからどんどん洋楽を吸収してた時代、まだまだネタが豊富です

このころからはまりまくったジャンルがプログレです
少し古いものを輸入LPで買いまくったり、リアルタイムで発売される新譜を楽しみにしたり


「In The Flesh」Pink Floyd
「狂気」「あなたがここにいてほしい」を従妹のお兄ちゃん家で聞かせてもらいはまりだしたピンクフロイド
その次の「アニマルズ」はジャケットこそ気になったもののラジオで聞くだけ
そして、70年代を締めくくるこのLP「ザ・ウォール」と出会う
発売日にレコードショップに駆け込み購入(その当時の2枚組LPは高校生にはきつかったけど)
レコードに針を落としていきなり流れるこのイントロに興奮した記憶が
(この映像のバージョンは後半に出てくる同名曲だけど)

ライブ時に観客との「精神的へだたり」を感じて作られたこのアルバム
ライブ時には演奏が進むにつれ客席との間に壁を築き、最後にぶっ壊すという
ラジオから情報だけ漏れ伝わってくるけど、来日公演はなく、長年その様子を写真だけ見て夢想していたなぁ
今はネットで簡単に映像情報が得られるから便利だ
(想像する楽しみは減ったけどね)

そして、壁の崩壊とともに70年代の大作主義プログレも崩壊した


「In The Flesh」

このアルバムを取り上げた記事「The Wall」


「Future Times / Rejoice」Yes
このころリアルタイムで聴いたイエスと言えば、このアルバム「トーマト」
シングル扱いでラジオでよく流れてたのは「クジラに愛を」ってやつだけど、その曲はちょっとなんだかなぁって感じで(イエスに急に動物愛護主義の歌詞を謳われても…)
ただ、アルバムオープニングのこの曲は、各メンバーの演奏がモザイクのように組み合わさって、しかも静動のメリハリあるし、変拍子も満載だし

ただ、このアルバムを最後にボーカルのジョンが抜け、一旦イエスの歴史は幕を閉じた
(そして80年代、同じ名前ながら別のバンドとして生まれ変わった)


「Future Times / Rejoice」

このアルバムを取り上げた記事「Tormato」


「Squonk」Genesis
ジェネシスの70年代後半は、ピーター・ガブリエルが脱退し、フィル・コリンズがフロントマンとしてボーカルを取り出した時期
作品は以前と同じような幻想的なものを作り上げるが、ちょっと勢いはなくなった
ただ、ライブアルバム「セカンド・アウト」はドラムにビル・ブラッフォード(元イエス)が参加して素晴らしい演奏を聞かせてくれていた
(この映像は違うドラマーがサポートしてるけど)

そして80年代にはフィルのソロ活動でのヒットと、ポップな「産業ロック」の一端として変貌していった


「Squonk」

残る二組、キングクリムゾンはこの時期休業状態
EL&Pは紹介に値しないものしか残してないし…(T_T)

「Gone Hollywood」Supertramp
大ヒットしたアルバム「ブレックファスト・イン・アメリカ 」からいくつかのシングルヒットはあるけど、それらは結構ポップ路線、またそのタイトルから誤解されるけど。れっきとしたUKプログレのバンド
オープニングのこの曲はプログレ色が結構残ってるかな

LP買って、擦り切れるほど聞いてた思い出が


「Gone Hollywood」

このアルバムを取り上げた記事「Breakfast In America

「Wuthering Heights」Kate Bush
他のプログレとは一線を画くすけれど、ピンクフロイドのデイブ・ギルモアがその才能を見出し、神秘的で幻想的な歌声と曲で魅了した彼女もプログレと言ってよいかと
当時19歳でこの異才は素晴らしい

 

「Wuthering Heights」
このアルバムを取り上げた記事「The Kick Inside

 

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October 21, 2019

70年代後半のUK Rock(3)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「70年代後半のUK Rock」
ラジオからどんどん洋楽を吸収してた時代、まだまだネタが豊富です

前回、パンク・ニューウェーブを紹介しましたが、彼らが中指を立てたのは、当時の政治家や支配階級ですが、もう一つ、かつては自分たちと同じようにハングリーだったのに、ヒット曲を飛ばして儲かって変わってしまったレジェンドたちにも向けられてます
では、そんなレジェンドたちの70年代後半の様子を見てみましょう

「Achilles Last Stand」Led Zeppelin
彼らは心配いりません
確かに金持ちになりましたが、熱いROCK魂は健在です
70年代後半に入ってアルバム「プレゼンス」を発表し、名曲を残します
アルバムではもっと複雑な音作りですが、ライブで4人だけでもこの分厚さです

ただ、80年代を迎えると、ヘビィメタルの要である重いドラムのボンゾが死んでしまいます
ある意味、絶頂のままバンドが終焉を迎えることになりました
(息子にドラム叩かせて再結成したりはしましたが)

「Achilles Last Stand」
このアルバムを取り上げた記事 」


「Kill The King」Rainbow
ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアはELFというバンドを吸収しレインボーを結成
彼のワンマンバンド的なスタートだったが、メンバーチェンジを繰り返し、ボーカルにロニー、ドラムにコージーを配した黄金期を迎える
来日公演(札幌)でファンがステージ前につめかけて圧死するというショッキングなニュースが流れたのもこのころ

ただ、80年代に入るとボーカルが変わり、ポップな要素が増えて迷走しだす


「Kill The King」
このアルバムを取り上げた記事 「On Stage」

「Blue Wind」Jeff Beck
ジェフ・ベックはソロ名義で活動をはじめ。インスト中心でギターを弾きまくることにしたようだ
ヤン・ハマーと組んだこのアルマムは今でいうフージョンのはしりかな


「Blue Wind」

「You're In My Heart」 Rod Stewart
この時期、ロッドはアメリカに渡り、ソロ名義でヒットを連発する
ロックンロールナンバーから、こういったバラードまで幅広く、ブリティッシュ・トラッドの面影も残しながら、世界股に掛けたスーパースターとなる

この曲もシングル・レコード買ったよなぁ

「You're In My Heart」


「Shattered」The Rolling Stones

最後に登場は、パンクロッカーの批判のやり玉に挙がったストーンズ
なかなかアルバムを出さず、ライブはするもののしょっちゅう薬物などで問題を起こしキャンセルになったり途中で演奏辞めたり…
という暗黒の時期でしたしね
ライブでも受けるのは過去の曲ばかり

しかし継続するというのはすごいことで、この時期を乗り越えていまだに現役バンドなんですから

「Shattered」

https://www.youtube.com/watch?v=MYvy3kBYN4Q

 

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October 14, 2019

70年代後半のUK Rock(2)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「70年代後半のUK Rock」

この時期の特徴的なムーブメントに「パンク & ニューウェーブ」があります
70年代前半に活躍した「反逆的」なロックバンドたちはメガヒットを飛ばしだし「金持ち」の部類に入ってしまいます

そこで当時の若者たちはROCKを自分たちに取り戻すべく、シンプルな楽曲に「不満」をこめて歌いだします

もっとも当時の私はまだ若すぎて、過激なパンクにはついていけません(笑)
Sex Pistolsなんてバンド名を口にするだけでも恥ずかしがるような中坊でしたから
リアルタイムではせいぜい、ポリスやジャムの後期を聴いたぐらいでしょうか


「Anarchy In The U.K」 The Sex Pistols
パンクスタイルのアイコンともなったセックス・ピストルズ
ひたすら大音量、ひたすら叫ぶ、髪は立たせる、服は破く、安全ピンやカミソリをアクセサリーにする
大人たちが眉をひそめることを至上としながら、若者に絶大な支持を得ましたね

「Anarchy In The U.K」

「I Fought the Law」The Clash
こちらも破壊的なイメージが強いんですが、曲としてはしっかり作っているので近年でもCMに使われたりします

「I Fought the Law」

「In The City」The Jam
初期はパンクに分類されてましたが、初期のザ・フーから受け継いだモッズの後継者と言えるでしょうか
3ピースながらしっかりとした音作りで、のちの日本のバンドにも多くの影響を与えています
ボーカルのポール・ウェラーは今も社会に対して怒り・叫び続けてます

「In The City」

「Roxanne」The Police
こちらもパンクにカテゴリーされて売り出されましたが、実はデビュー時にしてそれぞれ経験豊富な有能ミュージシャン
3ピースだったり、服装イメージがパンクムーブメントとして売りやすかったのかな
しかし音はレゲエを取り入れて新たなジャンルを切り開くし、その後のヒット連発で実力は発揮されたと思う

「Roxanne」

「Like Clockwork」The Boomtown Rats
パンクというジャンルではくくりきれずにニューウェーブと呼ばれるムーブメントに移行しだした中で頭角を現したのがブームタウン・ラッツ
幾つかスマッシュヒットを飛ばし、この後に「哀愁のマンディ」(以前紹介済み)という大ヒットを飛ばす
でも、その曲よりこういうシンプルな音が彼らの本領

「Like Clockwork」

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October 07, 2019

70年代後半のUK Rock(1)5選



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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「70年代後半のUK Rock」
やっと次の時代に進みます

ビートルズに目覚めた私は、このころからリアルタイムで洋楽にはまります
最初は同じくビートルズ好きの友人と情報交換し、雑誌やFMラジオで知識を深めます

そんな中から、まずは「アイドル編」として、中坊にも受けてたアーチストから

「Maybe I'm Amazed」Wings
ビートルズ解散後ソロ活動を経て、ウイングスを結成したポール・マッカートニー
そのメロディメーカーぶりは健在で、次々ヒットを飛ばします
ビデオもないので当然動く姿はほとんどお目にかからないので、このころのアーチストの「ライブ盤」は貴重でした
そんななか、なんとLP3枚組の「Wings Over America」なんてアルバムを発表した彼ら
順風満帆だったんですが、ついに日本公演が決まり…事件が起こってしまいました(T_T)

ちなみに上に映ってるジャケットは飛行機の乗降口が開こうとしrているところ
3枚組なんで、開くとこの3倍のサイズのイラストになって全容がわかるという…
昔のジャケットは遊び心ありましたよねぇ

「Maybe I'm Amazed」


「Saturday Night」Bay City Rollers
当時の女子から圧倒的な人気を誇っていた「アイドルバンド」
次々ヒット曲出してました
今みたいにネットなんかないし、ビデオを流すテレビ番組もない時代。音楽雑誌は美系アイドルの特集すれば売れる…ということで、このころ洋楽好きはクリアの下敷きに雑誌の切り抜きを挟んでました

異名は「エジンバラの貴公子」でしたっけ

音的には初期のビートルズのようなシンプルなロックンロール

「Saturday Night」


「Somebody to Love」Queen
同じころ、ボヘミアン・ラプソディのヒットでハードロックバンドからメロディアスなロックバンドへ変貌を遂げたクイーン
彼らも雑誌ではアイドル部門として音のレポートより写真グラビアが多用されてたように記憶してます

先日本屋に行ったら、なんとベースのジョン・ディーコンが表紙の雑誌が
「彼のベースプレイが評価されだしたか?」とパラパラ覗いたら、70年代の来日記事やインタビュー中心の「アイドル、ジョン・ディーコン」の特集雑誌でした
いくら今またクイーン・ブームだったとしても、これほどまでとは(笑)

「Somebody to Love」


「Heroes」David Bowie
この人も中坊女子にはアイドル的に扱われてた
でも、私はこの曲で好きになり、どんどん古いアルバムを聴くようになった記憶が
でも、半分インストだったからちょっとがっかりしてたかな
今はそれも含めて名盤だと思うけどね

以前紹介した70年代前半はグラムロックの旗手として
このころは「ベルリン3部作」と呼ばれ、拠点をドイツに移して耽美的な作品を残してる
ビデオのビジュアルも、派手なグラム時代から欧州の美青年に趣を変えて

ちなみにこの印象的なギターは、前回紹介したキング・クリムゾンのロバート・フリップが協力してる

「Heroes」
このアルバムを取り上げた記事「HEROES」

「Show Me The Way」Peter Frampton
しっかりしたロックを演るし、ギターもうまいのに、そのルックスが先行してアイドルとして売れてしまった不幸な方

イントロと間奏で、先日ジェフ・ベックの時に話題にしたボイスチェンジシステム使ってますね

「Show Me The Way」

このほか、男子には KISS や AEROSMITH なんかが受けてましたね
こちらはアメリカンなんで今回は外します

 

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September 30, 2019

70年代前半のUK Rock(3)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラムちょっと思いつくままに(笑)

いろんなお題で5曲選んでみます


今回のお題は
「70年代前半のUK Rock」
ROCKに目覚めるちょい前の時代
なので、リアルタイムでは経験できてない時代

5曲に絞るのは無理です(笑)


続いて70年代前半に重要なムーブメントが生まれました

プログレッシブ・ロック


ブルースからハードロックへ移行し、そこにグラムロックが現れたことで「サイケデリック」という動きがありました

そこから派生した「トリップする音楽」


と、プログレを語りだすと長くなるので、そこは以前記事にした
「プログレの深い森」
シリーズをぜひご覧ください

と、あらためて見返すと、なんと10年前にこの記事書いてたんですね

うーん、続編が書きたくなってきた


それは置いといて、5曲紹介しましょう

 

「The court of the Crimson King 」King Crimson
70年代を迎えようとする1969年、BEATLESの「ABEY ROAD」をチャートから追落としたアルバム(という都市伝説がある)
キングクリムゾンのデビューアルバム


彼らの魅力は「緊張と緩和」「荘厳性」がプログレ
オープニングの「21世紀精神異常者」も「風に語りて」も「墓碑銘」も素晴らしいけど、ここは最後を飾る荘厳なこの曲を紹介

盛り上がって終わったように聞こえるけど、静寂の中にシンバルが響いて、そこからまた盛り上がる展開がもうおいしくておいしくて


ちなみに、メンバーは変わりながらもキングクリムゾンはまだ健在で、ニューアルバムも発売されてます

 

「The court of the Crimson King 」

このアルバムを取り上げた記事「In The Court Of The Crimson King」

「Time」Pink Floyd

続いてはピンクフロイド

私がプログレにはまるきっかけになったアルバム「狂気」


彼らの魅力は「トータルコンセプト」
レコード丸丸1面使った20分超えの組曲とか、レコード1枚や2枚を使って一つのテーマで作り上げるとか、そういう先進性がプログレ
ほんとは、コンセプトアルバムだから1曲を取り上げるんじゃなくてフルアルバムで聞いてほしいところだけど…


それぞれの楽器は派手じゃないけれど、ツボを押さえて活かしあってるというか、強弱のバランスが絶妙というか
ギターソロも手数は少ないのに、フィードバックやエコーやディレイを駆使して唯一無二の物にしてるし
女性コーラスもいいところではまってるんだよなぁ

 

「Time」

このアルバムを取り上げた記事「Dark Side of the Moon」

 

「Roundabout」YES
次は イエス
彼らの魅力は「構築美」
それぞれテクニックのあるメンバーに天使のようなボーカルが絡み、時には緊張感、時には荘厳さを与えてくれるところがプログレ

ほんとうは最高傑作「危機」というアルバムの曲を紹介したいけど、アルバム1枚で3曲という…
なのでその前の「こわれもの」から、最近アニメのテーマ曲でも使われたこの曲を
アコースティックな部分から疾走するバンドサウンドまで、静と動が入り乱れながら破たんしない構成をお聞きください

「Roundabout」

このアルバムを取り上げた記事「Fragile」

「Watcher of the Skies」Genesis
つづいて「Genesis」
彼らの魅力は「荘厳美」と「抒情性」がプログレ
80年代に3人だけになったジェネシスとしてヒットを連発してるけど、もともとは複雑な楽曲を得意としてたバンド
各メンバーのテクニックも抜群だけど、リリカルな部分も特徴
(なので、歌詞を理解しづらい日本ではあまり受けなかった)
ライブごとに奇抜な衣装・メイクで演ずるのも特徴だったので、貴重なピーター在籍時のライブバージョンを
フィル・コリンズもふさふさの髪を振り乱してドラム叩いてます

 

「Watcher of the Skies」

 

「Nut Rocker」Emerson, Lake & Palmer

最後は、私的にはプログレというよりはキーボード主体のハードロックバンドと思っているエマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)
彼らの特徴はクラシック音楽をROCKで再現する「構成美」

ハードロック寄りになってしまうのは、繊細さに欠け、どうやってもパワフルになってしまうカール・パーマーのドラムのせい?
ボーカル&ベースのグレッグ・レイクは、一番上で取り上げた「The court of the Crimson King 」でボーカル&べースしてて、脱退後に結成したのがEL&P

この曲はアルバム「展覧会の絵」にて、アンコールとして演奏されたもの
もちろんオリジナルはクラシックのバレエ曲
それをほとんどJAZZ要素の電子ピアノで再現する、そのアイディアは秀逸

「Nut Rocker」

このアルバムを取り上げた記事 「Pictures at an Exhibition」

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September 23, 2019

70年代前半のUK Rock(2)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラム

ちょっと思いつくままに(笑)
いろんなお題で5曲選んでみます
今回のお題は
「70年代前半のUK Rock」

ROCKに目覚めるちょい前の時代
なので、リアルタイムでは経験できてない時代
5曲に絞るのは無理です(笑)
続いて前回紹介した以外で70年代前半でどんなバンドが活躍してたでしょうか


「Immigrant Song」Led Zeppelin
60年代後半に重たくなっていったブルース・ロックは彼らによってより重たく
69年にデビューした彼らはすでにビッグネームであったが、精力的なライブ活動で数々の名演を残したのが70年代
選びたい曲は数あれど、いろんなテーマの時に取り上げることにして、重たい時代を象徴するこの曲で
ボンゾのドラムはもちろん重たく、ジョンジーのベースはグルーヴイーにブイブイ言わしてる
プラントの声の張りも最盛期
ジミーは安定の好き放題

映像で改めてみると、昨今はツーバスにタムもシンバルもそれぞれ十数枚で分厚い音出してるけど、ボンゾはこんなシンプルなドラムセットでこれだけヘビーな音ってのは…
名演です

「Immigrant Song」

このアルバムを取り上げた記事「Led ZepperinⅢ」

 

「Highway Star」Deep Purple

こちらもデビューは60年代終わりだけど、70年代に入ってメンバーチェンジをし、いわゆる第2期パープルと呼ばれる黄金ラインアップに
そしてこの映像でもある日本でのライブを収めたアルバムが世界的にヒットし、メジャーに
そのオープニングがこの曲
音合わせのような状態から徐々に各パートが整って曲に入る…
クラシックの要素を演奏に取り入れることもある彼ららしい、オーケストラがやるような雰囲気づくり
ギター小僧が早弾きに挑戦する「オルタネイトピッキング」の教科書的ギターソロ(笑)

映像では見せ場なのに全然映してもらえないリッチーが(T_T)
あと、マーシャルの壁(わかる人にはわかるネタ)

このアルバムがヒットしたことで、いろんなアーチストが日本で人気になることを目指したとか

「Highway Star」

 


「20th Century Boy」T.Rex
ハードロックと双璧をなす形で70年代前半に現れたのがグラムロック
ハードな音と妖艶なルックス
残念ながら私がROCKに目覚めたころにはマーク・ボランはこの世に居らず、彼らの曲を聴いたのは「The Power Station」がGet It Onをカバーしてからだ
あと、漫画「21世紀少年」はこの曲が重要なアイコンになっている

学校の昼休みにこんなイントロが大音量で流れたらすぐにケンジ一派にはいっちゃうね

「20th Century Boy」

 

「Ziggy Stardust」David Bowie
60年代はブリティッシュ・トラッド・フォーク、このころはグラムロックの旗手
その後も数々の変化を重ねたデビッド・ボウイ
一番知られてるのはMYV時代のレッツダンス以降かもしれないけど、ROCKしてるとなればこのアルバムのころが一番
グラム(妖艶)ロックはこの化粧時代の彼のためにある言葉
ビジュアル系のルーツは間違いなくここにある

「Ziggy Stardust」

このアルバムを取り上げた記事「The Rise & Fall Of Ziggy Stardust & The Spiders From Mars」

「Now I'm Here」

絶頂期はこのあとの70年代後半になるが、UKロックのタ-ニングポイントとして、グラムロックとハードロックを吸収してアイドル性を加味したクイーンの誕生は押さえとかなくちゃね
ボヘミアン・ラプソディや数々のヒット作も良いけど、私にとっては初期のハードなクイーンが好き

 

「Now I'm Here」 QUEEN

このアルバムを取り上げた記事「Sheer Heart Attack」

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September 16, 2019

70年代前半のUK Rock(1)5選

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長年聴いてきた音楽をネタで語るコラム

ちょっと思いつくままに(笑)
いろんなお題で5曲選んでみます
今回のお題は
「70年代前半のUK Rock」その1

ROCKに目覚めるちょい前の時代
なので、リアルタイムでは経験できてない時代
5曲に絞るのは無理です(笑)
なのでまずは前回紹介した5組が70年代前半でどうなっていたか


「Brown Sugar」The Rolling Stones 
もちろん彼らは大活躍
70年代に入って自らのレーベルを立ち上げたり
ただ、メンバー交代やドラッグがらみの話題などもこのころ
この曲が入った「スティッキー・フィンガーズ」のアルバムジャケットは、実際のジッパーがジャケットにつけられたもの
この時期、30cmのアルバムジャケットで多くのアーチストが趣向を凝らして楽しませてくれた
CD時代になり、プラケースに収まることでこの楽しみはなくなり、ネット配信に至ってはアルバムジャケットデザインの楽しみすら亡くなったのは往年のROCKファンには哀しいことだ

「Brown Sugar」

このアルバムを取り上げた記事「Sticky Fingers」

 

「The Real Me」The Who
60年代終わりに「Tommy」というコンセプトアルバムを発表した彼らは、70年代前半「ウッドストック」などで素晴らしいライブパフォーマンスを見せていた。その後アルバム「四重人格」を発表する。これもコンセプトアプバムで、のちに「さらば青春の光」というタイトルで映画化もされた。スリムスーツにアーミーコート、ミラーをいっぱいつけたベスパで街を滑走する「鬱憤のたまった若者たち」の青春映画
この曲はそのオープニングに流れるカッコよい曲
ジョンのベースも暴れまくっている

ただその後、ドラムのキース・ムーンが死亡
バンドはサポートドラムを加えながら、何度も再結成してる

「The Real Me」

この映画についての記事 「QUADROPHENIA」

「Presence of the Lord」Blind Faith

クラプトンの70年代は「デレク&ドミノス」やソロ活動になる
が、これは拠点をアメリカに移してからなのでちょっとUK Rockからは外れてしまう
(本場のブルースマンらとの交流が主体だしね)
で、ぎりぎり70年代の活動でいくと、スティーブ・ウィンウッドらと組んだスーパーバンド「ブラインド・フェイス」ってことになるかな
ブルースを主体にロックしたバンド、残念ながらスタジオアルバム1枚で解散
この曲はソロになってからもライブで取り上げてる名曲

歌ってるのはスティーブ・ウィンウッド
ドラムはクリーム時代からの盟友ジンジャー・ベイカー

「Presence of the Lord」

 

「Superstition」Beck, Bogert, & Appice
第2期ジェフ・ベック・グループでファンキーな要素も取り入れたジェフ・ベックはその後、ティム・ボガート、カーマイン・アピスとの3人でバンドを結成
3ピースで重たい音はクリームのジェフ・ベック版か
このころが一番重たいRockしてたかな

動画の冒頭でジェフ・ベックがくわえて演奏してるのは「トーキング・モジュレーター」というエフェクターで、スピーカーの音をチューブを通して口の中で慣らし、それをしゃべるように口を動かしてマイクで拾う
すると独特の効果が表れるという…
ヴォコーダーが出るまでは画期的なエフェクターだったな

「Superstition」

このアルバムを取り上げた記事「Beck,Bogert&Appice」

 

「Stay With Me」Faces
ジェフ・ベック・グループ脱退後のロッド・スチュアートは、ソロとしてブリティッシュ・トラッド・フォークとブルースを融合させた曲でヒットを飛ばし、一方でロン・ウッド(ジェフ・ベック・グループ時代はベース)とともにフェイセズに加入、泥臭いブルース・ロックを披露する
ソロでのロッドの活躍もあり、いつしか「ロッド・スチュアート アンド フェイセズ」と言われるようになり、他のメンバーは不満で空中分解
ロッドはソロでも十分にやれるのでソロで、ロン・ウッドはローリング・ストーンズに加入
他のメンバーでフェイセズは続きましたが、ヒットしたかどうかは…

「Stay With Me」

このアルバムを取り上げた記事 「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse」

 

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