December 21, 2010

ライブレビュー「キツネの嫁入り」One Man Live その2

Jkitune06


この第2部のレビューを途中まで書いていたのが、PCが謎の再起動をしたために飛んでしまった。
泣く泣くもう一度打ち込み始め…これまた再起動でぱぁ。
まぁ、こまめに保存しなかった私が悪いんだけど、後で続きを…と思いながらPCをつけっぱなしにして油断してました。
おかげで、再度打ち込みなおすために、再び音源を聞く機会に恵まれると言うか…このレビューを書き終えるまでは、あの日の感動の余韻を、とできるだけ他の音楽聴いてないから、1週間はキツネ漬け(笑)

20分ほどの休憩をあけての第2部
第1部の予告(というか、「マドナシ」さんの無茶振りか?)を受けて「ひーちゃん」さんの木琴ソロからスタート。
ステージ脇で眺めてたほかのメンバーがそろりそろりと集まって、そのまま1曲目へ。

・白黒
初めて聞いたときに、白黒つけることへの批判と、白黒になりきれないグレーの悲鳴を語った歌詞に感動。
サウンド的にも、あまり変化をつけずに、その分じっくり歌が聴ける。


・せん
6拍ととるか、4+2拍ととるか、初めて聞く曲が変拍子だとつかむまで戸惑いながら、それが心地いい。
途中、木琴の3連と「とっくん」さんの「123456」ってコーラスがまたリズムを惑わせて、6拍側に気持ちを合わせていたら3連側にあわせて4拍打ちに…さらに変拍子も交えて…あぁこういうの大好物。
プログレおやじの血が騒ぎます。
ただ残念なのは、リズムに心奪われて歌詞をじっくり聴けなかったこと。

・結局、そう
前曲から一転、シンプルなリズムをギターが刻み、ドラム・ベースが加わるとパンキッシュな雰囲気に。
パンキッシュといっても、ピストルズやクラッシュ的なものではなく、ほんとうはパンクじゃないのに時代の流れでパンクにくくられたポリスの持ってる、「テク持ちがあえてシンプルに」っていうおしゃれなパンク。(書いてる本人もよーわからん表現だけど…笑)
まぁ、70年代に心奪われてるおっちゃんには、なじみやすい音ってことで。

・夏の終わり
祭りだ。
キツネの本領はやっぱ祭りだ。
それもカーニバルじゃなくて、森の奥でひっそり行われる物の怪の祭りだ。

・聞こえない声
「映画に音楽が使われることになりました」というMCのあとにはじめられたのは、「ひーちゃん」さんがメインボーカルを取る曲。
ジャンベに乗せて歌う「ひーちゃん」さんの歌は、普段からそのコーラスの声に魅せられてた私にはうれしいプレゼント。
もちろん、その世界観は「キツネの嫁入り」そのもの。

あとからネットで得た情報では、「来つ寝世鏡奇譚」というのが映画のタイトルらしい。
要チェックだ。

・家探し
「マドナシ」さんが丹念にギターのチューニングを直し、「ひーちゃん」さんはアコーディオンを下ろしてピアノに座る。
ピアノ中心にベースが静かに低音を埋めていく…あぁ、Sigur Rosで味わうような白い霧の中の世界だ。
先の「ひーちゃん」さんのボーカルもいいが、こういう静かな曲の「マドナシ」さんの声色もまた絶品で、優しく包み込んでくれる。


・雨の歌
初めて聴く曲が続いた後、聞きなれた懐かしいフレーズに心癒される。
ベースのフィルインが今までとは違った味を加えて、にやりとさせられる。

・エール
「エール」なんて、なんとなく「キツネの嫁入り」には似合わない単語なんだけど、淡々と歌われる「歩き出す、歌い出す」という詩は、「マドナシ」さん自身への宣言のようなものなのか。
ベースのスウィング具合がとてもジャジーで、4人編成になった新たな「キツネ」の姿を見せてくれた。

・ブルー、始まりと途中と
一転、ベースがグルービィなものになり、ロックな「キツネ」があらわれる。
これもまた4人ならではの「キツネ」

・東西南北
音が溢れかえる。
どちらかというと「音の引き算」が「キツネの嫁入り」の魅力なんだけど、各楽器に加えてコーラスまでもが重なり合い、少し威圧的にさえ感じる。
思えば、ロックコンサートの後半ってのはこんな感じで各パートがあったまりきって、怒涛のソロの応酬ってな感じなるのが当たり前で、そこに何の疑問も感じていなかった。
だからむしろ、聞く側の私の衰えが在るのか…

・夜あるくもの
もう多くの言葉は要らない。
たまたまネットで知り合った「マドナシ」さんに誘われるまま訪れたライブ。
その最初の出会いのときに一番大きくインパクトを受けたのがこの曲だ。
編成が二人だったり三人だったり四人だったり…それがどのような形であろうとも、この曲から溢れてくる世界観は変わらない。


・最後の朝焼け
サウンド的には繰り返し挿入されるベースのフィルインが印象的で、効果的。
私が出会う前から「キツネの嫁入り」には歴史があったし、いろんな出来事があっただろう。
私が知ってからの数年間だけでもいろいろあった。
CDデビューを果たし、ワンマンライブをし…そんな節目節目に出会うことが出来た。
「キツネの嫁入り」はまた次のステップを迎える。
でも、この曲に込められた思い・想い・魂は変わらないと思う。

 後悔しないように後悔した日々

でも、明日がどうであろうと”今”を生き続ける。


4人となったことで、新たにできるようになったことがある。
4人になったことで、以前のものにプラスされたこともある。
過去のイメージと比較することは簡単だけど、それはそれ・これはこれ。
安定したものとだけ出会いたいのならば、スタジオで丹念に作りこまれた音を繰り返し聞いていれば良い。
それもまた音の楽しみ方の1つだ。
こうして”生”の場面に立ち会って行くのも良い。
それもまた音の楽しみの1つだ。

4人なった理由は知らない。
ただ、4人になる必然がここにあったのは感じる。
楽しい夜でした。


P.S.
音に厚み・強みが出て、大音量で奏でることが出来た点はあるけど、ただひとつ…「ひーちゃん」さんの繊細なコーラスが聞けなくなった曲があることだけが残念。
ただ単純にPA的にコーラスの音を大きくすれば良いって問題じゃない。
音のスキマから垣間見える、”揺らぎ”が効果的なんだ。
「ひーちゃん」さんのコーラスには、その揺らぎが溢れている。



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December 14, 2010

ライブレビュー「キツネの嫁入り」One Man Live その1

Jkitune05

久しぶりにライブスポットへ赴く。
このブログで見てみると、ちょうど一年前の12月12日に、レコ発イベントで彼らを見に行って、実に丸々一年ぶりのライブ鑑賞。
これまでも幾度かのライブにお誘いいただいてたけど、諸事情で実現せず…でも、初のOne Man Liveとくれば、これは馳せ参じなければと。
そしてなんとか諸々の都合に渡りをつけて、行くことが出来た。

この数日前、「マドナシ」さんが事故ったそうで、mixiにてそのことを知っていたのだけど、数日前に別の場所でのライブも無事済ませたということで一安心。
会場に入ると、受付で「ひーちゃん」さんが迎えてくださり、挨拶がてら相方の様子を尋ねる。
大丈夫そうってんで一安心。
で、会場に入ると本人が松葉杖ついて、来場者に声かけてるのを見て、もう一度安心。

いつでも会えると思ってる人でも、そこに確かなものはなく、ほんの些細な事情で会うことがかなわなくなってしまうことは、彼の歌の世界でもよく歌われていること。
当たり前のようなことが、当たり前じゃないってことを…
でも、この日は会える必然があったんだと。

ほぼ定刻に着いたんだけど、なんとかイスを確保できて、ビールを頼んでちびちび飲みながら開演を待つ。
20分ほど遅れて、会場SEが止まり、客電が落ちた。
テーブルの上のろうそくだけが揺らめき、ステージが明るく照らし出された。


初期の曲から始まったけど、今まで聴いたことがなかったのがまず3曲。

・キツネの嫁入り
イントロからアコギの低音で雰囲気を作る。
アコースティック中心でパーカッションもベースも控えめで、じっくり「マドナシ」さんの歌が聞ける。
あぁ、確かに原点なんだなぁと。
オリジナルは知らないけど、たぶんあまり触らないようにしてるんじゃないかなと想像。

・419
これも静かな曲。
ベースがボウイング(弓で弾く)ことで、シガーロスのような霧に包まれた雰囲気を作り出してる。

・人殺しのワルツ
アコーディオンの音で3拍子をすると、とても軽やかなジプシーダンスの雰囲気に包まれる。
なのに、心が軽やかにならないのは「キツネの嫁入り」独特の毒のせい?
でもそれが好きなんだ。

ここからアルバムでおなじみの曲が続く。
・世界の逆
・群れをなす
・カラマワリ
・忘却
・箱庭

「とっくん」さんベースが加わったことで(アルバム時もゲスト参加してたけど)今までアコースティックレベルで抑えていた(?)「カギ」さんがドラムで活躍してる。
ベースの音圧が加わることで、ドラムで音を強めても飛び出しすぎることがなくなったんだろう。
もともとグルーブ感が好きな私には、この「とっくん」さんのグルーブ・ベースは大好物だ。
思えば、不思議なご縁で「マドナシ」さんと知り合って、お誘いいただいたライブ会場に足を踏み入れたときに演ってたバンドが「LLama」で、いっぱつで気に入った演奏のベースがこの「とっくん」さんだった。
(昨年の「キツネ×LLama」2マンの記事にも書いてます)

ただ、まだこのあたりの演奏はドラムよりもパーカッションを使うことが多く、脳内に残ってるアルバムでの音バランスとさほど違和感はない。

・カエルの人と魚の人
アルバムデビュー前の音源に入ってた曲。
中間部のアコギメインのくだりから、アコーディオンのバッキング・ベースのうねりの入り具合・アコギのヒートアップの仕方、なんかからふとPink Floydの「Animals」時代を思い起こした。
個人的に70年代テイストを感じるアレンジで、いままでと違う印象を受けた曲。
4人で演るのってこういうことよねってのがハッキリした曲。

・その日
初めて聞く曲。
前曲とは対照的な静かな曲。
ミニマルに繰り返されるベースのフレーズ、自由に泳ぎまわるアコーディオン、淡々と歌われるメッセージ。
静かな曲だと「ひーちゃん」さんのコーラスがしっかり聞けるからうれしい。
静から動への転換は、Sigur Rosの世界を思わせる。

・ヤキナオシクリカエシ
一度聞いている気がするのだが、それがいつだったか…
途中で入る変拍子の心地よさや、時折ラップ風に語られる詩。
それらが最後の「あぁもう聞き飽きましたね」の繰り返しにつながっていく。
ベースの雰囲気から感じるにはとてもジャジーなんだけど、やっぱ他にはない「キツネ」の世界観がそこにある。

・答えとして
第一部の最後にこの曲…なんかもったいない気も。
なんせ、大事な1stアルバムの最後を飾ってる曲なんだから…
なんていうのは、私のこり固められた観念であって、比較的今までにも聞いているサウンドを集めた第一部の終わりにこれがあるのは必然なんだと。
安心の世界であり、安定の象徴として…それが求められているかどうかは分からないけれど、私にとってはこの曲は「ここにあってほしい」ものだから、どの位置で披露されようとただ単純に喜んでいればいいのかも。

 本当の自分はどの自分?そう聞かれて
 そこから見えるそれ全部と答える。

20分ほどの休憩が告げられて、第一部が終了した。


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December 13, 2009

ライブレビュー 「LLama」×「キツネの嫁入り」

Jkitune4_2


私のフェイバリットアーチスト「キツネの嫁入り」が先日1stアルバムを発売。
今日はそのレコ発ライブってんで、以前から楽しみにしていた。
最近東京から戻ってきた、向こうでバンドやってた甥っ子を誘ってたけどバイトってんでパス。
高校生の娘も誘ってたけど、部活で疲れていて「眠い…」ってんでパス。
ということで、一人寂しく会場のアーバンギルドへ。

さっき、このレビュー書くのに過去記事探ってたら、最後に行ったのは1年前の12月。
なんと、この一年を通して唯一のライブ鑑賞が今日ってことで。
うーん、どうりで心の潤いがないわけだ。

「キツネの嫁入り」が主催するイベントプログラム「スキマ産業」は、通常4組以上のラインアップで行われる。
「キツネ~」はゲストを迎える立場なんで、いつもは結構あわただしい。
でも、今回は彼らが主役。
対バンは「LLama」だけで、2バンドだけなんでどっちもゆったり聞けるというお得な日。

思い返せば、ふとしたきっかけでネット上で「マドナシ」さんと知り合い、彼がやってるバンド「キツネの嫁入り」のライブにお誘いいただき、その時にドアを開けて入ったのが「LLama」
子どもができてから、長くライブスポットに行ってなかった私が久々に「音の洪水」に浸ることになったときに触れた音である「LLama」と、そのきっかけをくれた「キツネの嫁入り」の2マンライブ。
うーん、ご縁を感じます。

まずは「LLama」
初めて聞いたときも結構気に入った音だったけど、今回も期待にたがわないいいライブ。
ツインドラムス・ウッドベース・ギター・ギター(時々トランペット)という変則の5人編成。
このバンドに感じるのは、音のパズル。
楽器が多いからといって、ドカドカ押し捲るんじゃなくて、少しずつずれたタイミングで、重ならないように音がつむがれていく感じ。
これが緻密に計算されたものか、フィーリングのなせる業かはわからないけど。
そこそこスキマもあり、また絶妙にスキマが埋められている心地よさ。

で、いろんなタイプの曲を聴いていて感じたのは「ベースが肝」ってこと。
うっどベースをボーイング(弓で弾く)でやっているときは、音の底辺をうまく抑えていていいのはいいんだけど、それよりもピッキング(指で弾く)ときのうねりがいい。
ツインドラムがどちらかというと軽い目で音をスイングさせていくところに、ブイブイとグルーブするベース。
そういうリズム面でも重要な位置。
またギターがディレイを効かせて単音で埋めようとするときにも、ベースのグルーブでメリハリをつけていくという重要な位置。
これがはまっているときはとても気持ちいい。

もうひとつの顔は、ツインドラムが徐々に音数を増やしていって気がつけば音の洪水にあふれているような曲。
こちらはMogwai好きのところにマッチ。

いやぁ、やっぱこちらも好きなバンドです。


変わって「キツネの嫁入り」登場。
いつもなら一曲ずつ書くけれど、今回は全体的な印象で。
なじみの曲もアレンジ変えて違ったイメージで聞けたし、大満足。
初めて聴く曲でもお得意の「変拍子」を取り入れて、思わず「にやり」とさせられる。
いやぁ、私も好きなんですよ、変拍子。

あと、今回特に「パーカッション(主にジャンベ)」の音がすごくよかった。
アレンジ的に、ちょうどいい音数ではまっているってのが一面。
音響的にとてもいいバランスで、メリハリも優しさもハッキリ表情が現れるくらいよく聞こえていたってのがもう一面。

バンド編成がアコギ・アコーディオン・パーカッションの3人編成だから、パーカッションが強すぎるとメリハリが強くなりすぎるし、弱いとアコーディオンのブワーっとした感じに負けてしまう。
それが、今回は、それぞれの楽器が際立っていて、とてもバランスがよかった気がする。
まぁ、この辺はリハで上手く決めても、客の入り方で雰囲気変わったりもするんだけどね。
そうか、今日はメインだから、じっくりリハができてたのかもしれないね。

で、そのジャンベで感じたことがもうひとつ。
ドラムのバスドラや、ベースの低音弦なんかがあると、当然のようにその低い音が響いてきて、ヘソ下あたりに「ズンッ」とくることは当たり前。
しかし今日は、耳で聞こえるジャンベの音とは別に、音にならない「圧」が足元から響いてきた感じがする。
パーカッションの「カギ」さんが上手いのもあるだろう。
しっかりと音を拾って、しっかりとPAから発しられてるからだろうとも思う。
おそらくその「圧」は、録音したりしたものでは感じない、生だからこその「圧」
これも先に書いたバランスの問題で、ギターの低音やアコーディオンの分厚い低音が強いと感じられない類だと思う。

きっと、レコーディングしたことで、当然リハも繰り返しただろうし、曲としても3人のバランスがどんどん熟成されてきたんだろうと思う。
とっても気持ちよい演奏だった。

これまで何度かこのスポットに聞きにきたけど、私の定位置は入り口を入ったPA卓の横。
でも今回は2mほど前に行ったところまで進んだ。
だから気がついたのかも知れないけど、アコーディオンの「ひーちゃん」と、ギターの「マドナシ」さんが素足だった。
(「ひーちゃん」の生足に見とれてたから気がついた?)
いや、だからどうってことはないんだけど、彼らの音と「素足」ってのが妙にマッチしてて、地面から伝わる音楽ってのがあるんだなと。

言葉を大事にする「キツネの嫁入り」
歌と詩を味わえました。


で、歌ってことで最後に。
「LLama」も日本語の歌を丁寧に歌ってるから、歌詞が聞き取れたらもっと楽しめるのかなと。
バンドのサウンドとしては楽しめるけど、歌の中身が伝わってこない。
楽器が多いと、やっぱバランスが難しいんだろうね。
だから余計に、「キツネの嫁入り」の歌が響いてきたのかもしれない。


今まで我慢して、「レコ発に記念で買おう」と思ってた1stアルバム。
今日はライブの余韻を楽しむために、あえて聴かないことにした。
明日には(苦労したという)レコーディング音源を楽しませてもらうつもり。


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December 09, 2008

ライブレビュー「キツネの嫁入り」 再び

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久しぶりに「キツネの嫁入り」のライブ日程と私の都合が合って聞きに行くことができた。
はじめて彼らとであった三条木屋町の「Urbanguild」前に行ったときも入り口がわからず、何度か前を行ったりきたりしてたのだが、今回も飲み会の若者が看板を隠すようにたむろしていたせいで見逃して行き過ぎてしまった。

その前の予定の関係もあって開演からだいぶ時間がたっていた。
入り口を入ると、ボーカルの「マドナシ」さんが迎えてくれ、ちょっと言葉を交わしてから会場へ。

「勝野タカシ」さんのライブ中だった。
アコギの弾き語りで、ギターの音がウクレレのように軽いんだけど、それがネオアコのムーブメントを思い起こさせる、POPでエネルギッシュな音。
ねばっこい歌でありながら、そのメリハリで音が踊っている。
また聞いてみたいと思った。

続いて「キツネの嫁入り」

「忘却」何回かライブで聞かせてもらったこの曲がオープニング。
耳慣れているせいもあって、とても落ち着くし、いつもの「キツネの嫁入り」の世界にすんなり入れる。

「世界の逆」こちらも7月のライブでも聞いた曲。
変拍子も心地よく、「カギ」さんのジャンベが活躍するアップテンポナンバー。
音の出入りも絶妙で、バランスもこなれている感じで安心して聞ける。

「群をなす」これも7月に聞いた曲。
「ひーちゃん」さんの木琴は、前回聞いたときより「なじんでいる」感じがして、自然に聞いていた。
アコーディオンがないことによる音のスキマを前回は感じていたけど、ギターやジャンベがうまい具合にバランスをとってたからかな。

「白黒」引き続き木琴中心のイントロで、ギターもちょっとパーカッシブな使われ方。
アコーディオンのときは静かに揺れながら弾いている「ひーちゃん」さんだけど、前後左右に踊りながら木琴をたたく様は素敵だ(惚れ直してしまった)
しかし、この曲は音のことよりも「詩」が響いてきた。
とかく「白黒」つけたがることに対して、「グレー」が主張する。
そう、グレーっていうのもありだし、グレーでいることを認めるってのはすごく大事なこと。
理想だけに目を向けるのでもなく、「今、ここ、わたし」の状態をそのまま認めて受け入れるということは、「白・黒」つけられないことをも受け入れていくこと。
「キツネの嫁入り」さんって、詩がしっかり届いてくるから素敵だ。

「雨の声」はじめて聞く曲で、ゆらゆらとたゆたう世界に浸らせてくれる。
全編にわたって「雨の音しとしと 人の音たわたわ」と歌い続ける「ひーちゃん」さんの声も素敵だし、ひたすら繰り返されることでミニマルミュージックの世界に酔っていける。
何故だか判らないけど、「Doors」の「The End」を聞いているときのような高揚感と浮遊感を感じていた。

「カラマワリ」ハンドクラップでリズムを取りながら、パーカッシブなギターとねばっこいアコーディオンがからんでいる。
コーラスもメロディよりもリズム楽器の役割をして、アラビアンやエスニックの入り混じった不思議なグルーブを作り出している。

新しく聞くこの3曲にはとてもリズムを感じる。
すでにあるものにリズムを加えるのではなく、リズムありきで練り上げられていったんじゃないかと思える。

「最後の朝焼け」ライブでも聞いているし、音源でも何度も聞いている曲。
しかし、そこにプラスアルファを感じてしまうのは、ボーカルの「マドナシ」さんに起こった出来事を聞いていて、私のほうが勝手にその出来事を組み込んで聞いてしまっているからか。

音楽を聞くときに、そこで奏でられているものをそのまま聞くのが普通だと思っている。
しかし、人は頭が働いているかぎり、刹那刹那にめぐってくる思いを脳内で混ぜてしまう。
それは発信者がそうしていなくても、勝手にこちらが発信者に装飾してしまうもので、その時点で”私”の思いだ。
「発信者に思いがある」と勝手に想像して、受け取った気でいるが、そうじゃない、こちらの創造物だ。

でも、それを無理やり引き剥がそうとしては、それもまたその刹那の音楽でなくなる。
勝手に想像し創造したものをも含めて、その刹那のリアルなものとして聞いていた。
その結果は…この歌が聴けてよかった。


「キツネの嫁入り」のあとは「石橋英子」さん。
非常に感想を言葉にしずらいのだが…
簡単にいうと「私には合わない」と思った。
ただその言葉だけでは全部を言い表せていない。
その「歌」をもっと聴きたいと思わせるものだった。
かなり自由な演奏のなかに、時折現れる「歌」は素敵だった。
チェロの「音」が組み合わさる瞬間も素敵だった。
しかし、インプロ的に展開される「音」の荒波はきつかった。
ここが微妙なところで、全否定ではなく、昨日の組み合わせで生まれるものが私には合わなかったということで…
そう、違う形で聞いてみたいと思えるのが不思議だ。

振り返ってみると、70年代King Crimsonのライブアルバムを聞いたときに似たようなことを感じたのを思い出した。
ただ、それは最初は即興でもアルバムという形で繰り返し聞くことができるので、即興から「できあがったもの」として聞きなおすことができた。
もしかしたら、昨日の音も繰り返し聞いたら違った印象になるのかもしれない。

(噂に聞いていた「火を噴くチェロ」が見れたのは満足だ)

と、なんだかんだ好き放題書いているけど、結局「キツネの嫁入り」と再び出会えたことがうれしい。
それも、今までとまた違う顔の。
何度か出向いたライブで、それこそいろんなタイプのバンドも一緒に聞いてきたけど、そのきっかけが「キツネの嫁入り」だったというめぐり合わせはもう奇跡に近いものだと思う。

キツネの嫁入りサイト
別の時のものですが、YouTubeに曲が上がってます。
忘却
カラマワリ

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July 29, 2008

ライブレビュー「キツネの嫁入り」

CDからMP3に変換して聞いていたパソコンがトラぶり、レビューするために音楽を聴くことに困っている。
だもんで、なかなかアルバムレビューができない。
そんなときに、ライブを見に行ったので、その報告を…

Cd2
たまに懐かしのアーチストのコンサートに行く以外、なかなかライブスポットに行くことがなくなっていたが、ふとしたきっかけで知り合ったバンドのイベントを何度か聞きに言っている。
それが「キツネの嫁入り」
まったく音楽とは違う縁で知り合ったのだが、次第にマドナシさんの言葉の世界に惹かれて行き、初めてその音に触れたときに同調する何かを感じた。

活動的な彼らのライブ、毎回お誘いいただくのだが、数ヶ月に一度くらいしか訪ねることができない。

この日は、京都のラジオ局主催の野外イベントで、無料。
子どもに生のライブを体感させたい気持ちもあったので、休日を家族で楽しんだ。

「キツネの嫁入り」の音は言葉で表現し辛い。

そこをあえて言葉にすると、デジタルビートのようなミニマルフレーズを生楽器で演じながら、生身に訴える暖かい音(ヒーリングともいえる)に、ほんのり薄ら寒くなるシニカルな言葉を載せて、体のどこかに緊張感を与えるという、おとぎ話のような世界。
それもプログレバンドがやるような西洋的なおとぎ話でなく、日本の民話から飛び出してくるような霧のかかった世界。
シガーロスの音に谷山浩子の詩が乗っているような…
うーん、ぜんぜん伝えられんね。

「忘却」 アコーディオンの揺らぎとアコギのミニマルフレーズ、そして軽めのパーカッション。
そう、パーカッションがブレイクしたときに聞こえるアコギの音がアクセントになることで、逆にそれまでのパーカッションの存在が浮き彫りになる。
それくらい、本来アタックが強いパーカッションが、アコーディオンとアコギに溶け込んでいる。
バチけいを使わないジャンベならではの、メリハリをつけつつ優しい音なんだろう。
低音がしっかり身体に圧をかけてきたのは、難しい野外なのにしっかりマイクセッティングされている感じで、心地よかった。
そして、フロントに出てくるマドナシさんの声がなにより”空間”を作り出している。
ひーちゃんさんのコーラスも相変わらず素敵。
(一度彼女がメインボーカルの曲を聞いてみたいものだ)

「世界の逆」 カーニバルチックなアコーディオンに、パーカッションとアコギがかぶさってくる。
やがてファンキーなアコギが前に出てきて歌に入る。
そして私が大好きな”おいしい”変拍子のアクセント。
ひたすら変拍子をいれる、ブイブイ系のテクニシャンズも嫌いではないが、こういう風にアクセントでさりげなく入れるのがなんともおしゃれだ。
カギさん足元のフットペダルは、シンセパッドでもついてるんだろうかと思ってたら、カウベルだった。
こういう使い方…もしかしたら別に珍しくないのかもしれないけど、私は知らなかった。
一緒に言った小学生の息子は、この曲のジャンベが一番印象に残っていたようだ。
いわく「すごく早いのがかっこいい。手が見えない」と。

「群れをなす」はじめて聞く曲(だと思う)
ひーちゃんがアコーディオンからマリンバに変わり、ちょっと違う雰囲気へ。
いつもアコーディオンが音の隙間を埋めているけど、マリンバはアタック系だし、トレモロをいれてもアコーディオンの底の方まで響く重圧感はでない。
ギターもパーカッションも控えめだったから、他の曲より歌が前に出てくる。
そのマリンバの高音の響きが、緊張感をあたえてくれる。
こういう「キツネの嫁入り」もあるんだな、と。
マリンバってチューニングできない(と思う)から、アコギと微妙にチューニングずれている感じが、逆に「緊張の中の揺らぎ」になってて面白い。
緊張感持ちながらも、身体が揺らされている…やられた。

「最後のアサヤケ」アコギ低音のビートでRockっぽく始まる。
でも、アコーディオンが入ってくるとふわっっとした世界に変わる…うーん、Sigur Rossみたいだ。
カギさんのジャンベもいつの間にか加わってる。
いやぁ、この世界に引き込まれていて、包み込まれている感じが好きだ。
やっぱ、このアコーディオンとアコギとジャンベ、そしてマドナシさんとひーちゃんさんの声質が、低い所から高いところまで、重なるところからスカスカのところまで、こう満ちている感じが「キツネの嫁入り」スタンダードなんだろうなと。
こういうスタンダードがあるから、ところどころに「ずらした」ものが入ったときに、スタンダードも、ノンスタンダードも”あり”と思わしてもらえるんだろうな。

「箱庭」一番最初に「キツネの嫁入り」を聴きに行ったときからのお気に入り。
今回はセットにあるマリンバをイントロのアクセントに使い、ちょっと「ずらし」てきた。
アコギとアコーディオンがブレークして、ジャンベだけ…と思いきやちゃっかりマリンバが加わってる。
そう、大きく変わらないけど、ちょっとだけ「違う」ものがはいるだけで、脳内のスタンダードとのずれが勝手に幅を作ってくる。
いやぁ、ライブは生き物だし、生ものだなと。

「答えとして」アコギだけのイントロ…なんかブルージィーだと思ってたら、マリンバが加わる。
そう、ネット音源で聴いたときは、アコーディオン・アコギ・ジャンベの「キツネの嫁入り」スタンダードだった。
2コーラス目(?)からはアコーディオンとジャンベのスタンダード風になったけど、最初に印象づいた分アコギが前に出てる感覚。
サビでの高音ひーちゃんさん、低音カギさんのコーラスが何気に好きだったりする。

演奏後の司会者とのやり取りで「ジャンルは何ですか?」の問いに「Rockです」と即答するマドナシさん…
そう、私も「これはRock」だと思ってる。
何もアンプで増幅した大音量がRockだったり、圧倒するようなサウンドがRockだったりするわけじゃない。
静かに淡々と歌いながら、時折殻を破って飛び出す詩に込められた”毒”のような、内面からほとばしるエネルギーがRockなんだと。

キツネの嫁入り ライブ at 新風館 - MP3

他のライブですが、公式音源はこちらから
My Space
Audioleaf


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November 22, 2006

Eric Clapton 2006JAPAN TOUR PART4

Eric4

12. After Midnight
ギターを持ち替え(なんとレスポール)ドラムのカウントで始まったアップテンポチューン。ちょっとボーカルが疲れてきたかクラプトンよりコーラスのお姉ちゃんの方が目立ってる。でもソロでは入魂。ハードソロのクラプトンが聞ける。あまりに力入れすぎてボーカルに入るタイミング遅れたのはご愛嬌。後半のソロはギター、シンセのソロ回し。やはりレスポール使ってる分音がマイルドかな。これは1970年の初ソロ「Eric Clapton」からの一曲。もともとは最近コラボアルバムをだしたJ.J.Caleの曲かな。

13. Little Queen of Spades
前曲のエンディングにかぶせてオルガンの音が入り、すぐにブルースギターソロ。エレクトリックブルースが堪能できる一曲。私にとっては「Motherless Children」のつぎに今回のツアーの目玉だと思っていた曲。こういうスローブルースではボーカル中のフィルインもしっかりクラプトンが担当。歌っては身体をそらせて弾きまくるブルースフレーズは絶品。ブルースらしく、各パートでソロの競演。まずはピアノソロ、じっくりと時間をとってピアノ弾きまくってます。続いてドイル君のソロ、多分フィンガーピッキングだと思うけど、マイルドなトーンでゆったりとしたソロ。シングルトーンよりオブリガードの方が目立ってたかな。ちょっと別の曲(Mojo Working?)をはさんでデレク君のソロ。フットペダルを使わず、SGのボリュームを使ってのボリューム奏法。スライドだけじゃなくこういう小技を使ってのブルースフレーズも上手い。
再び「Little Queen of Spades」の歌に戻って、転調も入れていよいよクラプトンのソロ。若い二人が落ち着いたフレーズから入ったのとは対象にいきなり手業全開!遠くて見えなかったけど、きっと手元はスローハンドだったんだろうな。しかしほんと元気なおじさんだ。タイムスタンプを見るとなんと17分に及ぶハイライトナンバーとなった。気がついたらまたストラトに戻っていた。「Me And Mr Johnson」からの1曲ってことはもちろんオリジナルはRobert Johnson

14. Further On Up The Road
続いてトリプルギターでイントロフレーズを奏でて始まるブルースナンバー。こちらはクラプトンのボーカルにドイル君のフィルインが絡んでいく。私のようなブルース寄りのファンは大歓迎だが、一般のファンはのれたんだろうか?前曲ではバックに徹していたシンセがソロを担当。クラプトンのギターをはさんでピアノソロ。この二人のキーボードはブルースの方が本領を発揮するようだ。最後はトリプルギターでリフを奏でたあとクラプトンのソロ。しかし、クラプトンがソロを取るときの二人の若いギタリストはホント目立たずにバックに徹してる。ちゃんとソロの見せ場ももらってるからだろうな。この曲は70年代のライブアルバムにはラスト曲として良く入ってるね。オリジナルはちょっと?

15. Wonderful Tonight
ヒット曲が好きで観にきたファンには退屈な(笑)ブルースナンバーが続いた後、ギターアルペジオのあとにおなじみのフレーズ。会場がざわめくとバラードの名曲が登場だ。いい曲。とてもいい曲。でも、ライブで聴いてもそれ以上の感想が出てこない。前のブルースナンバーで私の方が力尽きたか?中盤はドイル君におなじみのフレーズを任せてかぶせるようにクラプトンの短いソロ。歌いこむほうに専念してるんだろうけど、あのフレーズを他人に任せるのは珍しい気がする。70年代を代表するバラードは「Slowhand」から

16. Layla
ドラムがカウントを取ると「デレデレデレデー」のイントロ。今までゆっくり聞いてたスタンドも立ちだす(もちろんフロアも総立ち)でもなんかフレーズが軽い?ドイル君がメインフレーズ、デレク君がバッキングフレーズ。クラプトンはボーカル専念。ボーカルが終わってクラプトンのソロになるとさすがにかっこいいんだけど…今度はバッキングの二
人のギターが物足りない。なんというか無難すぎる。
しかし、ピアノのフレーズから始まる後半部分になってデレク君がスライドで弾きだし、そこにクラプトンがソロをかぶせ出すと一転して分厚い感じになった。ピアノも同じフレースで絡んだり、ドイル君のギターフレーズも絡んだり、それぞれはシングルトーンなのに織物のように複雑に絡んでいる。客席は手拍子もやみ立つか座るか微妙な空気になってたけど、このトリプルギター&ピアノの絡みだけで満足。いままで優秀なサポートメンバーがすばらしい演奏をしてきただろうけど、このLayla(後半だけ)が一番良かった。 もちろんDerek & The Dominosの「Layla & Other Assorted Love Songs」

17. Cocaine
レコードのレイラは最後「タララタンタンタターンターン」とピアノのフレーズで終るのだが、最後の「ターン」をいれずにいきなりカウントが入りコカインに突入。メインフレーズからボーカルに突入。もうこの曲も可もなく不可もなくって感じで無難な演奏…最後なんでソロも弾きまくってるけど、バッキングもお決まりのフレーズに終始してるから絡んでる感じがしない。キーボーードソロ・ピアノソロもあるけど、ブルースのときほどときめかない。ロックっぽいフレーズは薄く感じる。各ギターのソロ回しもそれなりに上手いんだけど…
なんか、定番曲ほどこちら側に新鮮味が無くなってきてるかも。(とはいえ、ほとんどの客は定番曲を楽しみにしてるんだろうけどね)なんていってるけどお決まりの「Cocaine」はいっしょに叫んだけどね。
これも「Slowhand」から。オリジナルはJ.J.Cale

(Encore:)
18. Crossroads
アンコールはブルースの手癖フレーズをちょっと入れて、次にブギーッぽいフレーズに移り、おなじみのフレーズへ。もしかしたらブルースナンバー一曲入れてくれるかと期待したけど…ややスローなテンポのクロスロード。最後もしっかりドイル君、デレク君とソロを回して、トリでクラプトンが弾きまくり。ここは若い二人もフレーズを絡ませて大団円。2時間超のコンサートは、しばらく客電をつけず、期待させたまま終了。そういえばメンバーは挨拶もなしに引っ込んだな…。それも期待させた要因か?
こいつはCream時代の名曲。「Wheels Of Fire」から。オリジナルはもちろんRobert Johnson

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November 17, 2006

Eric Clapton 2006JAPAN TOUR PART3

Eric3

07. Key to The Highway
中盤のアコースティック・セット。ギター3本にベース、それにカホンの構成。カホンはワイヤーブラシで叩いてた。まずはこれも「Layla & Other Assorted Love Songs」からの選曲、B.B.Kingとのコラボでも取り上げてた典型的なブルースナンバー。もうイントロのフレーズだけでもう昇天もの。やばい!。ソロは抑え目だけど。雰囲気で持っていった感じ。

08. Outside Woman Blues
続いて、CREAM時代「Disraeli Gears」からのナンバー、南部臭満開のブルース。デレク君のスライドはアコギになっても絶品。しかしそれを押さえて縦横無尽のクラプトンのソロ。渋い。

09. San Francisco Bay Blues
今度はちょっとアップテンポのカントリーブルース。「Unplugged」で取り上げてた曲。ドイル君のブルースハープも決まってた。クラプトンもマイクに取り付けたカズーで対抗(笑)

10. Nobody Knows You When You're Down and Out
アコースティックブルースの最後は「Layla & Other Assorted Love Songs」からの曲で「Unplugged」でも演ってた曲。ピアノのバッキングがおしゃれで、ソロもフューチャー。続くギターソロも軽ーく押さえてクラブハウスの雰囲気。この曲からドラムは普通のドラムセットに。

11. Running On Faith
いちおうこの曲もアコースティックセットだけど、クラプトンだけがアコギであとはバンドセット。前の曲でいい感じの古さを醸し出していたピアノが一転して90年代の深みのある音へ…PA技術はすごいね。深みのあるバンドサウンドんなって、ブルース臭は消えてバラードの秀作、アダルトなクラプトンが登場って感じ。ギターソロはドイル君のほうだったと思う。この曲も「Journeyman」から

ネット探してたら、すでにブートの販売してたね。
https://sslbg.com/phantom/main/syosai.php?syouhin_cd=5499

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November 16, 2006

Eric Clapton 2006JAPAN TOUR PART2

Eric2

01. Pretending
メンバーが静かに登場し、ピアノのイントロが始まる。派手な演出など何もない、ライブハウスにでも登場するような普通のオープニング。いでたちもTシャツだし。しかし、ギターリフに入り、リフがツインギターのハモリとなるに連れて気持ちが盛り上がってくる。ボーカルはやや抑え目の感じ。ボーカル中のリフはサウスポーのギタリスト、ドイル君が担当。ストラト独特のトーンは違和感なし。中間のソロになるとエリック御大が気合のプレイ。若い二人にもソロを回して、トリプルギターの”バンド”を強調している感じ。90年代のヒット街道幕開けを飾る「Journeyman」(89年)からの一曲。ベスト盤にも入ってるから、軽いファンにもなじめる選曲だね。

02. I Shot the Sheriff
軽くギターの指慣らしの後。乾いたスネアのフィルイン。レゲエリズムに合わせて歌が始まる。バックの音は軽めでボーカル主体の演奏。コーラスのお姉さんが頑張っている。もちろんクラプトンもシャウトしてます。もちろん後半のソロはばっちり。かなり早弾きを駆使してます。(この曲、2日目からはセットリストから外れてる模様。大阪では初日だけのお得でした)70年代の名盤「461 Ocean Boulevard」から。

03. Got to Get Better in A Little While
ベースのファンキーリフから入って、ギターリフに突入していく。「Derek & The Dominos」のライブ盤にしか入っていない隠れた名曲。クラプトン、ファンキーギターもすげえ。でもソロはいつもの調子で手癖のオンパレード。ベースソロも入り、ノリノリのファンキーチューンだ。

04. Old Love
一転してスローテンポのバラード。クラプトンのもうひとつの顔、アダルトブルース満開の曲です。”泣き”のギターは涙もの。ブレスコントローラーを使ったキーボードソロも入るんだけど、そこだけレゲエリズムにするなどちょっと趣向を凝らして(ピンクフロイド見たいな雰囲気)…でもちょっと失敗かな。間延びした感じがした。
これも「Journeyman」からの曲

05. Tell the Truth
つづいてミドルテンポのブルース。フィルインでデレク君のスライドギターが大フューチャー。この曲が収録された「Layla & Other Assorted Love Songs」ではデュアン・オールマンがサポートしてたけど、このデレク君は彼の再来といわれてるし、何といってもデレクという名前は、「Derek & The Dominos」から取られたらしいしね。因縁の一曲か。
ドイル君のボーカルも採用されたが、ギターに比べて苦手みたい(苦笑)

06. Motherless Children
前曲のエンディングから軽いドラムソロ(といっても長めのフィルイン)からギターのイントロフレーズ。ソロからダブル、トリプルとイントロフレーズが続いた後、スライドギターのメインフレーズ…トリプルギター炸裂!ッて感じのノリノリチューン。今回のツアーがトリプルギターだと聴いていたのと、事前に聞いたセットリストから一番期待していた曲。いやぁ、このトリプルギターフレーズは期待以上に素晴らしい。コンサートのラストやアンコールにしても充分通用する感じ。あぁ、観にいってよかった!!!この曲も「461 Ocean Boulevard」からだけど、記憶の限りではライブ盤になっているコンサートでは演ったことないんじゃないだろうか。(DVDがどんどんでてるからそちらは知らないけど)

この曲が終わったら、アコースティックセットの準備のため3分ほど中断。

スポンサーである佐川のページにレポートがありました。
http://clapton2006.jp/special/tourstart.html

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November 15, 2006

Eric Clapton 2006JAPAN TOUR PART1

Mainimg
11日のエリック・クラプトン大阪城ホールコンサートへ行ってきました。yanke・tatu4989の高山からはるばるコンサートのためにやってきたソウルフレンドと一緒に。
大阪城でライブを見るのは10年以上前のYES以来かな。子連れでディズニー・ワールド・オン・アイスは何度か行ってるけどね。

さて、今回のライブの目玉は、デレクとドイルの二人の若いサポートギタリストを引き連れて、トリプルギター編成でやるってこと。事前に情報は聞いてたけど、いざ聞いたらこの二人がいい仕事してる。普通ならクラプトンがボーカルの合間に入れるフィルインはドイル君がほとんど担当し、クラプトンはボーカルとソロに専念。このドイル君、ピッキングトーンから音作りからクラプトンの音を忠実に再現してる。違和感がぜんぜんない。一方のデレク君はスライドギターを得意とするんだけど、これがまた上手い。若いくせに味もある。将来名を残すギタリストになると思う。

客層としてはやはりおっさん色が強いかな。スタンドから見てたんだけどアリーナに広がる頭が”黒い”
あと歓声の感じから、ベスト盤に入っている曲は反応いいけど、アコースティックやブルースセッションはちょっと反応鈍かったかな。選曲がしぶかったもんねぇ。私はそっちの方がよかったけどね。

私としては、中盤の目玉「Motherless Children」が涙もの。トリプルのスライドギターリフで鳥肌が立った。オフィシャルのライブアルバムでこの曲が入ってるのはなかったんじゃないだろうか。トリプルギター編成だからこそ選ばれたのかな。

あとは「Key to The Highway」「Outside Woman Blues」「San Francisco Bay Blues」「Nobody Knows You When You're Down and Out」とつづくアコースティックブルース。二人の若いギタリストはアコギも上手く、ソロ回しなんかしびれる。もっともこの二人にソロを取らせてから最後にクラプトンがソロを取るあたりなぞ、「どうだ、おまえらまだまだ未熟よなぁ」ってな感じで見せ付けまくる。元気なおっさんだ。

終盤、「Wonderful Tonight」であまりオタッキーじゃないファンにもうっとりさせた後、「Layla」で観客のボルテージは最高。しかーし、私はなんか物足りない(へそ曲がりだ)ボーカルのバックのギターが、レコードどおりのリフを無難にこなしてますって感じで、二人の若者の味が出ていない。なんか、今までのブルースナンバーに比べてスカスカな感じ。「どうせお前らはこの曲やってりゃ満足なんだろ」とでもいいたげな…クラプトンのボーカルは気合入ってたけどね。でも、後半ピアノソロから展開するところはデレク君のスライドギターが絡まりまくって最高潮。(レイラが始まって立ち上がった周りの客は座りだしてたけどね)今回のコンサートはこのギターバトルが見ものなのにねぇ。

各曲へのコメントは次回…(次回があるのか?)

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