June 17, 2024

Pink Floyd 「The Dark Side Of The Moon」50周年記念イベント

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アルバム「狂気」発売50周年記念のイベントに行った
50年前、このアルバムをプロモーションするのにプラネタリウムを利用したことにちなんで、プラネタリウムで特別映像と友に大音量、5.1チャンネルの音響で聴くというもの
もちろん、メンバーのライブではなく(キーボードのリックは亡くなってるし)、あくまでアルバムを聴くというものだ

思えば、50年前に発売された作品に触れたのは中1だから48年前か
(その思い出から語りだすと長くなるので、以前の記事をご覧ください
http://manu.moe-nifty.com/manu/2004/11/dark_side_of_th.html
擦り切れるくらい聞いたレコード
CDになってからも、MP3プレーヤになってからも何十回何百回と聞いている
ギターでも何度でもコピーに挑んだ(当然デイビッドの味は出せない)

このイベントを知ってか予定表を眺めてすぐに申し込んだ
そして待ちに待った当日

会場は私と同じ年代がほとんどだった気がする
アナウンスによると、この日は完売だったそうだ

プラネタリウムの天井を見上げながら演奏を聴く
映像はこのために作られたもので、宇宙のイメージ
ピラミッドをモノリスのように扱い、地球から月、太陽系、銀河、外宇宙と旅を続ける
アポロから始まり、ボイジャー、ISSなどが取り入れられ、宇宙を旅する
まぁ、映像はあまり期待していなかった
アルバム自身の完成度が高くて、ビジュアルの助けはいらない
それに、「Dark Side Of The Moon」というタイトルとプログレということでスペーシーなイメージも持たれるが、それは比喩で、本当はインナースペース、つまり私の内面、内なる狂気を表しているアルバムだから
(そのあたりも以前の記事で取り上げている
http://manu.moe-nifty.com/manu/2009/07/pink-floydthe-d.html

と、前置きが長くなってしまった(それだけまだ興奮状態にある)
では、今回のイベントで何が素晴らしかったか
それは大音量で、360度の空間で、このアルバムの音を聴けたこと

「Speak to Me」
おなじみの心音から始まる
アルバムジャケットの内側にある、プリズムで虹色に分かれた線を心電図のように鼓動が走る映像がプラネタリウムの壁を360度めぐる
笑い声などのSEが全天に広がる

「Breathe」
デイブのアルペジオとスライドギターが大音量で響き渡る
映像もいろいろ工夫してたけど、2001年宇宙の旅イメージなだけで、まぁ予想通り

「On the Run」
ひたすら回り続けるシンセサウンドとSEに浸る
アルバムで聴いているときより長く感じた気がする(もちろん気のせいだ)
そして目覚ましのベルとビッグベンの鐘が鳴り響く

「Time〜Breathe (Reprise)」
前奏の乾いたタムの音が初めて聴くくらいに響いてくる
これが大音量の効果だと思う
こんなにかっこいいと思ったのは初めてだ
またギターのディレイもしっかり音が分離してて、立体的な音響の効果が出ていた
欲を言えばベースの低音も大事なんで、もっと体中に響くように設定してほしかった
ライブ用の音響じゃないから、仕方ないかもしれないけど…

「The Great Gig in the Sky」
前半で一番期待していたナンバー
ピアノとスキャットだけの曲だけど、大音量でこのスキャットに没入するだけで身体が浮遊していく
母性をかんじるんだろうか、ゴスペル的なスキャットに包まれる安心感
緊張感漂うアルバムの真ん中でこの曲は活きている

「Money」
唯一ISS内のコンピュータ画像が映像の軸になってる
曲の「俗世間」性を表現したかったんだろうけど、ちょっと興ざめ
そういう俗っぽさを眺めているのが2001年のHALを想起させるレンズっていうのも狙いすぎた感じがして…
でも、サックスソロとデイブのギターソロとは満喫できる
オーバーダビングされた複数のギターが360度の空間を埋める音響は素晴らしい

「Us and Them」
この曲はベースの低音が良く響いていた
他の楽器が抑え気味の恩恵か
非常にきれいな曲だけど、この歌詞に隠された「戦争批判」を知っているとまた違って聞こえる
ボーカルのディレイが立体的に響いて素晴らしかった

「Any Colour You Like」
全曲で気持ちを盛り上げてクライマックスへと導くブリッジとなるインスト曲
一種のクールダウン効果か
ここでも複数のギターが分離されて空間を埋め尽くす

「Brain Damage」
デイブのアルペジオとチョーキングのフィルインが浮遊する
その中を告白するような「狂った内面」
歌詞を知らなければ、きれいな曲だと思うだろう
ゴスペル的なコーラスと混じりながら叫ばれる「I'll see you on the dark side of the moon」
素晴らしい、完璧だ
そしてクライマックスへ

「Eclipse」
数かすの言葉の羅列
それらが
「太陽の元ですべては調和している」
なんてポジティブな言葉
しかしそれがその次の歌詞で吹き飛ぶ
「でも太陽は月に覆い隠される」
出来事としては、毎日照らしてくれる太陽が「日蝕」によって隠される時がある
そう太陽を隠すのは「月」だ
「月」とは私の「狂気」の象徴
ここまで来ると、映像や音響はどうでもよくなっていた
ただこの言葉に大音量で包まれるだけだ
当然のように涙がこぼれていた

そしてすべての映像が消え去り、暗闇の中を鼓動だけが響き渡る
会場すべての人が余韻に包まれていた

至福の時間だった

 

 

 

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September 08, 2015

久々に「The Wall」を観た

せっかくブログのアップを再開したので、気まぐれで軽い感じで。

久々に時間が空いた日曜の夕暮れ
ちょっと映画でも見ようとDVDラックを漁る。

前週に息子らが出演したミュージカルで、欧州(革命時代だけど)の裁判シーンがあった。
そこでの群集が被告を責め立てる場面から、この映画を連想してたので久々に見ようかな、と。

Pink Floydのコンセプトアルバム「The Wall」を映像化した作品。
映画のレビューは以前アップしてるので、以下のページ参照で。

「The Wall」

最近、ロジャー・ウォーターズが旧作をリマスターしたりして、雑誌やWebでもよく名前を目にするし、デイブ・ギルモアも新譜出るようだし、フロイド熱が再燃してるか?

で、そのとき居間に居た息子に「裁判シーンがあるし見るか?」と。
映画好きの次男とはいろいろ見に行ったりもするけど、長男と二人で映画ってあんまりなかったなぁ。

息子のミュージカルが、革命時代のイギリスとフランスを描いていた事もあるので、序盤のノルマンディ描写でドーバー海峡に食いついたり。
本編でアニメーションを多用してるので、美術部の息子はそこに食いついたり。

自分自身を振り返ったら、中坊のころはプログレにはまってたから、中3の息子でも難しくは無いかな?
一応最後まで一緒に見てくれた。

音楽的には「Another Brick In The Wall partⅡ」が一番良かったようだ。
やっぱり判りやすいのがいいんね。
アルバム発売当時も、この曲だけ取り上げられてたもんね。
プログレ=トータルコンセプト と頑ななプログレオヤジとしては、ポイントはいっぱいあるけどねぇ。

次は、むりやりヘッドフォンの大音量で「狂気」でも聞かせてやろうか(笑)

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December 19, 2011

年末恒例 「キツネの嫁入り」ライブレビュー

今年も「キツネの嫁入り」ライブを観に行きました。
去年行ってから、今年は他のライブも一切いけてないという事実。
一年って早いねぇ。

 

今年もワンマンライブ。
最後までゆっくり堪能させてもらいました。

 

【第一部】
「忘却」
「箱庭」
「世界の逆」
「カラマワリ」
「白黒」
「群れをなす」
「夜歩くもの」
「朝焼け」
「答えとして」
前半は1stアルバム前曲集。
レコ発から2年かな、それ以前からも聞いているし、じつに耳なじみの深い懐かしい歌たち。
曲によっては、ドラムの音が「持っているイメージ」を超えるアグレッシブなものもある。
逆にジャンベで仕上げられている曲になるとホッとするみたいな。
まぁ、音の方が強くても、なじみの曲だけに詩の世界は脳内で補正・加味され、問題なく伝わってくる。
そう、キツネの嫁入りは詩の世界に深みがある。
(なので、ぜひCDで聞いたり、オフィシャルページの「lyrics」のページをぜひ観て欲しい)

 

そしてやはり私にとっては最後の2曲が琴線を振るわせる。
「朝焼け」(最後の朝焼け)、「答えとして」
そこには、目の前で聞こえて来る音だけではない、過去の「出来事」がリンクしているせいもあるかもしれない。
それも含めて、私にとっての楽曲たちだ。

 

「本当の自分はどの自分?」
そう聞かれ
「そこから見えるそれ全部」
と、答える。

 

大好きなフレーズは多々あるが、何度聞いても心揺さぶられる。

 

 

 

【第二部】
休憩後の後半、まずはキツネの嫁入り原点であり、今では夫婦ユニットとなった、マドナシさんとひーちゃんさんのデュオ。
忙しいメンバーが集まれないときもライブ活動があり、二人だけでステージにあがることもあるという。
「キツネの嫁入り前夜」と仮名をつけられた二人が作り出す音は、アコギとピアノの優しい旋律にやさしい歌声が加味される。
「死にたくない」
「やさしいうた」
少ない音数ながら、ミニマルっぽく繰り返される戦慄と、ボワーッとした雰囲気。
私の大好物の雰囲気で、日本のドメスティックなフォークでもあり、イメージ的にSigur Rosも想起させる。
懐かしさと新しさが同居する。
あぁ、やっぱこういうの好きだなぁ。

 

「雨」1stアルバム以降の曲としてはかなり聞いている曲。
静かな雰囲気に響き渡るひーちゃんさんのコーラスはいつ聴いても素敵だ。
アコースティック演奏のときのひーちゃんさんは、正面を向いて演奏し歌う。
(セットの関係で、ピアノの時は横向きだ)
ファンの私としては、とてもうれしい。

「ヤキナオシ」軽い曲調(ボサノバタッチ?)で軽快に乗っていると、突如現れる変拍子の嵐。
こういうの大好物です。
平素はドラムが押さえ気味でベースのグルーブが目立ち、変拍子になるとドラムが大活躍。
キツネの嫁入りの”動”が楽しめる一曲。
歌詞もかなりシニカル味が効いていそうだけど…。

 

「ブルー」一転、ベースの重いグルーブから突入する曲。
”動”を超えて”激”の一曲。
ノリノリなのは良いけれど、詩の世界が届かない。
まぁ、ライブはノリを楽しむことに重きを置いているから良いんだけどね。

 

「結局そう」ノリノリのブイブイベースに軽快な木琴が絡む、アッパーな曲。
(ノリの変化具合はPoliceのそれを想起させる)
もちろん、変拍子も盛り盛りで、キツネの嫁入り変態系の代表。

「エール」ピアノの旋律が哀愁味あって素敵な一曲。
一方その詩の世界は独特の雰囲気、深い意味があって、もっとしっかり味わってみたい。
4人編成になってからの曲は、どうしてもサウンドの厚みが出ている分、歌声が聞き辛くなってしまう。
(2ndアルバム出る頃にはHPにlyricsが公開されるのかな、是非して欲しいな)

「俯瞰」おそらくはじめて聞く曲。
ピアノの旋律がとても懐かしい雰囲気で、陰鬱なUK系かな(これも大好物)
もう、素直にノルのを拒否するような拍子の変化。
コーラスとメインボーカルが絡みながら「言葉いつも足りないから」と繰り返すところはメッセージ力が強烈。
混沌とした中に、緊迫したバランスで演奏・コーラスが響きあう様は、絶頂期のYESを思わせる。

 

「せん」ライブも終盤、もはやトリップ状態に陥っている頭に飛び込んでくるビート。
しかしビートに乗ろうとする身体を拒否するかのようなブレークと、変拍子。
さらにはドラマチックな展開。
きっと、ここに詩の中身のたたみかけがあれば更なる高揚感に包まれるはずだ。
この複雑な構図を、繰り返しの鍛錬とライブでの実践で物にしてきたんだろう。
いつしか、大好きな一曲になっている。

「家探し」ラストにクールダウンするかのような優しい曲。
初めて聞くが、1st音源(1stアルバムとは別)に入っている曲のようだ。
ボーイングで奏でられるベースと、ピアノの切ない旋律、控えめなドラム…霧の中に包まれるような、まさに狐に化かされる世界観。
これもSigur Rosの霧の中の世界に通じる雰囲気。

 

~アンコール~
「東西南北」キツネらしい明るいパーティソング(いや、”祭り”か)
彼らの普通のノリはこういうもので、みんなで楽しめる物だろう。
(変拍子ノリを楽しむのは、私のような変態だけだ)

 

第2部(前夜の2曲以降)になると、最初から4人編成のために作られた曲なんで、そのサウンドに比重が置かれている気がする。
おそらく、レコーディングではバランスを重視して、しっかり詩の世界にも浸れるんだろうけど。
ちょっとそこが残念な気もするが、このノリは逆に生でないと味わえない。
いやまったくもどかしい。
第1部の曲たちのように、アルバムで詩の世界もしっかり味わいながら、それを理解(?)した上で ぜひ味わいなおしてみたい。
つまり、アルバムが出たら買って聞きまくって、ライブも繰り返し楽しみに行く。
そうして深まってくるのが「キツネの嫁入り」の世界だ。

 

配布されたセットリストに載っていながら演奏されなかった「月曜日」が気になる。
あぁ、CD発売が待ち遠しいな。

 

1年に1回ペースでしか観に行けないけれど…ずっと続けてくれてありがとう。
これからも続けていってください。

 

この日の物じゃないけれど。Youtubeにいくつかアップされてるんで貼っておきます。
「世界の逆」 「白黒」 「夜あるくもの」 「ヤキナオシ」 「せん」 しかし、過去の映像って編成が違ったりドラムをジャンベでやってたり、全然今回のライブと違うところが…(笑)
他にもあるとおもうのでお探しください。

 

 

 

 

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October 28, 2011

Coldplay「Mylo Xyloto」

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新譜の紹介はいつ以来だろう…紐解いてみたら4月の「Mogwai」以来だった。
経済的なこともあるが、絶対買おうって気を起こさせるアルバムがなくなってきたのもある。
(買ったけど、レビューの意欲がわくほどでもない複雑なものも…そのうち紹介するけど)

で、Cloldplayだ。
前作も最初は戸惑ったが、聞くほどにマストアイテムになっていった。
さて、今作は…
これがまた、最初はひっかからずに流して聞いていたけど、レビューしようと1曲ずつ聞いたらはまるはまる。
いまさら高評価する類のアーチストではなく、期待値が高すぎるんだけど、裏切らない。
まぁ、ほっといても確実に売れるだろうけどね。

「Mylo Xyloto」前作同様、ちょっと荘厳な感じのインストで幕を開ける。期待が高まる。

「Hurts Like Heaven」
予想に反したポップなアップテンポのナンバー。
まぁ、不意をつかれるのも悪くはないが…
ギターやキーボード関連でとても深みのあるところは彼ららしいけど、おそらくドラムの軽さが最近の彼らの傾向からすると以外に聞こえるのか?
中間のギターソロの音作りもクリアでディレイばりばりだったり、単純な歪だったりで、ちょっと古い感じの音作りだけど、逆にそれが狙いかも。
しかし、聞き込むほどにこれもスタンダードに聞こえてくるから、見事に彼らの策にはまったんだろう。

「Paradise」
前作の流れをもった曲。
前曲が意外だったんで、とても安心できたりして。

「Charlie Brown」
何気なく変拍子をはさんだり…
奥行きのある音作り、クリス・マーティンの歌い方、1stから続くColdplayらしさが出てる。
ラストのピアノで終わる感じも良。

「Us Against The World」
名曲「Fix You」を思い起こさせるイントロから、アコースティックバラードへ。
ギターのグリッサンドもしっかり拾ってる静かな音作りがいい。
まぁ、予想通り音数が増えてきて後半盛り上がるんだけど、リズム隊を入れて派手に…までいかず、押さえ気味にしてるところがにくい。

「M.M.I.X.」
次の曲へつながるブリッジ

「Every Teardrop Is A Waterfall」
今のColdplayらしさが発揮されてる、シングルにもなった曲。
ドラムを派手にせず、アコギがリズムの中心になり、ドラムもベースもポイントで音の厚みを出す役に回る。
そして後半には爆発するようにドラムがはじけてベースがうねる。
いやぁ、かっこいいじゃないですか。

「Major Minus」
なんというのか、80年代のちょっとダークなUKロックの趣。
思い返してみると、U2の雰囲気なのかな。
あと、The Charlatans(こちらは90年代だけど)もこういう雰囲気の時期あったな。
ベースのグルーブが個人的にはつぼ。

「U.F.O.」
前曲の余韻で、アコギでもうねってくるのかと思わるイントロながら、じつは静かなギターバラード。

「Princess Of China」
最初は、このアルバムの中では特に特徴のない流す曲かと思ってたけど…
なんとも言えない味わいが後から出てくる。
女性コーラスを入れてるのもアクセントになってるか。
あるいは表題の「china」にエキセントリックなものを感じてしまうのか。

「Up In Flames」
このアルバムにはピアノ主体のバラードはないのかなと思ってたら、終盤に来てしっかり入ってた。
なんというか、安心して聞いていられる。
ピアノの使い方とか、ソロのポール・マッカートニーやジョン・レノンを想起させる。
エルトン・ジョン的でもあるか?
クリスも稀代のメロディメーカーってことなんだろうなぁ。

「A Hopeful Transmission」
バラードから最後の盛り上がりへのブリッジ

「Don’t Let It Break Your Heart」
最近のColdplayスタンダード的な、音の厚みを十分に持った作品。
U2的になってきてしまったともいえるが…
で、ここまで聞いてきたあとだと、変化球でもないし、剛速球でもなく、「あぁ、やっぱりこれくらいの実力あるよな」って感じにしか驚かないという。
まぁ、アルバム最後の盛り上がりとして十分なクオリティはある。
14. Up With The Birds
エンディング…クールダウンという感じの余韻の残る1曲。




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October 22, 2011

Devo Concert「Cincinnati Jan 22, 1979」 & 「Orpheum Theatre Nov 5, 1981」

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そのバンド名は若かりし頃に聞いていたし、代表作のSatisfactionはなんかの番組(BestHitUSAか?)で映像とともに見ている。
今で言うコスプレに身を包み、大胆にカットしたギターやベース、そのた楽器以外のものを駆使しながら演奏する姿は異様だった。(映像はこちら)
当時はパンクに分類されてたんだっけ?
もうちょっと後の時代ならニューウェーブって言葉になるかな。

しかし、その曲以外はまったく知らない。
(聞いているのかも知れないが、印象がない)

ということで、ライブ音源が目に留まったんで聞いてみた。
で、結論はやっぱパンクか(笑)
私のイメージからいくと、初期のブームタウン・ラッツが近い感じかな。

サティスファクションでは崩しに崩したリズム隊が、他の曲ではかなりいい感じでビートを効かしてる。
ボーカルの一本調子がちょっと…だけど、ノリを楽しむクラブバンドだと思えば結構評価できそう。

あと「The Super Thing」はウルトラボックスのようなちょっとダークな世界観のディープな曲。
非常に私好み。

リアルタイムで毛嫌いしてたのが後悔されるバンドのひとつになった。

短いので二つのライブ音源を一緒にアップ。

http://www.wolfgangsvault.com/devo/concerts/cincinnati-january-22-1979.html
http://www.wolfgangsvault.com/devo/concerts/orpheum-theatre-november-05-1981.html

http://youtu.be/jadvt7CbH1o

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September 04, 2011

The Sex Pistols Concert 「Winterland Jan 14, 1978」

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昨日話題にした、フジロック参戦のFacesは、ベースにグレン・マトロックを迎えていた。
そして、同じフジロックにジョニー・ライドン率いるP.I.Lも参戦していた。

ということで、この二人が在籍してた「The Sex Pistols」のライブ音源を聞く。
この音源のライブはグレンからシド・ビシャスに変わってからのものみたいだけど。

まぁ、70年代の音源ってことで、やっぱ音のバランスなんかはひどい…が、もともと彼らはきれいな音楽を聴く対象ではなく、そのエネルギーを浴びるパフォーマンスだし。
(ってか、ベースのシドはほとんど演奏できなかったと聞くが…)

大作主義・商業主義に毒されていた音楽シーンを切り開くために興ったパンク・ムーブメントの中心だった彼ら、音作りはシンプルだし、楽曲も短く、1時間足らずのライブで14曲も演っている

英語が達者なら、歌詞の内容(MCも含めて)で楽しめるんだろうけど、私はエネルギーを浴びる楽しみ方で。

代表曲「God Save The Queen」で「No Future」と叫んでいた彼らも、年をとりながらも21世紀の音楽シーンで活躍してるというのだから…

唯一、壮絶な死をもってパンクを貫いたシドは映画の題材にもなってる。
(林檎姉さんも歌詞で取り上げてるしね)

当時はおしゃれなThe JAMや、演奏のうまいThe Policeのほうがかっこいいと思ってたけど、今改めて聞くとかっこいいじゃないか、Sex Pistols。
(ガキだったんで、「Sex」という単語を恥ずかしがって敬遠してたせいもあるかも)

http://www.wolfgangsvault.com/the-sex-pistols/concerts/winterland-january-14-1978.html

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September 03, 2011

Rod Stewart and the Faces Concert 「Swing Auditorium Mar 7, 1975」

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本屋に立ち寄り何気なく音楽雑誌を覗いていると夏フェスのレビューに多くのページを割いている。
あぁ、今年もいけなかったなぁ…
ColdplayやMogwaiを夏フェスの雰囲気で見たかったし、The Musicは解散が決まってるから最後の機会だというのに。
そんなレビューの中で、実は密かに「こいつは見とく価値がある」と思っていた再結成Facesの記事があった。
もちろん、そこにロニー・レーンは居ない。
そしてロッドも不参加だ。
しかしそこを元Simply Redのミック・ハックネルが埋めるというのだから、ロッドとはまた違った味わいが期待できる。
あぁ、聞きたかったなぁ。

ということで、最近ちょくちょく聞いてる「Wolfgang's VAULT」のサイトからFacesのものを探した。

いやぁ、ルーズで泥臭いライブだ。
多分、ミックのボーカルで、しかもほかのメンバーも年取って丸くなった今のライブだともうちょっと洗練されたものになってるんだろうけど。

曲はFacesのものにいくつかRod Stewartのソロ曲も入ってる。
「I'd Rather Go Blind」や「Angel」など、ボーカルRodの真骨頂はもちろん、「I'm Losing You」や「Sweet Little Rock'n Roller」などのアップテンポもその味が楽しめる。

「Stay With Me」から「Gasoline Alley」のメドレーでは途中さまざまなリフが盛り込まれ楽しめる。(Motherless Childrenなんかもあったりして)

「Maggie May」はちょっとロン・ウッドのブギー調ギターが鼻につく。
バラードはしっとりと、ロッドの歌唱力に任せてくれても良かったのでは…。
(というか、Facesのライブにロッドのソロをぶち込むからこうなるんだよな)

ライブの序盤はちょっとガチャガチャした演奏だけど(それも味といえば味だが)後半になるにしたがって本人たちのノリが演奏をかっちりとまとめてくる。
そうテクよりノリを楽しむのがこのバンド。

http://www.wolfgangsvault.com/rod-stewart-and-the-faces/concerts/swing-auditorium-march-07-1975.html

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August 09, 2011

Ani DiFranco Concert 「Black Oak Ranch Aug 31, 1996」

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ここしばらくなつかしの邦楽ブームに入っていて(しかも中島みゆきや谷山浩子)ちょっとこのブログのレビューにするには・・・
で、久々にWolfgang’s Vaultのサイトへ。

ちょっと女性アーチストでもと思い、Aの項目を眺めて目に留まったのが「Ani DiFranco」
彼女とであったのは、ほぼ毎日営業で車移動してた時代。
まだカーステのMDも普及しておらず、CDもROMのみ…仕事のお供はFMから流れる音楽だった。
ある日、番組のゲストに彼女が登場し、生で演奏したのを聞いて衝撃を受け、早速タワレコに飛び込んで購入したのがアルバム「Dilate」
このライブはまさにその時期のライブなんで、感慨も深い。

ラジオで生演奏したのは「Shameless」アコギでのパンキッシュな演奏と歌…このライブでも聴くことが出来る。
でも他にはアルバム「Dilate」の曲は演ってないから、このアルバム発売より前のライブかな。
他にも「Worthy」「Letter To John」「In Or Out」などのファンキーチューン、彼女のギターにパーカッションやベースが加わってその迫力は倍増だ。
アンコールでプリンスの「When Doves Cry」を演っているが、ここではシンガーとしての懐の深さが聴ける。

デビュー時の風貌(スキンヘッドに近い短髪)や、歌詞の内容でパンク・フォークとは言われてるけど、そういうジャンルの枠で決めずにぜひ聴いて欲しい。
特にアコギの表現力は、新たな時代を築いただけのことはある。
(今でこそこういうアコギプレイはあちこちで聴けるけどね)

http://www.wolfgangsvault.com/ani-difranco/concerts/black-oak-ranch-august-31-1996.html

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July 26, 2011

The Allman Brothers Band Concert「Fillmore East Feb 11, 1970」

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前の記事の流れで「The Allman Brothers Band」をチョイス。
デレク&ザ・ドミノスに参加する少し前の同年のライブがあったので。

こちらもツインリードギターだけど、ブルース色よりはサザンロック色が強く、1曲目のインストナンバー「In Memory of Elizabeth Reed」から飛ばしまくる。
2曲目「Statesboro Blies」からはスライドギター全開。
純粋なアメリカン・ブルース・ロックが堪能できる。
ラストの「Mountain Jam」は、演奏力とか、迫力とかよりも「楽しそうなJAM」って感じが伝わってきて、リラックスして聞ける。
あぁ、こんな風にジャムりたいなぁ。

彼らの有名なアルバムに「The Allman Brothers at Fillmore East」っていう伝説のライブアルバムがあるが、それはデレク&ドミノス参加より後らしいので、この音源はそれよりも少し前のものみたい。

http://www.wolfgangsvault.com/the-allman-brothers-band/concerts/fillmore-east-february-11-1970.html

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July 25, 2011

Derek and the Dominos 「Concert Fillmore East Oct 23, 1970」

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いやもう、オープニングの「Got To Get Better In A Little While」から熱い熱い。
アンコール並みのテンションで15分の熱演。
その後は今では定番といえるブルースナンバーがこれでもかと…
とはいえ、「Tell The Truth」12分「Why Dose Love Got To Be So Sad?」15分「Blues Power」11分と、長尺が続く。
これは安定したリズムセクションが支え、デュアン・オールマンのスライドソロが炸裂しているから。
一応彼はゲスト扱いだけど、彼なしだとこのバンドのこの演奏は成り立たないよな。

「Let It Rain」はオリジナル(Craptonのソロ)では爽やかなナンバーだったのが、ここではかなり骨太のロックに、しかもドラムソロもあれば、ドラムとギターのバトルがあったりと盛り上がり必至(しかも20分強)
ラストを飾るのは「Crossroad」前回紹介したCreamのライブではアップテンポのロックチューンだったけど、このバンドではスローなブルースナンバー。
うーん、こいつも渋くていい

一般には「レイラ」のヒットにより、クラプトンのバンドってイメージだったり、彼のキャリアの一部だったりという認識が強いけど、安心できる面子に囲まれて楽しく演奏しているクラプトン含めて、「デレク&ザ・ドミノス」という歴史に名を残す”グループ”だったんだと改めて認識できるライブだ。

一応過去にも「In Concert」や「Live at the Fillmore」ていう形で彼らのライブは発売されてるから(しかもアルバムの方が曲数多い)、そういう意味での目新しさはないかもしれないけど、無料配信でこのクオリティのライブが聴けるのは大変お得。

「レイラが入ってないから…」とデレク&ザ・ドミノスのライブ盤を見送ってきた方は、ぜひこの配信で出会ってください。
たしかにレイラは名曲だけど、彼らの魅力はその一曲じゃない!!!

http://www.wolfgangsvault.com/derek-and-the-dominos/concerts/fillmore-east-october-23-1970.html

翌日のライブもアップされてます。
違う曲やってたり、同じ曲でも順番が違ったら雰囲気違ったり…
Fillmore East (New York, NY) Oct 24, 1970

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