June 21, 2011

David Bowie/Nine Inch Nails 「Concert Shoreline Amphitheatre Oct 21, 1995」

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次はDavid Bowieのライブでもと思ってアーチストたどっていったら、なんとNine Inch Nailsとジョイントしたライブの音源があった。

NINのダークな感覚とボウイの組み合わせは、ドイツ期の雰囲気を髣髴させ、とても好き。
もともと両アーチストとも好きだってのもあるけどね。

これまで聞いてた発掘音源は古いものだから、音質やミキシングバランスに難があったけど、さすが90年代の録音、このままライブアルバムにしても大丈夫な完璧さ。

ボウイレパートリーの耳なじみの曲でも、NIN流の暴力的な迫力で迫ってくるので新鮮に感じる。

時期的には「Outside」発売後のようだが、このアルバムは個人的に「?」だったので、あまり繰り返して聞いていない。
で、Wikiで見てみるとこのアルバムの曲をNINのトレントレズナーがリミックスしてるってんで、そういうつながりがあったのね。

振り返ってみれば、ボウイは」常に時代の先の先を行っていた。
(80年代のMTV期は時代に合わせてたけど)
なので、今90年代のボウイを聞くと、その頃きいた印象より好きになるかも。
そんな予感に満ちた、NINとの邂逅の気がする。

お勧めは「Hurt」「Nite Flight」


今のところ、Wolfgang's VAULTに出会った一番の収穫。

http://www.wolfgangsvault.com/david-bowie-nine-inch-nails/concerts/shoreline-amphitheatre-october-21-1995.html

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February 15, 2009

Blur「Parklife」

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前回書いたThe Stone Rosesの「Second Coming」と同じ94年にBlurが発表した、これまたUK90sを代表するアルバムがこの「Parklife」
マッドチェスター主体だったUKシーンにブリットポップというムーブメントを起こし、この時期に”べた”な判りやすいロックでデビューしたOasisと比較・抗争をすることとなる発端のアルバム。

私自身はこのアルバムに触れたのは21世紀に入ってから。
でも、中の数曲は当然のごとくラジオなどで耳にしていた…と言いながら、このアルバムで聴くまでは「Girls & Boys」はDavid BowieかPetshop Boysの曲だと思っていた…(恥)

「Girls & Boys」一昔前のテクノのような電子音、やけに明るいベース、上ずったボーカル…過去2枚で作り上げてきたものを放り出したかのような作風。
それでいて、David Bowieを思い起こさせる曲はUKのPOP・ROCKの枠を外れていないという。
最初は違和感を感じつつも、耳について離れないコーラスがあらためてBlurのとりこに陥りさせる。

「Tracy Jacks」これまたスペース・ボーイ時代のBowieさまのイメージ。
しかも明るい部分だけを抽出したような…(そう、Bowieさまには陰が不可欠だ)
どんどん、なじみやすいバンドに仕上がっていく。

「End Of A Century」Beatlesへのオマージュあふれるナンバー。
コーラスといい、ホーンの使い方といい…

「Parklife」ブリット・ポップの代名詞ともいえる名曲。
理屈ぬきでふわふわ気分になっていればいいという…。

「Bank Holiday」The JamとSpecialsあたりを混ぜて仕上げたような、スカチックなナンバー

「Badhead」ギターアルペジオとオルガンの絡みが素敵なバラード。
なんとなくメロディの雰囲気に佐野元春を感じる?
(そこは、Beatlesチルドレンということか…)

「The Debt Collector」ボードヴィルを思わせる、ほんわかしたインターミッション

「Far Out」これはお遊びなのか、あるいは何かの序章なのか…不思議な小曲

「To The End」耳に残るきれいなメロディ。
バラエティ豊かな作風のなかに、こういう曲を盛り込んでくるところが、単純なRock Bandとは決別したPop Starというところだろうなぁ。
やはり味付けにはBeatlesのエッセンスを感じはするが。

「London Loves」チープなシンセ音とノイズ系のギターソロ、お気楽なコーラス…80sを茶化してるのか、それとも真剣なのか…?

「Trouble In The Message Centre」これはエレクトリック・パンクかテクノか?
もうここまで来ると、「何でも出来るぜ」って感じの品評会状態。
下手なバンドがやると散漫になるのが、底辺にBeatlesを含む英国伝統音楽への回帰があるもんだから、多少捨て曲っぽいものがあっても全体的にバランスを崩していないという…。

「Clover Over Dover」あぁ、これはもうイントロでやられちゃいますね。
哀愁のロンドンって感じで、こういう陰鬱加減がUKだよなぁという。
コーラスに「Golliraz」を先取りしている。

「Magic America」ちょっとRock寄りの曲。

「Jubilee」Blur流のシンプルなRockナンバー。

「This Is A Low」デーモンのボーカルを堪能できるスローナンバー。
バックの音は霧にぼやかす感じでちょっぴりサイケ風。

「Lot 105」おまけのエンディング

定番度 85% これの歴史上の教科書と言えるね


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February 12, 2009

The Stone Roses「Second Coming」

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マッドチェスタームーブメントを起こした前作から5年以上の空白を経て発表された2ndアルバム。
前作の明るいおしゃれなグルーブから一転して、ハードなグルーブを聞かせてくれる。
もちろん、待ちに待ったファンからは賛否両論の声が上がったようだが…

このアルバムが発売された94年は、Oasisがスタンダードロックの傑作「Definitely Maybe」でデビューし、対するBlurはこちらもブリットポップの傑作「Parklife」を発表。
Primal Screamはこれまたファンの意表をつくRockな「Give Out But Don't Give Up」を発売するという、すさまじい年。
また、アシッドジャズからJamiroquaiの「The Return of the Space Cowboy」、ヒーリングからEnigmaの「The Cross of Changes」と、そのアーチストの歴史上でも重要作となる作品がどんどん発表されている。


「Breaking Into Heaven」グルーブは健在だが、少しUK特有の陰湿さとサイケ感が加わって、そのうえブルージー。
新しいようでいてじつは時代をさかのぼっているようなナンバー。
この後のCharlatansあたりに引き継がれていったのはこういう雰囲気かな。
Blurの後にきくと、やっぱこれがRockだよなぁというか…。

「Driving South」英国伝統のグルービーなリフロック。
オルタナやブリットポップが主流の時代に、いかに踊れるRockとはいえこれだけの音を作れるのはやっぱりすごい才能の集団だったんだなと。

「Ten Storey Love Song」タイトルどおりラブソング。
ドラムがちょっとはしゃぎすぎだけど、イアンのちょっと不安定な声質は優しさにつながっていいんじゃないだろうか。

「Daybreak」ファンキーチューンなんだけど、Primal Screamなんかとはちょっと質が違う感じ。
あまり黒っぽさを感じないファンキーさ?
ライブでガンガンやってるFacesを思い起こさせる。

「Your Star Will Shine」スローナンバーだけど、アコースティックっぽいようなサイケなような…かなりひねくれた感じ。

「Straight To The Man」ちょっとアダルトな大人のファンキーナンバー。
これは踊れる。

「Begging You」こいつは文句なしの「おどらにゃソンソン」系のブイブイグルーブナンバー
このグルーブを引き継いだのはKula ShakerThe Musicのあたりか。

「Tightrope」ちょっとエスニック風味のあるアコースティック・グルーブ。
Rolling Stonesがやってるようなちょっと黒っぽいブリティッシュ・トラッドとも言えるかも知れない。
このアルバムの中で、結構アクセントになる佳曲

「Good Times」ダークなZepライクなブルースナンバー。
イアンの揺らぐボーカルがばっちりはまっている。

「Tears」Zepの「」あたりを思わせるアコースティックナンバーからハードに移行する曲。
後半のフレーズ・コード進行は…某有名曲と同じだが…

「How Do You Sleep」一転して爽やかなミドルナンバー。
ベースだけはぶいぶいいわしてる。

「Love Spreads」ラストにきっちりグルービーなナンバーを。
Zep、Faces、Jeff Beck Groupe…70年代のグルーブ・ハードロックへのリスペクトが感じられる一曲。

定番度 85% 今聴いても通用するグルーブ

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February 11, 2009

Blur「Modern Life Is Rubbish」

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Radioheadが「Pablo Honey」でデビューした93年、Blurは2ndアルバムを発表した。
前作よりはかなりRockよりではあるけど、その多彩な表情は天才バンドといえるものだ。

このアルバムは「Leisure」のときに書いたとおり、内容も知らずにバンド名だけで衝動買い。
当時はこちらのアルバムのほうが気に入っていた。


「For Tomorrow」静かなグルーブとでも言うのか、激しく踊るグルーブじゃないけど、なんとなく身体が揺さぶられる感じ。
それに加わる懐かしい感じ…初期のDavid Bowieの味と言おうか。
限りなくPOPなRockの世界。

「Advert」音はがんがんRockしてるのに、アクセントの入れ方などでコミカルに仕立てているところがPOP。
自由なボーカルはTalking HeadsのDavid Byrneを思い起こさせる。

「Colin Zeal」ひたすらコードプレイのギターとブンブンうならすベース…これって音の作り方だとPunkが一番近いんじゃないだろうか。
歌い方もあえて乱暴に仕上げているような。

「Pressure On Julian」あぁ、このスペーシーなギターの入れ方はもろDavid Bowieだ

「Star Shaped」コーラスワークも素敵な、上質のPOPチューン。

「Blue Jeans」バラードだけど、60年代っぽい感じのちょっとがしゃがしゃした音作り。
これは狙いか?

「Chemical World」アルバムの中では異質なミドルナンバーだけど、このちょっとひねった感じが以降のブリット・ポップのひとつの形になっていくんじゃないだろうか。

「Intermission」インターミッション(笑)

「Sunday Sunday」21世紀のPOP主流ともいえる感じの明るいほのぼのとしたナンバー。
Beatlesの90s風解釈とも取れる。

「Oily Water」ちょっぴりひねりをいれたサウンドとボーカル処理。
ベースが前に出てきている感じが好き。

「Miss America」ちょっとサイケっぽい響きも混じったスローバラード。

「Villa Rosie」この淡々とした作りがある意味Blurのスタンダードなのかもしれない。

「Coping」The JamのモッズをPOPに仕上げた感じに通じるおしゃれなナンバー

「Turn It Up」激しく踊るのではなく、明るく軽快に踊れる…UKの主流が変質してきたことを現すナンバー

「Resigned」映画の幕引きのような、単調なメロディを延々と繰り返すラスト曲に”一区切り”を感じるのは、次作以降のBlurを知っているからだろうか…。
さらに最後の最後で狂騒を持ってきてぷっつりと終わる…こういうところにもBeatlesを思い起こさせる。

定番度 80% 色んなもののあるのが好きな方はこのアルバムがお勧め

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February 08, 2009

Radiohead「Pablo Honey」

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90年代に入り、Blurがデビューアルバム「Leisure」でブリットポップの扉を開き、Primal Screamが「Screamadelica」でガレージロックからの脱却を果たした後、ソロデビューしたPaul Wellerと共に、その抜けた穴を埋めるようにギターロックとしてデビューアルバムを発表したRadiohead。
グルーブよりもノリ重視ですね。
「Pablo Honey」はそんなイメージを思わせるアルバムです。
途中エレクトロ寄りのアーチストに変貌し、今はギターとエレクトロのミクスチャーバンドとして独自の道を行くRadioheadですが、この初期の彼らが好きだというファンも多くいるようだ。


「You」ノイジーで攻撃的なギターと粘っこいボーカルの対比…時にはギターが静かにかなでられ、時にはボーカルが激しくシャウトする。
この頃のRadioheadは普通のガレージ出身のギターバンドだったんだね。

「Creep」優しく歌われるところに、切り裂くように入り込んでくるギター。
このメリハリはやはり90年代を代表する名曲と言われるだけのものはある。
ただ、一見甘ったるいバラードに聞こえるが、歌われているのはかなり内省的な暗い世界だったりする。
「クリープ」と聴くとコーヒーに入れるミルクを思い起こし、優しい感じがするのだが、ここで言う「クリープ」はうじ虫のこと…「俺はうじ虫」って…((どうしようもないやつって意味で使われてるんですけどね)

このアルバムが出た93年は、Björkがソロデビュー(子どもの頃にアイスランドでデビューはしてるけどね)したり、Jamiroquaiがデビューアルバムをだしたり、今後重要な位置を占めるアーチストが芽生えてきた時期でもある。

「How Do You?」まるでPrimal Screamのようなシンプルなガレージロック。
トム・ヨークにもこういう時代があったんだ。

「Stop Whispering」ちょっとTravisみたいな雰囲気もある優しいナンバー(Travisのほうが後なんだけど)

「Thinking About You」ちょっと歌い方がBonoみたいなアコースティックナンバー

「Anyone Can Play Guitar」マイナー調の入り方がなかなか素敵な曲だけど、後半のアップテンポとのメリハリがなかなか素敵。

「Ripcord」ちょっとアレンジに凝った爽やかなナンバー。
いやぁ、こういう時代もあったのかと。

「Vegetable」まるでPaul Wellerかと思うような爽やかなシンプルロック。
ちょっと攻撃なところが入るところも。

「Prove Yourself」徐々に曲調が(少しだけど)変わっていく曲作りが、後のプログレッシブな作品につながる何かを感じさせるナンバー。

「I Can't」ちょっと静かめのロックナンバー。
途中ベースの見せ場もあり。

「Lurgee」「Creep」と対を成すような明かるいバラードナンバー。

「Blow Out」ジャジーなギター、ひねったリズム、ぼやかした歌い方、途中からのハードな展開とのメリハリ…最近のRadioheadを思わせる曲。

定番度 80% やはり「Creep」は聴いておくべきでしょう


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February 07, 2009

Primal Scream「Primal Scream」

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前回紹介したBlurの「Leisure」から少しさかのぼった1989年、前々回紹介の「The Stone Roses」と同じ年に発表されたPrimal Screamの2ndアルバムが「Primal Scream」
セルフタイトルなんで1stっぽいが、1stは87年の「Sonic Flower Groove」で、このアルバムは未聴だったりする。

こう書いてみると、Primal ScreamってのはThe Stone Rosesが起こしたムーブメントよりも先にアルバムデビューしてるし、なおかつ今もずっと現役でいるというのはすごい。

音としてはガレージロックなんだけどなんとなくメロディがポップな感じの曲と、この後のアシッドな時代を予感させるスローバラードの二面性がある。
この時期の作品はベスト盤からも外したり、ライブでもほとんど演らないというから、彼らの望む形の活動は次作の「Screamadelica」からになるのだろうし、90sUKの重要バンドとして語るのも自作からかもしれない。
でも、その片鱗があるということで、ここで紹介。

「Ivy Ivy Ivy」ガレージロックっぽい作りなんだけど、先に後のPrimal Screamを知っているとどうにも甘ったるく感じてしまう。
これがOasisならそういう見方をしないんだろうけど…
時代を先取りする、とんがった彼らが時代に飲まれているというか。

「You're Just Dead Skin To Me」ちょっと不穏なノイズから始まるも、聞かせるピアノバラード。
感想やバッキングのそこかしこにちりばめられるノイズがにくい。
ボビーの甘ったるい声は、1曲目のアイドルっぽい曲よりこういうゴスペルチックなバラードに良く似合う。

「She Power」1曲目同様、甘いガレージロック。

「You're Just Too Dark To Care」3rd以降のサウンドに通じる、静のプライマルサウンド。
何度か聞いてるけど、今回じっくり聞いて惚れ直した一曲。

「I'm Losing More Than I'll Ever Have」ギターのアルペジオに載せてせつせつと歌い始めるボビーの甘い声。
やがてベースやドラムも加わりだし、ゴスペルチックに歌い上げる熱いナンバーとなる。
このアルバムの隠れた名曲といえるだろう。

「Gimme Gimme Teenage Head 」ちょっとだけハードになったけど、基本は甘いロック。

「Lone Star Girl」 1曲目同様、甘いガレージロック

「Kill The King 」 サイケな味付けのスローナンバー。
アシッドの芽生えか。

「Sweet Pretty Thing」1曲目同様、甘いガレージロック

「Jesus Can't Save Me」 ラストを飾るピアノバラード。
タイトルが意味深ではあるが…

カルト度 75% でも私的には「I'm Losing More Than I'll Ever Have」だけでも買う価値はあると…(安ければだけどね)

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February 06, 2009

Blur「Leisure」

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80年代後半には、The Stone Rosesのほかにも90sの重要バンドになるPrimal ScreamやThe Charlatansも作品を出しはじめて、その出身地マンチェスターをもじって「マッドチェスター」という名のムーブメントになっていった。

そして1991年の「Screamadelica」によりマッドチェスター・ムーブメントも終焉を向かえ、次世代として彼らに影響を受る新しいムーブメントが生まれだす。
My Bloody Valentineの「Loveles」によるシューゲイザームーブメントの始まりもこの時期になる。

そんな91年に発表されたのがBlurの「Leisure」であり、ブリット・ポップへの橋渡しとなった。

このアルバムは、90年代の後半に手にしている。
音楽雑誌などでBlurの名前は知っていたところに、出張先のHMVで「3枚買ったら1枚○○円」というセールをしており、欲しかったアルバム(なんだったか忘れた)を安く買うために、他の対象商品から選んだのがこのアルバムと続く2ndの「Modern Life Is Rubbish」だった。
そう、音も聞かずに、名前と見覚えのあるジャケットというだけの衝動買いだった。

しかし、Blurは全部持ってるのに、今まで一度も紹介しなかったのは…不思議だ。

「She's So High」記念すべき第一歩を記す名曲。
きらびやかな商業ロック主導だった80sに対し、身近な”楽器の音”を前面に出し、ちょっと脱力系のボーカルを盛り上げる。
ただ単純なだけではなく、ベースラインがBeatlesを思わせるように一工夫しているところが良。
中間のギターソロも逆回転を混ぜたり、いろいろと変化球をまじえているあたりがマッドチェスターの名残か。
もっとも、はじめて聞いたときはちょっと退屈な曲と思ったのも事実だが…ちゃんと聞けてなかったんだろうねぇ。

「There's No Other Way」いかにもマッドチェスターな踊れるグルーブ。
The Stone Roses同様、大きくシャウトするでもなく、ビートに乗って淡々と歌われる。
グレアムのギターリフがかなりかっこいい。

「Bang」前曲に引き続き、ギターリフ中心の踊れるナンバー。

「I Know」前2曲に比べるとちょっとPOPにはなったが、もろにマッドチェスターサウンドしてる。
この3曲の流れは、かなり新人離れしてるんじゃないだろうか。

「Slow Down」一転ノイジーなギターで、こちらはシューゲイザーの影響だろうか。

「Repetition」3rd以降のブリット・ポップの片鱗を見せるミドルナンバー。
こういう風にいろんな曲調をこなしているところが非凡だ。

「Bad Day」改めて聞くと、こういう良い曲が一杯詰まっていることに驚く。
シンプルなガレージロックと、なじみやすいポップなセンスの融合。
マッドチェスター・ムーブメントの完成系であり、そこから脱却するステップでもある。

「High Cool」ちょっと60年代回顧風のサウンド。
Beatlesの影響は世代を超えて現れてくる。

「Come Together」ベースのグルーブ抜群だし、コーラスワークもいいし、このアルバムを再評価させてくれる隠れ名曲。
Come Togetherというタイトルの曲は良い曲が多い。

「Fool」普通のミドルテンポナンバーかと思いきや、中間部でちょっと変わったアクセントを入れてくる。
この曲の歌い方はちょっとポール・ウェラーが入っているような…

「Birthday」ちょっと壮大な雰囲気に…と思うんだけど、まだまだ若い彼らの音はちょっと大袈裟。
しかし、そのことが後のポストロックに通じるノイジーな雰囲気を作っている。

「Wear Me Down」ラストを飾るのは、ボーカル、ベース、ドラム、ギター、それぞれの持ち味が見事に融合している曲。
ずっとこの路線で行けば、Oasisと同じような「みんなで歌える」ロックスターになっていたかもね。
しかし、デーモンの非凡さはそういうオーソドックスなものを壊していくことを選んだから…

定番度 90% 改めて名盤だと再確認

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February 05, 2009

The Stone Roses「The Stone Roses」

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The Stone Rosesの1stアルバム。
発売された1989年はMTVで火がついたニューロマンチックや商業ロックも一段落し、ヒットチャートではありふれたわかりやすいダンスミュージックやバラードが中心だったようだ。
そんな中、片隅に追いやられていたロック・キッズたちはシンプルな音に回顧し、ガレージでロックしていた。
いわゆるインディーズなんで玉石混合だったろうが、そんな中から後世につながるアルバムが生まれていた。
実はアルバム単位でじっくり聞くのはこれが初めてだった。
(何気なく聞いていることはあったんだけど)
残念ながら、21世紀の今聞くと「ぶっ飛ぶ」というものではないが、良く聞いている90年代のアーチストのルーツがここに在ることは良くわかる。
BeatlesやRolling Stonesのような、手の届かないところの影響じゃなく、身近なところで目指すべき存在として後世のアーチストたちが追いかけていたんだろう。


「I Wanna Be Adored」シンプルなRockのはずなのに、音が深い。
確かに、今聴けばそんなに珍しいことではないんだろうけどね。
ガレージRockに80sの音処理が融合した産物だろうけど、これが90sに引き継がれるUKのスタンダードとなったんだろう。

「She Bangs The Drums」ドラムのリズムはひたすら単調で、それでいて音が前面に飛び出していて、いかにも踊りやすそう。
他の楽器(ボーカルも)はリバーブ処理で輪郭がぼやけたようにしてあるが、それが狙いだろうしね。

「Elephant Stone」ベースのグルーブが最高。
ドラムはシンプルなのに、そのベースの作るグルーブで独特の世界観を作り出している。
この時期に好きだった日本の某バンド(後の芥川賞作家がボーカル)の音作りは、もろにここからのパクリだったことを最近知った…

「Waterfall」ギターアルペジオが良いが、このフレーズも日本の某バンド(男女の掛け合いボーカルが特徴)のヒット曲で聞いた覚えが…
コーラスもきれいで、こういう押さえた歌い方も90sUKに影響を与えている。

「Don't Stop」テープの逆回転を利用したサイケなナンバー。

「Bye Bye Bad Man」まるで60年代のようなフォークロックっぽい作品。
こういうアコースティックな音への回帰と融合も、のちの90sに影響を与えていると思う。

「Elizabeth My Dear」これは…スカボローフェア?

「(Song For)Sugar Spun Sister」爽やかな一曲

「Made Of Stone」この辺はダンス色は消えて、フォークロックへの回顧調なんだけど、今から振り返ってみると打ち込み中心でヒット曲を作り続けていた80sUKにとっては新鮮に映っていたのかもしれない。


「Shoot You Down」悪くは無いが、さすがにこういう曲調が続くと少し物足りなさを感じてしまう。

「This Is The One」静かな歌と、ブリッジに入るギターのメリハリが素晴らしい。
ベースもグルーブしながら、音の強弱をつけている。

「I Am The Ressurection」いかにもなシンプルな美メロのロック。
後半のギター掛け合いはダンサブルで、こういう音でみんな踊ってたんだろうね。
このリズムが90sを決定付けたといってもいいかもしれない。

定番度 75% 歴史の扉を開いた1枚

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February 01, 2009

The Verve「Urban Hymns」

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The Verveは私にとって空白の90年代にヒットを飛ばしたバンドだが、OasisやPrimal Screamのようにずっと現役を続けていなかったために出会えずにいた。
(耳にしていた可能性はあるが、意識に停めていなかった)
そんな彼らを知ったのは、昨年のサマソニの特番で、出演アーチストのビデオクリップを流していたときに、このアルバム1曲目の「Bitter Sweet Symphony」を見たことから。
ひょろっとしたボーカリストが、歌いながら一直線に歩き続ける…そんなならず者のそぶりとは対照的な、甘く切ない歌と調べ。
久々に、一聴してほれ込んだ曲だった。
てっきり、その曲が新曲だと思って調べてみたら、はるか昔に解散しており、このサマソニで再結成、しかも初来日。
この特番に出会わなければ、知ることが無かったかもしれない。

なかなか他のバンドを誉めないOasisのリアムが何十回と繰り返し聞くほどこの曲を気に入っていたとか、サンプリングが無許可だったことで、印税のほとんどをRolling Stonesのマネージメントに持っていかれたとか、いろいろ逸話も楽しんだりして。

その後、その「Bitter Sweet Symphony」をダウンロードして何度も聞いていたが、このたびやっとやすく売っているのを見つけて(なかなか2000円を切らなかった)はれて購入。

その前に最新作の「Forth」を聴いて気に入っていたが、やはりこのアルバムがマストかもしれない。
逆に、先にこのアルバムに出会っていたら、「Forth」の評価が変わっていたかもしれない。

「Bitter Sweet Symphony」イントロのストリングスの静かな調べ、サンプリングされたミニマルに続くストリングスのテーマ、ドラム・ベースの絶妙な関わり具合、歌い始めるボーカルと深く響くギター…
70年代のRoxy Music、80年代のTears For Fears、それに匹敵する、90年代で一番音のDeepさを感じるバンドかもしれない。
この曲を発売当時知らなかったというのはすごく損をしている。

「Sonnet」1曲目のように深みは無い、シンプルなバンドサウンドのバラード。
しかし、これも十分美しく感動的だ。

「The Rolling People」うって変わって、サイケなミドルテンポナンバー。
いかにもミドル90sって感じで、粘っこいところが2ndの頃のOasisやCharlatansを思わせるサウンドで、私の好みだ。

「The Drugs Don't Work」再びバラード。
良い曲ではあるが、こういう感じならOasisや他のUKバンドでも演りそうな、素直なストリングスバラード。


「Catching The Butterfly」こちらもサイケなミドルナンバー。
ドラムとベースの感じが中期のBeatlesのサイケな曲を思わせる。
もちろん、こういうのは大好きです。

「Neon Wilderness」ちょっと小休止のブリッジ的なサイケナンバー

「Space And Time」悪い曲ではないが、ちょっと特徴の無い感じのバラード。

「Weeping Willow」スローな曲だが、甘いバラードではなくちょっと陰のあるナンバー。
全編にわたる粘っこいギターがなかなか良い。
たしかにOasisのギャラガー兄弟が好みそうな音作り。

「Lucky Man」1曲目の「Bitter Sweet Symphony」に通じるというか、それに匹敵する珠玉のバラード。
音作りはシンプルなのに、リチャードの甘い歌声が深みを与えてくれる。

「One Day」どこか懐かしい感じが…どこがどうということじゃないんだけど、頭に浮かぶのはJohn Lennonかな。

「This Time」他の曲とはちょっと趣の違う…Radioheadのイメージもあるかな。(時代的にはこっちが先だろうけどね)

「Velvet Morning」最後に向けて、シンプルなバラードで…という感じ。

「Come On」最後に来てミドルテンポのロックナンバー。
でも、がんがん行くようなロックではなく、優しく粘っこくそしてファンキーに。
そこから徐々にヒートアップしてますますファンキーにファッキンに。
ちょっとPrimal Screamしてるかな。
数分の空白を経てシークレット・トラック。
幻想的な雰囲気だけど、なんとなくそのままもう一度「Bitter Sweet Symphony」を聴きたくなってしまう、不思議な曲だ。
しかし、90年代ってみんなシークレット・トラック入れてたもんだから、全然シークレットの感じしなかったよねぇ。

定番度 90% 90年代を代表する1枚といううたい文句はウソじゃありません

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September 14, 2008

Kula Shaker「Peasants, Pigs and Astronauts」

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Kula Shakerの1stアルバム「K」と衝撃の出会いをしたことは「K」のときに書いた。
その後、もう一枚このアルバムを残して彼らは解散する。
そして昨年衝撃的な復活をするのだが…やはりこの2枚にわたるインド音楽との融合のすばらしさは再現できない。
このアルバムを買った当時は、どうしても1stと比べてしまって「ちょっと残念」というイメージだったのだが、聞き込んだいくと「洗練された形」で1stの世界観を昇華させていると思える。
つくづく、解散が惜しかった。
アルバムタイトルは「Peasants, Pigs and Astronauts」約すと「いなか者、豚と宇宙飛行士」…?

「Great Hosannah」Deep Purpleを思わせるオルガンプレイ、インド音楽のようなアクセント、徐々に激しくなっていくと思わせておいて、リズム隊が一気にブレイクして始まるボーカル。
1stアルバムほどのインパクトはないが、期待にこたえるオープニングナンバー。

「Mystical Machine Gun」けだるいストロークプレイに続く、インドフレーズにボーカル。
このアルバムのキラーチューンじゃないだろうか。
ロックにこれだけエスニック風味を上手く取り込んだのは、Beatlesと彼らだけかもしれない。
1stアルバムよりもその融合度は洗練されている。

「S.O.S」ちょっと激しめの短いストレートロックナンバー

「Radhe Radhe」アルバム内のブリッジとなるインド音楽。
この後のライブでオープニングのフレーズになったり、ベスト版のオープニングにいい味付けをしたりしている。
もともとインドにある曲をアレンジしたのか、限りなくインド音楽に似せて作曲したのか、どちらにせよ非凡だ。

「I'm Still Here」短く静かなバラード。

「Shower Your Love」彼ららしからぬ、さわやかなバラード。
アクセントにインドフレーズは使われているが、それはさりげなくいい感じ。
むしろ、解散後のバンド「Jeavas」につながる感じか。

「108 Battles」Kulaお得意の60・70年代チックなハードロック。
べースのうねり、オルガンのはじけ具合、シングルトーンのシンプルなギターアクセント。

「Sound Of Drums」サイケさではこのアルバム一番のナンバー。
まるでDoorsのようなオルガンにエスニックなボーカルメロディ。
最初、このアルバムで聞いていたときは素通りしてたけど、ベスト盤のオープニングがこの曲だったことで印象が強くなった。
今ではお気に入りの一曲。

「Timeworn」前2曲の激しさからクールダウンさせる1曲。
基本的に、インド音楽のエッセンス。

「Last Farewell」ムードロック(?)のように始まり、静かにオープニング曲「Great Hosannah」のフレーズを歌いだす。

「Golden Avatar」ベースのうねりが心地よい。
この曲もインドっぽいけど、Beatlesが消化したインド音楽のエッセンスに近い。
と考えると、ベースフレーズがとてもポールっぽく聞こえてくる。
ギターも「Tommorow Never Knows」みたいだしね。

「Namami Nanda Nandana」鳥の声、女性の語り、尺八のような笛の音…このままフェードアウトしていくかと思わせてから、クリスピアンのインド語(?)のボーカルが入りだす。
徐々にコーラスが加わりだし、まるでゴスペルのように盛り上がっていく。
そして5分ほどの空白ののちにインド音楽のシークレットトラックで静かに終わる。

定番度 50% (本当はもっとつけたいけど1stをこの数字にしちゃったからなぁ…)

Peasants, Pigs and Astronauts - Kula Shaker CD/MP3



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