July 12, 2011

Boomtown Rats Concert「Fox Theatre Feb 28, 1979」

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The Police同様、70年代の後半に活躍したアーチストつながりでBoomtown Ratsのライブを。
ヒットしたアルバム「The Fine Art of Surfacing」がでた年だけど、2月と言うことはまだ発売前で、曲構成は2ndアルバムまでの曲中心。
というか、「I Don't Like Mondays」だけが新曲として演奏されてるみたい。

そこそこの佳曲はあるけど、大ヒットしたのは「I Don't Like Mondays」(哀愁のマンデイ)1曲だけど、それでも十分印象深い。
デビッド・ボウイやクイーンにも通じるオペラ的な展開を持つ曲や、逆に単純なパンキッシュな曲など、ソングライティングはすばらしい。
あとはボーカルのボブ・ゲルドフの粘っこい歌い方が特徴で、それはこのライブでも健在。

音のバランスは、やはり70年代ものはちょっと”残念”だけど、貴重なライブ音源と思えばこのほうがありがたみがある気もする。

前半のハイライトは「Like Clockwork」
そして本編エンディングの「She's So Modern」から「Lookin' After No. 1」へのたたみかけ。
さらにアンコールで「I Don't Like Mondays」ピアノオンリーのバラードっぽいアレンジ(あるいはまだ曲として完成してなかったのか?)
もひとつアンコールのメドレーは「Rap Trap」「Joey's on the Street Again」こちらも部分部分で変化をつけて盛り上がりばっちり

このバンドは3rdアルバムが好きだったけど、1st・2ndの曲も中々いいね。

http://www.wolfgangsvault.com/boomtown-rats/concerts/fox-theatre-february-28-1979.html

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July 09, 2011

The Police Concert「Zellerbach Hall Mar 4, 1979」

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スタカンの後、The Jamがないかと探したけどなかったので、同じ時期に活躍したThe Policeのライブを。

演奏曲を眺めると、2ndが発売される前のようで、ほとんどが1stアルバムからの選曲。
しかし、後のライブでもおなじみのナンバーが並んでおり、デビュー時からソングライティングや演奏力は確立されていたようだ。
実際、彼らの出現は当時のパンク・ムーブメントの枠に入れられていたが、各メンバーの実力はすでに他のバンドで磨かれており、単なる新人とはいえないものだった。
曲もすでにレゲエが取り入れられており、逆にどうしてパンクのくくりにされたのか…

「Can't Stand Losing You」で幕を開け、3曲目の「So Lonely」ですでに全開。
レゲエタッチの曲もいいが、アップテンポの曲でのスチュワートのドラムは活き活きしてる(さすがプログレバンド上がりだ)
「Peanuts」で盛り上がったあとの「Roxanne」がハイライト。

1時間足らずのライブだが、一気に聴けて楽しめるライブだった。


http://www.wolfgangsvault.com/the-police/concerts/zellerbach-hall-march-04-1979.html


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May 15, 2010

The Rolling Stones 「Stones In The Park」

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もうすっかり放ったらかしで、なかなか再開のきっかけがつかめなかったこのブログ…。
私自身は他にもブログもってたり、SNSでの書き込みがあったりで、ブログから離れてるつもりは無いんだけど、ことこのブログに関してはじっくり取り掛かる時間が持てなかった。

その間、音楽を聴いてないかというと、常にいろいろ聞いてはいるし、新しく発表された音源も入手してレビューしたい思いはあったりする。

などといいわけばっかり書いてても進まないので本題。


先日、用事があって出かけた近所の百貨店に車を停めたので、駐車場代を浮かすために買い物をすることにした。
これはよくある話。
が、これと言って欲しいCDが見当たらない。
海外アーチストものは輸入盤のほうがはるかに安いし、国内ものも最近CDまで買おうと言うアーチストは少ない。
なつかしのアーチストにしても、こういうショップではせいぜいベスト盤かコンピレーション盤くらいしか扱っていない。

映画もめぼしいものはほとんど買い揃えたし…ってんで音楽DVDを物色。
どうせなら最近上映されて見に行き損ねたThe Rolling Stonesの「Shine A Light」を買おうかなと。
監督のマーティン・スコセッシも好きな監督だし、Stonesとの組み合わせは非常にそそるものがある。
しかし、置いてなかった…

で、運命のように手にしたのが「ハイド・パーク・コンサート」
物心ついたときからUK好きの私としては「ハイド・パーク」は憧れの地。
ミック・テイラーのお披露目コンサート。
それにブライアン・ジョーンズ追悼のコンサート(この二日前に彼は他界した)
そして、「オルタモントの悲劇」につながる、69年のフリーコンサート。
私の中でいくつものキーワードがパズルのようにぴたっとつながった。

ライブDVDだと思って見てみると、これはこのフリーコンサートをめぐってのドキュメンタリー。
演奏が途切れ途切れなのは残念だけど、逆にミック・ジャガーのインタビューなどでこのコンサートにかける思いが伝わってくる。

ドキュメントの進行上、曲順もばらばら。
本来のオープニングの追悼詩の朗読から「Love In Vein」への流れはクライマックスとして後半に持っていかれている。

逆に、つかみとして最初に流されたのが「Midnight Rambler」
もうこの曲だけで鳥肌もの。
演奏はひたすらルーズで、ルーズで、ルーズ。
それが良い。

「Satisfaction」にしても、今のライブならみんなでノリノリのナンバーだけど、このころはまだまだ気だるさが表に出ている。
ロックバンドじゃなくブルースバンドなんだと。

インタビューでミックも語っているが、どうしてもBeatlesとの対比が付きまとう。
録音したとおりに演奏することを目指したBeatlesに対して、ライブバンドとして録音時の演奏などお構いなしに、その場のグルーブに任せるStones。
やがてオリジナルどおりに演奏することが出来なくなったからライブをやめたBeatlesに対して、今なお現役でライブを続けるStones。

観客の反応も、演奏を聞かせようとするBeatlesのオーディエンスが演奏そっちのけで歓声(嬌声)で終始するのに対して、Stonesのオーディエンスは演奏に耳を傾け、身体はグルーブに任せて踊っている。
(ラリってるってこともあるけど)

今のイメージからは予想外だったのが、キースはじっと演奏していること。
ミックは今と同じく、このころからアクティブだけど、フライングV(!)をじっと奏でてる(と言っても演奏はルーズだけど)が以外だ。
逆にチャーリーのドラムが思ったより激しかったり…(ビル・ワイマンは今も昔も直立不動)

クライマックスは「Sympathy For The Devil」
アフリカンのパーカッション演奏から始まり、観客との掛け合いも含めて延々と奏でられる演奏。
ヒッピーも、モッズも、ヘルスエンジェルも、鍵十字崇拝者も踊ってる。

フリーコンサートということで、想定される問題に対してヘルスエンジェルと鍵十字ファッションのグループに警備を頼んでいる。
UKではこれが上手くいった。
しかし、USAのヘルスエンジェルは問題を起こし、「オルタモントの悲劇」を生んでしまった。

老獪にしてなおもエネルギッシュなStonesもいいけれど、このころのStonesも最高だ。

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October 15, 2009

Calole King「Tapestry」

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こういうジャンルはあまり取り上げてないけれど、知人が日記に取り上げていたので聞きたくなり、ついでにレビューしてやろうかと…

キャロル・キングの名前は中学生くらいからもう知っていた。
しかし、幼いロック小僧はそういう世界には向かず、洋楽はロックだと思い、名前以上の知識は無かった。
女性ボーカリスト・シンガーソングライターで興味を持つとしたら、Kate Bushのような独特のものだったり…

だがFMなどで女性アーチスト特集なんかがあると必ずかかる「It's Too Late」や大ヒットアルバム「Tapestry(つづれおり)」の名前も知っていたし、シンプルでいて覚えやすいアルバムジャケットも覚えている。

なのに、アルバムをしっかり聞いたのはつい半年前くらいだ。
うーん、30年は損してるな。
そんなにすごいアーチストが揃ってるわけじゃないのに、完成された音だと感じるのは、彼女の歌声がいいバランスで聞ける故だろう。


「I Feel The Earth Move」ファンキーなベース・ピアノが中心のバッキングがとても黒っぽい。
そこにキャロル・キングの突き放すようなボーカル。
ジャニスに匹敵するロックボーカリストにもなりえたんじゃないかと思えるくらいのノリ。
うーん、かっこいい。

「So Far Away」ピアノバラード。
全曲に続いて聴くと、そのギャップに戸惑うが、じつはこういう雰囲気のほうが本来の彼女なのかもしれない。
ベースラインがすっごくべたなのはご愛嬌。
(というか、学生バンド時代はこういうベースラインが好きだった)

「It's Too Late」キャロル・キングというとこの曲ってくらいの代表曲。
出過ぎないドラム、ツボを押さえたベース、深みのあるそれでいてシンプルなピアノ、ソロで張り切るギター、うーん絶妙のバランス。
そこにのっかる歌メロがまた泣かせる。
暗くなりきらないギリギリのマイナーな感じがまた渋い。

「Home Again」なんというか、わかりやすい感じのピアノバラード。
(どこにでもありそうっていう定番感覚)

「Beautiful」いきなりがつんと彼女の声で始まる、ちょっとマイナーなナンバー。

「Way Over Yonder」控えめなバッキングで、彼女の歌声が堪能できるスローナンバー。
こういうゆっくりと粘っこく歌う曲は最高。

「You've Got A Friend」実は、ずっとジェームス・テイラーの曲だと思ってた…
なにげない感じのピアノ演奏だけど、歌とのマッチングがいい。
単純に演奏力の上手い下手じゃなく、バランスが大事って事。

「Where You Lead」カントリーっぽい雰囲気もある、POPなナンバー

「Will You Love Me Tomorrow」もういっちょう、歌を楽しめるバラード。

「Smackwater Jack」アメリカンなロック・ナンバーと言ってもいいんじゃないだろうか。
ピアノにはビリー・プレストンみたいな味を感じるし、ギターもサザンロックの雰囲気が。
でも、それなのに田舎くさくならないのは生粋のNY娘のセンスだろうな。

「Tapestry」アルバムタイトルにもなっている静かなナンバー。

「You Make Me Feel Like A Natural Woman」ラストを飾るピアノバラード。
その迫力ある歌力(うたぢから)はジャニスに匹敵するんじゃないだろうか。(もちろん、あそこまでシャウトしないけれど)

定番度90% SuperflyやLOVE PSYCHEDELICOのような音が好きな人は聞いておいて損はなし。

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July 25, 2009

The Faces 「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse」

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仕事で必要なものをアマゾンで購入するついでに、CDを二枚(二枚買うと10%オフだ)チョイス。
一枚は以前ダウンロードして持っていたものの、パソコンがクラッシュしてデータがなくなったMogwaiの「Happy Song For Happy People」(レビュー済み)が以前より安くなっていたので即決。
もう一枚をどうしようか悩み、最後「Simon & Gurfunkel」と接戦の末このアルバムを選んだ(10%オフ適用前で862円だ)
ロッドのアルバムは数枚持ってるし、Facesは廉価のライブ音源は持ってるけど、Facesのアルバムは持っていなかった。
以前、ダウンロードした「Very Best Of Rod Stewart & The Faces」ってアルバムは、ほとんどロッドのソロにフェイセズの曲が混じってる程度…「Rod Stewart & The Faces」というバンドのBEST盤じゃなく、「ロッド」と「フェイセズ」のBEST盤って事のようだ。

ということもあって、念願のアルバムを入手。

ロニー・レインが在籍していた「スモール・フェイセズ」に、ジェフ・ベック・グループからロッド・スチュアートとロン・ウッドが合流して、「フェイセズ」として活動。

このアルバムは彼らの3枚目にして代表作。
邦題は「馬の耳に念仏」、原題が「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse」で、そのまま約すと「目の見えていない馬に、うなずいても目くばせしても無駄だ」と言う意味。
イギリスにもことわざみたいなのがあるんですね。

彼らの真骨頂はライブだが、スタジオアルバムでここまでルーズで、しかもグルービィなのはすごい。
ジャケット見るとライブ盤だと思っちゃうんだけどね。

「Miss Judy's Farm」ドラム-タイト、ベース-グルービィ、ピアノ-ルーズ、ギター-ルーズ、ボーカル-ファンキィ…もしかしたら、この時期だとストーンズのディープさを超えてるかもしれない。

「You're So Rude」ロニーのボーカルも、ロッドに負けず劣らず、かっこいい。ただ、いかんせんロッドがすごすぎるから影が薄い。(ロッドのバックバンドって見られ方してるもんねぇ)
中盤のピアノとギターのソロ、好き勝手具合が良い。

「Love Lives Here」ロッドお得意のスローバラード。
バンドであろうが、ソロであろうが、外れなし。

「Last Orders Please」アメリカンなパブセッション…的な感じだけど、やっぱイギリスのパブでもこういう演奏してたのかな?

「Stay With Me」間違いなく、彼らの代表作。ベースはブイブイ言わしてるし、ギターははじけまくってるし、ピアノもノリノリだし…でも歌が入ると一気にロッドが存在感を全部独り占めしちゃう。
アップテンポから、ブギなミドルテンポから、リズムもメリハリ…でもきっちりしたメリハリじゃなく、ひたすらルーズにルーズに、それぞれのグルーブ加減で自由に。
今だとそんな演奏をレコードに残すなんて考えられないだろうけど、そういうところがフェイセズを他から確立されていた所以だろう。

「Debris」ロニーがボーカルのバラード。ロッドのコーラスも押さえ気味で良い。
こういう曲のロンのギターは最高だ。(ストーンズにいくと、どうしてもキースの影になっちゃうしね)

「Memphis」セッションっぽい演奏に、ロッドのボーカルが乗っかってくる。
この曲は他のアーチストが歌ってるのを聞いたことがあるんだけど…?誰だったか思い出せない。
カントリー・ブルースのスタンダードなのかな?

「Too Bad」再び、ロンの渋いギターとロッドのボーカルが絡む傑作。
音のバランスはぐだぐだなんだけど、それが返って雰囲気を醸し出すと言う…

「That's All You Need」他の曲とはちょっと一線を画す、ハード目のナンバー。
ロンがZEPのような音作りをしてる気がする。
それともJeff Beckの影響か?
でもでも、結局はロッドのボーカルがもってっちゃう。
(ロニーが拗ねてやめてしまうのも仕方ないかもしれない)

カルト度 80% (今からファンになる人は物好きな人ってことで…でも、歴史に残る名盤なのは間違いない)


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July 23, 2009

Pink Floyd 「The Dark Side Of The Moon」(皆既日食に寄せて)

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まだまだ紹介してないアルバムが山盛りなのに、2回目のレビューというのも気が引けるのですが、前回は本当の初期なんで、印象のレビューに終わってましたから、再度のレビューもありかなと。

46年ぶりの皆既日食ということで、日本中(マスコミ的には)湧き上がった22日、やはりこのアルバムを聞いておくべきでしょう。

アルバムタイトル「The Dark Side Of The Moon」を「地球から見えない側」とするならば、日食時は思いっきり太陽側ですから白日の下にさらされていることになります。
逆に「月の暗い側」とするならば、日食のときは思いっきり地球側になっているという…

さらに、ラスト曲「Eclipse」とは「食」のことで、最後の歌詞が
And everything under the sun is tune
but the sun is eclipsed by the moon
(すべての太陽の下にあるものは調和している
 でも、その太陽も月によって隠されてしまう)

もちろん、この歌詞の部分だけじゃなく、全曲の流れのなかでインナートリップさせてきて、一曲前の「Brain Damege」で「lunatic」(lunaは月の意味もある)=「精神異常者」として自分を俯瞰し、
I'll see you on the dark side of the moon
(月の裏側でお前と出会うだろう)
と宣言した上で、「調和しているものも、狂気(裏側の人格)の前に覆い隠されてしまう」という…

皆既日食の実況映像を見ていると、(残念ながら曇り空だったが)見る見るうちに暗くなって来、カウントダウンと共に真っ暗になる(無粋なマスコミがライトでリポーターを照らしていたが)
暗闇というのは、人を不安にさせる。
狂気が不安にさせるのか、不安が狂気を引き起こすのか…。

このたびの皆既日食によって、このアルバムがより深く、理解ではなく感覚の部分で、私に染み込んできた。


アルバムとしては前半の「Time」や「Money」といったロックサウンドものが聞きやすいだろう。
しかし、後半「Us And Them」以降をぜひ大音量で(事情が許さないのならヘッドフォンで)聞いて欲しい。
楽曲のよしあしを超えた、また言語の壁をも超えた、”圧倒”というサウンドに出会えるだろう。

あ、またアルバム曲のレビューとは違ったものになっちゃった。

定番度 100%

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May 17, 2009

Eric Clapton「Slow Hand」

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先日、出張先近くのタワレコを覗いたときに、洋楽輸入版1000円セールで見つけたうちの一枚。
主要曲はベスト盤でもてったんで、今まで触手が伸びなかったけど、この値段ならと買い。
名盤なのは知ってたんでね。
やっぱ、この頃のクラプトンは良いねぇ。

アルバム「461 Ocean Boulevard」のあと、ジャマイカで録音したり、多くの仲間とセッション録音したりしたあとの、気心知れた面子でこじんまりと作られた作品。
それが功を奏し、彼の代表作にもなるし、タイトルの「ソローハンド」はクラプトンの代名詞となった。

フレットとヘッドだけ映ったギターと、Gを押さえた指のモノトーン画像…これだけのシンプルなジャケットなのに、かっこよすぎる。

「Cocaine」もうイントロから文句なしのクラプトン節。
決してシャウトしない、それでいて存在感抜群のけだるい歌、音数は多くなくても渋さ全開のギターソロ。
オールタイムベストでも必ず入る名曲だし、彼の代表作だけど、実は「J.J.ケイル」の作品。
最近「The Road to Escondido」という作品で二人は競演してる。

「Wonderful Tonight」こちらはバラードでの代表作。
イントロから泣きまくるギターは絶品。
AORッぽく捉えられるけど、これはゴスペルの延長だし、立派なブルースだ。
これまたオールタイムベストで必ず入る名曲。

「Lay Down Sally」シャッフル調の曲で、女性コーラスの入り方が素敵。
サビでコーラスがメインメロディで、クラプトンがハモリメロディってのは、Beatlesがよく使ってた手法だ。

「Next Time You See Her」ちょっと南の匂いがするブルースナンバー。

「We're All The Way」静かなバラード。
ちょっと歌がこもりすぎて残念だけど、これが味といえば言えなくも無い。

「The Core」私的にはこのアルバムのハイライト。
女性ボーカルとの掛け合いで、いままでの曲よりはちょっと重めの雰囲気。
スライ&ファミリーストーンのもってるファンキーさに近いかな。
8分越えのこの曲はセッション風の楽しさもあり、ライブで聴くといい感じだろうなぁ。

「May You Never」今度はちょっと力が抜けた、西海岸の匂いがする爽やかなナンバー。

「Mean Old Frisco」こちらは粘っこい、いかにもなブルースナンバー。
ブルースのお手本のようなギターバッキングフレーズにギターソロ。

「Peaches And Diesel」80年代のAOR路線につながるような爽やかなインストナンバー。
まるでフュージョンバンドがやってるようなサウンドだ。

定番度 85% もうちょっとつけてもいいけど、「461 Ocean Boulevard」もこの数字だったし…


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May 09, 2009

Elton John「Goodbye Yellow Brick Road」

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エルトン・ジョンの名は洋楽を聞き始めた当初から知っていた。
Beatles、サイモン&ガーファンクル、カーペンターズ…AMラジオの深夜放送でも、歌謡曲やフォークソングに混じって当たり前のように流されていたポピュラーな音楽たち。
でも、「Rockこそ音楽だ!」などとかぶれはじめてからは、Beatlesに集中していき、そこからDeep PurpleやLed Zeppelin、Pink FloydやYesなどに傾いていき、一方でテレビや雑誌で露出の多いKissやQueenなどを友人と話題にしたりしていた。
そのころのエルトン・ジョンへの印象は、「きれいな曲」を書く人であり、めがねコレクターという音楽とは別の話題の人であり、奇抜なステージ衣装の写真の人(当時はビデオなんかないから、雑誌の写真がビジュアルのすべて)であった。
動いている彼を見たのは、映画「Tommy」の中のキャラだけだから、私のメインストリームに乗ることはなかった。
その後、MTV時代になって見た「I Guess That's Why They Call It The Blues」の哀愁に琴線が震わされ、後に出たベスト盤「Love Songs」を購入するにいたり、アダルトなバラード・アーチストという位置に鎮座させてしまった。

しかし、今回このアルバムを手に入れてその考えを改めた。
バラードも素敵だし、POPセンス抜群だけど、ロックンローラーでもあるのだ。
うーん、いまさら何言ってんだか…
どうも最近、古いものの再認識ブームが私の中で起こってるようだ。


「Funeral For A Friend (Love Lies Bleeding)」静かなオープニングから、じょじょに盛り上がってきて、ピアノフレーズが激しくなってくるあたりなど、まさにPOPなバンドが荘厳なオープニングインストをつくったらこうなるという典型。
しかし、そこは稀代のメロディメーカー、エルトン・ジョン。
後半の歌部分になると、70年代のロック(Wingsなんかが近いかな)に仕上がってます。
ベースもブイブイいわしてるし。
以前、Dream Theaterがこの曲をカバーしてるときには、オリジナルももっとプログレしてるかと思いましたが、やっぱりドリムシ仕上げだからプログレになるんですね。
展開力をみればプログレですが、それよりもメロディーセンスの方が利き所ですね。
そういうところもWingsに近いものを感じる所以かもしれません。

「Candle In The Wind」昔買ったバラード集に入っていたから知っているけれど、ダイアナ妃への追悼ソングだとずっと思ってました。(そのときに録音しなおしたほうを聞いてましたから)
オリジナルはマリリン・モンローへの追悼曲だったそうです。
しかし、若かりし頃からこんなに落ち着いたバラードを作る人だったんですね。
やっぱりすごい。

「Bennie And The Jets」この曲のピアノのはねる感じになじみを覚えるのは、Supertrampがこういう雰囲気を持ってるからですね。
もちろん、エルトン・ジョンの方が先です。

「Goodbye Yellow Brick Road」高校生ぐらいまでは、エルトン・ジョンといえば「Your Song」とこの曲だと思っていた。
だから、Rock小僧を自認していた私はエルトン・ジョンを聞き込んでいなかった。
大人になった私はアダルトなバラードなどが好きになっており、エルトン・ジョンを聞くようになった。
しかし、ベスト盤に入っている山盛りのバラードで十分だったから、アルバム単位で聞こうとしていなかった。
でも、テレビやラジオからこの曲が流れると、なにか心のひだに触れるように懐かしさや哀愁を感じる。
おそらく、同じような感覚を味わう人が一杯居るであろう、永遠の名曲。

「This Song Has No Title」短いなかにもいくつかの表情を見せる不思議な曲。

「Grey Seal」リズム隊が頑張っている軽快なナンバー。
だけど、一番リズムを司ってるのがピアノだと思えるほどに、メロディ・メーカー、ボーカリストとともに、ピアノ・プレイヤーとしても素晴らしいことを教えてくれるナンバー。

「Jamaica Jerk-Off」ちょっとレゲエを取り入れて…のつもりだろうけど、コーラスにその片鱗がみえるだけで、ちょっと消化不良で中途半端。

「I've Seen That Movie Too」1枚目ラストをかざる、ちょっとマイナーなバラード。

「Sweet Painted Lady」エルトンらしいスローナンバー。
ホーンの入り方や、ベースラインなどにBeatlesに通じるものがあるが、ピアノプレイひとつでエルトン節に持っていける。


「The Ballad Of Danny Bailey(1909-34)」プログレっぽい展開を持つ曲で、結構私のつぼ。
ベースが動き回ってるところが良い。
でもサビになるとPOPなメロディになってしまう。

「Dirty Little Girl」ベース中心の音作りにオルガンが絶妙に絡む渋いナンバー。
ELOのイメージに近いが、もちろん彼のほうが先。


「All The Young Girls Love Alice」重いベースと歪んだギター中心のRockな一曲。

「Your Sister Can't Twist (But She Can Rock 'N Roll)」私の持ってるイメージはこれがエルトンって感じのピアノロックンロールのイメージ。
ソロになってからのジョン・レノンと交流するのもうなずける。

「Saturday Night's Alright For Fighting」前曲に続いて、畳み掛けるようなロックンロール。
サビを知ってるから何度も聞いたことがあるはずだけど…いやぁロックなエルトン・ジョンもいいよなぁ。

「Roy Rogers」と思ってたら、また落ち着いたエルトン・ジョンが現れた。
2枚組なんだから、1面まるまるロックンロールでも良かったと思うけど…
悪い曲じゃないけどね。

「Social Disease」サウンド・エフェクトのお遊びも満載のお気楽ナンバー。
バンジョーの音のせいでカントリーっぽい仕上がり。
いやほんと、いろんなジャンルのピアノをこなす、すごい人だ。

「Harmony」ラストはしっとりと、”らしい”バラードを短めにさらっと。
派手になり過ぎない、荘厳になり過ぎない、ちょうどいい感じのデザートって感じ。

定番度 85% これもロックの歴史を飾る名盤の一枚。



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April 27, 2009

Eric Clapton「461 Ocean Boulevard」

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今でこそClaptonは好きなアーチストの前列に加わっているが、若かりしころはやはりリッチーやジミーのほうに傾倒していた。
この渋さがわからんかったんよねぇ。

ということで、高校くらいまではベスト版に入っているような曲しか知らず、その中でも「Layla」や「White Room」のようなバンド時代の曲ばかりに耳が言っていた。
もちろん、このアルバムに入っている「I Shot The Sheriff」なんかも聞いているのだが、そんなに食指が動かない。
大学でブルースバンドを組んでからは、むしろもっとルーツのブルース(Albert King、Fredy Kingなど)に入っていったから、これまたClaptonをあまり聞いていない。

その後、リアルタイムでロックを聴きあさっていた80年代になると、なんというかPOPでコマーシャルな曲が中心で、なんとなく深く入っていかなかった。

そう考えると、いつごろ彼にはまりだしたんだろう…90年代に入って「Unplugged」がヒットチャートで目立ち、その後のブルースカバーアルバム「From the Cradle」あたりで聞きなおした気がする。

そこから、70年代の作品も見直していったが、このアルバムもそんな70年代の作品で、デレク・アンド・ザ・ドミノス「Layla」の後に出した本格的な初ソロアルバム。
(実際は「Layla」の前に一枚ソロアルバムを出している。

先日、用事で出かけた際に利用した百貨店の駐車場代をただにするために寄ったCDショップで目に留まり、ついつい買ってしまった。
90年代以降のソロや、クリームやブラインド・フェイスなどのグループものは持ってるけど、70年代のソロ作でCD買ったのは初めてだったりする。
(ベスト盤で主要曲持ってるから、後回しになってた気がする)

「Motherless Children」軽快なギターリフが左から、ついで右から、さらに中央、おぉトリプルギターが炸裂、さらにはオルガンも加わりお祭り状態。
そこから各自がスライドギターへと移行していく…なんてかっこいいイントロだろう。
サウスアメリカンの雰囲気ながら、Cream時代のけだるさも内包している。
歌こそちょっと抑え目だが(レイラとかに比べるとね)それが間奏やエンディングのギターソロの盛り上がりに影響していい感じ。
2006年の来日公演に行ったが、前半のハイライトで若い二人のギタリストを従えてこの曲をやったときは鳥肌物だった。

「Give Me Strength」シンプルなスローバラード。
甘い声と、アコースティックのフィルイン…もうすでに完成された一芸というか、定番というか。
ギターソロはなく、演奏はオルガン中心に任せた、歌もの。

「Willie And The Hand Jive」ほんの少しレゲエタッチの入った軽い曲。

「Get Ready」ちょっとファンキーな思いリフのナンバー。
とっても黒っぽい。
最後に重いギターソロが入るのかと思わせるようなフレーズがはいるものの、突然のように曲が終わってしまう…うーん、残念

「I Shot The Sheriff」ボブ・マーレィのカバーにして、もしかしたら本家よりも有名かもしれないレゲエナンバー。
ロック・ミュージシャンがレゲエを取り込んだらこうなるという見本。

「I Can't Hold Out」今度はブルージーなブギ。
このアルバムのボーカルは抑え目だけど、こういうナンバーにはぴったり。
スライドギターのソロは絶品。

「Please Be With Me」カントリー・ブルース調の曲。
やさしいトーンのギターソロは、このあとのAOR路線に通じるのかも。

「Let It Grow」クラプトン・バラードの定番。
後の「ワンダフル・トゥナイト」や「チェンジ・ザ・ワールド」がバラードでは人気があるが、私としてはこの曲に軍配が上がる。
哀愁たっぷりのアルペジオが延々と繰り返されるエンディングは”深い”

「Steady Rollin' Man」ロバート・ジョンソンのカバー。
歌もそうだが、ギターを楽しそうに演ってる感じが、ほんとうにロバート・ジョンソンの曲を演るのが好きなんだろうなと。

「Mainline Florida」オープニングの「Motherless Children」に匹敵するハッピーなナンバー。

定番度 85% 好きな人にはたまらないけど…一般の人にはベスト盤のほうが好みだろうなぁ。


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April 16, 2009

Supertramp「Breakfast In America」

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ここしばらくはなんとなく70'sを中心に聞いている気がする。

このアルバムが発売された1979年というと洋楽の情報はFMラジオとテレビのベストヒットUSAだった。
それまでは、Beatlesから始まり、KissやQueenを経て、Pink FloydやYesのようなプログレ、Deep PurpleやLed ZeppelinなどいわゆるハードなRock中心に関心があった。
その後アメリカのヒットチャートに乗る幅広いジャンルの音楽に触れるようになり、Fleetwood Macの「噂」、Eaglesの「Hotel Carifolnia」、などを聞いていったが、その延長線上に大ヒットしたこのアルバムがある。
タイトルの「Breakfast In America」や、明るいユーモラスなジャケットにてっきりUSAのバンドだと思っていたが、実はUKのバンド、しかも元はプログレバンドだったことを知ったのは大分後だったと思う。
最初はシングルヒットになった「Breakfast In America」や「Logical Song」がお気に入りだったのだが、LPを買って聞き込むほどに、最初の「Gone Hollywood」とラストの
「Child Of Vision」がつぼにはまってきた。
こういう展開のある張り詰めた曲が大好きだ。

ヒットチャート的にはこのアルバムの「一発屋」的な扱いもあるが、これ以前のアルバムも良いし、ライブも聞かせてくれる。
突出したテクニックだとか、ソングライティングがあるわけではないが、トータルでバランスよくまとまっている”味”がある。

一時期は擦り切れるくらいこのLPばかり聞いていた。


「Gone Hollywood」フェードインしてくるピアノの旋律にハードに絡まるギターやドラム。
ハイトーンコーラスに、低音のボーカル。
静かなピアノに絡まるサックス。
音の出入り、メリハリが抜群で、緊張感がプログレっぽさを醸し出す。

「Logical Song」シングルヒットしたPOPチューン。
かなり言葉遊びしているので、英語が得意な人はそこも楽しめるはず。
今聴いても十分に通用する。

「Goodbye Stranger」ピアノが軽快なナンバー。
低音と高音の二人のボーカルがマッチ。
TOTOのように、RockでAORをやってる感じ。

「Breakfast In America」アルバムタイトルナンバーにしてシングルヒットナンバー。
洋楽ロックを聴き始めた当時の中坊には、激しいだけがRockじゃないと言うことを認識させた不思議なナンバー。
ロジャー・ホジソンのハイトーンボーカルと、哀愁のクラリネットが素敵。

「Oh Darling」まるでビリージョエルのようなピアノバラード。
こういう感覚もアメリカで受けたところかもね。

「Take The Long Way Home」ピアノとオルガンの絡みが、シンプルなPOPナンバーに奥深さを与えている。

「Lord Is It Mine」静かで荘厳なピアノバラード。

「Just Another Nervous Wreck」軽快なピアノの序盤と、重厚なバンドサウンドの後半のメリハリが渋い。
リック・ディヴィスの力強いボーカルがいい。

「Casual Conversations」ラストの盛り上がりに向けて、一休みの静かなナンバー。
リックの歌は静かに歌うととても甘い声。

「Child Of Vision」オープニング曲同様、緊張感のある展開の曲。
私の大好きなプログレの名残があるし、それでいてメロディはPOP。
低音と高音の二人のボーカル掛け合いもばっちり。
ちょっとダークでありながらへビィでない感じは、Wings「Band On The Run」のラスト曲「Nineteen Hundred And Eighty Five」に通じるものがある。
私のツボだ。

定番度90% めったに目に触れないと思うが、歴史を築いた1枚としてぜひ。

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