March 04, 2011

Radiohead「The King Of Limbs」

Rh09

Radioheadの新譜が届いた。
前作の「In Rainbow」のようにネットでの配信だ。
(多分、あとからボーナストラック込みのCD盤もでるんだろうけど)

タイトルは「The King Of Limbs」・・・身体(五体)の中の王って、相変わらず不思議なタイトルだ。

前回レビューしたトレント・レズナーもデジタルビートと生音の融合で世界観を作ってるけど、USとUKでの違いなのか、ダークさの質が違う。
UKのじめっとした陰のほうが私は好みだなと再確認。
アルバムとしたら、前半と後半でかなり経理の違うものになっている。
どちらの面もレディへではあるんだけど…


オープニングは「Bloom」、雰囲気はKid Aから続いているエレクトリックなもので、以前ほどビートを崩してはいないけど、明確なメリハリはない淡々とした感じ。
ただ、ベースが結構いい仕事してて、ビートを気にせずに身体をゆらゆらとくゆらせるグルーブを作っている。

「Morning Mr Magpie」この曲もエレクトリックな…と思って聞いてたけど、よく効くとデジタルビートっぽく生ドラムで演奏して、シンプルなミニマルかと思う音も生ギターで(エレキだとしても素に近い音)だし、こちらでも唯一グルーブしてるベースもあまりエフェクトしてない。
つまり、”バンドサウンド”なのに、エレクトリックな雰囲気。
これは新しいJazzかもしれない。

「Little by Little」前2曲に比べるとバンドっぽさが出て、イメージどおりのRadioheadって感じ。
うちの音楽再生環境って、PCにもサブウーファーつけてかなり低音重視のバランスにしてるんだけど、それでもバスドラの響きがほとんど感じられないほどドラムの存在感がない。
ハットのきざみやスネアでリズム取ってるんで、ノレるのはノレるんだけどね。

「Feral」後期の(再結成してるから第1期の後期か)YMOかって感じで始まる。
ベースが絡みだしてホッとなるんだけど、そのベースもほとんどオフで、後半になってやっとグルーブしてくる。
ボーカルはあるんだけど、ほとんど詩はなく、楽器の1つとして。
インスト曲ってことでいいのかな。

「Lotus Flower」やっぱ蓮の花ってことかな。
前アルバム「In Rainbow」の雰囲気を一番残している。
トムの張り詰めたボーカルが懐かしくて安心する。
いや、こんなダークな危ういもので安心するってのは私の精神状態がいい状態じゃないんだろう。
でも、レディへファン(初期のバンドサウンドファンは別として)はそういう不安な状態が好みな人たちだから…(いや、私の偏見です)

「Codex」ピアノ中心のイントロで始まる静かな曲。
精神的不安感真っ只中のビートから開放されて落ち着くようではあるけれど、まだまだ霧の中にたたずんでいるような…暗い不安から、真っ白な不安に変わっただけかも。
レディへ流シガーロス・ワールドってことか?

「Give Up The Ghost」なんて言ってたら、とても優しい面のトムが現れた作品。
っていうか、こんな牧歌的あるいは賛美歌的な光あふれるトムのボーカルって今まであったか?
マニアックな言い方をすれば、「原子心母」のA面を聞き終わった後に現れるB面の「if」を聞いてるような感じ(Floydファンしかわからんな)
でもこの一曲でこのアルバムがお気に入りになった。
(どんな歌詞かしるのは怖いけど…爆)

「Separator」引き続きやさしい雰囲気の曲。
でもデジタルビートっぽくしながらのバラード調は…なんとなく違和感。
多分、今後なんどか聞き込むうちに普通になってくるのかも。
逆に、レディへじゃないとこういう音楽は作れないかもね。

YouTubeでPVを発見。
見事な変態ダンスで、インナーワールド全開。
マイケルジャクソンの振り真似できる人でもこれは無理かも…




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March 01, 2011

Trent Reznor 「The Social Network」

Msns

アカデミー賞での「作品賞」は取り損ねたが、「作曲賞」としてトレント・レズナーがオスカーを手にした。

ノミネートされたほかの作品を観ていないので、比較しての話はできないが、この「ソーシャル・ネットワーク」での世界観と彼の音楽はすごくマッチしていて、しかも私の好みだったので、この受賞はうれしい。

トレント・レズナーはNIN(ナイン・インチ・ネイルズ)のフロントマン。
というか、NINそのもの。
かなり内向的な世界観を、時には暴力的な、時には叙情的なサウンドに載せて作品を作っている。
その発表方法も近年はネット配信を利用して、安価にリスナーに届けるシステムを確立している。
(だからこのアルバムもアマゾンなどで安価で提供されている)

映画「ソーシャル・ネットワーク」のサウンドトラックとして考えるならば、かなりのロックサウンドが挿入歌として使用されていたので、それらを集めたアルバムがあればかなりヒットするだろう。
かつて(80年代かな)の青春映画など、ヒットチャートのベスト盤かと思えるようなサウンドトラックアルバムが多々あった。
(トップ・ガン、フラッシュダンス、フットルースなど)
しかし、「ソーシャル・ネットワーク」のサントラとして世にでているのは、劇中BGMとして流れていたインスト曲のみで構成された本作。
なので、サントラとして聞くよりも、トレント・レズナーが映画のために書き下ろしたソロ作品として楽しむことが出来ると思う。

ピアノ中心の静かな曲と、電子音の洪水のような曲…
癒しであったり、不安を想起させるものであったり…

うん、いい作品だと思いますよ。



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November 24, 2010

Mogwai「Special Moves」

Mog08


毎年誕生日の月に家電店のネットショップから送られてくるWebクーポン。
ほんの300円分だけど、家電品などを買うなら1万以上でないと送料がかかるところ、CD/DVDは1500円以上で送料無料。
さらにこの時期は会員に配られるスペシャルクーポンってのもあって、こちらは3000円以上買ったら300円割引。
しかも今年はそれはCDとDVDそれぞれのクーポンがあったから…
ということで、久々にCD買いました。
いろいろ迷った末、普通に売ってる洋楽なら輸入盤ショップの方がはるかに安いし、邦楽はこれといって欲しいのなしなんで、DVDがおまけについてるものを(輸入盤のDVD付は、ときどきリージョンコードの関係で見れないことがあるから…)

選んだのは大好きなMogwai。
初ののライブCD(以前にGoverment Commissionsってのがあったけど、あれはライブ音源集であってライブをそのまま収録したんじゃないので扱いが違うってことで)

Special Movesというタイトルの、2009年にニューヨークで行われたライブを収録。
やっぱMogwaiは大好きです。


「I'm Jim Morrison I'm Dead」(The Hawk Is Howling)
Mogwaiお得意の静から動(轟)へと変化する名曲。霧の中のような雰囲気で淡々と繰り返されるメロディが徐々に圧がかかってきて一気に開放される様はライブでも健在だ。

「Friend Of The Night」(Mr.Beast)
Mogwaiのもうひとつの側面である、きれいなメロディが堪能できる1曲。
この曲もノイジーな表現が入る部分もあるんだけど、その合間も淡々とつづくピアノのメロディが轟音をも深遠に引きずり込んで、哀愁感が倍増される。

「Hunted By A Freak」(Happy Songs For Happy People)
系統としては全曲と同じく、せつないメロディの名曲。
こちらはピアノではなく、ボコーダー系の電子音。
バッキングのギターアルペジオとマッチして、心の痛い部分を刺激される。
そう書くと癒しから程遠い感じもするのだが、これがまた”癒し”を感じるところが不思議だ。
PVを見ると、その切なさ感が割り増しになるのでぜひ。

「Mogwai Fear Satan」(young Team)
この曲に関しては、音との出会いが強烈だったためか、ライブ音源ではちょっと物足りなさが残る。
なんというか、隙間を埋め尽くす音の圧力が、ライブでの限られた楽器数だと弱い感じがするのだ。
特にドラムが弱いというか、スマートすぎる感じがする。
でも、逆にライブ会場でビジュアル的なものと”生”の感じが加わったなら、逆にオリジナル音源を上回る迫力に出会えると思う。
一度生で見てみたい。

「Cody」(Come On Die Young)
Mogwaiの作品の中でも特筆される、ボーカルによる”癒し”感があふれる作品。
複数のギターアルペジオの絡まりや、ピアノの音との響きがつくる雰囲気は絶品で、そこに加わる決してうまくない(失礼)歌が、逆に優しさを演出している。
タイトルは「Come On Die Young」の略で、「早死にしなさい」ってことなのか・・・?

「You Don't Know Jesus」(Rock Action)
一転して轟音まみれの曲。
しかしあまたの轟音ロックのように暴力的かというと決してそうではなく、常に哀愁のメロディがそこに在り、心に響いている

「I Know You Are But What Am I?」(Happy Songs For Happy People)
静と動が混在する、Mogwaiワールド満開の曲。
今までのホワイトノイズ的なノイジーさではなく、シンセ開発初期のような電子的な揺らぎのノイズ。
これがなければ哀愁感に浸っていられる切ないメロディなのに、頭を切り裂くように入るノイズのおかげで変なトリップ(高揚)感に落ち込ませる。
辛いときには避けたい一曲(笑)

「I Love You, I'm Going To Blow Up Your School」(The Hawk Is Howling)
淡々と…ただ淡々と、心の深遠に導かれていく。
曲としては盛り上がりに欠けていたり、特徴にかけていたりするのかもしれないけれど、これまでのライブの流れの中でそぉーっとこころを響かせる作品。


「2 Rights Make 1 Wrong」(Rock Action)
「Hunted By A Freak」と同じように、ボコーダーの声が切なさを倍増させる一曲。
同じメロディを繰り返していくだけなのに、どんどん深まっていく不思議な感覚。


「Like Herod」(young Team)
こちらは「Mogwai Fear Satan」に次ぐ、轟音系の名曲。
お得意の静かな雰囲気に浸っていると突然現れる暴力的とも言える轟音。
最近のMogwaiはここまで強い轟の曲は作らず、バランス良いんだけど、初期の暴力的なものもやはり捨てがたい。
でも、この曲もオリジナルよりドラムの迫力が物足りないなぁ…録音エンジニアの好みの問題かなぁ…

「Glasgow Megasnake」(Mr.Beast)
そして2000年代型のMogwai流轟音ロック…
轟音にもメロディがあり、メロディにもきれいさだけでなく荒々しさを内包している…
見事なバランスである一方、ちょっと丸くなっているかなって言う不満も。
でも、それは期待値から来るもので、平均点以上、いや十分及第点だ。



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November 13, 2009

Transatrantic「The Whirlwind」

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久々に新譜の紹介

このバンドのことはぜんぜん知らなかったんだけど、ネットでプログレ好きの知人が話題にしてたんで聞いてみた。
曰く「昔の長尺プログレ好きなら気に入りますよ」ってことだったので。

パーマネントバンドではなく、Dream Theaterのドラマー、マイク・ポートノイなどの凄腕ミュージシャンが集まってできたグループで、2000年に1st、翌年に2ndアルバムを出し、2009年になってこの3rdアルバムを発表。
デビュー作では33分の曲から始まると言う”一般的に”度肝を抜くアルバム作りだったが、今回はCD丸々1曲(77分)という…

Dream TheaterでもPink Floydの「狂気」をまるまるカバーするオフィシャル・ブートレグ作ったりしてるし、YESのカバーなんかもしてるくらいなんで、70年代プログレへのオマージュはあるだろうけど、このアルバムにも70年代プログレのエッセンスがばっちり。
プログレ好きおじさんとしては”にやり”とするような場面があちこちに。

基本的にYESのような「わかりやすいメロディ」を組み合わせた組曲形式で、ベースなんかクリス・スクワイヤのようなゴリゴリフレーズが多用されてる。
あとギターをナチュラル・トーンにしてシンセと掛け合いするあたりはスティーブ・ハウとリック・ウェイクマンを思い起こさせる。

ブルージーに泣きのギターを入れるところや、ベースをループッぽくぐるぐる回しながらオルガンをかぶせるところはPink Floyd。

シンセソロでぐいぐい押すところはキース・エマーソンだし。

ちょっとマイナー調で格式ばってる展開するところはジェネシスも入ってる。
あと、ちょっとだけ戯曲っぽいパートもあったり。
(ちょっとむりやりGenesisっぽくしてる感も…)

中盤のトラック7あたりの疾走感は「危機」の「Close To The Edge」の緊張感そのもの。
また後半、盛り上がるところの静かな展開は、トレバー・ラビン時代のYESの「Talk」みたいだし、その後のメロディの合間にドラムのアクセント入れる仕上げは「危機」の「And You And I」のリズム感そのもの。
やはりドラマティックなYESの世界が一番底辺にあるんだろうな。

ただ、悲しいかなボーカルはアメリカン・ハードな粘っこい歌い方。
それも80年代メタルのRATTやNight Rangerみたいなやつ。

あと、ドラムは70年代プログレの誰もできないような大迫力で、本家のDream Theaterのときよりは押さえているものの、枠をはみ出してる感じ。
マイク・ポートノイって今一番すごいドラマーかもしれない。

曲名は「Whirlwind」(扇風)1曲だけど、クレジットとしては12曲の組曲仕立て。

とこうやって70年代プログレの雄と比べてみたりするけど、King Crimsonが見当たらない。
まぁ強いてあげるならマイク・ポートノイの自由さは、King Crimson時代のビル・ブラッフォードに近い…(これもお互い別のよさがあるから比べるものじゃないけどね)

この辺から「プログレ」と一くくりにされているけれど、決して他と相容れない独自の世界観を持ってる70年代プログレを考えてみても面白いなと。

ということで、気まぐれで聞いたことないバンドを試してみたくなった方は(特に70年代プログレ好き)は御一聴を。

カルト度90% おそらく普通にヒットチャートなんかみてても知ることはないだろうなと…

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August 18, 2009

Radiohead 新曲無料ダウンロード

Artwork
最近、というかここ数年、お気に入りのアーチストがネットで新曲を無料ダウンロードさせるという事が増えている。
その先駆けでもあったRadioheadがまた新曲を無料配布している。

一番新しいアルバム「In Rainbow」は無料配布とまでは行かないが、「好きな値段をつけてダウンロードしてください」という形式での発売。
後に、CDパッケージとしても発売されたが、結構安く手に入れる事が出来た(確か10ドルにしたと思う)

その後、ベスト盤こそ発売したが、フルアルバムはお預け状態。
なので、この新曲は期待満々。

「These Are My Twisted Words」早速ダウンロードしてみた。

初期のシンプルなギターロックではない。
そのあとのエレクトロでもない。
では最近の雰囲気か…うーん、それともちょっと違う。

曲の半分くらいまではインスト状態。
ただで配布するから、予告編みたいなインストナンバーなのかな、と騙される。

コード進行をあまり考えさせないギターのアルペジオ(というか好き勝手弾いてる感じも)と、結構高音気味で奏でるベース。
ドラムはやや軽めで、それでいて打ち込みっぽいのじゃなく、しっかりとアナログな音。
そこに後半、スペーシーな深みのあるというか、輪郭がハッキリしないというか、そんなボーカルがかぶさってくる。

うーん、こういう音、どこかで聞いた事がある。
そうだ、これはサイケデリックロックだ。
初期のピンクフロイドの浮遊感そっくりだ。
あるいはドアーズか。
メンバーそれぞれが、決して正面を向かずに上や下を向いて、自分の世界に浸りながら楽器を奏でてる様子が目に浮かぶ。

2回3回と聞いているうちに結構好きになってくる。

こうなると次に出てくるアルバムが楽しみになってくるが…

ダウンロードはこちら
公式ホームページ

ここの「Mon, 17 August」の記事下方にある「Download the audio here or torrent here.」の最初の「here」をクリックして、出てきたページの右下「Download Now」をクリック。



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June 15, 2009

Sigur Ros 無料ダウンロード

参加してるSNSのコミュで知った情報です。

私が大好きなSigur Rosが公式ホームページ上で音源と映像の無料ダウンロードを実施してます。
ダウンロードページ

それぞれ1曲ですが、ただですよ、ただ!
いつまでリンクがあるかわからないので、興味のある方はお早めに。
癒しが好きな方にはもってこい。
Rockが良いって方にも、映像を見てもらったわかるようにこれはRock Bandですし。
ポストロックでもあり、プログレっぽくもある。

気に入ったら、You Tubeにもいっぱい映像・音源がありますから、どんどん好きになってください。

私も、持ってるアルバム全部レビューしてるくらい好きですから。
Agaetis Byrjun
( )
Takk...
Saeglopur
Hvarf / Heim
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

入手方法は、公式ホームページの以下のページにメールアドレスを入力して、届いたメール(HTMLで閲覧してください)にあるボタンをクリックし、適当なフォルダーにダウンロードして、あとはダブルクリックで回答するだけ。
他の人の話だと、Webメールの場合、IE以外のブラウザで取り込んだら上手くいかないことがあるみたい。
(私もChromeでうまく行かず、IEで成功しました)
あと、今のところ私のPCは大丈夫ですが、HTMLメールを受け取るのはセキュリティ上危険が無いとは言えないので、自己責任でお願いしますね。

音源は
「Hafsól」のライブ
EP「Saeglopur」や「Hvarf / Heim」に収録の曲。
静かな雰囲気からだんだん盛り上がっていく、ライブで定番の曲。
ライブの分、中盤の盛り上がりどころがちょっとごちゃごちゃしてるけど…。

映像は
「Nyja Lagid」のライブ
Bandの雰囲気もわかるし、ボウイングのギターや、ホープランド語(彼らの作った言語)の雰囲気が味わえていい。
静かな、だけども圧倒感のあるSigur Rosらしい一曲
この曲は、聞いたこともある感じがするけど、知っている人の話ではシングル「Svefn-g-englar」のカップリング曲らしい。

やっぱ、Sigur Rosはいいなぁ。

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May 23, 2009

Snow Patrol 「Eyes Open」

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前回紹介した「Franz Ferdinand」と同じグラスゴーつながり、さらには21世紀のバンドつながりということで「Snow Patrol」を紹介。
じつはこのバンドのことは最近までまったく知らなかった。
SNSのmixiを利用しているのだが、その中のサービスで「mixi Radio」というのがあり、自分の好きなアーチストを登録したり、よく聴く曲を自動的に読み込ませたりしておくと、好みに合った音楽をランダムに流し続けてくれるというものだ。
そこでなんどか彼らの曲が流されていた。
なんとなく、耳についていたので、いつの間にか彼らの名前を覚えていた。

Mogwaiあたりからグラスゴーでつながってきたのか、あるいはRadioheadやColdplayなど、21世紀のUKロックのつながりか、あるいはどこかプログレっぽいものもあるので、そのつながりか…
いずれにせよ、不思議な縁で出会うこととなった。

最近、彼らのアルバムを手に入れることが出来たのであらためて聞いてみると、わたしのど真ん中を刺激する音だった。
今のところは、過去に好きになったアーチストとの比較になってしまうが、聞き込むうちに「Franz Ferdinand」と同じように、「これがSnow Patrol節だ!」と思えてくるのだろう。
今年新譜が出てるはずなので、次の機会にはそちらをGETしたいなと…。


「You're All I Have」ややノイジーなギターと爽やかなメロディ…これはやはりMy Bloody Valentineの流れだろう。
無理のない、そして奇をてらわない、ストレートに響いてくる、まさにUKらしいUKロックだ。

「Hands Open」90年代の匂いがする。
シンプルなロックでありながら、奥底にホワイトノイズギターがあしらわるあたりがマッドチェスターの名残も。

「Chasing Cars」美メロのバラードナンバー。
アメリカン・ロック・バラードに近い雰囲気もあるんだけど、やはりどこかにUKの哀愁部分がある。
聞き込むうちに耳に残り、どんどん惹かれていく。

「Shut Your Eyes」複数のギターのからませ方が、80年代Crimsonを思い起こさせる気がする。
もちろん、あちらほど複雑に計算されたものではないが…
ボーカルの力の抜け具合が、エイドリアン・ブリューに似てるせいもあるかも。

「It's Beginning To Get To Me」疾走感のあるミドルナンバー。
シンプルながらツボを押さえたベースに、ギターが自由に絡みまくる。

「You Could Be Happy」他の曲のように、ビートの効いたリズムとギターに乗せてもいい曲になっただろうが、バッキングをオルゴール風にアレンジして、アルバム中盤のアクセントになっている。
やはりメロディがきれいで、同じグラスゴーを拠点とするTravisを思い起こさせる。

「Make This Go On Forever」ピアノの響きが印象的で、静かなところからループしながら徐々に盛り上がっていく様は、Mogwaiのメリハリに通じるものがある。
(Mogwaiもグラスゴーだ)

「Set The Fire To The Third Bar」女性ボーカルを擁した、哀愁たっぷりのバラード。
細く繊細な、壊れそうなギリギリのところで漂う雰囲気は、ビヨークとトム・ヨークが組んだ「I've Seen It All」のようだ。

「Headlights On Dark Roads」再びビートの効いたサウンド。
UKロックのメインストリーム。

「Open Your Eyes」こ、これは…レッチリの「By The Way」!?と思ってしまうイントロ。
しかし、本家とは違い、ひたすらリズムをループしていきながらの展開は哀愁たっぷりで、ちょっとくらいフレーズが似ていたって関係なく名曲だと言える。

「The Finish Line」静かに、ひたすら静かに、クールダウンしながら余韻を楽しむナンバー。

定番度 80%(本国だけでなく、USAでもヒットしてたらしい)

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May 21, 2009

Franz Ferdinand「Tonight」

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前回Coldplayをレビューしたことで、わたしの中の70年代偏向がゆるみ、まだレビューしていない最近の音にも触れてみたくなった。
まずは「Franz Ferdinand」の「Tonight」

「Franz Ferdinand」を知ったのは数年前のウォークマンのCMで使われていた「Do You Want To」だと思う。
ビートに乗ったいい感じの曲で、その曲をダウンロードして何度も聞いているが、アルバム単位では聞いていなかった。
今回のこのアルバムが出る頃に、新譜紹介雑誌などでインタビューを目にし、なんとなく食指が動いていた。
そしてリリースされてすぐに入手して聞いたのだが…1曲目の「Ulysses」をのぞいて、気がつけば全曲終わっているという感じで「流してしまう」アルバムという印象だった。

その後、その「Ulysses」が車(Mark X)のCMで使われ、一気に広まるか?とも思われたが、そんなに話題になることもなかった。
しかし、ときどきクリックして聞いてしまう…聞き出すと、どんどん気になりだす…そんな不思議な位置づけになっていた。
もしかしたら、今年を振り返るときに結構上位に上がるアルバムなのかもしれない。
きっと、わたしが聞いてきたUKのサウンドを、彼らも聞いて育って、それらが演奏からにじみ出てるから、どこかシンクロするものがあるのかもしれない。
ということは、聴く人によってはぜんぜん興味がわかない可能性も…

「Ulysses」なんとも不思議な感覚の曲。
しいてあげるなら、70年代のDavid Bowieか、そのチルドレンである80年代のニューロマンチック勢(Duran DuranやABC)の匂いか…
なのに、ちゃんと21世紀の曲だったりする。
車のCFで気になった方はぜひ全曲をお試しあれ。

「Turn It On」こちらもパンキッシュなシンプルなドラムにチープなギター、さらにはチープなSEと、とても新しい音とは思えないのに、古いものでもないという…
The JAMやCrashが今作ればこういう音になるのかもしれない。

「No You Girls」この3曲まで聞いてくると、もうひとつの可能性が見えてくる。
初期Japanのグラムを取り込んだパンク…うーん、でもこれも完全に的を得た表現じゃない。
ますます、Franzのマジックに翻弄されてくる。

「Send Him Away」これまたどこか懐かしい響きを感じる曲。

「Twilight Omens」もうここまできたらあれこれ考えずに、音に任せて踊ればいいか。
って思えるくらい、Franzの世界が確立されている。

「Bite Hard」ピアノバラードでちょっと一服…と思いきや、突然入ってくるドラムビートに踊らされる。

「What She Came For」ベースがファンキー…。
今まで、雰囲気をつかもうと頑張ってきたけど、よくよく聴くとこの曲のベースの前への出し方とか、ハープシーコード系のシンセの音使いとか、乱暴に聞こえるコーラスワークとか、それらが乱雑にならないぎりぎりのところでバランスよく出入りしている。
そのあたりが、ただのグラムでもないし、ただのパンクでもないし。

「Live Alone」この曲のベースを聞いてると、ファンクを取り入れた80年代のサウンドを思い出すんだよなぁ。
いい意味で、UKの歴史をなぞってるバンドなんだと思う。

「Can't Stop Feeling」これまた今までと違った曲調。
ベースがやたらファンキーなのに、他のパートがべたべたで…
ゆっくりと歌う「Billy Idol」って感じ?

「Lucid Dreams」音が外れそうなギリギリのテンションのボーカル、ヘタウマな各楽器…それらを確信犯的に絶妙のバランスでおしとどめて成立させているという…。
上手いと思えないのに、ついついまた食べに行きたくなっているうちに病みつきになっているラーメン屋のような…

「Dream Again」どこか懐かしい感じが…なのに、それがいつごろの誰の音か思い出せない。
あぁ、Duran Duranの曲「The Chauffeur」だ。

「Katherine Kiss Me」最後にお口直しの静かな曲。
ブルースのようであり、トラッドフォークのようでもあり。

定番度 85% (そのときの気分によって、評価が可変するかも)

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May 19, 2009

Coldplay「LeftRightLeftRightLeft」

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Coldplayがライブツアーを開始するのにあわせて、オフィシャルサイトでライブ音源を無料配信するというニュースを見て心待ちにしていた。
http://www.coldplay.com/ (右上の「Free Download」から。自分のメアドを入力するだけです)
昨晩、やっとダウンロードし、耳にしたが、期待に違わぬものだった。
しばらく70年代のサウンドに浸っていたが、久々に現在進行形のサウンドの世界に戻ってきた感じだ。


「Glass of Water」最新アルバム(EP)「Prospekt's March」収録曲。
スタジオ版よりも音が厚く深い感じ。
アレンジもライブ用に凝っているので、こちらのほうがいい感じ。

「42」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
ライブだとボーカルの高音の伸びがちょっと苦しいか…
中盤以降のインスト部はギターがちょっと弱くなっている代わりに、ベースとドラムが厚みがあって派手になっている。
他のバンドでもそうだが、年期が入ってアルバム作りが素晴らしくなるほど、ライブのアレンジが苦しくなってくるのを感じる。
もっとも、ライブは音の要素だけじゃなく、そこにある空気感が大きいのだから。
(なので、ライブアルバムといいながらスタジオで音を重ねて「ライブアルバム」という作品に仕上げることは”あり”だと思ってる)

「Clocks」アルバム「A Rush Of Blood To The Head」収録曲
この作品はライブでも定番曲なので完成された感がある。
ボーカルのバックでのピアノのアクセントはライブ仕様ならではのもの。


「Strawberry Swing」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
アルバムのレビューで「ライブで、どういう風に処理するかが楽しみ」などと書いていた曲だが…
複数のギターとオルガンが絶妙に絡んでいる静かな前半部は良かったけど、後半のドラムが導入されたあたりからちょっとどたばたした感じが…
と、これはあくまでスタジオ版のバランスと比べての話で、ライブで聴く分にはそのどたばた感が迫力に成っていることもあるだろう。

「The Hardest Part/Postcards From Far Away」前半はアルバム「X&Y」収録、後半は「Prospekt's March」収録曲。
「The Hardest Part」の原曲はファルセット交じりの曲だが、ライブではオクターブ下げてバラード風に始め、2コーラス目で正調に。
意外と前半のバラード調のほうが良かったりする。
「Postcards From Far Away」はラストに後奏として。

「Viva La Vida」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
曲としてのイメージが完成されているので、どのようなアレンジでも成り立つ感がある。
いきなりコーラスが入るのは、メンバーが煽ったのかオーディエンスが自主的にやったのか…?
ちょっと残念なのはサビの部分の鐘の音が聞こえない(やってない?)こと。
「エルサレムの鐘が鳴っている」と歌っているのだから
最後のオーディエンス大合唱はライブの定番になるんだろうな。
まるでフットボールスタジアムだ。

「Death Will Never Conquer」ネット配信のみの曲
ドラムのウィル・チャンピオンがボーカルをとっているらしい。

「Fix You」アルバム「X&Y
ゴスペルっぽい雰囲気を持ったバラード。
PVでもサビ部分をオーディエンスといっしょに大合唱しているものを使用していたが、やはりこのライブでも大合唱。
実際私も、アルバムに入っている時点ではスルーしていた曲なのに、このPVで心に響き、以降好きな曲のリストに入った。
そういう雰囲気ってのも音との出逢いにはあるんだろうなぁ。

「Death And All His Friends」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
アルバムで終焉っぽさを感じるナンバーだったが、ライブでバンドサウンド度が増してさらに盛り上がるナンバーになっている。

定番度95% これが無料ってんだから貰いでしょう。
(ただし、期間限定っぽいんでお早めに)

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February 02, 2009

The Music 「Welcome to the North」

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前回レビューしたThe Verveと一緒に購入したアルバム。
1stでこのバンドが好きになってたけど、このアルバムが出た頃はどうしてノーマークだったのか、今回買うまで聞いたことがなかった。
このアルバム発売の前後に来日してたと思うけど、そのときの評価が「1stの曲はいいけど、新曲は…」というライブ評だったと思う。
それであまり注目しなかったことはある。
でも、やっぱ自分の耳で評価しないとね。
結果は…今聞くなら悪くないね。
でも、1stのインパクトに、それ以上のものを期待して「満を持して」って感じで聴いたら・・・残念な結果だったろうね。


「Welcome to the North」かなり陰湿な感じの音作り、Zepよりも初期のRainbowを思わせる雰囲気でもある(「バビロンの城門」的)。

「Freedom Fighters」グルーブ感はさすがだが、落ち着いた分1stアルバムの曲より勢いが衰えたような…。

「Bleed From Within 」逆にこういう静かに聞かせる部分のある曲だと、ボーカルが安定してる感が(前作よりは)聴きやすさを与えてくれる。
ただ、渦巻くようなグルーブにも、押さえ気味の分、優等生で収まってる感じ。

「Breakin'」 これまでの曲に比べて、ちょっとだけドラムがやんちゃ感を残している。
でも少しPopなThe Music。

「Cessation」グルーブしつつドライブしてる。
このアルバムの中では結構好きな曲…だけど、こういう曲ならThe Musicじゃなくても出来るのかもしれない。

「Fight the Feeling」こちらはThe Musicらしさが満開のバラード。

「Guide」ギターのストロークがなんとなく70年代のDavid Bowieしてるなと思ったら、ボーカルもBowieさま風で…サビのシャウトからは元のThe Music節に戻ったけどね。
歌の表現にも幅が出てきたことを印象付けるさわやかな一曲。

「Into the Night」こちらも新境地というべき、聴きやすいPopなRock。
まるで80年代のMTV-Rockのような…

「I Need Love」こちらは独特のうねりまくった一曲。
でも、ボーカルの迫力がいまひとつ…残念。


「One Way in, No Way Out」終盤に来てやっときました、重たーいナンバー。
アップテンポのグルーブもいいけど、こういう腹底に響くリフとグルーブがThe Musicのツボ

「Open Your Mind」前曲の余韻に浸れるかと思いきや、なんだこの爽やかなPopな曲は…こういう部分がこのアルバムの評価を難しくしている。
広い層にアピールするには、とてもPopで壮大なこういう曲がいいんだろうけど、どうがんばってもU2やColdplayにはなれないんだから…もっとオリジナリティあふれるグルーブ節でばんばん押してほしいんだけどね。
で、しばらくの無音をはさんでのシークレットトラック。
セッション風のインストナンバー。
実はこっちがメインかもしれない。

定番度 50% 聞くなら1stの方がいいね。


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