ライブレビュー「キツネの嫁入り」One Man Live 2023 その2
第2部はひさよさんのソロ「青天井」からスタート
きっちりアナウンスするわけでもなく、気が付けばひさよさんだけスタンバっていて弾き始めている
皆が徐々に静かに引き込まれていく
「消えない影」「最後の朝焼け」
オリジナルデュオでの演奏が続く
静かな伴奏にマドナシさんの優しい声が響く
「最後の朝焼け」に関しては私自身の思い込みが強く、イントロが流れた時点で目頭が熱くなる
十数年前、縁あってマドナシさんと出会い、この曲に出会った
その後、いくつもの別れもあった
それでも”いまここに私”が居続けている
ホーンが印象的な新曲をはさんで「せん」
ベース入りの4人編成になったころの名曲
バンドっぽい音で変拍子と楽器ごとに違うリズムを組み入れる複雑な曲
これがメンバー編成変わるごとに「同じ曲か」ってくらいに雰囲気変わる
そう、それはころころバンド編成かえながらも進化を遂げるKingCrimsonに匹敵する進化だ
「BGM」「ヤキナオシクリカエシ」
同じように昔の曲が続くドラムの変化とホーンの味付けが今の編成の味になってる
ただ、とがったシャウトが持ち味だった部分が少し丸くなってる気がした
マドナシさんが歳を重ね親になってきたことでの変化かな
「swimmingman」「loopgirl」
最新アルバムからの曲が続く
まだライブでは聞きなじんでいない分、ゆったりとリズムに乗ることを心掛けて聴く
ドラムがかっこいい新曲をはさんでいよいよクライマックス
「山羊は死刑台に上らない」
ベースのリズムを軸にノルのだけど、いろんなリズムが絡んでくる、気持ちの悪い心地よさ
ホーンがねちっこく絡むところが今の編成の味なんだろうな
「狂想」
リズムの洪水が心地よい破綻しそうで破綻しない張り詰めた名曲
いやもうどの楽器に集中してリズムに乗ればいいのか
いや、リズムに乗ることをはなから曲批されている
四の五の言わずに没入しとけと
「standardboy」
最新アルバムからの静かな曲で本編終了
アンコール
「死にたくない」
以前からアンコールでよく聞けるが今夜は少し違う感じで響いてきた
そのPVの雰囲気でみんなで明るく踊るようなイメージがあるけど、「最後の夜明け」で揺り動かされた気持ちで聞くと、すごく深く響く
『死にたくない』と『もう死にたい』の対比
再び涙があふれてきた
「俯瞰せよ月曜日」
こちらもあなじみの曲だけどホーンの絡みが今までと違う側面を見せてくれる
そしてひさよさんのコーラスが余韻として脳内に響き渡る
『言葉はいつも足りないから』
ワンマンで初期の曲から最新の曲まで、じっくり堪能させてもらった
日々あふれてる数多の音があるけど、縁であり偶然であり必然のつながり
キツネの嫁入りに出会えてよかった
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