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June 25, 2023

ライブレビュー「キツネの嫁入り×downy」スキマ産業 Live 2023

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久々にライブに行った
このブログの記録から行けば、2019年末の「キツネの嫁入り ワンマンライブ」以来だ
途中コロナ渦があったといえ、体調悪化で仕事に体力を残すのが精いっぱいというありさま
特に土曜は治療の関係で「仕事か病院」で予定が埋まり、基本土曜開催の「キツネの嫁入り ワンマンライブ」もいけなくなっていた
そんな折、久々の「スキマ産業」(キツネの嫁入り主催の企画)があると聞き、しかも金曜だと
うまいこと仕事も連休と重なり、木曜と土曜に治療に行けば金曜は空けることができる…と

で、対バンさんの情報を得てYouTubeで音を聴いてみる
これがまた見事に好みに刺さっていた
ということで、体調さえ許せば参戦しようと
SNSで話題にしてたらロック好きの同僚が「一緒に行きましょか」とうれしい提案
前売りを二人分購入
「オールスタンディング」の文字が不安を誘ったが…

会場は二条Growly、初めて行くハコだ

オープニングは「キツネの嫁入り」
最後にライブに行ってからメンバーも大きく変わっており、楽器構成に合わせて既存曲も雰囲気が変わっていた
でも、変拍子の嵐は相変わらずで、友人曰く「ノリがわかったころには曲が終わる」という、私の大好きは変態ぶり
ハコの特性か、マドナシさんの言霊が届きにくかったけど、そこは脳内で補正
メリハリのある演奏で、音の洪水に浸る

初期を知る私には、ゆるりとした「引き算の音楽」が好みではあるけど、メンバー編成の変遷によってそこにある楽器に合わせて「足し算の音楽」と化している
時々訪れるブレイクの緊迫感は相変わらず魅力の一つだ
聴きなれたナンバーで始まり、途中ライブでは初めて聞く曲もはさみつつ、聞きなれた曲が続いて締まる
ラストの「俯瞰せよ月曜日」でピークに達し、次のバンドに譲るべくアンコールなしで余韻のまま終了
もうちょっとひーちゃんさんの美声を聴きたかったが、「言葉はいつも足りないから」のループを胸にしまって次回で会えることを楽しみに

休憩をはさんでDownyさん
音出しの時点で攻撃的なギターサウンド…期待が高まる
このライブの告知を知った時点でYouTubeでとにかく音源を聴きまくる
RadioHead、Mogwai、SigurRosなどに通じる無機的な音楽
ライブではどうなんだろう、と

事前学習が効いたのか、そこそこ耳になじんでいた曲が大音量で全身に浴びせられる
キツネの嫁入りを「足し算」と評したが、こちらは「総和」で浴びせられる音
じゃぁ混沌かというとそうではなく、変則的ながら絶妙にきざまれるドラムのビートと、グルーブしまくるベースが底辺にしっかりあるために一切破綻しない
そこに攻撃的なギターの音が切り込んでくる
音源で聞くと整理されているものがライブだとすべて「圧」となって襲ってくる
これは逆に良いオーディオで大音量で聞かないと彼らの良さは分からないということか(パソコンで音源を聴くだけではものたりない)
ライティングの代わりに映像を同期させて表現する手法だが、これはなかなか「没入」と「突き放し」のどちらでもない、浮遊してる感覚に陥らせて心地よい

このハコの特徴なのか、バスドラの響きが「床から身体に響く」ものでなく、直接「心臓に響く」感じだった
足が衰え常に足先がしびれる湯になった弊害かもしれないが
ともあれ、ヘッドフォンの大音量で聞く音楽でも味わえない、「身体で効く音」は心地よい

身体の負担も考えて、PA前の椅子を確保して臨んだが、どちらのバンドも演奏が始まったら立ちっぱなしで
いやぁ、変拍子にのるのは足の踏ん張りがいるんで途中つりそうなふくらはぎと格闘しながらも完走
普段聞こえにくくなった耳も、大音量で耳穴かっぽじってもらえたし、鼓動が弱くなった心臓もバスドラがAED的に撃ちまくってくれて…
生命力を再起動してもらえたライブでした

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