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October 28, 2011

Coldplay「Mylo Xyloto」

Cp06

新譜の紹介はいつ以来だろう…紐解いてみたら4月の「Mogwai」以来だった。
経済的なこともあるが、絶対買おうって気を起こさせるアルバムがなくなってきたのもある。
(買ったけど、レビューの意欲がわくほどでもない複雑なものも…そのうち紹介するけど)

で、Cloldplayだ。
前作も最初は戸惑ったが、聞くほどにマストアイテムになっていった。
さて、今作は…
これがまた、最初はひっかからずに流して聞いていたけど、レビューしようと1曲ずつ聞いたらはまるはまる。
いまさら高評価する類のアーチストではなく、期待値が高すぎるんだけど、裏切らない。
まぁ、ほっといても確実に売れるだろうけどね。

「Mylo Xyloto」前作同様、ちょっと荘厳な感じのインストで幕を開ける。期待が高まる。

「Hurts Like Heaven」
予想に反したポップなアップテンポのナンバー。
まぁ、不意をつかれるのも悪くはないが…
ギターやキーボード関連でとても深みのあるところは彼ららしいけど、おそらくドラムの軽さが最近の彼らの傾向からすると以外に聞こえるのか?
中間のギターソロの音作りもクリアでディレイばりばりだったり、単純な歪だったりで、ちょっと古い感じの音作りだけど、逆にそれが狙いかも。
しかし、聞き込むほどにこれもスタンダードに聞こえてくるから、見事に彼らの策にはまったんだろう。

「Paradise」
前作の流れをもった曲。
前曲が意外だったんで、とても安心できたりして。

「Charlie Brown」
何気なく変拍子をはさんだり…
奥行きのある音作り、クリス・マーティンの歌い方、1stから続くColdplayらしさが出てる。
ラストのピアノで終わる感じも良。

「Us Against The World」
名曲「Fix You」を思い起こさせるイントロから、アコースティックバラードへ。
ギターのグリッサンドもしっかり拾ってる静かな音作りがいい。
まぁ、予想通り音数が増えてきて後半盛り上がるんだけど、リズム隊を入れて派手に…までいかず、押さえ気味にしてるところがにくい。

「M.M.I.X.」
次の曲へつながるブリッジ

「Every Teardrop Is A Waterfall」
今のColdplayらしさが発揮されてる、シングルにもなった曲。
ドラムを派手にせず、アコギがリズムの中心になり、ドラムもベースもポイントで音の厚みを出す役に回る。
そして後半には爆発するようにドラムがはじけてベースがうねる。
いやぁ、かっこいいじゃないですか。

「Major Minus」
なんというのか、80年代のちょっとダークなUKロックの趣。
思い返してみると、U2の雰囲気なのかな。
あと、The Charlatans(こちらは90年代だけど)もこういう雰囲気の時期あったな。
ベースのグルーブが個人的にはつぼ。

「U.F.O.」
前曲の余韻で、アコギでもうねってくるのかと思わるイントロながら、じつは静かなギターバラード。

「Princess Of China」
最初は、このアルバムの中では特に特徴のない流す曲かと思ってたけど…
なんとも言えない味わいが後から出てくる。
女性コーラスを入れてるのもアクセントになってるか。
あるいは表題の「china」にエキセントリックなものを感じてしまうのか。

「Up In Flames」
このアルバムにはピアノ主体のバラードはないのかなと思ってたら、終盤に来てしっかり入ってた。
なんというか、安心して聞いていられる。
ピアノの使い方とか、ソロのポール・マッカートニーやジョン・レノンを想起させる。
エルトン・ジョン的でもあるか?
クリスも稀代のメロディメーカーってことなんだろうなぁ。

「A Hopeful Transmission」
バラードから最後の盛り上がりへのブリッジ

「Don’t Let It Break Your Heart」
最近のColdplayスタンダード的な、音の厚みを十分に持った作品。
U2的になってきてしまったともいえるが…
で、ここまで聞いてきたあとだと、変化球でもないし、剛速球でもなく、「あぁ、やっぱりこれくらいの実力あるよな」って感じにしか驚かないという。
まぁ、アルバム最後の盛り上がりとして十分なクオリティはある。
14. Up With The Birds
エンディング…クールダウンという感じの余韻の残る1曲。




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