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June 24, 2011

Thompson Twins 「Concert Akron Civic Center Aug 23, 1984」

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80年代のブームはまだ終わらず、もうひとつ一発屋的なマニアックなところでトンプソン・ツインズを探してみたらしっかりあった。

最初に1983年のライブ音源を聞いたけど、これは私が知る前のライブで、知ってる曲が少なくちょっと退屈。
で、翌年のこの音源聞いたら、もう懐かしさ満載で大満足。

このバンドもエレクトリックビートとファンキーなベースラインが肝。
そこに3人のコーラスワークが加わる。

序盤からヒットアルバム「In To The Gap」(邦題「ホールド・ミー・ナウ」)からのチューンで盛り上がる。
ピークはヒットナンバー「Hold Me Now」から。
引き続き、大好きな「Storm Of The Sea」と続いているのがうれしい。
この時期、ブリティッシュ・インベンション・ブームで、きらびやかなヒット曲が多く生まれたけど、そういうバンドのUKらしいちょっとダークな曲が結構お気に入り。
JAPANの「ブリキの太鼓」から始まり、Duran Duran「Save A Prayer」やUltravox「Vienna」、ABC「4ever 2gether」などといっしょに、この曲も「Deep」というカテゴリーで編集カセットやMDをつくったもんだ。

そしてもう一曲、「Doctor Doctor」
どこがどうとは言えないんだけど、初めて聞いたときから琴線にふれるものがあった。
そのメロディ、ボーカルやコーラスの声質、雰囲気…それらの絡まり具合が私の波長と合ったんだろう。
久々に聞いても心が揺り動かされた。
(もしかしたらこの頃の失恋だとかそういうものがリンクしてる? 笑)


80年代をリアルタイムで駆け抜けた方は懐かしんで、それ以降生まれた若者は温故知新として、一度聞いてみては?

http://www.wolfgangsvault.com/thompson-twins/concerts/akron-civic-center-august-23-1984.html

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June 23, 2011

Howard Jones 「Concert Manchester Apollo Mar 15, 1985」

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80年代にもいわゆる1発屋といわれるアーチストは数多く居た。
このハワード・ジョーンズもそのうちのひとりで、「New Song」のヒットで注目され、たしかNHKでもライブを放映したと思うけど、その後の情報はあまり聞かない。

音はいかにも80年代って感じののっぺりしたドラムに、ときおりファンキーさを見せるベース、そこにハワードがあやつるキーボードが絡むという構成が中心。
曲によってはリズムボックスにシーケンサーを絡めて、ひとりで複数の楽器(パート)を操つりながら、ショルダーキーボードでステージを駆け回り、ヘッドセットで歌を歌うというパフォーマンスを、そのNHKテレビのライブプログラムで見た記憶がある。
ひとりYMOってところか。

しかし、この頃のハワード・ジョーンズのソングライティング・センスは抜群で、少ない楽器数でも音の厚みが伝わり、深みを感じるのはすごい。

「Pearl In The Shell」「What Is Love」「New Song」の定番はもちろん好きだし、「Hide And Seek」はやっぱり名曲だなと。

POPとして気軽に楽しめるし、懐かしく聞くことも出来るライブかな。


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June 22, 2011

ABC 「Concert Metro Dec 17, 1982」

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さて次は誰を聞こうかといつものように「ALL PERFORMERS」をクリック。
ABC順なんで、ぼーっとAの項目を見てると目に飛び込んできたのが「ABC」の文字。
あぁ、懐かしい。
考えてみれば、この頃のニューロマンチック時代、いろんなアーチストのライブを見てるけど、ABCのライブは見聞きしてないなぁ。

ということで、挑戦。

いきなりの「Overture」で人気曲のエッセンスをちりばめたストリングスが4分弱。
なんか、ミュージカルのオープニングみたいで、彼らのコンセプトにぴったりとはまってる。

彼らの音楽はきらびやかなピアノが特徴的なんだけど、ライブで聴くとそれ以上にベースのグルーブが効いてる(逆にピアノがこもってる)
ただ、グルーブしてるんだけど低音のパンチが弱い。
私が良く使う言葉でいくと「メリハリが弱い」
ベースソロでは張り切っていい感じなんだけどね。
で、じっくり聞きながら考えると、ドラムが弱いからベースが浮いてるのかも。
この時代のドラムは軽くおしゃれなのが主流だったから仕方ないか。
スピーカーにSubsonicがついてるなら少しきつめにして聞くのがお勧め。


ボーカルのマーティンはやはりすばらしい。
ライブでも声が安定してるし、裏声までしっかりしてる。
バッキングはほどよくチープな感じ(笑)で、やっぱりボーカルバンドなんだなって。

時期的には1stアルバム「The Lexicon Of Love」発表後で、それ以外の曲は3曲だけ。
2ndアルバムには入ってないから、シングルのカップリングなのかな?
雰囲気的に「I Wish I Were in Love Again」はjazzスタンダードな感じもするけど。
「Thema From Mantrap」は「Poison Aroow」をjazzテイストで仕上げたアレンジもの。
「Alphabet Soup」は、メンバー紹介兼ねたソロ応酬のパーティーソング。
アンコールは別として、このノリでライブを締めるってのはとてもおしゃれ。

曲としては、1stアルバムが好きなんで全部お勧めだし、アルバムどおりに演奏するより結構アドリブ(ライブ用の固定演出かもしれないけど)いれてるのも良。
もっともアルバム1枚分の曲数でライブこなすには1曲1曲を長くするしかないか。

久々に80年代ブームにはまるかも。

http://www.wolfgangsvault.com/abc/concerts/metro-december-17-1982.html

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June 21, 2011

David Bowie/Nine Inch Nails 「Concert Shoreline Amphitheatre Oct 21, 1995」

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次はDavid Bowieのライブでもと思ってアーチストたどっていったら、なんとNine Inch Nailsとジョイントしたライブの音源があった。

NINのダークな感覚とボウイの組み合わせは、ドイツ期の雰囲気を髣髴させ、とても好き。
もともと両アーチストとも好きだってのもあるけどね。

これまで聞いてた発掘音源は古いものだから、音質やミキシングバランスに難があったけど、さすが90年代の録音、このままライブアルバムにしても大丈夫な完璧さ。

ボウイレパートリーの耳なじみの曲でも、NIN流の暴力的な迫力で迫ってくるので新鮮に感じる。

時期的には「Outside」発売後のようだが、このアルバムは個人的に「?」だったので、あまり繰り返して聞いていない。
で、Wikiで見てみるとこのアルバムの曲をNINのトレントレズナーがリミックスしてるってんで、そういうつながりがあったのね。

振り返ってみれば、ボウイは」常に時代の先の先を行っていた。
(80年代のMTV期は時代に合わせてたけど)
なので、今90年代のボウイを聞くと、その頃きいた印象より好きになるかも。
そんな予感に満ちた、NINとの邂逅の気がする。

お勧めは「Hurt」「Nite Flight」


今のところ、Wolfgang's VAULTに出会った一番の収穫。

http://www.wolfgangsvault.com/david-bowie-nine-inch-nails/concerts/shoreline-amphitheatre-october-21-1995.html

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June 20, 2011

Yes 「Concert Veteran's Memorial Coliseum Dec 10, 1974」

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パトリック・モラーツ在籍時の貴重なライブ。
YESのキーボーディストとして一番に名が挙がるのは当然リック・ウェイクマンで、彼のクラシック理解に裏打ちされた構築美と荘厳さはYESの大きな特徴である。
そんなYESの歴史の中でアルバム「リレイヤー」だけ参加したパトリックは、リックとは違う「緊張感」というものを注ぎ込んだと思う。

このライブ音源で、「リレイヤー」からの作品、「Sound Chaser」「Gates Of Delirium」では十分にそれが堪能できる。
逆にリック時代の曲は少し深みが足りない。
(そう考えると、非常にデリケートな曲作りすぎて、メンバーが変わると再現できないという…)

オリジナル・ライブアルバム「YESSHOWS」でも、一部パトリック在籍時の音源は聞けるが、フルコンサートで聴けるというのはうれしい。
が、悲しいかなあくまで記録としてで、作品として聞くとかなり厳しい。
特に音のバランスがひどい。

演奏自体は、ちょっとガチャガチャしてるけど、元々凄腕が集まってるんで楽しめる。

メインボーカルのジョンより、コーラスの声(おそらくクリス)の方が音が大きかったり、キーボードの低音が弱く(もともとキラキラの高音重視がパトリックの持ち味だけど)ギターの音とのマッチングが悪い。

YESとして考えると、リックじゃないYESは残念なんだけど、この面子のバンドとして考えるととても好きなバンドだし、「リレイヤー」収録の曲も秀逸なのでこのライブ音源は非常にうれしい。
(お金出して買うレベルじゃないけど)

同じ年の音源がもうひとつあるんで、後日聞き比べてみたい。
(他にも聞きたいのいっぱいあるんで、いつになるか分からんけど)


http://www.wolfgangsvault.com/yes/concerts/veterans-memorial-coliseum-december-10-1974.html


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June 19, 2011

King Crimson 「Concert Stanley Theatre Apr 29, 1974」

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Pink Floydの次は…といえばKing Crimsonでしょう。
ということで探したら60年代、70年代、80年代と揃ってた。
どうしようかと思ったけど、アイコンとなるグループ写真にビル・ブラフォードが映ってるってんで、70年代のメタル・クリムゾンで。

1974年のライブで演奏曲からすると「Starless And Bible Black」(暗黒の世界)発表後、「RED」の前かな。
「The Night Watch」ではデビッド・クロスのバイオリンもフューチャーされてるしね。

ある意味おなじみの4曲。
というか、King Crimsonはオフィシャルだったり発掘シリーズだったりで、かなりライブ音源が発売されてる。
そんな中でも定番中の定番曲だしね。

音源としてはかなりベースの音が際立ってる。
ボーカルとりながらこれだけのベース弾くのは大変だろうに。
(だからボーカリストとしての評価は低いが)

「Starless And Bible Black」で、バイオリンで奏でるテーマと、ボーカルが競演されてるのがうれしい。
アルバム「Starless And Bible Black」の同曲は、デビッド・クロスのバイオリンは入ってるけどほとんどインプロのイメージ作品。
一方「RED」収録の同曲「Starless」ではすでにデビッド・クロスが脱退していたから、メインテーマをギターで奏でていた。
しかしこのライブでは「RED」版の体裁で、バイオリンつきのもの。
おそらくこの形で完成して、脱退によりレコーディングはギターVer.になった気がする。

などと、マニアックな心を揺さぶる、このライブ音源集…まだまだ楽しめそうだ。

http://www.wolfgangsvault.com/king-crimson/concerts/stanley-theatre-april-29-1974.html

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June 18, 2011

Pink Floyd 「Concert Fillmore West Apr 29, 1970」

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Wolfgang's VAULT というサイトを教えてもらった。
個人が所有していた幾多のライブ音源をストリーム配信するというものだ。
有償でダウンロードして所有することも出来るようだが、ストリームで聞くだけでも十分のクオリティ。
なにより、そのリストの多さに圧倒される。
全部聞いたら何年かかるだろうか…
聞いたらできるだけレビューしたいなと思ってる。

しばらくはこのサイトの音源で楽しめそうだが、一番最初に何を聞くか…
ここが趣味の問われるところだが、迷った末「Pink Floyd」を選んだ。

1970年のライブは、10曲で2時間強という濃いもの。
8曲が10分オーバーで、20分オーバーも2曲ある。

前半のハイライトは「Atom Heart Mother」(原子心母)で、このライブの年に発表されているから、当時の最新作となる。
アルバムではオーケストラと競演した話題作だが、このライブでは4人だけでのパフォーマンス。
当然、アルバムに比べると物足りなさが残るが、逆にこのアルバム以前のサイケからプログレ初期のサウンドで演奏されている「Atom Heart Mother」は斬新な気分で聞けた。

後半ハイライトの「A Saucerful Of Secrets」(神秘)は、ライブアルバム「Ummagumma」やビデオ作品の「Pink Floyd Live at Pompeii」で聞けるもの。
長年演奏されてきているのでその完成度は高く、安心して聞ける。

このライブ以降のPink Fkoydは、比較的分かりやすいメロディラインが増えていくので、”聞く”ライブになっていくが、この頃はまだ”浸る”ライブだ。

無料で聞けるので、ぜひ一度お試しあれ。
http://www.wolfgangsvault.com/pink-floyd/concerts/fillmore-west-april-29-1970.html


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