映画「スタートレック」 STAR TREK The Motion Pocture
GWとなり、前半は法座に出てゆっくりする時間がなかったんだけど、後半の3日間はあれこれしながらも少しは時間が取れるので、一日1本は買ったままのDVDを観ようかなと。
で、今日は、先日事務用品をアマゾンで買ったときに一緒に3枚3000円でそこから期限が切れそうなクーポン500円を利用して買ったものの1枚。
本来4150円分のDVDが2500円だ。
また、偶然にも、その法座の後の飲み会で一緒になった青年と、SFなどの話題になったのもあって観ることにした。
ちなみに、同名で最近カーク船長らの若い頃を題材にした映画が公開されたけど、それとは別。
スタートレックとの出会いは中学生だったかな。
当時、未知との遭遇やスター・ウォーズなどが公開され、映画界であらたなSFブームが起こりだした頃、テレビシリーズでのSFの原点というべきスタートレックが再放送されていた。
また、SF映像専門雑誌「スターログ」日本版も発刊され、その第2号の特集がテレビ版スタートレックの全エピソード解説で、その本を買った同級生の家に遊びに行っては穴が開くほど何度も読み返したものだ。
さらに、ペイパーバック(輸入本)でフィルム漫画とでもいうべき、映像の場面を切り取って漫画のようにレイアウトして読む本も仲間内で流行、河原町にある「丸善」という洋書を扱う本屋に行っては購入して自慢のしあいをしていたという…
などと、映画以前にノスタルジーで盛り上がる作品だったりする。
実際、本国アメリカでは「トレッキー」といわれる熱狂的ファンも多数居り、近年では「スター・ウォーズ」ファンを題材にした映画で敵役としてトレッキーが扱われていたとか…
映画「スタートレック」は、テレビシリーズの続編計画が紆余曲折の上に映画として製作されることになった作品。
今回観たDVDはそのディレクターカット版(2001年製作)で、映画製造時の1970年代では実現できなかったCG表現が追加されたらしいが…
映画公開時は当然観にいったのだが、一度観ただけでは難解で、かなり退屈した覚えがある。
ビデオになってからも観ていると記憶してるのだが…
元々、スタートレックの魅力は、その登場人物の人間ドラマにある。
この映画もその魅力はあるのだが、人間ドラマの題材にするべきエピソードが壮大すぎて、盛り込みすぎな感が。
さらに今回、技術の進歩で力を入れたであろうCG部分が長すぎて…
「2001年宇宙の旅」の映像インパクトを超えようと張り切ったんだろうが、技術の進歩イコール超越ということにはならず、ただ冗長なパロディになってしまった。
エピソードも「2001年~」原作でもあるアーサー・C・クラークの「宇宙のランデブー」で描かれる未知の知性との出会いなんだけど、クラークの小説で味わえる興奮が、中途半端に映像化されてしまって興奮しきれない。
などと非難めいたことを書いてしまうのも、スタートレック愛と期待が高すぎる故なのだが。
しかし、前半で描かれる新造なったエンタープライズ号との出会いシーンは興奮必至。
もともとのトレッキー以外には長すぎるのかもしれないけれど、数年ぶりに出会うエンタープライズ号には、カーク船長同様うるうるしながら見とれてしまう。
そして、後半になるにつれて現れてくる人間ドラマ。
エンタープライズを愛し、その艦長の座に固執するカーク。
感情を廃し、論理的になることを求めながら、より論理的な存在である機械生命に出会うことでそのむなしさを知り、カークやマッコイと感情の交流をするスポック。
他にもスコット(テレビ時代はチャーリーだったけど)、ウーラ、チェコフ、スールー(テレビではミスター加藤)などの懐かしい面々に会えるだけでもうれしい。
残念なのは、もっとマッコイの皮肉を聞きたかったところだが。
まぁ、最後は新登場の人物がドラマを進め、おなじみのメンバーがブリッジに集合して、再始動のお披露目が終わりって感じで…
とりあえず、トレッキーの賛否両論はありながら、あらたなエピソードが続いていく。
(結局このシリーズは6作作られた)
監督のロバート・ワイズは、「ウエスト・サイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」のほうが有名だけど、実はSFの名作「地球の制止する日(1950年版)「アンドロメダ…」なども作っている。
あと、蛇足だが…スキンヘッドの女性って、なんてセクシーで神秘的なんだろう。
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