映画「スタートレックⅡ カーンの逆襲」 Star TrekⅡ The Wrath Of Khan
今日は昨日見た「スタートレック」の続編「スタートレックⅡ カーンの逆襲」
前作(昨日のブログ参照)では、物語を壮大なテーマにしたために人間ドラマが薄くなってしまったので、その反省か、登場人物の人間ドラマに重きを置いている。
宇宙船同士の戦闘も盛り込まれ、娯楽よりの作品となっている。
その人間ドラマは豊富で
カークの老いとの戦い
カークの過去(カーンとの確執)との戦い
カークと元婦人、初めて会う息子との出会い
カーンのカークへの執念
スポックとカーク・マッコイとの友情
(テレビ時代同様の、スポックの論理VSマッコイの感情が楽しめる)
若い世代への受け継ぎ
これらがあふれることなく、うまく絡ませて表現されている。
なによりも前作ではわずかだった、マッコイの巧妙な(皮肉もたっぷり)台詞回しが楽しめる。
ドラマ自体は、元々テレビシリーズであったエピソードを元に、その後日談となる形にもなっているところがファンにはうれしい。
もちろん、それは1つのシチュエーションであって、そのエピソードを知らなくても十分楽しめる。
あと、これはSF映画ファンには突っ込みどころなのだが、未来の話なのにコンソールなどの機械操作が非常にアナログっぽいところが…しかし、このチープな感じがテレビシリーズからのファンにはたまらないという複雑なものでもあったりする。
もう1つ、前作では音楽のメインテーマが新調されたものであったが(スターウォーズやインディジョーンズのジョンウイリアムズを意識した感じ)、近作からテレビ版のテーマがモチーフにされているところのうれしい。
そしてこの映画の最後に待っている、最大の人間ドラマである別れ…
後年、この別れが次回作への複線であったことに気づかされる。
最後にちょっと気になったのは、エンタープライズ号に乗り込んでいくシーンのほとんどが、1作目のCG使い回しのような気が…まぁ、壮大なシーンなんでいいんだけど。
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