Mogwai「Hardcore Will Never Die But You Will」
なかなか新譜を買う機会が減り、レビューも滞りがち。
ネットで音源入手したりして、結構紹介したいものも溜まってきてるんだけどね。
そんな中、これは外せないと言う「Mogwai」の新譜。
ある意味期待通りの進化、ある意味期待はずれの進化。
しかし、これが今のMogwaiであることを受け入れる。
きっとライブで観たらもっと違うイメージになるんだろうなぁ…
行きたいなぁフジロック…
「White Noise」なんだこの明るさは…戸惑う作品。
いろんな意味で裏切られる心地よさ。
いや、個々のパーツを取り出したらしっかりMogwaiなんだけどね。
轟音パートもささやかながらあるし。
そうか、「White Noise」っていういかにもMogwaiらしいタイトルに期待が高すぎたのかもしれない。
「Mexican Grand Prix」なんだこの軽さは…戸惑う作品Part2
いや、タイトルからしてイメージが固まってしまい、曲を聴いたらスクエァかと…
更に聞き進めると、ドラムの単調さがYMOやクラフトワークを髣髴させ、テクノっぽくも思えてくる。
うーん、ポストロック的21世紀のフュージョンなのかも。
(ゴテンクス的な…)
「Rano Pano」待ってましたのダークサイドMogwai
同じフレーズを繰り返しながらも楽器の出入りで展開をしていき、一気に放出するポークと静寂のメリハリも堪能できる王道作品。
もっと長時間、だらだらと轟音を響かせてくれても良かったかも。
「Death Rays」もうひとつのMogwai節でもある、静から動への真骨頂。
タイトルのダークさとはうらはらな綺麗な作品。
野外ライブで身体をゆらゆらさせながら聴くのにもってこい。
「San Pedro」ダークなベンチャーズ?…戸惑う作品Part3
でも、聞き込んでいくとしっかりMogwaiだから、その世界観はゆるぎないんだなと。
「Letters To The Metro」ピアノ中心の静かな曲
哀愁…この言葉がぴったり来る作品。
轟音は影を潜めているが、「Zidane」のサントラで見せた雰囲気を再昇華させたような作品。
「George Square Thatcher Death Party」
「Mogwai Fear Satan」を「The Howk Is Howling」の世界観でやったらこうなりました的な…まぁPartyなんだからいいのかもしれないけど
「How To Be A Werewolf」
この曲は「The Howk Is Howling」の延長線上に一番近いかな。
ちょっと軽めだけど、過去の轟音を消化してさりげなく聴かせる、いい意味で力の抜けたMogwai節 6:22 ¥ 150
「Too Raging To Cheers」新しい側面が見られる1曲
音の洪水じゃなくて、音数字体は少ないんだけどその厚みで荘厳さを表現している作品。
ポストロックとしてはリフッぽい感じでギターが使われてるけど、いやみはない。
「You're Lionel Ritchie」タイトルの意味は良く分かりませんが…
ピアノの静かな雰囲気と、楽器の出入りでのメリハリがバランスよく、さらにはギターインスト的なパートも堪能できるし、静から動への展開も堪能できる。1粒で2度3度おいしい曲。
やっぱ聞けば聞くほど評価も変わってくるし、最初の違和感も普通に受け入れられてる。
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