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December 14, 2010

ライブレビュー「キツネの嫁入り」One Man Live その1

Jkitune05

久しぶりにライブスポットへ赴く。
このブログで見てみると、ちょうど一年前の12月12日に、レコ発イベントで彼らを見に行って、実に丸々一年ぶりのライブ鑑賞。
これまでも幾度かのライブにお誘いいただいてたけど、諸事情で実現せず…でも、初のOne Man Liveとくれば、これは馳せ参じなければと。
そしてなんとか諸々の都合に渡りをつけて、行くことが出来た。

この数日前、「マドナシ」さんが事故ったそうで、mixiにてそのことを知っていたのだけど、数日前に別の場所でのライブも無事済ませたということで一安心。
会場に入ると、受付で「ひーちゃん」さんが迎えてくださり、挨拶がてら相方の様子を尋ねる。
大丈夫そうってんで一安心。
で、会場に入ると本人が松葉杖ついて、来場者に声かけてるのを見て、もう一度安心。

いつでも会えると思ってる人でも、そこに確かなものはなく、ほんの些細な事情で会うことがかなわなくなってしまうことは、彼の歌の世界でもよく歌われていること。
当たり前のようなことが、当たり前じゃないってことを…
でも、この日は会える必然があったんだと。

ほぼ定刻に着いたんだけど、なんとかイスを確保できて、ビールを頼んでちびちび飲みながら開演を待つ。
20分ほど遅れて、会場SEが止まり、客電が落ちた。
テーブルの上のろうそくだけが揺らめき、ステージが明るく照らし出された。


初期の曲から始まったけど、今まで聴いたことがなかったのがまず3曲。

・キツネの嫁入り
イントロからアコギの低音で雰囲気を作る。
アコースティック中心でパーカッションもベースも控えめで、じっくり「マドナシ」さんの歌が聞ける。
あぁ、確かに原点なんだなぁと。
オリジナルは知らないけど、たぶんあまり触らないようにしてるんじゃないかなと想像。

・419
これも静かな曲。
ベースがボウイング(弓で弾く)ことで、シガーロスのような霧に包まれた雰囲気を作り出してる。

・人殺しのワルツ
アコーディオンの音で3拍子をすると、とても軽やかなジプシーダンスの雰囲気に包まれる。
なのに、心が軽やかにならないのは「キツネの嫁入り」独特の毒のせい?
でもそれが好きなんだ。

ここからアルバムでおなじみの曲が続く。
・世界の逆
・群れをなす
・カラマワリ
・忘却
・箱庭

「とっくん」さんベースが加わったことで(アルバム時もゲスト参加してたけど)今までアコースティックレベルで抑えていた(?)「カギ」さんがドラムで活躍してる。
ベースの音圧が加わることで、ドラムで音を強めても飛び出しすぎることがなくなったんだろう。
もともとグルーブ感が好きな私には、この「とっくん」さんのグルーブ・ベースは大好物だ。
思えば、不思議なご縁で「マドナシ」さんと知り合って、お誘いいただいたライブ会場に足を踏み入れたときに演ってたバンドが「LLama」で、いっぱつで気に入った演奏のベースがこの「とっくん」さんだった。
(昨年の「キツネ×LLama」2マンの記事にも書いてます)

ただ、まだこのあたりの演奏はドラムよりもパーカッションを使うことが多く、脳内に残ってるアルバムでの音バランスとさほど違和感はない。

・カエルの人と魚の人
アルバムデビュー前の音源に入ってた曲。
中間部のアコギメインのくだりから、アコーディオンのバッキング・ベースのうねりの入り具合・アコギのヒートアップの仕方、なんかからふとPink Floydの「Animals」時代を思い起こした。
個人的に70年代テイストを感じるアレンジで、いままでと違う印象を受けた曲。
4人で演るのってこういうことよねってのがハッキリした曲。

・その日
初めて聞く曲。
前曲とは対照的な静かな曲。
ミニマルに繰り返されるベースのフレーズ、自由に泳ぎまわるアコーディオン、淡々と歌われるメッセージ。
静かな曲だと「ひーちゃん」さんのコーラスがしっかり聞けるからうれしい。
静から動への転換は、Sigur Rosの世界を思わせる。

・ヤキナオシクリカエシ
一度聞いている気がするのだが、それがいつだったか…
途中で入る変拍子の心地よさや、時折ラップ風に語られる詩。
それらが最後の「あぁもう聞き飽きましたね」の繰り返しにつながっていく。
ベースの雰囲気から感じるにはとてもジャジーなんだけど、やっぱ他にはない「キツネ」の世界観がそこにある。

・答えとして
第一部の最後にこの曲…なんかもったいない気も。
なんせ、大事な1stアルバムの最後を飾ってる曲なんだから…
なんていうのは、私のこり固められた観念であって、比較的今までにも聞いているサウンドを集めた第一部の終わりにこれがあるのは必然なんだと。
安心の世界であり、安定の象徴として…それが求められているかどうかは分からないけれど、私にとってはこの曲は「ここにあってほしい」ものだから、どの位置で披露されようとただ単純に喜んでいればいいのかも。

 本当の自分はどの自分?そう聞かれて
 そこから見えるそれ全部と答える。

20分ほどの休憩が告げられて、第一部が終了した。


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