プログレの深い森 その9 Genesisの場合-2
これまでのバンドと違い、1回の考察で終わってしまったGenesis。
しかし、エントリーを書きながら、またその後も継続して聞いているうちに補足的に書きたくなる事が…
今回の「プログレの深い森」シリーズを書くために、以前から取り込んであるもの以外にもCDを引っ張り出してきてパソコンに取り込み、繰り返し繰り返し聞いている。
そういうとき、スタジオ録音物を中心にするので、ライブ盤は後回し。
で、今回エントリーをアップしてからGenesisのライブ盤を聞いていた。
ここで、Genesisの特徴が新たに感じられた。
ピーター在籍時のライブは、唯一「ライブ」だけで、その後はフィルがボーカルを取っているので、
>どうしてもそれまでのイメージを模倣している感が否めず
>ピーターの存在感は越えられない感じ
と、比較しての判断が前面に出ていた。
たしかにそれはその通りで、書き換えるつもりはない。
しかし、こと演奏力という点で聴くと、過去の作品をあとのメンバーで演奏しているものがどんどんすごくなってきているのだ。
機材が良くなり、ライブ盤でも音の圧力や鮮明さが際立ってきているせいもあるだろう。
また。他のバンドに比べてスタジオ盤を聞き込んでいないから思い入れが少ないせいもあるだろう。
とにかく、ライブ盤の迫力が素晴らしいのだ。
Pink Floydに関しては演奏力は二の次として…
YESはそれぞれの技量はすごいが、それぞれが主張したときの緊張感が売りで、場合によってはその技量が殺される場合がある。
King Crimsonのそれは、インプロビゼーションにおける、各パートの技量のせめぎ合いが売りといえる。
Genesisの場合は、技量があるのにあまり主張せず(フィルがドラムで目立つきらいはあるが)バランスがいい。
かなり高度のところでバランスをとっているのがすごさの由縁。
逆に、スタジオ盤でも同じくらいの完成度と言える、逆説もある。
だから、Genesisのアルバムレビューに乗り気になってないのかもしれない。
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