« The Beatles「With The Beatles」 | Main | The Beatles「Help」 »

September 06, 2009

The Beatles「Beatles For Sale」

4988006873490
Beatles4枚目のアルバムで、映画になっている「A Hard Day's Night」と「HELP!」に挟まれた作品。
アルバムとしてのインパクトは弱いが、「Eight Days A Week」や「Every Little Thing」など、ライブよりもアレンジを重視した中期につながる曲が現れだす。

このアルバムもLP時代には買っていなかった。
タイトルの「フォーセール」を4枚目の「フォー」だと思ってたバカな中坊は私です。
その後、「フォーセール」で「売り出し中」の意味だと知ったように、Beatlesの歌のタイトルで英語力が上がっていった。
あと、ラブソングの訳をよんでかなり英会話の言い回しを覚えたりね。


「No Reply」前奏なしでジョンのボーカルで幕を開ける。
シャウトもあるけど、以前のものより使いどころを絞ってメリハリをつけているところが余裕か。
サビのシャウトはメインメロディをポールに任せて、ジョンがコーラスに回ると言うやり方も、二人の名ボーカルならではの絶妙さ。

「I'm A Loser」Beatlesがアメリカン・フォークを作るとこうなるって感じ。
フォークっぽくならないのはビートが利いたリズムと、ブイブイいわしてるポールのベースラインのせいだろう。

「Baby's In Black」ポールとジョンが、どちらがメイン、どちらがコーラスと言うことではなく、別々のメロディを歌っている。
おしゃれだ。

「Rock 'n' Roll Music」超有名なカバー曲。
ジョンのルーツミュージックへのリスペクトを感じる。
今頃になると、カバー曲も他の曲とのバランスがよく、飛び出した感じが無い。

「I'll Follow The Sun」ポールお得意の甘いバラード。
前アルバムの「And I Love Her」、次アルバムの「Yesterday」に比べると弱いが、これも十分に良い曲。


「Mr Moonlight」カバー曲だが、Beatlesによって知られた曲。
ジョンのシャウトを生かした曲。
Beatlesのドキュメント番組で、車での移動シーンに使われたのが印象的だった。

「Kansas City/Hey Hey Hey Hey」ジョンに負けじと、ポールもルーツミュージックのカバーで対抗。
2曲をメドレーで。

「Eight Days A Week」オリジナル曲で絶妙アレンジの個性を発揮しだした作品。
ジョンのボーカル

「Words Of Love」カバー曲。
ギターソロが力の抜けた感じで心地よい。
この頃になると、ギターの音作りもいろいろ工夫されている。

「Honey Don't」カバー曲。
リンゴのボーカルを生かした曲。
途中、高音が怪しくなるのもお愛嬌か。

「Every Little Thing」このアルバムで一番好きな曲。
ジョンがメインボーカルだが、サビはポールがメイン。
アレンジもメロディも不思議な感じで、ただのRock・Popからの脱皮を感じさせる。
ジョンのボーカルなのに、他のジョンの作品と違う雰囲気を感じるのは、作曲のメインがポールで、ポールの作るメロディをジョンが歌っていると言うところにあるのかもしれない。

「I Don't Want To Spoil The Party」アコースティック色が前面に出た、ジョンがボーカルのナンバー。
だけど、メインメロディやサビのおいしいところはポールが歌っている。
二人の協力でBeatlesが作られていた時期だなと…

「What You're Doing」ポールのボーカル。
軽いタッチの何と言うことの無い曲だが、ストロークよりもアルペジオリフに重点が置かれたのはこの曲が最初かも。

「Everybody's Trying To Be My Baby」ジョージがボーカルを取るカバー曲。
最後にやっとジョージがでてくるのに、オリジナルじゃないのはちょっと残念。
この辺が「A Hard Day's Night」と「HELP!」のあいだにあって、このアルバムがあまり印象に残らないところかもしれない。

定番度 80% 単体で買うならばどうしても後回しかな…


<MANU.s Main Page
<index>


  

|

« The Beatles「With The Beatles」 | Main | The Beatles「Help」 »

音楽」カテゴリの記事

BEATLES」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference The Beatles「Beatles For Sale」:

» ザ・ビートルズ『Beatles for Sale』 [ROCK野郎のロックなブログ]
The Beatlesの4thアルバム『Beatles for Sale(ビートルズ・フォー・セール)』。1964年発表。 何ともいえないアルバムだ。マジで何ともいえない(苦笑)。 アルバム全体を覆う雰囲気は初期ビートルズの中ではいちばん好きだし、実に渋くて味のある作品だと思います。 ...... [Read More]

Tracked on September 09, 2009 01:11 PM

» ビートルズ 4 [まい・ふぇいばりっと・あるばむ]
NO.00223 ビートルズ4枚目のアルバム『ビートルズ・フォー・セール』(1964年) みんな大好きビートルズです。 まぁ、洋楽好きでビートルズが嫌いな人は、余程のヒネクレモノでしょう。 ちなみに、OZZYは...もちろん大好きです! 但し、断然中期から後期....... [Read More]

Tracked on September 09, 2009 10:08 PM

« The Beatles「With The Beatles」 | Main | The Beatles「Help」 »