映画「ショーシャンクの空に」
大分前にDVDで買ったまま(「カッコーの巣の上で」といっしょに買った)、観る機会の無かった映画。
お盆休みで、家族がいないひと時にゆっくりと観ることにした。
最近は映画を事前情報なしに見ることは難しく、なんだかんだと過剰なプロモーションにより予備知識が入ったり、イメージを持ってしまったりする。
未見の作品をDVDで買ったりするのは、お金をかけるわけだからどうしても「どんな作品?」という情報を基にしてしまう。
この作品に関しては、詳しい情報は持っていなかったものの、多くの人が「BEST1」と言っているのを知っていたから、いい作品だろうとは思っていた。
あと、「雨の中で両手を広げている写真」「脱獄」「解放」というキーワードから、固まったイメージを持ってしまっていたし、この写真のシーンは多くの人が「感動した」とコメントしているので、これがハイライトだと…。
そういうイメージに捉われて作品を見るってのは、自由じゃなくて寂しかったりもする。
実際に見たこの作品は、このシーンはあくまでのドラマの中のひとつでしかなかった。
ドラマが進むにつれて、予感はいくつも現れる。
冤罪を暴くのか、復讐をするのか、それとも…
しかし、この作品の肝は、もう一人の主人公「レッド」のモノローグの世界だった。
レッドが触れた「アンディ」の物語。
人に好かれ、服役の仲間からも、看守たちからも信頼を得ていくアンディ…
あぁ、みんなが感動作というのはこういう前向きに「生きる」姿に対して、周りの人の協力で問題解決をしていく物語なんだ…そう思い始めた頃、その期待は裏切られる。
昔は、人が死んでいっても、それによって物語が深まっていったりするんだから必要なことだと思っていた。
しかし、いつしか、そういう出来事がやけに心に嫌な物を残すようになってきた。
(「カッコーの巣の上で」の時にも感じた)
最後は確かに感動があるのだが、いやなものも残している。
脱獄の物語はいくつか印象残る映画がある。
「大脱走」なんかは、小学生でもわかりやすい痛快な物語だ。
「パピヨン」は子どもの頃にはちょっと中だるみがあったような気がしたが、今一度観てみたい映画のひとつ。
この「ショーシャンクの空に」はそれらとはちょっと違った、静かなヒューマンドラマ。
これがスティーブン・キング原作とは知らなかった。
(怖いドラマ・不思議なドラマ専門の人だと思ってた)
あと、モーガン・フリーマンはやっぱりいい俳優だ。
定番度85% 映画好きにとって定番なのは間違いない。
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