The Faces 「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse」
仕事で必要なものをアマゾンで購入するついでに、CDを二枚(二枚買うと10%オフだ)チョイス。
一枚は以前ダウンロードして持っていたものの、パソコンがクラッシュしてデータがなくなったMogwaiの「Happy Song For Happy People」(レビュー済み)が以前より安くなっていたので即決。
もう一枚をどうしようか悩み、最後「Simon & Gurfunkel」と接戦の末このアルバムを選んだ(10%オフ適用前で862円だ)
ロッドのアルバムは数枚持ってるし、Facesは廉価のライブ音源は持ってるけど、Facesのアルバムは持っていなかった。
以前、ダウンロードした「Very Best Of Rod Stewart & The Faces」ってアルバムは、ほとんどロッドのソロにフェイセズの曲が混じってる程度…「Rod Stewart & The Faces」というバンドのBEST盤じゃなく、「ロッド」と「フェイセズ」のBEST盤って事のようだ。
ということもあって、念願のアルバムを入手。
ロニー・レインが在籍していた「スモール・フェイセズ」に、ジェフ・ベック・グループからロッド・スチュアートとロン・ウッドが合流して、「フェイセズ」として活動。
このアルバムは彼らの3枚目にして代表作。
邦題は「馬の耳に念仏」、原題が「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse」で、そのまま約すと「目の見えていない馬に、うなずいても目くばせしても無駄だ」と言う意味。
イギリスにもことわざみたいなのがあるんですね。
彼らの真骨頂はライブだが、スタジオアルバムでここまでルーズで、しかもグルービィなのはすごい。
ジャケット見るとライブ盤だと思っちゃうんだけどね。
「Miss Judy's Farm」ドラム-タイト、ベース-グルービィ、ピアノ-ルーズ、ギター-ルーズ、ボーカル-ファンキィ…もしかしたら、この時期だとストーンズのディープさを超えてるかもしれない。
「You're So Rude」ロニーのボーカルも、ロッドに負けず劣らず、かっこいい。ただ、いかんせんロッドがすごすぎるから影が薄い。(ロッドのバックバンドって見られ方してるもんねぇ)
中盤のピアノとギターのソロ、好き勝手具合が良い。
「Love Lives Here」ロッドお得意のスローバラード。
バンドであろうが、ソロであろうが、外れなし。
「Last Orders Please」アメリカンなパブセッション…的な感じだけど、やっぱイギリスのパブでもこういう演奏してたのかな?
「Stay With Me」間違いなく、彼らの代表作。ベースはブイブイ言わしてるし、ギターははじけまくってるし、ピアノもノリノリだし…でも歌が入ると一気にロッドが存在感を全部独り占めしちゃう。
アップテンポから、ブギなミドルテンポから、リズムもメリハリ…でもきっちりしたメリハリじゃなく、ひたすらルーズにルーズに、それぞれのグルーブ加減で自由に。
今だとそんな演奏をレコードに残すなんて考えられないだろうけど、そういうところがフェイセズを他から確立されていた所以だろう。
「Debris」ロニーがボーカルのバラード。ロッドのコーラスも押さえ気味で良い。
こういう曲のロンのギターは最高だ。(ストーンズにいくと、どうしてもキースの影になっちゃうしね)
「Memphis」セッションっぽい演奏に、ロッドのボーカルが乗っかってくる。
この曲は他のアーチストが歌ってるのを聞いたことがあるんだけど…?誰だったか思い出せない。
カントリー・ブルースのスタンダードなのかな?
「Too Bad」再び、ロンの渋いギターとロッドのボーカルが絡む傑作。
音のバランスはぐだぐだなんだけど、それが返って雰囲気を醸し出すと言う…
「That's All You Need」他の曲とはちょっと一線を画す、ハード目のナンバー。
ロンがZEPのような音作りをしてる気がする。
それともJeff Beckの影響か?
でもでも、結局はロッドのボーカルがもってっちゃう。
(ロニーが拗ねてやめてしまうのも仕方ないかもしれない)
カルト度 80% (今からファンになる人は物好きな人ってことで…でも、歴史に残る名盤なのは間違いない)
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