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May 23, 2009

Snow Patrol 「Eyes Open」

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前回紹介した「Franz Ferdinand」と同じグラスゴーつながり、さらには21世紀のバンドつながりということで「Snow Patrol」を紹介。
じつはこのバンドのことは最近までまったく知らなかった。
SNSのmixiを利用しているのだが、その中のサービスで「mixi Radio」というのがあり、自分の好きなアーチストを登録したり、よく聴く曲を自動的に読み込ませたりしておくと、好みに合った音楽をランダムに流し続けてくれるというものだ。
そこでなんどか彼らの曲が流されていた。
なんとなく、耳についていたので、いつの間にか彼らの名前を覚えていた。

Mogwaiあたりからグラスゴーでつながってきたのか、あるいはRadioheadやColdplayなど、21世紀のUKロックのつながりか、あるいはどこかプログレっぽいものもあるので、そのつながりか…
いずれにせよ、不思議な縁で出会うこととなった。

最近、彼らのアルバムを手に入れることが出来たのであらためて聞いてみると、わたしのど真ん中を刺激する音だった。
今のところは、過去に好きになったアーチストとの比較になってしまうが、聞き込むうちに「Franz Ferdinand」と同じように、「これがSnow Patrol節だ!」と思えてくるのだろう。
今年新譜が出てるはずなので、次の機会にはそちらをGETしたいなと…。


「You're All I Have」ややノイジーなギターと爽やかなメロディ…これはやはりMy Bloody Valentineの流れだろう。
無理のない、そして奇をてらわない、ストレートに響いてくる、まさにUKらしいUKロックだ。

「Hands Open」90年代の匂いがする。
シンプルなロックでありながら、奥底にホワイトノイズギターがあしらわるあたりがマッドチェスターの名残も。

「Chasing Cars」美メロのバラードナンバー。
アメリカン・ロック・バラードに近い雰囲気もあるんだけど、やはりどこかにUKの哀愁部分がある。
聞き込むうちに耳に残り、どんどん惹かれていく。

「Shut Your Eyes」複数のギターのからませ方が、80年代Crimsonを思い起こさせる気がする。
もちろん、あちらほど複雑に計算されたものではないが…
ボーカルの力の抜け具合が、エイドリアン・ブリューに似てるせいもあるかも。

「It's Beginning To Get To Me」疾走感のあるミドルナンバー。
シンプルながらツボを押さえたベースに、ギターが自由に絡みまくる。

「You Could Be Happy」他の曲のように、ビートの効いたリズムとギターに乗せてもいい曲になっただろうが、バッキングをオルゴール風にアレンジして、アルバム中盤のアクセントになっている。
やはりメロディがきれいで、同じグラスゴーを拠点とするTravisを思い起こさせる。

「Make This Go On Forever」ピアノの響きが印象的で、静かなところからループしながら徐々に盛り上がっていく様は、Mogwaiのメリハリに通じるものがある。
(Mogwaiもグラスゴーだ)

「Set The Fire To The Third Bar」女性ボーカルを擁した、哀愁たっぷりのバラード。
細く繊細な、壊れそうなギリギリのところで漂う雰囲気は、ビヨークとトム・ヨークが組んだ「I've Seen It All」のようだ。

「Headlights On Dark Roads」再びビートの効いたサウンド。
UKロックのメインストリーム。

「Open Your Eyes」こ、これは…レッチリの「By The Way」!?と思ってしまうイントロ。
しかし、本家とは違い、ひたすらリズムをループしていきながらの展開は哀愁たっぷりで、ちょっとくらいフレーズが似ていたって関係なく名曲だと言える。

「The Finish Line」静かに、ひたすら静かに、クールダウンしながら余韻を楽しむナンバー。

定番度 80%(本国だけでなく、USAでもヒットしてたらしい)

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May 21, 2009

Franz Ferdinand「Tonight」

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前回Coldplayをレビューしたことで、わたしの中の70年代偏向がゆるみ、まだレビューしていない最近の音にも触れてみたくなった。
まずは「Franz Ferdinand」の「Tonight」

「Franz Ferdinand」を知ったのは数年前のウォークマンのCMで使われていた「Do You Want To」だと思う。
ビートに乗ったいい感じの曲で、その曲をダウンロードして何度も聞いているが、アルバム単位では聞いていなかった。
今回のこのアルバムが出る頃に、新譜紹介雑誌などでインタビューを目にし、なんとなく食指が動いていた。
そしてリリースされてすぐに入手して聞いたのだが…1曲目の「Ulysses」をのぞいて、気がつけば全曲終わっているという感じで「流してしまう」アルバムという印象だった。

その後、その「Ulysses」が車(Mark X)のCMで使われ、一気に広まるか?とも思われたが、そんなに話題になることもなかった。
しかし、ときどきクリックして聞いてしまう…聞き出すと、どんどん気になりだす…そんな不思議な位置づけになっていた。
もしかしたら、今年を振り返るときに結構上位に上がるアルバムなのかもしれない。
きっと、わたしが聞いてきたUKのサウンドを、彼らも聞いて育って、それらが演奏からにじみ出てるから、どこかシンクロするものがあるのかもしれない。
ということは、聴く人によってはぜんぜん興味がわかない可能性も…

「Ulysses」なんとも不思議な感覚の曲。
しいてあげるなら、70年代のDavid Bowieか、そのチルドレンである80年代のニューロマンチック勢(Duran DuranやABC)の匂いか…
なのに、ちゃんと21世紀の曲だったりする。
車のCFで気になった方はぜひ全曲をお試しあれ。

「Turn It On」こちらもパンキッシュなシンプルなドラムにチープなギター、さらにはチープなSEと、とても新しい音とは思えないのに、古いものでもないという…
The JAMやCrashが今作ればこういう音になるのかもしれない。

「No You Girls」この3曲まで聞いてくると、もうひとつの可能性が見えてくる。
初期Japanのグラムを取り込んだパンク…うーん、でもこれも完全に的を得た表現じゃない。
ますます、Franzのマジックに翻弄されてくる。

「Send Him Away」これまたどこか懐かしい響きを感じる曲。

「Twilight Omens」もうここまできたらあれこれ考えずに、音に任せて踊ればいいか。
って思えるくらい、Franzの世界が確立されている。

「Bite Hard」ピアノバラードでちょっと一服…と思いきや、突然入ってくるドラムビートに踊らされる。

「What She Came For」ベースがファンキー…。
今まで、雰囲気をつかもうと頑張ってきたけど、よくよく聴くとこの曲のベースの前への出し方とか、ハープシーコード系のシンセの音使いとか、乱暴に聞こえるコーラスワークとか、それらが乱雑にならないぎりぎりのところでバランスよく出入りしている。
そのあたりが、ただのグラムでもないし、ただのパンクでもないし。

「Live Alone」この曲のベースを聞いてると、ファンクを取り入れた80年代のサウンドを思い出すんだよなぁ。
いい意味で、UKの歴史をなぞってるバンドなんだと思う。

「Can't Stop Feeling」これまた今までと違った曲調。
ベースがやたらファンキーなのに、他のパートがべたべたで…
ゆっくりと歌う「Billy Idol」って感じ?

「Lucid Dreams」音が外れそうなギリギリのテンションのボーカル、ヘタウマな各楽器…それらを確信犯的に絶妙のバランスでおしとどめて成立させているという…。
上手いと思えないのに、ついついまた食べに行きたくなっているうちに病みつきになっているラーメン屋のような…

「Dream Again」どこか懐かしい感じが…なのに、それがいつごろの誰の音か思い出せない。
あぁ、Duran Duranの曲「The Chauffeur」だ。

「Katherine Kiss Me」最後にお口直しの静かな曲。
ブルースのようであり、トラッドフォークのようでもあり。

定番度 85% (そのときの気分によって、評価が可変するかも)

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May 19, 2009

Coldplay「LeftRightLeftRightLeft」

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Coldplayがライブツアーを開始するのにあわせて、オフィシャルサイトでライブ音源を無料配信するというニュースを見て心待ちにしていた。
http://www.coldplay.com/ (右上の「Free Download」から。自分のメアドを入力するだけです)
昨晩、やっとダウンロードし、耳にしたが、期待に違わぬものだった。
しばらく70年代のサウンドに浸っていたが、久々に現在進行形のサウンドの世界に戻ってきた感じだ。


「Glass of Water」最新アルバム(EP)「Prospekt's March」収録曲。
スタジオ版よりも音が厚く深い感じ。
アレンジもライブ用に凝っているので、こちらのほうがいい感じ。

「42」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
ライブだとボーカルの高音の伸びがちょっと苦しいか…
中盤以降のインスト部はギターがちょっと弱くなっている代わりに、ベースとドラムが厚みがあって派手になっている。
他のバンドでもそうだが、年期が入ってアルバム作りが素晴らしくなるほど、ライブのアレンジが苦しくなってくるのを感じる。
もっとも、ライブは音の要素だけじゃなく、そこにある空気感が大きいのだから。
(なので、ライブアルバムといいながらスタジオで音を重ねて「ライブアルバム」という作品に仕上げることは”あり”だと思ってる)

「Clocks」アルバム「A Rush Of Blood To The Head」収録曲
この作品はライブでも定番曲なので完成された感がある。
ボーカルのバックでのピアノのアクセントはライブ仕様ならではのもの。


「Strawberry Swing」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
アルバムのレビューで「ライブで、どういう風に処理するかが楽しみ」などと書いていた曲だが…
複数のギターとオルガンが絶妙に絡んでいる静かな前半部は良かったけど、後半のドラムが導入されたあたりからちょっとどたばたした感じが…
と、これはあくまでスタジオ版のバランスと比べての話で、ライブで聴く分にはそのどたばた感が迫力に成っていることもあるだろう。

「The Hardest Part/Postcards From Far Away」前半はアルバム「X&Y」収録、後半は「Prospekt's March」収録曲。
「The Hardest Part」の原曲はファルセット交じりの曲だが、ライブではオクターブ下げてバラード風に始め、2コーラス目で正調に。
意外と前半のバラード調のほうが良かったりする。
「Postcards From Far Away」はラストに後奏として。

「Viva La Vida」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
曲としてのイメージが完成されているので、どのようなアレンジでも成り立つ感がある。
いきなりコーラスが入るのは、メンバーが煽ったのかオーディエンスが自主的にやったのか…?
ちょっと残念なのはサビの部分の鐘の音が聞こえない(やってない?)こと。
「エルサレムの鐘が鳴っている」と歌っているのだから
最後のオーディエンス大合唱はライブの定番になるんだろうな。
まるでフットボールスタジアムだ。

「Death Will Never Conquer」ネット配信のみの曲
ドラムのウィル・チャンピオンがボーカルをとっているらしい。

「Fix You」アルバム「X&Y
ゴスペルっぽい雰囲気を持ったバラード。
PVでもサビ部分をオーディエンスといっしょに大合唱しているものを使用していたが、やはりこのライブでも大合唱。
実際私も、アルバムに入っている時点ではスルーしていた曲なのに、このPVで心に響き、以降好きな曲のリストに入った。
そういう雰囲気ってのも音との出逢いにはあるんだろうなぁ。

「Death And All His Friends」アルバム「Viva La Vida~」収録曲
アルバムで終焉っぽさを感じるナンバーだったが、ライブでバンドサウンド度が増してさらに盛り上がるナンバーになっている。

定番度95% これが無料ってんだから貰いでしょう。
(ただし、期間限定っぽいんでお早めに)

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May 17, 2009

Eric Clapton「Slow Hand」

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先日、出張先近くのタワレコを覗いたときに、洋楽輸入版1000円セールで見つけたうちの一枚。
主要曲はベスト盤でもてったんで、今まで触手が伸びなかったけど、この値段ならと買い。
名盤なのは知ってたんでね。
やっぱ、この頃のクラプトンは良いねぇ。

アルバム「461 Ocean Boulevard」のあと、ジャマイカで録音したり、多くの仲間とセッション録音したりしたあとの、気心知れた面子でこじんまりと作られた作品。
それが功を奏し、彼の代表作にもなるし、タイトルの「ソローハンド」はクラプトンの代名詞となった。

フレットとヘッドだけ映ったギターと、Gを押さえた指のモノトーン画像…これだけのシンプルなジャケットなのに、かっこよすぎる。

「Cocaine」もうイントロから文句なしのクラプトン節。
決してシャウトしない、それでいて存在感抜群のけだるい歌、音数は多くなくても渋さ全開のギターソロ。
オールタイムベストでも必ず入る名曲だし、彼の代表作だけど、実は「J.J.ケイル」の作品。
最近「The Road to Escondido」という作品で二人は競演してる。

「Wonderful Tonight」こちらはバラードでの代表作。
イントロから泣きまくるギターは絶品。
AORッぽく捉えられるけど、これはゴスペルの延長だし、立派なブルースだ。
これまたオールタイムベストで必ず入る名曲。

「Lay Down Sally」シャッフル調の曲で、女性コーラスの入り方が素敵。
サビでコーラスがメインメロディで、クラプトンがハモリメロディってのは、Beatlesがよく使ってた手法だ。

「Next Time You See Her」ちょっと南の匂いがするブルースナンバー。

「We're All The Way」静かなバラード。
ちょっと歌がこもりすぎて残念だけど、これが味といえば言えなくも無い。

「The Core」私的にはこのアルバムのハイライト。
女性ボーカルとの掛け合いで、いままでの曲よりはちょっと重めの雰囲気。
スライ&ファミリーストーンのもってるファンキーさに近いかな。
8分越えのこの曲はセッション風の楽しさもあり、ライブで聴くといい感じだろうなぁ。

「May You Never」今度はちょっと力が抜けた、西海岸の匂いがする爽やかなナンバー。

「Mean Old Frisco」こちらは粘っこい、いかにもなブルースナンバー。
ブルースのお手本のようなギターバッキングフレーズにギターソロ。

「Peaches And Diesel」80年代のAOR路線につながるような爽やかなインストナンバー。
まるでフュージョンバンドがやってるようなサウンドだ。

定番度 85% もうちょっとつけてもいいけど、「461 Ocean Boulevard」もこの数字だったし…


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May 09, 2009

Elton John「Goodbye Yellow Brick Road」

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エルトン・ジョンの名は洋楽を聞き始めた当初から知っていた。
Beatles、サイモン&ガーファンクル、カーペンターズ…AMラジオの深夜放送でも、歌謡曲やフォークソングに混じって当たり前のように流されていたポピュラーな音楽たち。
でも、「Rockこそ音楽だ!」などとかぶれはじめてからは、Beatlesに集中していき、そこからDeep PurpleやLed Zeppelin、Pink FloydやYesなどに傾いていき、一方でテレビや雑誌で露出の多いKissやQueenなどを友人と話題にしたりしていた。
そのころのエルトン・ジョンへの印象は、「きれいな曲」を書く人であり、めがねコレクターという音楽とは別の話題の人であり、奇抜なステージ衣装の写真の人(当時はビデオなんかないから、雑誌の写真がビジュアルのすべて)であった。
動いている彼を見たのは、映画「Tommy」の中のキャラだけだから、私のメインストリームに乗ることはなかった。
その後、MTV時代になって見た「I Guess That's Why They Call It The Blues」の哀愁に琴線が震わされ、後に出たベスト盤「Love Songs」を購入するにいたり、アダルトなバラード・アーチストという位置に鎮座させてしまった。

しかし、今回このアルバムを手に入れてその考えを改めた。
バラードも素敵だし、POPセンス抜群だけど、ロックンローラーでもあるのだ。
うーん、いまさら何言ってんだか…
どうも最近、古いものの再認識ブームが私の中で起こってるようだ。


「Funeral For A Friend (Love Lies Bleeding)」静かなオープニングから、じょじょに盛り上がってきて、ピアノフレーズが激しくなってくるあたりなど、まさにPOPなバンドが荘厳なオープニングインストをつくったらこうなるという典型。
しかし、そこは稀代のメロディメーカー、エルトン・ジョン。
後半の歌部分になると、70年代のロック(Wingsなんかが近いかな)に仕上がってます。
ベースもブイブイいわしてるし。
以前、Dream Theaterがこの曲をカバーしてるときには、オリジナルももっとプログレしてるかと思いましたが、やっぱりドリムシ仕上げだからプログレになるんですね。
展開力をみればプログレですが、それよりもメロディーセンスの方が利き所ですね。
そういうところもWingsに近いものを感じる所以かもしれません。

「Candle In The Wind」昔買ったバラード集に入っていたから知っているけれど、ダイアナ妃への追悼ソングだとずっと思ってました。(そのときに録音しなおしたほうを聞いてましたから)
オリジナルはマリリン・モンローへの追悼曲だったそうです。
しかし、若かりし頃からこんなに落ち着いたバラードを作る人だったんですね。
やっぱりすごい。

「Bennie And The Jets」この曲のピアノのはねる感じになじみを覚えるのは、Supertrampがこういう雰囲気を持ってるからですね。
もちろん、エルトン・ジョンの方が先です。

「Goodbye Yellow Brick Road」高校生ぐらいまでは、エルトン・ジョンといえば「Your Song」とこの曲だと思っていた。
だから、Rock小僧を自認していた私はエルトン・ジョンを聞き込んでいなかった。
大人になった私はアダルトなバラードなどが好きになっており、エルトン・ジョンを聞くようになった。
しかし、ベスト盤に入っている山盛りのバラードで十分だったから、アルバム単位で聞こうとしていなかった。
でも、テレビやラジオからこの曲が流れると、なにか心のひだに触れるように懐かしさや哀愁を感じる。
おそらく、同じような感覚を味わう人が一杯居るであろう、永遠の名曲。

「This Song Has No Title」短いなかにもいくつかの表情を見せる不思議な曲。

「Grey Seal」リズム隊が頑張っている軽快なナンバー。
だけど、一番リズムを司ってるのがピアノだと思えるほどに、メロディ・メーカー、ボーカリストとともに、ピアノ・プレイヤーとしても素晴らしいことを教えてくれるナンバー。

「Jamaica Jerk-Off」ちょっとレゲエを取り入れて…のつもりだろうけど、コーラスにその片鱗がみえるだけで、ちょっと消化不良で中途半端。

「I've Seen That Movie Too」1枚目ラストをかざる、ちょっとマイナーなバラード。

「Sweet Painted Lady」エルトンらしいスローナンバー。
ホーンの入り方や、ベースラインなどにBeatlesに通じるものがあるが、ピアノプレイひとつでエルトン節に持っていける。


「The Ballad Of Danny Bailey(1909-34)」プログレっぽい展開を持つ曲で、結構私のつぼ。
ベースが動き回ってるところが良い。
でもサビになるとPOPなメロディになってしまう。

「Dirty Little Girl」ベース中心の音作りにオルガンが絶妙に絡む渋いナンバー。
ELOのイメージに近いが、もちろん彼のほうが先。


「All The Young Girls Love Alice」重いベースと歪んだギター中心のRockな一曲。

「Your Sister Can't Twist (But She Can Rock 'N Roll)」私の持ってるイメージはこれがエルトンって感じのピアノロックンロールのイメージ。
ソロになってからのジョン・レノンと交流するのもうなずける。

「Saturday Night's Alright For Fighting」前曲に続いて、畳み掛けるようなロックンロール。
サビを知ってるから何度も聞いたことがあるはずだけど…いやぁロックなエルトン・ジョンもいいよなぁ。

「Roy Rogers」と思ってたら、また落ち着いたエルトン・ジョンが現れた。
2枚組なんだから、1面まるまるロックンロールでも良かったと思うけど…
悪い曲じゃないけどね。

「Social Disease」サウンド・エフェクトのお遊びも満載のお気楽ナンバー。
バンジョーの音のせいでカントリーっぽい仕上がり。
いやほんと、いろんなジャンルのピアノをこなす、すごい人だ。

「Harmony」ラストはしっとりと、”らしい”バラードを短めにさらっと。
派手になり過ぎない、荘厳になり過ぎない、ちょうどいい感じのデザートって感じ。

定番度 85% これもロックの歴史を飾る名盤の一枚。



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