Snow Patrol 「Eyes Open」
前回紹介した「Franz Ferdinand」と同じグラスゴーつながり、さらには21世紀のバンドつながりということで「Snow Patrol」を紹介。
じつはこのバンドのことは最近までまったく知らなかった。
SNSのmixiを利用しているのだが、その中のサービスで「mixi Radio」というのがあり、自分の好きなアーチストを登録したり、よく聴く曲を自動的に読み込ませたりしておくと、好みに合った音楽をランダムに流し続けてくれるというものだ。
そこでなんどか彼らの曲が流されていた。
なんとなく、耳についていたので、いつの間にか彼らの名前を覚えていた。
Mogwaiあたりからグラスゴーでつながってきたのか、あるいはRadioheadやColdplayなど、21世紀のUKロックのつながりか、あるいはどこかプログレっぽいものもあるので、そのつながりか…
いずれにせよ、不思議な縁で出会うこととなった。
最近、彼らのアルバムを手に入れることが出来たのであらためて聞いてみると、わたしのど真ん中を刺激する音だった。
今のところは、過去に好きになったアーチストとの比較になってしまうが、聞き込むうちに「Franz Ferdinand」と同じように、「これがSnow Patrol節だ!」と思えてくるのだろう。
今年新譜が出てるはずなので、次の機会にはそちらをGETしたいなと…。
「You're All I Have」ややノイジーなギターと爽やかなメロディ…これはやはりMy Bloody Valentineの流れだろう。
無理のない、そして奇をてらわない、ストレートに響いてくる、まさにUKらしいUKロックだ。
「Hands Open」90年代の匂いがする。
シンプルなロックでありながら、奥底にホワイトノイズギターがあしらわるあたりがマッドチェスターの名残も。
「Chasing Cars」美メロのバラードナンバー。
アメリカン・ロック・バラードに近い雰囲気もあるんだけど、やはりどこかにUKの哀愁部分がある。
聞き込むうちに耳に残り、どんどん惹かれていく。
「Shut Your Eyes」複数のギターのからませ方が、80年代Crimsonを思い起こさせる気がする。
もちろん、あちらほど複雑に計算されたものではないが…
ボーカルの力の抜け具合が、エイドリアン・ブリューに似てるせいもあるかも。
「It's Beginning To Get To Me」疾走感のあるミドルナンバー。
シンプルながらツボを押さえたベースに、ギターが自由に絡みまくる。
「You Could Be Happy」他の曲のように、ビートの効いたリズムとギターに乗せてもいい曲になっただろうが、バッキングをオルゴール風にアレンジして、アルバム中盤のアクセントになっている。
やはりメロディがきれいで、同じグラスゴーを拠点とするTravisを思い起こさせる。
「Make This Go On Forever」ピアノの響きが印象的で、静かなところからループしながら徐々に盛り上がっていく様は、Mogwaiのメリハリに通じるものがある。
(Mogwaiもグラスゴーだ)
「Set The Fire To The Third Bar」女性ボーカルを擁した、哀愁たっぷりのバラード。
細く繊細な、壊れそうなギリギリのところで漂う雰囲気は、ビヨークとトム・ヨークが組んだ「I've Seen It All」のようだ。
「Headlights On Dark Roads」再びビートの効いたサウンド。
UKロックのメインストリーム。
「Open Your Eyes」こ、これは…レッチリの「By The Way」!?と思ってしまうイントロ。
しかし、本家とは違い、ひたすらリズムをループしていきながらの展開は哀愁たっぷりで、ちょっとくらいフレーズが似ていたって関係なく名曲だと言える。
「The Finish Line」静かに、ひたすら静かに、クールダウンしながら余韻を楽しむナンバー。
定番度 80%(本国だけでなく、USAでもヒットしてたらしい)
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