Eric Clapton「Slow Hand」
先日、出張先近くのタワレコを覗いたときに、洋楽輸入版1000円セールで見つけたうちの一枚。
主要曲はベスト盤でもてったんで、今まで触手が伸びなかったけど、この値段ならと買い。
名盤なのは知ってたんでね。
やっぱ、この頃のクラプトンは良いねぇ。
アルバム「461 Ocean Boulevard」のあと、ジャマイカで録音したり、多くの仲間とセッション録音したりしたあとの、気心知れた面子でこじんまりと作られた作品。
それが功を奏し、彼の代表作にもなるし、タイトルの「ソローハンド」はクラプトンの代名詞となった。
フレットとヘッドだけ映ったギターと、Gを押さえた指のモノトーン画像…これだけのシンプルなジャケットなのに、かっこよすぎる。
「Cocaine」もうイントロから文句なしのクラプトン節。
決してシャウトしない、それでいて存在感抜群のけだるい歌、音数は多くなくても渋さ全開のギターソロ。
オールタイムベストでも必ず入る名曲だし、彼の代表作だけど、実は「J.J.ケイル」の作品。
最近「The Road to Escondido」という作品で二人は競演してる。
「Wonderful Tonight」こちらはバラードでの代表作。
イントロから泣きまくるギターは絶品。
AORッぽく捉えられるけど、これはゴスペルの延長だし、立派なブルースだ。
これまたオールタイムベストで必ず入る名曲。
「Lay Down Sally」シャッフル調の曲で、女性コーラスの入り方が素敵。
サビでコーラスがメインメロディで、クラプトンがハモリメロディってのは、Beatlesがよく使ってた手法だ。
「Next Time You See Her」ちょっと南の匂いがするブルースナンバー。
「We're All The Way」静かなバラード。
ちょっと歌がこもりすぎて残念だけど、これが味といえば言えなくも無い。
「The Core」私的にはこのアルバムのハイライト。
女性ボーカルとの掛け合いで、いままでの曲よりはちょっと重めの雰囲気。
スライ&ファミリーストーンのもってるファンキーさに近いかな。
8分越えのこの曲はセッション風の楽しさもあり、ライブで聴くといい感じだろうなぁ。
「May You Never」今度はちょっと力が抜けた、西海岸の匂いがする爽やかなナンバー。
「Mean Old Frisco」こちらは粘っこい、いかにもなブルースナンバー。
ブルースのお手本のようなギターバッキングフレーズにギターソロ。
「Peaches And Diesel」80年代のAOR路線につながるような爽やかなインストナンバー。
まるでフュージョンバンドがやってるようなサウンドだ。
定番度 85% もうちょっとつけてもいいけど、「461 Ocean Boulevard」もこの数字だったし…
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