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April 27, 2009

Eric Clapton「461 Ocean Boulevard」

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今でこそClaptonは好きなアーチストの前列に加わっているが、若かりしころはやはりリッチーやジミーのほうに傾倒していた。
この渋さがわからんかったんよねぇ。

ということで、高校くらいまではベスト版に入っているような曲しか知らず、その中でも「Layla」や「White Room」のようなバンド時代の曲ばかりに耳が言っていた。
もちろん、このアルバムに入っている「I Shot The Sheriff」なんかも聞いているのだが、そんなに食指が動かない。
大学でブルースバンドを組んでからは、むしろもっとルーツのブルース(Albert King、Fredy Kingなど)に入っていったから、これまたClaptonをあまり聞いていない。

その後、リアルタイムでロックを聴きあさっていた80年代になると、なんというかPOPでコマーシャルな曲が中心で、なんとなく深く入っていかなかった。

そう考えると、いつごろ彼にはまりだしたんだろう…90年代に入って「Unplugged」がヒットチャートで目立ち、その後のブルースカバーアルバム「From the Cradle」あたりで聞きなおした気がする。

そこから、70年代の作品も見直していったが、このアルバムもそんな70年代の作品で、デレク・アンド・ザ・ドミノス「Layla」の後に出した本格的な初ソロアルバム。
(実際は「Layla」の前に一枚ソロアルバムを出している。

先日、用事で出かけた際に利用した百貨店の駐車場代をただにするために寄ったCDショップで目に留まり、ついつい買ってしまった。
90年代以降のソロや、クリームやブラインド・フェイスなどのグループものは持ってるけど、70年代のソロ作でCD買ったのは初めてだったりする。
(ベスト盤で主要曲持ってるから、後回しになってた気がする)

「Motherless Children」軽快なギターリフが左から、ついで右から、さらに中央、おぉトリプルギターが炸裂、さらにはオルガンも加わりお祭り状態。
そこから各自がスライドギターへと移行していく…なんてかっこいいイントロだろう。
サウスアメリカンの雰囲気ながら、Cream時代のけだるさも内包している。
歌こそちょっと抑え目だが(レイラとかに比べるとね)それが間奏やエンディングのギターソロの盛り上がりに影響していい感じ。
2006年の来日公演に行ったが、前半のハイライトで若い二人のギタリストを従えてこの曲をやったときは鳥肌物だった。

「Give Me Strength」シンプルなスローバラード。
甘い声と、アコースティックのフィルイン…もうすでに完成された一芸というか、定番というか。
ギターソロはなく、演奏はオルガン中心に任せた、歌もの。

「Willie And The Hand Jive」ほんの少しレゲエタッチの入った軽い曲。

「Get Ready」ちょっとファンキーな思いリフのナンバー。
とっても黒っぽい。
最後に重いギターソロが入るのかと思わせるようなフレーズがはいるものの、突然のように曲が終わってしまう…うーん、残念

「I Shot The Sheriff」ボブ・マーレィのカバーにして、もしかしたら本家よりも有名かもしれないレゲエナンバー。
ロック・ミュージシャンがレゲエを取り込んだらこうなるという見本。

「I Can't Hold Out」今度はブルージーなブギ。
このアルバムのボーカルは抑え目だけど、こういうナンバーにはぴったり。
スライドギターのソロは絶品。

「Please Be With Me」カントリー・ブルース調の曲。
やさしいトーンのギターソロは、このあとのAOR路線に通じるのかも。

「Let It Grow」クラプトン・バラードの定番。
後の「ワンダフル・トゥナイト」や「チェンジ・ザ・ワールド」がバラードでは人気があるが、私としてはこの曲に軍配が上がる。
哀愁たっぷりのアルペジオが延々と繰り返されるエンディングは”深い”

「Steady Rollin' Man」ロバート・ジョンソンのカバー。
歌もそうだが、ギターを楽しそうに演ってる感じが、ほんとうにロバート・ジョンソンの曲を演るのが好きなんだろうなと。

「Mainline Florida」オープニングの「Motherless Children」に匹敵するハッピーなナンバー。

定番度 85% 好きな人にはたまらないけど…一般の人にはベスト盤のほうが好みだろうなぁ。


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April 16, 2009

Supertramp「Breakfast In America」

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ここしばらくはなんとなく70'sを中心に聞いている気がする。

このアルバムが発売された1979年というと洋楽の情報はFMラジオとテレビのベストヒットUSAだった。
それまでは、Beatlesから始まり、KissやQueenを経て、Pink FloydやYesのようなプログレ、Deep PurpleやLed ZeppelinなどいわゆるハードなRock中心に関心があった。
その後アメリカのヒットチャートに乗る幅広いジャンルの音楽に触れるようになり、Fleetwood Macの「噂」、Eaglesの「Hotel Carifolnia」、などを聞いていったが、その延長線上に大ヒットしたこのアルバムがある。
タイトルの「Breakfast In America」や、明るいユーモラスなジャケットにてっきりUSAのバンドだと思っていたが、実はUKのバンド、しかも元はプログレバンドだったことを知ったのは大分後だったと思う。
最初はシングルヒットになった「Breakfast In America」や「Logical Song」がお気に入りだったのだが、LPを買って聞き込むほどに、最初の「Gone Hollywood」とラストの
「Child Of Vision」がつぼにはまってきた。
こういう展開のある張り詰めた曲が大好きだ。

ヒットチャート的にはこのアルバムの「一発屋」的な扱いもあるが、これ以前のアルバムも良いし、ライブも聞かせてくれる。
突出したテクニックだとか、ソングライティングがあるわけではないが、トータルでバランスよくまとまっている”味”がある。

一時期は擦り切れるくらいこのLPばかり聞いていた。


「Gone Hollywood」フェードインしてくるピアノの旋律にハードに絡まるギターやドラム。
ハイトーンコーラスに、低音のボーカル。
静かなピアノに絡まるサックス。
音の出入り、メリハリが抜群で、緊張感がプログレっぽさを醸し出す。

「Logical Song」シングルヒットしたPOPチューン。
かなり言葉遊びしているので、英語が得意な人はそこも楽しめるはず。
今聴いても十分に通用する。

「Goodbye Stranger」ピアノが軽快なナンバー。
低音と高音の二人のボーカルがマッチ。
TOTOのように、RockでAORをやってる感じ。

「Breakfast In America」アルバムタイトルナンバーにしてシングルヒットナンバー。
洋楽ロックを聴き始めた当時の中坊には、激しいだけがRockじゃないと言うことを認識させた不思議なナンバー。
ロジャー・ホジソンのハイトーンボーカルと、哀愁のクラリネットが素敵。

「Oh Darling」まるでビリージョエルのようなピアノバラード。
こういう感覚もアメリカで受けたところかもね。

「Take The Long Way Home」ピアノとオルガンの絡みが、シンプルなPOPナンバーに奥深さを与えている。

「Lord Is It Mine」静かで荘厳なピアノバラード。

「Just Another Nervous Wreck」軽快なピアノの序盤と、重厚なバンドサウンドの後半のメリハリが渋い。
リック・ディヴィスの力強いボーカルがいい。

「Casual Conversations」ラストの盛り上がりに向けて、一休みの静かなナンバー。
リックの歌は静かに歌うととても甘い声。

「Child Of Vision」オープニング曲同様、緊張感のある展開の曲。
私の大好きなプログレの名残があるし、それでいてメロディはPOP。
低音と高音の二人のボーカル掛け合いもばっちり。
ちょっとダークでありながらへビィでない感じは、Wings「Band On The Run」のラスト曲「Nineteen Hundred And Eighty Five」に通じるものがある。
私のツボだ。

定番度90% めったに目に触れないと思うが、歴史を築いた1枚としてぜひ。

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April 12, 2009

Electric Light Orchestra「ELO Ⅱ」

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BeatlesのGeorge Harrisonと縁の深いJeff Lynneが率いるバンドElectric Light Orchestra。
中学時代、Beatles以外にも洋楽の興味を持ち始めた頃、買っていた音楽雑誌で目を引いたカラフルなUFOのジャケット…それがELOことElectric Light Orchestraだった。
その後ラジオ番組でその「Out of the Blue」の中の数曲を聞き、楽しいPOPな音楽に惹かれた。
その後、ベスト盤なども聞いててっきりPOPなRockのバンドだと思い込んでいたのだが、初期の作品を聴くと、結構プログレッシブな要素を持ったバンドだとわかった。

今回は、そんな初期のアルバム、彼らのセカンドアルバムを。

「In Old England Town (boogie #2)」ミュージカルのオープニングのような、様々な主題が次々現れるインストから、壮大な歌が入ってくる。
やはりこのバンドの特徴はストリングスの使い方にあるだろう。
アレンジのひとつとして、ではなく、バンドの核として必ず絡む。
雰囲気としては、Queenの「ボヘミアン」を泥臭くした、あるいはDavid Bowieの「Ziggy」を派手にした、Beatlesの「I Want You」の重さをPOPにした…そんな不思議な感覚。

「Momma」ストリングスが前面に出た、バラード。
ママのことを歌っている、哀愁感たっぷり。
Beatlesに影響を受けているだけあって、メロディがきれいだ。

「Roll Over Beethoven」おなじみ、ベートーベンの「運命」をイントロに引用し、ご機嫌なロックンロールナンバーに展開していく。
曲自身はスタンダードだし、基本的な演奏はシンプル。
結構長い曲だけど、楽しい雰囲気で中だるみなし。

「From The Sun To The World (boogie #1)」シンフォニックな感じをシンセで出しながら盛り上がっていく、こちらも組曲風の作品。
本物のストリングスが効果的な分、シンセがちょっとチープな感じが…
軽くはさまれる変拍子なんかに、プログレと呼ばれる要素があるのか。
静と動のバランスなんかはGenesisに一番近いかな。


「Kuiama」11分超の大作。
シンフォニックな展開、静と動のメリハリ、ピアノとストリングスの効果的なバッキング。
GenesisよりはPOPに、Pink FloydよりはActiveに、Supertrampの「Crime Of The Century」と共に、5大バンドの次代のプログレと思える名曲。
(しかし、両バンドともどんどんプログレ色がうすれ、POPになっていった)

カルト度 80% お勧めですが、まぁ、聞こうと思ってもBEST盤からでしょうね。


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April 11, 2009

Wings「Back To The Egg」

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先日、George Harrisonをレビューしてから、出張やなんかの際にBeatlesやJohnの音も良く聞いている。
そんななか、PaulのソロやWingsも、再評価しだした。
あちこち浮気はするけど、やっぱBeatlesは私のベーシックだ。

1980年、Wingsは前年に発売したこのアルバムを引っさげて、初の日本公演をする…はずだった。
当時、確か1万円というチケット代は高校生には気軽に用意できるはずもなく、しかも東京公演だけじゃなかったっけ(うろ覚え)。
しかし、その公演は「大麻所持」(しかも過去に同容疑で入国を拒否されている)というファンを失意のどん底に落とす結果に。
生粋のBeatlesファンだった、友達のお姉ちゃんはチケットを所有しており、後日公演中止のお詫びで幻のパンフをもらてったんじゃなかったっけ。
そして、その年の12月にジョンが射殺され、Beatlesファンには悪夢の年だった。
ポールが生き生きとしていたWingsをいうバンド終わり、「いつかは…」と夢見ていたBeatles再結成の夢も終わった。

そんな思い出ばかりにつながるけど、あらためてアルバムとして聞いてみると、Wingsっていいバンドだなぁと。


「Reception」イントロを飾るファンキー(?)チューン。

「Getting Closer」 Wingsのアルバムではいつも最初にちょっとハードなロックナンバーを持ってくるけど、このアルバムも、シンプルなロックで幕開け。
中間部からエンディングにかけての激しいドラムとギターの絡み、キーボードの入り具合がポールのセンス絶好調だなと。
日本公演が実現してたら、きっとこの曲で派手にオープニングしたんだろうなぁ…

「We're Open Tonight」メロディメーカーの本領発揮は、静かな曲。
ギターアルペジオ中心の曲なのに、奥行きがあるのは歌メロの魅力か。

「Spin It On」当時流行していたパンクを「おれならこうやるぜ」とばかりにトライした作品。
でも、お上品過ぎてパンクにはならないね。

「Again And Again And Again」デニー・レインの曲(ボーカルも)
ずっとポールの元で演っているので、アルバムの中でも違和感はないが、どこか泥臭さが現れるのは声質ゆえか。

「Old Siam,Sir」こちらも少しパンキッシュかな。
当時の言葉で言うニューウェーブと言ったほうがいいかもしれない。

「Arrow Through Me」一転してアダルトなナンバー。
ローズ系のキーボードに、ホーンセクション、転結がはっきりしなりコード進行。
ビリー・ジョエルがNYじゃなくロンドンで曲を作ったらこうなるって感じか。

「Rockestra Theme」このアルバムの目玉、そうそうたるメンバーで奏でるリフ・ロック。
なんかのビデオでその演奏風景を見たけど…曲は普通でもやっぱ圧倒されるオーラがあった。
LPではこの曲からB面となり、「Over Easy」サイドと名がついていた。
ちなみにA面は「Sunny Side Up」

「To You」ポールらしいポップナンバー。
ちょっとサイケな感じはデビッド・ボウイを意識してるのか?
ボーカルよりも、ドラムやキーボードの音をメインにしているところに、バンドとしての主張があったんだろう。

「After The Ball/Million Miles」こちらもポールお得意のトラッドフォーク調のナンバー。
シャウトすることで、ソウルフルなエッセンスも。

「Winter Rose/Love Awake」マイナーなピアノバラードの前半と、メジャーなバラードの後半。
別々の曲でも良かった気がするのだが…

「Broadcast」静かなメロディに、詩の朗読がかぶさる。
言葉がわかればこの曲の意味がわかるんだろうけど…


「So Glad To See You Here」Rockestraメンバーによるハードなナンバー。
これだけの面子で一発録りだってんだからすごい。
いや、この面子だから一発でも迫力のある演奏になったのか。

「Baby's Request」Pianomanでも始まるんじゃないかと言うイントロ(笑)
始まってしまえばいかにもポールらしい、ちょっとジャジーなバラード。
いつもならアルバムの真ん中あたりに入るようなナンバーだけど、ラストに持ってきたのは前曲の熱をクール・ダウンさせるためか。

定番度 50% 悪くはないけど、どうしてもBeatlesとの比較で辛い点が…


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April 03, 2009

「死ぬ前に見たい映画100」 -5

今回選ばれた100本を改めて眺めてみて、「私ならこれを入れて欲しい」というものを考えてみました。

まずSF物ですが、「2001年~」「スターウォーズ」「ブレードランナー」あたりは順当として、
「未知との遭遇」(1977 スティーヴン・スピルバーグ)DVD所有
を入れて欲しいかな。
あと、マニアックなところで
「サイレント・ランニング」(1972 ダグラス・トランブル)DVD所有
「アンドロメダ」(1971 ロバート・ワイズ)
なんて好きですね。
「マトリックス」を斬新な映像ということで選ぶなら
「トロン」(1982 スティーブン・リズバーガー)DVD所有
という、すごくアナログな映像美がありますね。

ファンタジーでいくと「E.T.」は別格として
「シザー・ハンズ」(1990 ティム・バートン)DVD所有
は名作だと思いますけどね。

刑事物(いまだとクライムサスペンスって言うのかな)ですと、「フレンチ・コネクション」が入っているなら
「ブリット」(1968 ピーター・イェーツ)DVD所有
もいいと思いますけどね。

マックイーンつながりで
「大脱走」(1963 ジョン・スタージェス)DVD所有
「パピヨン」(1973 フランクリン・J・シャフナー)
が入ってないのはちょっと物足りない。

戦争物でいくなら
「フルメタル・ジャケット」(1987 スタンリー・キューブリック)DVD所有
「プラトーン」(1986 オリヴァー・ストーン)DVD所有
「ディア・ハンター」(1978 マイケル・チミノ)DVD所有
も候補ですね。

とくればデ・ニーロつながりで
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984 セルジオ・レオーネ)DVD所有
「タクシー・ドライバー」(1976 マーティン・スコセッシ)
も忘れられないです。

社会派となると
「JFK」(1991 オリヴァー・ストーン)DVD所有
もはいるかな。

コスナーつながりで(デ・ニーロも主役以上の存在感)
「アンタッチャブル」(1987 ブライアン・デ・パルマ)
なんてのもありましたね。

人間ドラマだと
「グッド・ウィル・ハンティング」(1997 ガス・ヴァン・サント)DVD所有
は外せない。
「スリーパーズ」(1997 バリー・レビンソン)
も人間ドラマとしても、法廷物としても楽しめます。

あと、ロードムービーで
「スケアクロウ」(1973 ジェリー・シャッツバーグ)

ちょっと古いところでは
「ベンハー」(1959 ウィリアム・ワイラー)DVD所有
「クレオパトラ」(1963 ジョセフ・L・マンキウィッツ)
なんてスペクタル大作も入ってないし、何と言っても
「風と共に去りぬ」(1939 ヴィクター・フレミング)DVD所有
がどうしてないのか。

あと、思いつくままに行くと…
「エデンの東」(1955 エリア・カザン)
「ジャイアンツ」(1956 ジョージ・スティーヴンス)
「大いなる西部」(1958 ウィリアム・ワイラー)
「太陽がいっぱい」(1960 ルネ・クレマン)
「冒険者たち」(1967 ロベール・アンリコ)

「グランブルー」(1988 リュック・ベッソン)DVD所有
「眼下の敵」(1957 ディック・パウエル
「飛べフェニックス」(1965 ロバート・アルドリッチ)

「スティング」(1973 ジョージ・ロイ・ヒル)DVD所有
「アメリカン・グラフィティ」(1973 ジョージ・ルーカス)
「コーラス・ライン」(1985 リチャード・アッテンボロー)
「ガンジー」(1982 リチャード・アッテンボロー)
「アポロ13」(1995 ロン・ハワード)


あぁ、きりがない。
やっぱ、一番映画が好きだった、小学生から中学生にかけて観たものは、いつまでも印象に残ってますね。
今は、映画館やテレビ放映で見逃しても、いつでもDVDで見れるやって思って、軽く扱ってます。
ちょっと初心に帰ってみるのも良いんですが…

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April 01, 2009

「死ぬ前に見たい映画100」 -4

週末から月末、さらには年度末と重なって、更新が間延びしちゃいました。
しかしここは乗りかかった船。
残りをどーんとアップしちゃいましょう。

「シンドラーのリスト」(1993、スティーブン・スピルバーグ)
「捜索者」(1956、ジョン・フォード)

「七人の侍」(1954、黒澤明)
★様々な洋画にも影響を与えた、世界に通じる日本映画。そのストーリー展開もだし、雨の中の決闘の演出もだし、そしてなによりもスクリーンからあふれるエネルギーが観るものをうならせる。

「ショーシャンクの空に」(1994、フランク・ダラボン)

「羊たちの沈黙」(1991、ジョナサン・デミ)
★ひたすら血しぶきや怪物を出して怖がらせる安易なホラーではなく、心理的に追い詰める作品。ヒッチコック的恐怖と、クライムサスペンスの融合。好き嫌いあるようだけど、やっぱジョディー・フォスターは良い役者だ。

「雨に唄えば」(1952、スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー)DVD所有
★歌とダンスを映画にすると、こんなに楽しいのかというお手本作品。一時代を築いたミュージカルがパワーを無くしている現代でも通用するのは、その楽しさとしっかりしたストーリーならでは。

「白雪姫」(1937、デビット・ハンド)DVD所有
★アニメ映画の原点。DVDの特典映像でその製作現場を見せてもらったが、その緻密な作り方と情熱は日本のアニメとは一味違う。(もちろん、日本のアニメも好きですが)

「お熱いのがお好き」(1959、ビリー・ワイルダー)
★うーん、マリリン・モンローの魅力しか覚えてない…。冷静に考えると、もっときれいな女優、もっと演技の出来る女優はいっぱい居るんだけど…やはりその存在感が伝説なのか。

「サウンド・オブ・ミュージック」(1965、ロバート・ワイズ)
★ミュージカルのカテゴリーに入るかもしれないけれど、しっかりしたストーリーに幅を持たせる道具として歌が使われている感じ。一方、サントラなどで歌だけ聴いてもりっぱな作品になる。

「スター・ウォーズ」(1977、ジョージ・ルーカス)DVD所有
★大人から子どもまで、ワクワクさせてくれる娯楽映画(女性は男ほど燃えないようですが)。ストーリーは単純ながら、さくさく進む展開は続編よりもこれが一番。細かいことを言えばきりがないが、楽しませてくれるという点ではSF史の頂点を極めている。

「サンセット大通り」(1950、ビリー・ワイルダー)

「ターミネーター2」(1991、ジェームズ・キャメロン)
★他の作品がシリーズ物では1作目が選ばれているのに、なぜかこれはPart2が選ばれている。おそらく、シュワちゃんが演技してるってことと、インパクトの度合いがこちらのほうが強かったのかもしれない。嫌いじゃないけど…派手なだけな気も…

「第三の男」(1949、キャロル・リード)
これも淀川先生の本で絶対に見ようと思っていた作品。しかし、子どもの頃に見たせいかあまりイメージが残っていない。そのテーマソングと、街路樹にたたずむオーソン・ウェルズの姿だけが記憶に残っている。死ぬまでにもう一度観なければ。

「スパイナル・タップ」(1984、ロブ・ライナー)
「タイタニック」(1997、ジェームズ・キャメロン)
「アラバマ物語」(1962、ロバート・マリガン)

「トイ・ストーリー」(1995、ジョン・ラセター)DVD所有
★全編CGでアニメを作ったらここまで出来るんだぞという見本。その後のディズニー・ピクサーの時代を開いた作品で、今でも楽しめる。子どもがよくDVDで観るのだが、横を通りかかるとついつい一緒になって観ちゃう。

「ユージュアル・サスペクツ」(1995、ブライアン・シンガー)
「めまい」(1958、アルフレッド・ヒッチコック)
「恋人たちの予感」(1989、ロブ・ライナー)
「野いちご」(1957、イングマル・ベルイマン)
「ベルリン・天使の詩」(1987、ビム・ベンダース)
「オズの魔法使」(1939、ビクター・フレミング)
「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1987、ペドロ・アルモドバル)
「大樹のうた」(1959、サタジット・レイ)

結局100作品中観たのは49本
うーん、せめて半分は行きたかった。
「タイタニック」とか「オズの魔法使い」なんかも見てるんだけど、部分的だったりしてしっかり作品としてみてないからカウントせず。

で、こうやって振り返ると…ここにランキングされたものよりもっと推したい作品もいっぱいある。
観てないものより上かどうかはわからないけど、少なくとも観てる作品でここにランクされているものより上ってやつがね。
ただ、それが一般の見識に見合ってるかはわからないから、この100本はひとつの目安として、映画好きなら観ておくほうがいいんだろうね。

よし、次にレンタルしたりする基準に、ここに載っていてまだ観ていないものを優先するってことで。

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