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March 27, 2009

「死ぬ前に見たい映画100」 -3

軽いつもりではじめたけど、コメント考えてると結構大変だなと…

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001、2002、2003、ピーター・ジャクソン)DVD所有
★この映画に関しては原作から好きでしたので、映画単体の評価ではなく、原作の世界観とそれをビジュアル化したこの映画と、トータルで楽しんでいます。おそらくは映画だけでも楽しめると思いますが。

「M」(1931、フリッツ・ラング)

「M★A★S★H マッシュ」(1970、ロバート・アルトマン)
★中学くらいの頃に、不思議な戦争映画だと思った記憶があります。今から思うと、戦争を題材にした人間ドラマであり、風刺をきかせたドラマだったんだなと。とはいえ結構記憶から消えてるので、これももう一度観てみたい。

「マルタの鷹」(1941、ジョン・ヒューストン)

「マトリックス」(1999、アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)
★これは話題作として観てますから、名作かというと…でもその映像世界に度肝を抜かれたのは事実ですし、歴史に残る作品ではありますね。

「モダン・タイムス」(1936、チャールズ・チャップリン)
★淀川長冶さんが映画の先生だった私は、当然のごとくチャップリン作品は全部小中学生時代に観ています。もう、私が語るようなものではないですね。必見です。

「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975、テリー・ギリアム&テリー・ジョーンズ)
★中学生の頃、UHFで放映されていたモンティ・パイソン・TVシリーズが友人間で話題になっていたので、この映画も観ているとは思うんですが…モンティ・パイソンに関しては細かいネタで楽しんでいたので、映画としてのイメージはあまりないなぁ。

「アニマル・ハウス」(1978、ジョン・ランディス)
★ジョン・ベルーシは天才でした。でも、「ブルース・ブラザース」のほうが印象に残ってるなぁ。

「ネットワーク」(1976、シドニー・ルメット)
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922、F・W・ムルナウ)
「波止場」(1954、エリア・カザン)
「カッコーの巣の上で」(1975、ミロシュ・フォアマン)
「突撃」(1957、スタンリー・キューブリック)

「もののけ姫」(1999、宮崎駿)
★アニメおたくでもあった私は、宮崎作品は「ナウシカ」が最高傑作だと思ってますので、この作品は子どもが見ているのを横で見ていた程度ですね。じっくり観たらメッセージ性を感じられるのかな。

「サイコ」(1960、アルフレッド・ヒッチコック)
★中学くらいで観ているはずですが、ラストに驚いたという記憶だけが…他のヒッチコック作品の方が印象に残ってます。

「パルプ・フィクション」(1994、クエンティン・タランティーノ)
★今でこそ名の通ったタランティーノ監督ですが、その独特の世界観はすごいですね。映画としてのストーリーや細かい演技の部分より、その世界観を楽しむ映画でしょう。それだけに好き嫌いあると思いますけどね。

「レイジング・ブル」(1980、マーティン・スコセッシ)

「レイダース/失われた聖櫃《アーク》」(1981、スティーブン・スピルバーグ)
★もう30年近く前の作品になるんですか。スピルバーグの娯楽性がピークのころですね。ジェットコースタームービーという言葉がぴったりの、余計なことは考えずに楽しめば良いってやつですね。この作品以前の「シンドバッドの冒険」などの名作から、一気に進化した作品で、後の冒険物のフォーマットは今もこの作品ですね。

「紅夢」(1991、チャン・イーモウ)

「羅生門」(1951、黒澤明)
★黒澤作品も、何本か見ているはずですが…子どもの頃にみてるので「暗いなぁ(画面が)」というイメージしか残ってないです。「七人の侍」のほうが印象は残ってますね。

「裏窓」(1954、アルフレッド・ヒッチコック)
★ジェームズ・ステュアートは男前、グレース・ケリーはきれい、部屋の中の視点だけでこれだけの映画を作るセンスはすごい。私にとってはヒッチコックの最高作。

「理由なき反抗」(1955、ニコラス・レイ)
★ジェームス・ディーンを知ったときには、もう伝説のスターになっていた。先にその評判を受けてから観た彼の作品はどれも当たり前のようにかっこよく映っていた。当然のごとく憧れの対象になっていた。でも、「ジャイアンツ」の中の酒におぼれた情けない姿の彼も好きだけど。

「ロッキー」(1976、ジョン・アビルドセン)
★今、冷静に考えると、それほどすごい映画かと言うと…演技もストーリーも稚拙。でも、それを超える”熱”に引き込まれてしまうのも確か。スタローンは結局この映画を超えられないし、続編を重ねるごとに悲しさが増してくる。

「ローマの休日」(1953、ウィリアム・ワイラー)
★大人の世界がわからない小学生の頃に見たはずなのに、今なお鮮明に思い出せる映画。ヘップバーンの魅力のなせるわざか。

「プライベート・ライアン」(1998、スティーブン・スピルバーグ)

ここまでで75作品中39本、5割は超えてきた。

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March 26, 2009

「死ぬ前に見たい映画100」 -2

昨日の続きです。
こうやって眺めると、やっぱミーハー的に話題作となったものを観ていて、文学的な名作系に観てないものが多いなぁと。
マカロニウエスタンや本家アメリカのウエスタンなんかは、私が小学生の頃はしょっちゅうテレビでやってたんですけどね。
「アラビアのロレンス」みたいなのも、2週にわたって放映したり。
今は衛星やケーブルのプログラムで、映画の時間関係なしに流れたりしてるんでしょうけど、「1週間に一本だけ」と親に言われて、映画雑誌の放映スケジュールとにらめっこして悩みながら丸をつけてた、あのワクワク感は今の子どもらにはないかな。
DVDも安いから、観たいものは手にいれて何度でも観れるし、レンタルもあるし…なんて思ってたら、「いつでも観れる」となって逆に観なかったりね。
実際、買っておきながらまだ観てないDVDもあったりして。
「風と共に去りぬ」なんか、5年以上前に買ってるのに(他の作品とパックになってるやつだけど)4時間じっくり関わる時間がとれずにまだ封も切ってなかったりするし…

老後の楽しみになんていってコレクションしてるけど、そろそろ見ておかないと、老後も保証がないしねぇ。
そういう意味では、この話題を元にブログネタにしたのが良いきっかけになるかな。

では、第2弾です

「ドゥ・ザ・ライト・シング」(1989、スパイク・リー)
「深夜の告白」(1944、ビリー・ワイルダー)
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964、スタンリー・キューブリック)
「我輩はカモである」(1933、レオ・マッケリー)

「E.T.」(1982、スティーブン・スピルバーグ)DVD所有
★子どもでも楽しめるファンタジー。名作は名作だが、個人的には「未知との遭遇」のインパクトのほうが強かった。

「燃えよドラゴン」(1973、ロバート・クローズ)DVD所有
★あれこれ考えずに、ひたすらブルース・リーのアクションを楽しめばいい映画。彼の魅力が95%であとは5%がストーリーって感じかな。

「エクソシスト」(1973、ウィリアム・フリードキン)DVD所有
★上映当時は噂だけ聞いていたが、とても観にいくことができなかった(だって小学生の頃だもんね)その後、レンタルビデオの時代に始めてみて、怖さよりもグロさに驚いたような…やっぱ視覚よりも心理的に怖がらせるヒッチコックのほうが好みかも。

「初体験/リッジモンド・ハイ」(1982、エイミー・ヘッカリング)

「フレンチ・コネクション」(1971、ウィリアム・フリードキン)
★テレビ放映で何度でも見た作品。また、何度見ても飽きないのは、ストーリの魅力、ジーン・ハックマンの魅力、そして敵役や脇役の魅力かな。この映画のラストと、続編のラストに隠された遊びがある。(ネタばれは避けますが)

「ゴッドファーザー」(1972、フランシス・フォード・コッポラ)DVD所有
★子どもの頃は単純にギャング映画として楽しみ、学生くらいになると人間ドラマとして楽しみ、そして今なら家族愛としても楽しめる名作。

「ゴッドファーザー PARTII」(1974、フランシス・フォード・コッポラ)DVD所有
★ドラマとしての盛り上がりは第1作より上。でも、インパクトは前作に軍配が上がるかな(続編はつらいね)ロバート・デ・ニーロはやはり名優だし、アル・パチーノの魅力も抜群。

「007/ゴールドフィンガー」(1964、ガイ・ハミルトン)
★007シリーズでは唯一のエントリーだけど、個人的には2作目の「ロシアより愛を込めて」のほうが好きかな。でも、ボンドカーの仕掛けや、帽子を武器にした東洋人との戦いはシリーズ随一。(子ども時代、裸に金箔を塗られて窒息死した美女のシーンに興奮したのを覚えてる…)

「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」(1966、セルジオ・レオーネ)
★この頃のマカロニウエスタンは、「続」とついていても前作とは関係がなく、その配給会社によって勝手にシリーズ物にされていたという…というようなうんちくが出てくるほど、小学生時代にマカロニウエスタンを見まくっていた。(初めて買ったLPはマカロニウエスタンのサントラ集だ)「良いやつ・悪いやつ・ずるいやつ」という本題が語るように、3人のだましあいと対決。クリント・イーストウッドはもちろん、リー・バン・クリーフが小学生にも渋く映っていた。

「グッドフェローズ」(1990、マーティン・スコセッシ)
★スコセッシ&デ・ニーロの名コンビ、ジョー・ペシの名演。「ゴッド・ファーザー」とは又違った雰囲気のギャング映画。でも、こういう世界は女性には面白くないかもしれないね。

「卒業」(1967、マイク・ニコルズ)
★まだ愛だの恋だの縁がなかった小学生時代に、映画雑誌で「名作」と言われてたことだけを頼りに見た青春映画の金字塔。でも、そのころに彼女の母親からの誘惑だとかの話はわかりませんって(笑)。なので覚えてるのはラストの教会からの強奪~バスでの逃走シーンと、随所にちりばめられたサイモン&ガーファンクルの名曲たち。これももう一回見てみないとね。

「大いなる幻影」(1938、ジャン・ルノワール)
「恋はデジャ・ヴ」(1993、ハロルド・レイミス)

「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(1963、リチャード・レスター)DVD所有
★中学から高校にかけて、年数回の「Beatlesシネ・クラブ」が行ったフォルムコンサートで幾度となく見た作品。これが名作100に入るかどうかは…でも当時動いているBeatlesを見るのはこういう形しかなかったから、楽しんだのは事実。

「花様年華」(2000、ウォン・カーウァイ)
「或る夜の出来事」(1934、フランク・キャプラ)
「素晴らしき哉、人生!」(1946、フランク・キャプラ)

「ジョーズ」(1975、スティーブン・スピルバーグ)DVD所有
★当時の映画雑誌裏表紙一面に飾られたこの映画のポスター。上のほうで小さく泳いでいる女性の下からせまつ巨大なサメの口。いやぁインパクト強かった。映画のほうも出てきそうでなかなか出てこない主人公(サメ)にハラハラドキドキ。ロバート・ショーの怪演、煽る音楽、今でも記憶に残ってる。エンディングのテーマソングも大好き。この映画と次作の「未知との遭遇」で、部屋にポスターを貼るほどスピルバーグのファンになった。

「キング・コング」(1933、メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シュードサック)
「レディ・イヴ」(1941、プレストン・スタージェス)

「アラビアのロレンス」(1962、デビッド・リーン)
★雄大。これだけ長い映画だと見るのは辛いんだろうけど、その景色の素晴らしさやストーリー展開でぐいぐい引っ張っていく。テーマ曲も素敵だし。ピーター・オトゥールはもちろんだけど、オマー・シャリフが印象に残ってる。

ここまでで50本中観たのが24本、うーん5割を切ってるなぁ…

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March 25, 2009

「死ぬ前に見たい映画100」 -1

ネットのニュースで面白い記事を見つけた。
「死ぬ前に見たい映画100」というものだ。

これを最初は「死ぬ直前に」という意味で、所謂最後の晩餐的なものだと思っていたら、どうやら「死ぬまでに一度は見ておけ」的なもののようだ。
こういうランキングものだと、どうしてもここ10年ほどのものが入ってきて、過去の名作はよっぽどでないと取り上げられないのだが、今回のランキングは結構渋いものも入っているようなので興味がある。
もっとも、アメリカでの調査なので、その点は偏りがあるが…

見たことのあるものは一言コメントを。
その中でもDVDを持っているものはその旨を記載するつもり。
全部いっぺんは無理なので、3・4回に分けてみようかなと。
なお、作品の順番はランキングではなく、原題のアルファベット順とか。
さて、あなたはどれくらい見てる?

「十二人の怒れる男」(1957、シドニー・ルメット)
★ストーリ展開にぐいぐいひきこまれた。密室劇の最高峰

「2001年宇宙の旅」(1968、スタンリー・キューブリック)DVD所有
★説明不要、SF好きのバイブル。(すでに過去の話なのに)今なお古さを感じない。もちろん、テクノロジーの進化が映画以上に速い部分もあるけどね。

「大人は判ってくれない」(1959、フランソワ・トリュフォー)
「8 1/2」(1963、フェデリコ・フェリーニ)
「アフリカの女王」(1952、ジョン・ヒューストン)

「エイリアン」(1979、リドリー・スコット)
★なにしろ予告編が不気味だったし、最初に見たときのどきどきは、SF仕立てのホラー映画のさきがけとして賞賛できる。続編はどんどんB級になるけど、こいつは名作。

「イヴの総て」(1950、ジョセフ・L・マンキウィッツ)
「アニー・ホール」(1977、ウッディ・アレン)

「地獄の黙示録」(1979、フランシス・フォード・コッポラ)
★1回では理解できない世界。その異様な雰囲気(狂気)をきらわずに、何度でも見てみると…でもやッぱり理解できない(苦笑)でも、コッポラのエネルギーは伝わってくる。

「アルジェの戦い」(1967、ジッロ・ポンテコルボ)

「自転車泥棒」(1948、ビットリオ・デ・シーカ)
★名作だと聞いて、中学か高校で見たはずだけど…大人になり、親になった今こそ、もう一度見てみたい。

「ブレードランナー」(1982、リドリー・スコット)DVD所有
★「2001年~」は別格として、娯楽の「スターウォーズ」、ドラマの「未知との遭遇」と肩を並べる、リアルな近未来物の代表格。似たものは数あれどこいつを超えるものはない。

「ブレージングサドル」(1974、メル・ブルックス)
「欲望」(1966、ミケランジェロ・アントニオーニ)
「ブルーベルベット」(1986、デビッド・リンチ)

「俺たちに明日はない」(1967、アーサー・ペン)
★アメリカン・ニューシネマの代表作。救いのないラストだが、これがこの時代のスタンダードでもあるし…。でもやっぱりいい作品だ。

「勝手にしやがれ」(1959、ジャン=リュック・ゴダール)
★中学生の頃、淀川先生の解説本などを読みあさってたからこのあたりのフランス映画は見ているはず。でも、ちょっと思い出せない。ハンサムすぎるアラン・ドロンより、ジャン・ポール・ベルモンドのほうが好きだったのは覚えてる

「戦場にかける橋」(1957、デビッド・リーン)
★こういう映画がアカデミー賞を取っているのは不思議だった。というか、見たときは子どもだったから、ただの戦争映画だと思ってたし。その文学性はもう一度確認してみなくちゃ。

「赤ちゃん教育」(1938、ハワード・ホークス)

「明日に向って撃て!」(1969、ジョージ・ロイ・ヒル)DVD所有
★私の中でも文句なしの映画。すでにブログで紹介済み。絶対に見て損はなし。

「カサブランカ」(1942、マイケル・カーティス)DVD所有
★なんとなくボギーがかっこいいと思ってたのは、沢田研二の影響か…。大人になった今、もう一度本当のキザを見直さなければ。(このボギーと「風と共に去りぬ」のゲーブルが目標だったのに…)

「チャイナタウン」(1974、ロマン・ポランスキー)
「市民ケーン」(1941、オーソン・ウェルズ)
「グリーン・デスディニー」(2000、アン・リー)

「ダイ・ハード」(1988、ジョン・マクティアナン)
★単純に娯楽作として楽しんだけどね。このあと似たり寄ったりの作品が多く出てるけど、やっぱり最初にやったもん勝ちだなと。

うーん、結構見損ねてるのあるね。
一番映画を見てたのが中学から高校時代だし、メディアはテレビって時代だったからねぇ。
今ならレンタルなんかで気軽に見れるから…といいつつ、時間を作るのが難しいからねぇ。

でも、死ぬまでにトライしてみるか。

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March 20, 2009

George Harrison「All Things Must Pass」

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正直言って、このアルバムをしっかり聞いたのは今回が初めて。
なんせ、Beatlesを追っかけてた中坊時代には、ソロとなるとWingsJonnのほうが優先だったし、なによりLP3枚組みなんてものは買うことはない。
その後レンタルレコードが生まれても、いくら名作とはいえ過去の3枚組みの作品を置く店などない。
で、「My Sweet Lord」や「What Is Life」を聞いてジョージがわかったつもりになっていた。
「やっぱジョンやポールが上」
しかし、このたび音源を手にしてじっくり聞いてみたら、もう「ごめんなさい」の世界だ。
前半のPOPセンスは今でも色あせないし、ブルージーなものも、年を重ねてきた今の私だからこそぴったりはまって聞ける。(もっともこのアルバムを作ったころのジョージはまだ20代前半だったけど)

参加メンバーも素晴らしく、ところどころに「これはリンゴのドラムだな」とか、これは「ビリー・プレストンだろう」って感じがいっぱい。
そして、色恋沙汰はあったにせよ、本当にクラプトンとはリスペクトしあった仲なんだろうなと思える影響がいっぱい。
あと、フィル・スペクターだなとうならせる音作り(厚み)には脱帽。


「I'd Have You Anytime」これが1970年の音?と思うくらいクリーンで奥深いギターのフレーズに続いて、静かに淡々と歌うジョージの声。
隙あらば入り込んでくるギターのフィルインはブルージーだけど、クリアなトーンとアダルトな雰囲気がブルースの陰を排除して極上のアダルトロックに仕上げている。
これを避けていたとは、まったく損をしていたものだ。

「My Sweet Lord」一転、こちらはあまりにも有名な、もしかしたらジョージの曲で一番有名な名曲。
「Lord」は神をさす言葉だし、コーラスもハレルヤなのでキリスト賛歌のようにとられるが、この頃のジョージはインド傾倒からヒンドゥーへの感謝を歌っているらしい。
でも、その思いが聴くものそれぞれの信仰心を煽られて、”いい気持ち”で聞いたり歌ったりしてたんだろうなぁ。
やっぱ、名曲

「Wah-Wah」このギターのワウ具合が70年代の味を思わせるが、曲のセンスはBeatelsの仕上がりに通じる、絶妙のバランスに仕上がっている。
ホーンの使い方や、サウンドのステレオの振り方なんかが秀逸。

「Isn't It a Pity [Version One]」バラード。
どうしてもこの時期の曲だと、ジョンやポールのバラードと比較してしまうけど、ジョージだって負けてはいない。
むしろこの時期に一番”らしい”かたちで様々な作品を作っていたのはジョージかもしれない。
ギターソロはジョージの味が完成されている。

「What Is Life」こちらも名曲。
ジョージのPOP面が全開で、判りやすいサビにモータウン風のリズムがマッチ。

「If Not for You」少し抑え目で、前曲とは違う意味で爽やかな曲。
ジョージの甘い声が前面に押し出されている。

「Behind That Locked Door」緩やかな午後を感じさせる曲。
ギターの使い方がカントリーっぽいスライドのせいか?

「Let It Down」ちょっとひねった、スローナンバー。
オルガンの使い方とコードの展開の仕方によってサイケっぽい雰囲気がある。
こういうの大好きです。

「Run of the Mill」落ち着いた感じのナンバー。
どことなく、ジョンのアルバム「Imagine」に入っていてもおかしくないような匂いがする。

「Beware of Darkness」これだ、このセンスが素晴らしい。
普通の進行からちょっとずらした感じ。
BeatelsよりもむしろStonesっぽい。

「Apple Scruffs」アコースティックナンバー。
これはある意味、一番ジョージに持っていたイメージに近い曲。
初中期(Helpの頃)のBeatles、インドに傾倒する前のジョージのイメージかな。

「Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)」普通に聞いていたらスルーしてしまいそうな位置と曲の雰囲気だけど、じっくり聞いてみたらメジャーとマイナーの中間的な雰囲気で、最近ならTravisあたりが演るような、ある意味ブリティッシュ典型の曲。
ちょっと陰なところがまたいい。

「Awaiting on You All」こういう雰囲気はBeatles時代にはなかったもので、おそらくEric Craptonに影響されたか(影響しあったか)
なんというか、音の深みがいい。

「All Things Must Pass」ピアノ中心のバラード。
ドラムの入り方(おかず)がBeatlesチック。

「I Dig Love」POPとサイケの綱渡り的な感じの曲。
この曲の肝はドラムのリズムアクセントだろう。
「A Day In The Life」を思い起こさせる。

「Art of Dying」これは…「レイラ」に匹敵するんじゃないだろうか(ギターのフィル・インやソロの感じ)
もし、今からコピーバンド演るなら、こいつを推してみたい。
大好きな60年代サウンドの名残だ。

「Isn't It a Pity [Version Two]」Version Oneではピアノバラードで始まったのが、ギターとオルガンで来るだけで、これだけ雰囲気が変わるのか…
こちらの味はジョンやポールには出来ないよなぁ。

「Hear Me Lord」こういう陰のある感じもいいねぇ。
おなじLordを歌っていても「My Sweet Lord」とは対極の感じ。
(この雰囲気はジュリーや柳ジョージあたりの歌謡ブルースに取り入れられたんじゃないかと密かに思っている)

ここからはセッションパート、3枚組みLPだからこそ出来た曲かな
「Out of the Blue」
10分強のブルースセッション。
おそらく録音に参加していたデレク&ドミノスとの演奏じゃないかな。

「It's Johnny's Birthday」これをアルバムの中の一曲にするとは…
まぁ、お遊びってことで。

「Plug Me In」ギター2本で掛け合い。

「I Remember Jeep」実に楽しそうにギターを弾いている。
それだけに、後付の効果音がちょっとうざい

「Thanks for the Pepperoni」ビリー・プレストン(だと思う)最高!

定番度 95% 今まで聴かずに過小評価してました…ごめん


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March 11, 2009

Cheap Trick 「In Color」

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Cheap TrickはUKではなくUSAのバンドだけど、最近テレビCF(キリン 生茶)でこのアルバムの中の「I Want You to Want Me(甘い罠)」が採用されているので、ふと聞きたくなった。
彼らが活躍したのは70年代後半。
QueenやKissの登場でRockが身近になり、Bay City Rollersなどアイドル・ロックなんてものも生まれていた。
どれも当初はイロモノ扱いされてはいたが…
Cheap Trickもアメリカでは受けず、日本で先に日がついた。
私がはじめて聞いたのは渋谷陽一のFMプログラムだったかな。

そのころ、音楽雑誌もアイドル路線が蔓延しており、音よりもルックスで火がついたりしていた。
ちょっとひねっていたのは、4人のメンバーのうち二人が美形でジャケットの表を飾り、残る二人は表に出ないという…
このアルバムでも「In Color」というタイトルで美形が表、裏はモノクロで残り二人というもの。

音的には非常にわかりやすいRockで、Kissを甘くしたような感じ。
でも、まだ若かった私はそういうわかりやすさにBeatlesの後継的な感じを受けて、LPを買い続けていた。

その後、武道館ライブで世界的に知られることになるのだが、本国で人気が出る前に武道館でライブをやらせる日本って…
そのライブアルバムは、ワーキャー言う歓声が随所に盛り込まれている。
まぁ、音を聴くより、観に行ってる感じだったんだろうな。

でも、アルバムとしても結構いいと思うけどね。

「Hello There」音慣らしのノイズから始まって、ハードなギターストローク。
ご機嫌なロックンロールナンバーにして、キャッチーで軽快。
Liveオープニングで聴衆をわしづかみにする、タイトルどうり「みんな元気かい」そのままの曲。

「Big Eyes」ちょっとマイナーなアルペジオに厚みのあるベースの音。
タイトなドラムに、静と動を歌いわけるボーカル。
ただのアイドルバンドじゃない主張がある。

「Downed」リバーブとフェイズのかかった印象的なギターアルペジオに、ロビンの甘い声。
演奏はシンプルだけど、サビのフレーズが不思議な空間を作り出してくれる。
(そこだけ聴くと「Lucy In The Sky With Diamonds」を思い起こす)
私的にはこのアルバム一番のお勧め

「I Want You to Want Me」この曲はアイドルPOPと呼ばれても仕方ないかも…
目玉はロビンの甘いささやきだしなぁ。
これが今、CMで流れてるナンバーです。

「You're All Talk」ちょっとひねりを入れてきたナンバー。
ベースがゴリゴリと活躍する。
これでドラムがもっと重いと、彼らが望んだロックバンドの道を歩めたかも…

「Oh Caroline」再びあまーいアイドルPOP路線。

「Clock Strikes Ten」リックのギターがチャイムを鳴らすとロックロールパーティの始まり。
基本的にLIVEで乗りやすい曲がこのバンドの真骨頂だよなぁ。

「Southern Girls」音はハードだけど、声が甘い。
ピアノの使い方なんかはやっぱBeatlesの影響かな。

「Come On, Come On」とってもPOPなナンバー。
重たくしようとする気配はうかがえるけど、そうなりきれずにPOPになってしまうのがCheap Trickたる所以か。

「So Good to See You」オープニングの「Hello There」に対しての「さよなら」ソング。

カルト度 80% バンドは有名だろうけど、いまさらアルバムとしてこのアルバムを買えるかってえと…(でも、CMで気になった人はぜひどうぞ)

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March 06, 2009

John Lennon「Imagine」

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しばらく90年代熱が続き、意識的に聞いてはレビューする事が続いていたが、仕事が忙しくなるとピタとレビューが止んでしまった。
一度止まるとモチベーションが下がり、また聴くアルバムもすでにレビュー済みのものが多かったり(お気に入りは先にレビューしちゃうからねぇ)なかなかレビューする機会が減っていた。

先日、出張のお供にと何枚かのCDを選んでいたとき、ふと久々に聞きたくなってJohn Lennonを何枚か手にしていた。
彼のアルバムもレビューは難しい。
まずBeatles時代の彼の作品と比べてしまう。
ソロとしても「ジョンの魂」という存在が、越えられない大きな壁としてそびえ立っている。

だが意を決して言葉にしてみることにした。
が、そこでまた思考が止まってしまう。
「imagine」と言う曲が大きすぎるのだ。
Johnという人を考えるときに、アルバムとしては「ジョンの魂」が一番なのだが、楽曲として考えるとこの「イマジン」が大看板になっている。
へたすりゃ、このアルバムに針を落とした人で、この一曲だけで満足して、後の曲は印象に残ってないって人も多くいたりするかもしれない。
若い世代だと、ベスト盤やコンピ盤でこの曲を聞くだけで、あとはいらないと言う人もいるだろう。
そう考えると、このアルバムは非常に不幸な位置づけになってしまう。

このアルバムは十分に傑作アルバムだ。
ジョンの魂」よりも聞きやすい。
でも、私は「ジョンの魂」が好きでたまらないから、このアルバムの評価が難しい…

「Imagine」説明不要の名曲であり、Johnの代名詞的作品。
ピアノ弾き語りにシンプルなドラムと遠慮がちのストリングス。
洋楽を雰囲気だけで聴いて歌詞にこだわらない人たちでも、この曲の歌詞は知られているし、淡々とした歌の中から湧き出てくる平和へのメッセージは、人種や思想を超えて響き渡っている。

「Crippled Inside」Beatles時代からお得意のパブで楽しく演るような軽いロック。
「Imagine」の後だけに、その軽さの中にも哀愁がにじみ出ている。

「Jealous Guy」前作「ジョンの魂」で極端までに内面をさらけ出した歌つくりをしたが、今回のアルバムではその刺々しさをオブラートで包んで表現している。
この曲も結構「駄目な俺」というところで歌ったラブソングだけど、前作の後だと普通のラブソングに聞こえてしまう。
でも名曲。

「It's So Hard」これもBeatles後期からお得意の酒でもかっくらいながらダウンな気持ちを吐露するJohn流のブルースナンバー。

「I Don't Wanna Be A Soldier Mama」淡々と戦争批判と死にたくない感情を、簡単な詩でひたすら繰り返し繰り返し訴える…
「ジョンの魂」では自分の内面を歌っていたが、このアルバムではある「設定」のもとで内面を歌っているという感じも在る。

「Gimme Some Truth」腹の中の言葉を垂れ流すように言葉をつむぎ続ける、重たいナンバー。
永遠に続くんじゃないかと思われる愚痴…かな。

「Oh My Love」名作ラブバラード。
だけど、前作の「Love」を超えることは出来なかった

「How Do You Sleep」物議をかもした、Paul McCartonyに対する皮肉ナンバー。
Beatlesに出てくる曲名やキーワードがちりばめてあるので、お好きな方は調べてみると面白いだろう。

「How?」お口直しの静かなナンバー。
いかにもRingoって感じのドラムのフィルインが素敵。

「Oh Yoko!」最後にかるーいラブソング。
ただし、相手はYoko限定。

定番度 100% 比較だと「ジョンの魂」に軍配があがるが、このアルバムも外せないでしょう。

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