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February 05, 2009

The Stone Roses「The Stone Roses」

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The Stone Rosesの1stアルバム。
発売された1989年はMTVで火がついたニューロマンチックや商業ロックも一段落し、ヒットチャートではありふれたわかりやすいダンスミュージックやバラードが中心だったようだ。
そんな中、片隅に追いやられていたロック・キッズたちはシンプルな音に回顧し、ガレージでロックしていた。
いわゆるインディーズなんで玉石混合だったろうが、そんな中から後世につながるアルバムが生まれていた。
実はアルバム単位でじっくり聞くのはこれが初めてだった。
(何気なく聞いていることはあったんだけど)
残念ながら、21世紀の今聞くと「ぶっ飛ぶ」というものではないが、良く聞いている90年代のアーチストのルーツがここに在ることは良くわかる。
BeatlesやRolling Stonesのような、手の届かないところの影響じゃなく、身近なところで目指すべき存在として後世のアーチストたちが追いかけていたんだろう。


「I Wanna Be Adored」シンプルなRockのはずなのに、音が深い。
確かに、今聴けばそんなに珍しいことではないんだろうけどね。
ガレージRockに80sの音処理が融合した産物だろうけど、これが90sに引き継がれるUKのスタンダードとなったんだろう。

「She Bangs The Drums」ドラムのリズムはひたすら単調で、それでいて音が前面に飛び出していて、いかにも踊りやすそう。
他の楽器(ボーカルも)はリバーブ処理で輪郭がぼやけたようにしてあるが、それが狙いだろうしね。

「Elephant Stone」ベースのグルーブが最高。
ドラムはシンプルなのに、そのベースの作るグルーブで独特の世界観を作り出している。
この時期に好きだった日本の某バンド(後の芥川賞作家がボーカル)の音作りは、もろにここからのパクリだったことを最近知った…

「Waterfall」ギターアルペジオが良いが、このフレーズも日本の某バンド(男女の掛け合いボーカルが特徴)のヒット曲で聞いた覚えが…
コーラスもきれいで、こういう押さえた歌い方も90sUKに影響を与えている。

「Don't Stop」テープの逆回転を利用したサイケなナンバー。

「Bye Bye Bad Man」まるで60年代のようなフォークロックっぽい作品。
こういうアコースティックな音への回帰と融合も、のちの90sに影響を与えていると思う。

「Elizabeth My Dear」これは…スカボローフェア?

「(Song For)Sugar Spun Sister」爽やかな一曲

「Made Of Stone」この辺はダンス色は消えて、フォークロックへの回顧調なんだけど、今から振り返ってみると打ち込み中心でヒット曲を作り続けていた80sUKにとっては新鮮に映っていたのかもしれない。


「Shoot You Down」悪くは無いが、さすがにこういう曲調が続くと少し物足りなさを感じてしまう。

「This Is The One」静かな歌と、ブリッジに入るギターのメリハリが素晴らしい。
ベースもグルーブしながら、音の強弱をつけている。

「I Am The Ressurection」いかにもなシンプルな美メロのロック。
後半のギター掛け合いはダンサブルで、こういう音でみんな踊ってたんだろうね。
このリズムが90sを決定付けたといってもいいかもしれない。

定番度 75% 歴史の扉を開いた1枚

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The Stone Rosesの1stアルバム『The Stone Roses(邦題:石と薔薇)』。1989年発表。 えー、内容は60年代的なメロディとダンスミュージック的グルーヴの融合など、まあ色々と攻めどころの多い名盤なんですが、要は曲と演奏が素晴らしいってのに尽きるんじゃないでしょうか...... [Read More]

Tracked on February 05, 2009 at 12:57 PM

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