The Music 「Welcome to the North」
前回レビューしたThe Verveと一緒に購入したアルバム。
1stでこのバンドが好きになってたけど、このアルバムが出た頃はどうしてノーマークだったのか、今回買うまで聞いたことがなかった。
このアルバム発売の前後に来日してたと思うけど、そのときの評価が「1stの曲はいいけど、新曲は…」というライブ評だったと思う。
それであまり注目しなかったことはある。
でも、やっぱ自分の耳で評価しないとね。
結果は…今聞くなら悪くないね。
でも、1stのインパクトに、それ以上のものを期待して「満を持して」って感じで聴いたら・・・残念な結果だったろうね。
「Welcome to the North」かなり陰湿な感じの音作り、Zepよりも初期のRainbowを思わせる雰囲気でもある(「バビロンの城門」的)。
「Freedom Fighters」グルーブ感はさすがだが、落ち着いた分1stアルバムの曲より勢いが衰えたような…。
「Bleed From Within 」逆にこういう静かに聞かせる部分のある曲だと、ボーカルが安定してる感が(前作よりは)聴きやすさを与えてくれる。
ただ、渦巻くようなグルーブにも、押さえ気味の分、優等生で収まってる感じ。
「Breakin'」 これまでの曲に比べて、ちょっとだけドラムがやんちゃ感を残している。
でも少しPopなThe Music。
「Cessation」グルーブしつつドライブしてる。
このアルバムの中では結構好きな曲…だけど、こういう曲ならThe Musicじゃなくても出来るのかもしれない。
「Fight the Feeling」こちらはThe Musicらしさが満開のバラード。
「Guide」ギターのストロークがなんとなく70年代のDavid Bowieしてるなと思ったら、ボーカルもBowieさま風で…サビのシャウトからは元のThe Music節に戻ったけどね。
歌の表現にも幅が出てきたことを印象付けるさわやかな一曲。
「Into the Night」こちらも新境地というべき、聴きやすいPopなRock。
まるで80年代のMTV-Rockのような…
「I Need Love」こちらは独特のうねりまくった一曲。
でも、ボーカルの迫力がいまひとつ…残念。
「One Way in, No Way Out」終盤に来てやっときました、重たーいナンバー。
アップテンポのグルーブもいいけど、こういう腹底に響くリフとグルーブがThe Musicのツボ
「Open Your Mind」前曲の余韻に浸れるかと思いきや、なんだこの爽やかなPopな曲は…こういう部分がこのアルバムの評価を難しくしている。
広い層にアピールするには、とてもPopで壮大なこういう曲がいいんだろうけど、どうがんばってもU2やColdplayにはなれないんだから…もっとオリジナリティあふれるグルーブ節でばんばん押してほしいんだけどね。
で、しばらくの無音をはさんでのシークレットトラック。
セッション風のインストナンバー。
実はこっちがメインかもしれない。
定番度 50% 聞くなら1stの方がいいね。
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