Blur「Modern Life Is Rubbish」
Radioheadが「Pablo Honey」でデビューした93年、Blurは2ndアルバムを発表した。
前作よりはかなりRockよりではあるけど、その多彩な表情は天才バンドといえるものだ。
このアルバムは「Leisure」のときに書いたとおり、内容も知らずにバンド名だけで衝動買い。
当時はこちらのアルバムのほうが気に入っていた。
「For Tomorrow」静かなグルーブとでも言うのか、激しく踊るグルーブじゃないけど、なんとなく身体が揺さぶられる感じ。
それに加わる懐かしい感じ…初期のDavid Bowieの味と言おうか。
限りなくPOPなRockの世界。
「Advert」音はがんがんRockしてるのに、アクセントの入れ方などでコミカルに仕立てているところがPOP。
自由なボーカルはTalking HeadsのDavid Byrneを思い起こさせる。
「Colin Zeal」ひたすらコードプレイのギターとブンブンうならすベース…これって音の作り方だとPunkが一番近いんじゃないだろうか。
歌い方もあえて乱暴に仕上げているような。
「Pressure On Julian」あぁ、このスペーシーなギターの入れ方はもろDavid Bowieだ
「Star Shaped」コーラスワークも素敵な、上質のPOPチューン。
「Blue Jeans」バラードだけど、60年代っぽい感じのちょっとがしゃがしゃした音作り。
これは狙いか?
「Chemical World」アルバムの中では異質なミドルナンバーだけど、このちょっとひねった感じが以降のブリット・ポップのひとつの形になっていくんじゃないだろうか。
「Intermission」インターミッション(笑)
「Sunday Sunday」21世紀のPOP主流ともいえる感じの明るいほのぼのとしたナンバー。
Beatlesの90s風解釈とも取れる。
「Oily Water」ちょっぴりひねりをいれたサウンドとボーカル処理。
ベースが前に出てきている感じが好き。
「Miss America」ちょっとサイケっぽい響きも混じったスローバラード。
「Villa Rosie」この淡々とした作りがある意味Blurのスタンダードなのかもしれない。
「Coping」The JamのモッズをPOPに仕上げた感じに通じるおしゃれなナンバー
「Turn It Up」激しく踊るのではなく、明るく軽快に踊れる…UKの主流が変質してきたことを現すナンバー
「Resigned」映画の幕引きのような、単調なメロディを延々と繰り返すラスト曲に”一区切り”を感じるのは、次作以降のBlurを知っているからだろうか…。
さらに最後の最後で狂騒を持ってきてぷっつりと終わる…こういうところにもBeatlesを思い起こさせる。
定番度 80% 色んなもののあるのが好きな方はこのアルバムがお勧め
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