The Music 「The Music」
The Musicと出会ったのは、昔一緒に仕事してたS君が、出張のときに車に持ち込んだCD。
「きっと気に入ると思いますよ」といってカーステから流れてきた音はZepを髣髴させるリフとグルーブとシャウトの世界。
いやぁ、おじさんのつぼでした。
でも、やはり本家と比べてしまうのが悲しい性。
高音を続けると”か細く”なってしまうボーカルや、パンチ不足のドラムをして「やっぱZepは超えられんよなぁ」と「昔は良かった病」に引きこもるのでした。
しかし、フェスなどでの高評価を聞くにつれ「俺は前から知っていたぞ」などと悦に入ってしまうのですからたちが悪いです。
と、いろいろ思い入れのある「The Music」のファーストフルアルバム。
まだ10代だった彼らの若い音は、むしろこじんまりとまとまった最近の作品よりずっとインパクトがあります
「Dance」 混沌とした音の中から(ライブでちょっと音のあやふやな)ロバート・プラント張りの高音シャウトが流れてくる。
やがて、ギターのリフとファンキーなグルーブバリバリのベースがぐいぐいと前面に押し出されてくる。
いやぁ、おじさんは70年代のハードロックのオマージュかと思って聞くんだけど、若者はこの音で踊るとか…(笑)
「Take The Long Road And Walk It」 1曲目よりもさらにシャウト系のボーカル、ジミー・ペイジが弾いてもおかしくないような粘っこいギターリフ。
ドラムは重たいんだけど、確かにボンゾの重厚さとは違う、タイトなリズムで、なるほどこれなら踊れるなと。
「Human」ちょっとスローなナンバー。
もうちょっとうまくアレンジしたらサイケないいグルーブになったんだろうけど…
やっぱまだ10代と若い頃の作品だから、ノリノリの曲はいいけど、押さえ気味の曲に深みは無理か。
「Truth Is No Words」単純に踊るにはいい曲だろうけど、他の曲ほどのインパクトさには欠けるかな。
でもプチ・サイケなギターソロは嫌いじゃない。
「Float」これまでのZep風とは違った、80年代のStone Rosesを思い起こさせる軽快なナンバー。
こういう味付けも新人離れした味を見せ付けてくれる。
「Turn Out The Light」3曲目と同じくスローナンバーだが、ブルージーな分こちらのほうが仕上がりは良い。
ただ、シャウトだけじゃなく、渋く歌いあげる部分とメリハリがあればいいんだけどね。
ギターのセンスは非凡だね。
「People」やはり一番ぶっ飛んだのはこの曲で、アルバムのキラーチューン。
ギターリフ、グルーブベース、タイトなドラム、ボーカルのシャウトが見事に調和して、軽くもあり重くもある絶妙の味を出している。
「Getaway」前曲の余韻で聴いてしまうとちょっと押しが弱いかなという気もするが、ノリとしては悪くない曲
「Disco」タイトルとは裏腹に、重たいスローナンバー
結構70年代のサイケなグルーブが入ってる。
「Too High」まるでサンタナのライブを聞いているような徐々に疾走していくファンキーなノリの曲
定番度 65% 21世紀に引き継がれた70年代ハードロックを体感したい方に
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