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January 28, 2009

The Music 「The Music」

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The Musicと出会ったのは、昔一緒に仕事してたS君が、出張のときに車に持ち込んだCD。
「きっと気に入ると思いますよ」といってカーステから流れてきた音はZepを髣髴させるリフとグルーブとシャウトの世界。
いやぁ、おじさんのつぼでした。
でも、やはり本家と比べてしまうのが悲しい性。
高音を続けると”か細く”なってしまうボーカルや、パンチ不足のドラムをして「やっぱZepは超えられんよなぁ」と「昔は良かった病」に引きこもるのでした。

しかし、フェスなどでの高評価を聞くにつれ「俺は前から知っていたぞ」などと悦に入ってしまうのですからたちが悪いです。

と、いろいろ思い入れのある「The Music」のファーストフルアルバム。
まだ10代だった彼らの若い音は、むしろこじんまりとまとまった最近の作品よりずっとインパクトがあります


「Dance」 混沌とした音の中から(ライブでちょっと音のあやふやな)ロバート・プラント張りの高音シャウトが流れてくる。
やがて、ギターのリフとファンキーなグルーブバリバリのベースがぐいぐいと前面に押し出されてくる。
いやぁ、おじさんは70年代のハードロックのオマージュかと思って聞くんだけど、若者はこの音で踊るとか…(笑)


「Take The Long Road And Walk It」 1曲目よりもさらにシャウト系のボーカル、ジミー・ペイジが弾いてもおかしくないような粘っこいギターリフ。
ドラムは重たいんだけど、確かにボンゾの重厚さとは違う、タイトなリズムで、なるほどこれなら踊れるなと。

「Human」ちょっとスローなナンバー。
もうちょっとうまくアレンジしたらサイケないいグルーブになったんだろうけど…
やっぱまだ10代と若い頃の作品だから、ノリノリの曲はいいけど、押さえ気味の曲に深みは無理か。

「Truth Is No Words」単純に踊るにはいい曲だろうけど、他の曲ほどのインパクトさには欠けるかな。
でもプチ・サイケなギターソロは嫌いじゃない。

「Float」これまでのZep風とは違った、80年代のStone Rosesを思い起こさせる軽快なナンバー。
こういう味付けも新人離れした味を見せ付けてくれる。

「Turn Out The Light」3曲目と同じくスローナンバーだが、ブルージーな分こちらのほうが仕上がりは良い。
ただ、シャウトだけじゃなく、渋く歌いあげる部分とメリハリがあればいいんだけどね。
ギターのセンスは非凡だね。

「People」やはり一番ぶっ飛んだのはこの曲で、アルバムのキラーチューン。
ギターリフ、グルーブベース、タイトなドラム、ボーカルのシャウトが見事に調和して、軽くもあり重くもある絶妙の味を出している。


「Getaway」前曲の余韻で聴いてしまうとちょっと押しが弱いかなという気もするが、ノリとしては悪くない曲

「Disco」タイトルとは裏腹に、重たいスローナンバー
結構70年代のサイケなグルーブが入ってる。

「Too High」まるでサンタナのライブを聞いているような徐々に疾走していくファンキーなノリの曲

定番度 65% 21世紀に引き継がれた70年代ハードロックを体感したい方に

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January 27, 2009

PLAYBACK 2008

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油断してるとあっという間に1月も終わりそう…
すっかり更新をサボっていた音楽ブログですが、毎年恒例の「年間総括」を済まさないと先に進めません。(そんなこと言ってるから更新できないんだけどね)

2008年は豊作でした。
好きなアーチストの新譜は続々出るし、来日もするし。
でも、全部を買いあさるのはちょっときついので、最近はネットでダウンロードして、バーゲンなんかで安くなったらCDで買うっていうことも増えてきました。

まずは新譜で発売されてCDで購入したものは…4枚だけか。

Coldplay「Viva La Vida」
Coldplay「Prospekt's March」
Sigur Ros「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」
Mike Oldfield「Tubular Bells 4」
これはすべて名作で、はずれなし。
「Viva La Vida」は購入当初は評価が難しく、世間で絶賛されるたびに「そこまで手放しで好評価?」という目もあったんですが、聞き込むにつれやっぱり今年のNo.1だなと。
それは続編的EPの「Prospekt's March」をセットで聞くとより強固な感触が固まってきました。
Sigur Rosにいたっては、その存在感がフェイバリットですね。
唯一無二の世界観は、何度聞いても飽きません。
(ライブ行きたかったなぁ…)
「Tubular Bells 4」は、元ネタは十分聞いているものを違うアレンジで企画もの的だったのでついつい買っちゃったと言う。
まぁ、評価対象とは別の次元ですね。


次に、ネットで何かのついでに買ったり、ショップで安くなってるのを買った旧譜。

Sigur Ros「Hvarf / Heim」
Sigur Ros「Saeglopur」
Mogwai「Rock Action」
The Charlatans「Up At The Lake」
TRAVIS「12 Memories」
Dream Theater「Change Of Seasons」
Kate Bush「The Kick Inside」
David Gilmour「About Face」
10cc「The Original Soundtrack」
ABC「Beauty Stab」
Isao Tomita「The Planet」

ほとんど、すでにダウンロードですでに聞いてたりしたものか、そのアーチストが好きでコレクトしてるもの。
10ccだけは1曲以外は未聴で冒険した感じかな。
といっても安かったからね。
異色は冨田勲の「惑星」で、小学生の頃友人のLP借りて聞いてたものを、縁があってこのたび購入。
いわゆるクラシックの「組曲 惑星」を当時最新のムーグシンセで演奏したもので、今聴いても斬新。
そのうちレビューします。


ここからはダウンロードで聞いてる今年の新譜。

The Verve「Forth」
Kula Shaker 「Strangefolk」
Travis「Ode to J. Smith」
Oasis「Dig Out Your Soul」
Mogwai「The Hawk Is Howling」
Primal Scream「Beautiful Future」
The Charlatans「You Cross My Path」
The Raconteurs 「Consolers Of The Lonely」
David Bowie 「Live in Santa Monica '72」
David Gilmour「Live in Gdansk」
The Police「Certifiable」

Oasis・Mogwai・Primal Screamは確実に(安売りのときに)買うだろうなぁ。
他のアルバムをコンプリートしてるから、これだけ買わないって事はないだろうしね。
そのほかではThe Verve「Forth」がお気に入りかな。
今まで、楽曲単位でしか聴いてなかったけど、過去の作品も聴いてみたいとおもったしね。

ということで、2008年のBEST3となると…

1:Sigur Ros「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」
2:Coldplay「Viva La Vida」
3:The Verve「Forth」
次点で Mogwai「The Hawk Is Howling」
The VerveとMogwaiは差が無いんだけどねぇ…Mogwaiは過去の作品のインパクトのほうが強い分、新鮮に感じたThe Verveを選んだって事で。

特別賞は キツネの嫁入り「ただそれだけのこと」
聞いている回数は半端じゃありません。
これは一般発売されてないので別枠ということで。
来年、正式にCDを出すべく録音中ということなので、また情報があればお知らせしますし、ぜひお勧めします。

好きなアーチストはほとんど2008年に出しちゃったし、今年は誰か新譜出してくれるかな。
ここに名前が上がってないところではレディへとかビヨークくらいかな。



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