Coldplay「Prospekt's March」
Coldplayの新作(?)というか8曲入りのEP。
いろいろ事前情報を聞くと、「Viva La Vida~」製作時に録音されながら、全体のバランスを考えてアルバムに入らなかった、所謂アウトテイク集らしい。
一方では、このアルバムと「Viva La Vida~」を2枚組みで販売して、「これが本当のViva La Vida完成形だ」という話も。
未発表曲とRimixの組み合わせはいかにもアウトテイク集という感じだが…
「Life In Technicolor Ⅱ」なんと、Viva La Vidaのオープニングを飾った軽快なインストナンバーに歌詞があったという…
あのインストナンバーはアルバム全体のイントロという存在だったのに、こうしてひとつの完成された曲として聞くとまったく違う顔を見せてくれる。
あれはあれとして、これはこれとして、収まるところに収まるようになっているのだろう。
「Postcards From Far Away」静かなピアノインストバラード
「Glass Of Water」アップビートなナンバー。
確かに、アルバム 「Viva La Vida~」にはいると明るすぎて他の曲とのバランスが微妙だったかもしれない。
ただ、中盤の変拍子の不思議な雰囲気は「Viva La Vida~」の世界に通じるものだろう。
「Rainy Day」なんというか、私のイメージしているColdplayとはかなりかけ離れた感じの曲。
ストリングスが入るあたりの処理はBeatlesっぽくて好きなんだけど、他の部分が一昔前のテクノを気取ったPOP的なグルーブで…
「Prospekt's March / Poppyfields」逆にこちらは王道的なColdplay節。
クリスの甘ったるいボーカルが満喫できる一曲。
「Lost+ (Jay-Z remix)」remixとなってるけど、あまり大きな変化もなく、違和感なく聞けますね。
全体的にビートを控えめにして、オルガンの音を前に出してきてる感じくらいかな。
と思ってたら、後半にラップが入ってくる…そういうことだったのね。
「Lovers In Japan (Osaka Sun mix)」今度はだまされないぞと、どうremixされてるか聞き込んだけど…
ドラムがビート主体のバスドラと細かい手数のタム回しになっているほかは、ちょっとシンセの音を深くしているところかな…あんまりイメージは変わらんね。
「Now My Feet Won't Touch The Ground」アコギのバラード。
これならアルバムに入っていても違和感なかったかな。
ラストに入れて余韻残す手もあっただろうにね。
「Viva La Vida~」では、ラストの曲からもう一度オープニングの「Life In Technicolor」につなぐという手法をとったから入れられなかったのか。
前回、「Viva La Vida~」をレビューしたときは警戒して定番度を入れなかったけど、今このEPアルバムを聴いてみて、あらためて「Viva La Vida~」は完成されたものとして「定番度 100%」を与えたいと思ったかな。
実際、世界的な大ヒットもしたし、あら捜しすることもないしね。
で、この「Prospekt's March」をどう評価しようか…
定番度60% まだ「Viva La Vida~」を買っていない人は、「豪華版」「特別編集版」と思ってこの「Prospekt's March」とセットになってるのを買うのがお得。
他は、「Coldplayはコンプリートするぞ」という人以外は、あえて買う必要もないかなと。
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