Jeff Beck Group「Truth」
ヤードバーズ脱退後、ソロ名義でシングルを出した後に結成したバンド、「Jeff Beck Group」
ロッド・ステェワートがボーカル、ロン・ウッドがベース、ドラムは最初エインズレイ・ダンバーが参加していたという、今思えばすごい面子のバンド。
このアルバムを聞いたのは、大学の頃だったかな。
レンタルCDで古いロックをあさりまくってた頃に出会ったと思う。
その頃は「ペイジ>クラプトン>リッチー>ベック」って感じで、興味は後ろのほう。
でも、ロッドと組んだこの作品は気に入っていた。
「Shapes of Things」ドラむが印象的なイントロから、いきなりロッドの粘っこいボーカルが渋く決まり、そこにフィルインしてくるジェフのギターがひたすらかっこいい。
ハードなブルースバンドとして、CreamやZeppelinに負けずとも劣らない仕上がりだ。
ジェフとロッドが素晴らしいコンビだと改めて評価できる。
後にStonesのギタリストになるロン・ウッドのベースも渋い。
「Let Me Love You」Zepよりも先に、ヘビーなブルースロックをしていたことを証明する名曲。
普通に演奏していたら、普通のブルースナンバーだろうけど、ロッドのボーカルとジェフのギターの掛け合いや、重たいフィルインが曲に厚みを加えている。
「You Shook Me」Zeppelinも取り上げている曲だが、ロッドはより粘っこく仕上げている。
「Ol' Man River」たぶんアメリカのスタンダードナンバーだと思うけど、ロッドが歌うとブリティッシュ・トラッドに聞こえるから不思議だ。
そういえば、最近ロッドはアメリカン・スタンダードナンバーのアルバムを一杯出しているけど、この曲がルーツかもしれない。
「Greensleeves」こちらもスタンダードナンバーだけど、アコのインストでプレイしている。
「Rock My Plimsoul」渋いブルース・シャッフル。
ギターソロで左右に音が飛びまくるのがご愛嬌。
「Beck's Bolero」クラシックの有名な「ラヴェルのボレロ」にインスパイヤされたような3連リズムに乗せていろいろ演奏するインストナンバー。
ジミー・ペイジから送られた曲らしいが…
ソロになったらこういうインストナンバーが増えてくるから、この曲もいろんな影響を与えているんだなと。
「Blues De Luxe」もう文字通りのブルース、デラックスなブルース、ひたすらブルース。
昔はあまり評価してなかったけど、今はこういうのが一番つぼに来る。
大好きな1曲。
「I Ain't Superstitious」前曲のブルースナンバーで盛り上げておいての、アンコール的な作品。
他の曲よりちょっとポップに仕上がっている。
定番度 75% 今のJeff Beckと違う一面をぜひ聞いて欲しい
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