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October 05, 2008

Oasis「Dig Out Your Soul」

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入手しようかどうしようか迷ってたoasisの新譜です

アルバムを出すごとに、初期の作品がいとおしくなってくるoasisだけど、このアルバムも最初聞いたときは「やっぱり」って感じだった。
ところが、2回・3回と聞いて、今回こうやってレビューするためにじっくり聞いてたら…なんか結構すんなりと「好き」と思えるようになってきた。

でも、他の人がレビューしてるのを見ても思うけど、もうこのクラスのバンドになったら最初から「期待値」ってのがあって、「次こそは超えたものを」って思い入れが強いから、厳しいよねぇ。
まぁ、それも込みで「oasis」なんだけどね。

うーん、やっぱ、oasisってのは聞くたびに評価が変わるから困ったバンドだ。

「Bag It Up」曲の入り口からoasisだ。
目新しくもないし、歌メロからサビへの流れも予想通りだし…
バッキングのギターの感じも、ドラムの押さえ具合も…
確かに、少しサイケっぽいフレーズも見え隠れする。
しかし、それすらBeatlesがやってたことをなぞっている。
そのことを隠すことなく、「俺たちはリスペクトしてるから、同じようになるのも当たり前」と表に出している。
そして、それがまたoasisのoasisであるところだったりする。
さらに…そんなoasisがわたしは好きだったりするから困ったもんだ。

「Turning」リズムがちょっとファンキーにはじけてる。
歌なしなら「The Charlatans」と聞いても違和感ないかも。
でも、リアムの歌声と、ノエルのギターがoasisであることを譲らない。
ひょっとすると、Morning Groryに近づけたかもしれない。
(同じ感じのものでは超えることはかなわないだろうけど…)
ラストのアルペジオは…ジョンのフレーズだね。

「Waiting for the Rapture」リズムの重たさが、ここ数作に比べていい感じで表に出てきてる。
今まではどうしてもギャラガー兄弟に他のメンバーが遠慮してたけど、ちょっとこのメンバーの”バンド”部分が固まってきたかな。

「Shock of the Lightning」こういうアップテンポの曲で、メリハリを出さずにくぐもった感じのまま突っ切ってしまう曲って、初期の荒々しいころは良かったけど、ここ数作ではマイナス要因になってた。
でも、今回のこの曲は良い感じじゃないか?

「I'm Outta Time」ここでバラード。
こういうマイナーな揺れる感じって、やっぱジョン・レノンの影を感じるんだよねぇ。
この曲は、oasisの最近のバラードにしては力が抜けていい感じ。

「(Get off Your) High Horse Lady」こいつは意表をつかれた、フォークタッチの一曲。
今まではアコースティックでもRockしてたけどね。

「Falling Down」この優しい歌い方は…「Travis」?
手抜きなのか、力の抜き方を覚えたのか、わたしはこういうのも評価しますけどね。

「To Be Where There's Life」ベースのうねりを、oasisなりのグルーブととるか、Beatlesの焼き直しととるか…
おそらくサイケな雰囲気を狙ってるから、やっぱBeatlesの色なんだろうな。
もう一歩、サイケに踏み込んでも良かったかも。
Kula Shaker」や「The Music」みたいにね。
(そうすると、昔からのファンがいやがるか…)


「Ain't Got Nothin'」これは(今の時点では)ちょっと評価しづらい、地味な感じの曲。

「Nature of Reality」さらにここで70年代チックなブルースが…
いや、わたしはこういうのも好きですが、今oasisでこういうのが聴きたいかというと…ちょっと?ですね。
案の定、世間の評判はもうひとつのようで。
それとも、20前後の若い人たちにはこういうのも新鮮でいいのかな。
テレビでも「20センチュリー・ボーイ」が流れて、かっこいいって言われえてたりするし。(イギリスでは流れてないだろうけど)

「Soldier On」最後に来て「えっ」と裏切られる…そう、予定概念では「oasisは最後の方に大仰なバラードを持ってくる」というものがあるのに、それがないままラストの曲に。
これが「新しいじゃん」と受け入れられるのか、「これは違う」と拒否されるのか…すくなくとも、今のわたしには違和感が残ったままアルバムが終わっていく感じ。
まぁ、まったくもって曲に対する感想じゃないんですが。

定番度 85% (今の時点ではこのへんで。ここから上がるか下がるか…)


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