Kula Shaker 「Strangefolk」
Oasis、Travisと最近発売された90年代を代表する(そして今も活躍中)の最新作を続けてレビューしたが、今年の初めにもうひとつ90年代を代表するUKの雄がアルバムを出している。
昨年再結成されたKula Shakerだが、なかなかでなかったアルバムが発売されている。
「Strangefolk」と銘打たれたアルバムは、おしゃれなジャケットに反し、相変わらずのグルーブを提供してくれる。
ただ・・・やはりデビュー作「K」のインパクトを越えるのは難しい。
「Out on the Highway」懐かしいKulaの音である。
オルガンの入り具合や、ギターの使い方もその影響のもとだろうけど、やはりクリスピアンのボーカル(声・節回し)がKulaなんだろうなと。
「Second Sight」こちらは以前のKulaとは少し趣の違う、ストレートなロックナンバー。
でも、テイストは70年代前半の感じ。
ギターの歪み具合が好みだ。
「Die For Love」これまたKulaらしい、スローナンバー。
ベースのうねりも、控えめなところでいながらいい感じで曲調を決めている。
「Great Dictator (Of the Free World)」ちょっとPOPなナンバー。
クリスピアンがKula解散後に演っていた「Jeevas」のテイストが入り込んだのがこのPOPさかもしれない。
「Strangefolk」なんと表現すればいいのか…ただのブリッジとして置けばいいのかな。
「Song Of Love / Narayana」ストレートなタイトル(愛の歌)とイントロのスィートさでどうなることかと思ったが、ベースがグルーブしだしたらいつものKulaであり、コーラスに懐かしいインドテイストが盛り込まれると「まだ健在だ!」と思わしてくれる。
「Shadowlands」哀愁漂うスローナンバー
「Fool That I Am」こちらも「えっ」と思わせる、優しいナンバー。
まるで「Travis」じゃないか…
「Hurricane Season」おもわず「Take5かっ!」と突っ込みたくなる、懐かしいリズム。
それにこの歌い方は「Bob Dylan?」
後半はKulaらしい展開だけど、やっぱり70年代テイストを追求すると、こういうものも必要になってくるんだろうなぁ。
何回か聞いているうちに結構気に入ってくる、不思議な曲。
「Ol' Jack Tar」軽ーくエスニックタッチを盛り込んだ、アコースティックナンバー。
落ち着ける。
「6ft Down Blues」静かなノリが続いた後で、ファンキーに踊れるグルーブナンバーが登場。
抑え目ながらグルーブ抜群のリズム隊、渋いギターと、バックで深みを作るコーラスとオルガン。
徐々に盛り上がり感じもGJ!
「Dr. Kitt」この感じはなんだろう…60年代のモータウンのようでもあり、サイケグルーブのようでもあり…
そのつながるところは「The Doors」が一番近いか?
(Bonus Trackは省略)
定番度 60% 従来のファンなら買うだろうが、新たに聞きたい人はやはり旧盤を先に聞いて欲しい
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