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September 25, 2008

David Bowie「Space Oddity」

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テレビを何気なしに見ていると、聞き覚えのある曲がかかってきた。
このアルバムの1曲目「Space Oddity」だ。
どうも秋の新ドラマのテーマソングかイメージソングになるんだろうか、出演する役者のバックにボウイの声が響いている。

これまでも、CMでボウイの曲はよく耳にした。
「Let's Dance」や「Rebel Rebel」や「Changes」などがそうだが、まさか「Space Oddity」が取り上げられるとは思っても見なかった。
しかし、こうして突然耳に入ると、改めておしゃれな曲だなと再認識する。

アルバム「Space Oddity」は、タワレコで物色してたときに初期のアルバム3枚がセットで廉価ボックスになっていたのを買った。
ジギー」以前のボウイは、ライブなんかでやってる曲しか知らなかったし(それこそ「Changes」くらいなものだった)「ジギー」や「ヒーローズ」でもっていたイメージとかなり違うのに戸惑ったが、シンプルな音作りで余計にボウイのボーカル力が際立って聞こえてくる。
やはり稀代の名ボーカリストであり、名パフォーマー(表現者)だ。

「Space Oddity」映画「2001年宇宙の旅」の原題である「Space Oddity」。
のちのボウイがSFチックなイメージでコンセプトアルバム作ったり、「Station To Station」など宇宙を扱うことが多いので、この曲もそういうイメージがあるが、実に静かな名曲で、むしろブリティッシュトラッドのアコースティックな雰囲気にあふれている。

「Unwashed and Somewhat Slightly Dazed」ボウイのボーカルはロックだが、バッキングはブルージーなアコースティック。
私はこういうストレートなボウイも好きだ。

「Don't Sit Down」Beatlesがお遊びで演ったやつをアルバムに入れたのと同じような、スタジオで遊んでいるのをアルバムに入れた(んだと思う)

「Letter To Hermione」ボウイ様の甘いボーカルが堪能できるアコースティックバラード。
ギターの演奏にちょっとサイケな香りも漂っている。

「Cygnet Committee」10分近い大作。
ジギー」につながるちょっとアンニュイな、UK特有の陰のある曲。
思いを込めて歌いこんでいる感じが素敵だ。

「Janine」前作が熱かった分、軽く聞けるナンバー。
自分でコーラスしてハモっているのだが、そういう何気ないところにもうまさを感じる。

「An Occasional Dream」かるいアコースティックナンバーだけど、ちょっとサイケなエッセンスが混じっている。
後年、グラムロックにくくられるボウイだが、サイケデリックに進むのもありだったかもしれない。
(ここでいうサイケはシド・バレットのような感じ)

「Wild Eyed Boy From Freecloud」歌詞のことは良くわかっていないのだが、雰囲気はすごくドラマチック。
ミュージカルのクライマックスのような感じ。

「God Knows I'm Good」ブリティッシュなトラッド。
「神は知っている」なんてタイトルがついてるが、ゴスペルっぽい感じはなく、サビの変調子がおしゃれ。 最初にアルバムを聞いたときに「Space Oddity」とともに気に入った曲。

「Memory Of A Free Festival」オルガンにのせて、情感いっぱいに歌い上げるボウイ。
後半、コーラスが加わって盛り上がっていくところはボウイ版「Hey Jude」というところか。
ぎりぎりフラットしそうな高域で声を絞り出す感じが、すごく人間味がある。
やがて宇宙人を演じるボウイだけに、そんなことを感じたりするんだろう。

カルト度 80% テレビで気になった人はぜひ。


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September 24, 2008

Cream「Live Cream Vol.2」

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先日、「ギターヒーロー3」というゲームソフトを、新規オープンの家電店オープン特価で、ギターコントローラーつきで3000円で買ってしまった。
もともと音ゲーと言われるものは好きで、古くはビートマニア、ドラムマニアから、子供向けのシャカっとタンバリンやドンキーコンガなどいろいろ買っている。
しかし、基本はゲームだ。
今回の「ギターヒーロー3」は、ギタリスト”気分”を味わうことが主となっている。
これがまた面白い。

で、そのゲームには実際のロックが入っており、私の世代的にはKISSやBlack Sabbas、The WhoやRolling Stonesなんかも楽しめる。
そんななか、高校生の娘が気に入ってプレイしているのがなぜかCreamの「Sunshine of Your Love」だったりする。

そんなわけで、今回は「Cream Live Vol.2」をレビュー。
このアルバムは、高校時代に買ったCreamの唯一のLP。
理由は「White Room」と「Sunshine of Your Love」が入っており、レコード会社のキャンペーンで廉価で売り出していたからだった。
思えば、こういうLP時代に買ったやつって、ホンと擦り切れるくらいプレーヤーにかけてた気がする。


「Deserted Cities of the Heart」アップテンポでハードなRock。
ベースとドラムのリズムはひたすら疾走し、クラプトンのギターはアドリブで弾きまくる。
3ピースで出せる最高の音の世界だ。

「White Room」今でもCMに使われたりする、Creamの代表作。
ライブなので、ちょっと演奏が荒い感じもある。
アドリブよりリフが中心だが、あちらこちらにおかずを入れて、各パートが自己主張している。

「Politician」ミドルテンポのブルースナンバー。
リズムはどっしりと重たいが、クラプトンのギターソロは今と変わらず(今が当時と変わらず…なんだろうが)ブルージーで素敵だ。

「Tales of Brave Ulysses」雰囲気的には「White Room」に似たところのある、ヘビーなナンバー。
ワウのかかったクラプトンのギターも良いが、ジャック・ブルースのベースが結構主張して良い。

「Sunshine of Your Love」裏打ちのリフがかっこいい。
思えばこの曲はCreamを知る前に、ロゼッタ・ストーンだったか、「ベイシティ・ローラーズ」からの派生バンドがヒットチャートでにぎわしていたのを聞いていた。
私の中学時代、男子はKISS、女子はQueenかベイシティ・ローラーズを聞いているのが洋楽通だった。
で、共通の話題はBeatles。
もっとも、洋楽を聴いてるのは数えるほどだったが。
しかし、だんぜん本家の方が良い(当たり前だ)

「Steppin' Out」自己主張のオンパレードなインプロビゼーション。
なにも理屈なしで、13分半、音を浴びるしかない。

定番度 85% Creamで一枚何かを聞くなら迷わずこのアルバム。


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September 20, 2008

Mogwai「The Hawk Is Howling」

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いつからか、すっかりはまってしまったMogwai。
Sigur Rosとともに、一度聞いたら何日でも繰り返し聞いてしまう。
仕事のバックにさらりと流してもよし、長距離運転のお供にもよし、MP3プレーヤーで街中で大音量(もちろんインナーホンで)聞いてもよし。
でもできれば、何もせずボォーっと音に浸ってトリップしたい。

そんなMogwaiの新譜が出ました。
「The Hawk Is Howling」というタイトルにもなんか崇高な響きを感じる(贔屓しすぎか?)
前作「Mr.Beast」から2年半、映画サントラでもある「Zidane」からでも2年ぶり。
ちょうど、その両アルバムを混ぜて成長させた感じで、静と動のおりなすMogwai節が楽しめる。

「I'm Jim Morrison, I'm Dead 」ピアノが静かにフレーズを繰り返す…前作「Mr .Beast」もピアノで始まったが、今回はさらに静かに深く。
ベース・ドラムが加わり、音はさらに深くなり、奥の方でギターがノイジーに音を奏でる。
何か情景が思い浮かぶようで、明確なものは現れない、不思議な感覚だ。
しいかし、このタイトルはインパクトがある。
Jim Morrisonというのは、60年代のアメリカン・サイケ・バンド「The Doors」のフロントマン。
若くして逝ってしまったのだが、残された作品はすばらしい。
そのJim Morrisonへのオマージュなんだろうか。

「Batcat」一転して、ゴリゴリのベースとドラムが前面に押し出され、低音のグルーブ中心の曲。
メタリカ?とでも思えるような音の壁だ。
なのに、しっかりとMogwaiの音になっているのがいい。
ライブで聴いてみたい。

「Danphe and the Brain」ローズの音だろうか、ピアノとはまた違った揺らぎのある音で静かに始まる。
静かなのは静かだが、ベースの低音が不安感をあおるような雰囲気を出している。
やがてギターが加わりだすと、静けさとやかましさが混沌とした世界に引き込まれる。
この曲単独だとちょっときついかもしれない。

「Local Authority」リズムは控えめに、ピアノとシンセが中心の、霧の中にいるような曲。
Sigur Rosのアルバム「( )」後半のマイナー調にも通じるような雰囲気で、スゥーっと沈んでいくような、でも暗くなるのじゃなく、白い世界に沈むような不思議な感覚。

「The Sun Smells Too Loud」小刻みに刻まれるベース、テクノのように等しく刻まれるドラム、キーボードもテクノのおかずのようだ。
しかしそこにギターが加わると急にPOPな感じになる。
まるでCold Playのインスト曲のように…
なんか、新しいMogwaiに出会った気がする。

「Kings Meadow」ベースのメロディと、ピアノが絶妙に絡んで、そこにシンセやギターが彩りを加えてくる。
この音の重なりがホッとさせてくれるのは、この曲にいたるまでの不安感によるものなのかもしれない。
やはり、Mogwaiはアルバムとして順番に聞いてくることに意味がある。
(きっと、ベスト盤が成り立たないだろう)

「I Love You, I'm Going To Blow Up」雰囲気的に、一番過去の”Mogwaiの静と動”らしさを感じる曲。
というのは、前曲で安心したから来る感覚のようだ。
音の重なりや盛り上がりが、ちょうどいいバランス。

「Scotland's Shame」こちらもMogwaiらしさが出た、ひたすら同じフレーズを繰り返しながら音を重ねていく曲。
オルガン、聖歌隊のようなコーラス…ずっとこのまま続くかのように思わせて、いきなり入り込んでくるギター。
かつての”轟音”ファンには物足りないかもしれないが、洗練された”轟音”となったMogwaiが味わえる。

「Thank You Space Expert」映画とのコラボをした「Zidane」を彷彿させる曲。
静かなベースとドラム、ピアノ・ローズ・ギターがゆっくり絡む。
ヒーリングミュージックといっても通用するかもしれない、至福の空間。
ゆったり…ゆったり…ゆったり…

「The Precipice」徐々に盛り上がっていくギターメインの曲。
もうここまできたら、あれこれ考えずに音の渦に飲み込まれれば良い。
それにはうってつけの曲。
あぁ、Mogwaiだ…

定番度 90%(一般向けではないかもしれないけど、私的には高評価)


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September 16, 2008

Pink Floyd「A Saucerful of Secrets」

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実は先日入手したDream TheaterによるPink Floydを完コピしたライブアルバムを取り上げようと思っていたんだけど、今朝Pink Floydのオリジナルメンバー「リック・ライト」の訃報が飛び込んできたので、急遽変更。
彼らの作品の中から、まだレビューしていなかったものから、リックの追悼になりそうなものをチョイス。
今回はどうしても彼中心のレビューになります。

Pink Floydの2ndアルバム。
このころはまだプログレではなく、前作の後バンドを去ったシド・バレットの遺産に肉付けしたサイケ中心。
ただ、「原子心母」以降につながる雰囲気は十分に感じられる。

「Let There Be More LightLet There Be More Light」ハード・ブルース・リフのようなギターのバックでサイケデリックなオルガンが鳴り響く。
静かなパートとハードなパートが交互に現れるボーカル部。

「Remember a Day」リック・ライト作のきれいな曲。
ピアノのきれいなメロディにスライドギターが絡み、後半になるにつれドラムがハードになっていく。
ただのサイケから”構築美”に変化していくのがわかる。

「Set the Controls for the Heart of the Sun」アフリカンな雰囲気のドラムに、ローズやシンセが加わり神秘的な雰囲気を醸し出している。
後半はシンセがプログレチックなフリープレイを見せるが、この辺が後のPink Floydの”深い空間”作りにつながっていると思う。

「Corporal Clegg」サイケではあるが、どちらかというとデビッド・ボウイのような明るい感じのサイケ。
どうしてなのか聞き込んでいると、ギター中心のロックなところが、オルガン主体のほかの曲と違う雰囲気にしているようだ。

「A Saucerful of Secrets」アルバム表題曲であり、ハイライト。
12分にわたるこの曲は、メンバー4人の名義で作り上げられた、音の積み重ねの美学。
それがただのサウンドコラージュに終わらないのは、建築学を学んだロジャー・ウォータースの”構築美”センスによるものだろう。
ある意味とてもサイケであり、ある意味とてもプログレである。
映画「Live At Pompeii」でも演奏されている。

「See-Saw」シド在籍時に作られたリックの作品。
同じようにサイケという言葉になってしまうが、前曲とは明らかに違う。
アクセント部を除けば、すごくきれいな曲。

「Jugband Blues」シドの作品。
タイトルにブルースとついているが…なんとも表現しづらい曲。
シド在籍時からのこれらの曲と表題作で大きく隔たりがあり、彼らの歴史の転回点が垣間見える。

定番度 80% 気分的に今は評価高めです

A Saucerful of Secrets - Pink Floyd LP/CD/MP3


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September 14, 2008

Kula Shaker「Peasants, Pigs and Astronauts」

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Kula Shakerの1stアルバム「K」と衝撃の出会いをしたことは「K」のときに書いた。
その後、もう一枚このアルバムを残して彼らは解散する。
そして昨年衝撃的な復活をするのだが…やはりこの2枚にわたるインド音楽との融合のすばらしさは再現できない。
このアルバムを買った当時は、どうしても1stと比べてしまって「ちょっと残念」というイメージだったのだが、聞き込んだいくと「洗練された形」で1stの世界観を昇華させていると思える。
つくづく、解散が惜しかった。
アルバムタイトルは「Peasants, Pigs and Astronauts」約すと「いなか者、豚と宇宙飛行士」…?

「Great Hosannah」Deep Purpleを思わせるオルガンプレイ、インド音楽のようなアクセント、徐々に激しくなっていくと思わせておいて、リズム隊が一気にブレイクして始まるボーカル。
1stアルバムほどのインパクトはないが、期待にこたえるオープニングナンバー。

「Mystical Machine Gun」けだるいストロークプレイに続く、インドフレーズにボーカル。
このアルバムのキラーチューンじゃないだろうか。
ロックにこれだけエスニック風味を上手く取り込んだのは、Beatlesと彼らだけかもしれない。
1stアルバムよりもその融合度は洗練されている。

「S.O.S」ちょっと激しめの短いストレートロックナンバー

「Radhe Radhe」アルバム内のブリッジとなるインド音楽。
この後のライブでオープニングのフレーズになったり、ベスト版のオープニングにいい味付けをしたりしている。
もともとインドにある曲をアレンジしたのか、限りなくインド音楽に似せて作曲したのか、どちらにせよ非凡だ。

「I'm Still Here」短く静かなバラード。

「Shower Your Love」彼ららしからぬ、さわやかなバラード。
アクセントにインドフレーズは使われているが、それはさりげなくいい感じ。
むしろ、解散後のバンド「Jeavas」につながる感じか。

「108 Battles」Kulaお得意の60・70年代チックなハードロック。
べースのうねり、オルガンのはじけ具合、シングルトーンのシンプルなギターアクセント。

「Sound Of Drums」サイケさではこのアルバム一番のナンバー。
まるでDoorsのようなオルガンにエスニックなボーカルメロディ。
最初、このアルバムで聞いていたときは素通りしてたけど、ベスト盤のオープニングがこの曲だったことで印象が強くなった。
今ではお気に入りの一曲。

「Timeworn」前2曲の激しさからクールダウンさせる1曲。
基本的に、インド音楽のエッセンス。

「Last Farewell」ムードロック(?)のように始まり、静かにオープニング曲「Great Hosannah」のフレーズを歌いだす。

「Golden Avatar」ベースのうねりが心地よい。
この曲もインドっぽいけど、Beatlesが消化したインド音楽のエッセンスに近い。
と考えると、ベースフレーズがとてもポールっぽく聞こえてくる。
ギターも「Tommorow Never Knows」みたいだしね。

「Namami Nanda Nandana」鳥の声、女性の語り、尺八のような笛の音…このままフェードアウトしていくかと思わせてから、クリスピアンのインド語(?)のボーカルが入りだす。
徐々にコーラスが加わりだし、まるでゴスペルのように盛り上がっていく。
そして5分ほどの空白ののちにインド音楽のシークレットトラックで静かに終わる。

定番度 50% (本当はもっとつけたいけど1stをこの数字にしちゃったからなぁ…)

Peasants, Pigs and Astronauts - Kula Shaker CD/MP3



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September 13, 2008

映画「バニシング・ポイント」(Vanishing Point)

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この映画の名前は良く知っていた。
上映されたころはまだまだガキだったが、中学生くらいになって自分で映画を見に行くようになったころ、毎月読んでいた映画雑誌(スクリーンやロードショー)で「アメリカン・ニュー・シネマ」というくくりのもがあり、好きな映画はけっこうそのカテゴリーに入っていた。
「明日に向かって撃て」「イージーライダー」「俺たちに明日はない」「スケアクロウ」や、マイナーなところでは「グライド・イン・ブルー」のような、最後は破滅に向かっていくけどその生き様のドラマを見せ付けられる作品たち…そういう映画が、ヴェトナム戦争を背景に「ハッピーエンドにできない」時代の映画たちが「アメリカン・ニュー・シネマ」と呼ばれていた。

で、それらの作品をよくテレビの映画番組で観ていたんだけど、この「バニシング・ポイント」も見ていると思ってた。
しかし、DVDを見つけて買ってみたらどうも記憶と違う。
どうやら昔見ていたのは同じカーアクションでも「バニシング in 60」と言う映画だったようだ。

「バニシング・ポイント」の話に戻ると、この映画はひたすら走り続ける白い「ダッジ・チャレンジャー」が主役。
そしてそれを操る「コワルスキー」(Primal Screramの曲はいい感じでイメージをつかんでる)
物語が進むにつれて、徐々にコワルスキーの人物像が描かれていき、ラジオDJという共感者が出てきたりするが、そんなエッセンスで左右されない「ただ破滅へ走り続ける」のが描かれるだけ。
人物像が分かったところで走りに変化はないし、共感者が居ようが居まいが関係ない。
で、ラストがどうなるか…はネタばれになるので書かない。

70年代ってのはそういうぶちきれた映画が多かったんだろう。
反体制のアウトローという共通性はあれど、描かれ方はそれぞれのアメリカン・ニュー・シネマ。
同じ若者の鬱憤を描いても、UKの「時計仕掛けのオレンジ」や「さらば青春の光」などとは違う感じがある。
主人公が鬱積していても空が明るいのだ。
そこがアメリカたるゆえんか…

劇中歌がラジオから流れるRockということもあるが、その鬱積したエネルギーがRockだ。

カルト度 90%
Vanishing Point DVD


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September 12, 2008

Primal Scream「Vanishing Point」

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正直、このアルバムはあまり聞き込んでいない。
その前の2作(「Screamadelica」「Give Out But Don't Give Up」)があまりにも”つぼ”だったため、かなり雰囲気の変わったこのアルバムには違和感があったから。
しかし、その後のアルバムを聞いていったあとで少し評価が変わり、ベスト盤などでこのアルバムの曲を抜き出して聞くと結構いいなと思ったり、最初のイメージが薄れてきた。
そこで、今一度聞いてみると、嫌いじゃなかったりする。

「Burning Wheel」この前の2作では、アルバム1曲目は爽快に始まったんだが、このアルバムは意表をつくDEEPなサウンドで始まる。
Rockな彼らを予想してた私は、この時点で出鼻をくじかれ、このアルバムの評価がつけられなくなっていた。
しかし、今改めて聴くと、この感じはとても心地よい。
よくよく考えると、こういう曲も以前のアルバムでやっていたし、1曲目だから違和感を感じただけでそうそう今までの音楽からかけ離れているわけじゃない。


「Get Duffy」なんか70年代の刑事映画のバックで出てきそうなインストナンバー。

「Kowalski」このアルバムのタイトル「Vanishing Point」というのは、70年代の映画タイトルだが、その主人公の名前が「Kowalski」(コワルスキー)
映画も出来事が淡々とつなぎ合わされたようなサイケな映画だったが、この曲もドラムビートとファンキーベースを土台に、いろんなサウンドがコラージュされたようなサイケな曲。
最初聞いたときはとっつきにくかったが、最近好きになってきた。
この後の暴力的なPrimal Screamと、過去をつなぐ橋渡し的な作品。

「Star」ストリートに座って、気の会う仲間とブルースを演っているような、気軽な一曲。
「Kowalski」のあとだから余計にその軽さが心地よい。
しかし、ベースやSE的な音がサイケさを交えている。
一筋縄ではいかない。

「If They Move, Kill 'Em」再びインストナンバー。
こいつも70年代風のジャジーな曲。
「黒いジャガー」あたりを思い起こさせる。

「Out Of The Void」これはなんといえばいいんだろう…
オルガンとボーカルだけ聞けばソウルフルなバラードっぽいけど、ノイジーなSEがすごく不安定な空気を作り出している。
これが心地よく感じるときと不快に感じるときがあるから、評価が難しい…。

「Stuka」これもインストナンバー。
でもこいつは、映画のインストっぽいものじゃなく、サイケなもの。
ベース中心のダブっぽい音が中心だけど、ただそれだけでは終わらない。

「Medication」これが1曲目でもよかったんじゃない?って感じのロックンロールナンバー。
こういう曲聞くと、Rolling Stonesの血が流れてるんだろうなって思う。

「Motorhead」こちらはちょっとハードになったロックナンバー。
雰囲気は次のアルバム「Xtrmntr」につながる暴力的な感じもあるけど、こちらはまだ十分バンドサウンドって感じで、ベースのゴリゴリウネウネ感が素敵だったりする。

「Trainspotting」これもインストナンバー。
タイトルからするとこれも映画にインスパイヤされたものかもしれない。
かなりおしゃれな(しかし退廃的な)ナンバー。
夜にヘッドフォンで大音量でやったら、いい感じにトリップできそう。

「Long Life」スローナンバー。
前曲でのトリップの余韻を残す、サイケな雰囲気。
終わったような、永遠に終わらないような、不思議な余韻が残る。

カルト度 90% そのうち一周してこういうサウンドの時代がまた来るかも

Vanishing Point - Primal Scream CD/MP3



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September 11, 2008

秋の新譜 & ライブ情報

しばらく新譜を買わなかったりするとブログがご無沙汰になっちゃいました。
いろいろ聴いてはいるのですがね。

今年は期待の新譜ラッシュですが、まだ買ってないものもありますし、今後さらに欲しいものが出ますので今回はこれからの新譜とライブのお話。

まず、大好きなMogwaiが新譜&来日です。

来日は来年1月だそうで…

今年傑作「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」をリリースしたSigur Rosは来日します。
来日情報
行きたい…でも今、苦しいしなぁ…

来日記念盤なのか、EPが出ますね。

Radioheadももうすぐ来日ですね。
来日情報

Travisは新譜が出ますね。

そして最後は驚きの来日ニュースが
単独での初来日コンサート!
今さら…という感もありますが、観たいものは観たい!
StonesもClaptonも観た、でもまだ観ぬ大物の中のひとつ。
うーん、悩ましい…

オリジナルメンバーのキースは早くに亡くなったから仕方ないけど、ベースのジョンも居ないのでThe Whoと言えるのかどうか…まぁ、フロントマンの二人がいれば一般的にはOKなんだろうな。
その分、ドラムのザック・スターキー(リンゴ・スターの息子)がOasis蹴って参加してるのはうれしい話だ。
来日情報


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