Dire Straits「Dire Straits」
Dire Straitsに出会ったのは、まだ洋楽がラジオ位しか情報源がなかった中学生のころ。
同じころに「悲しきサルタン」とブームタウン・ラッツの「哀愁のマンディ」がともに私の琴線になにかを残していた。
さすがに、そのころは手当たり次第にLPを買うなんてことはできず、ひたすらラジオをカセットに録音していた。
なので、アルバム単位で聞いたのは10年くらい前だろうか。
最初はやはり「悲しきサルタン」だけのアルバムだと思っていた。
しかし、私自身が年をとるに連れて、こういう派手さのないアルバムも妙に好むようになってきている。
「Down To The Waterline」イントロのギターがまず渋い。
リズムレスで自由に引きまくっているが、決して派手ではなく押さえのきいたナチュラルトーンがいい。
ドラムが入り、歌に入っても、そのリズムカッティングやフィルインが無性にかっこいい。
本来、アメリカンな影が肝のブルースだが、UKで消化した陰の味もいい。
「Water Of Love」少し明るいラテンタッチ。
「Setting Me Up」もひとつ明るいミドルテンポブルース。
こちらはCreamやCraptonの流れかな。
「Six Blade Knife」ちょっとスローダウンして、ドラムとベースが粘っこく入る。
とはいえ、音は軽めのタッチで暑苦しくない。
「Southbound Again」シャッフルになるのかな?
ベースがちょいファンキーですね。
「Sultans Of Swing」もうこれは名曲ですね。
初めて聞いたのはラジオからですが、ヒットチャート番組だったと思います。
Rockしか知らなかった中坊がふれた最初のブルースといえるんじゃないでしょうか。
ギターソロもすばらしいんですが、ソロだけならZepやPurpleの曲も聞いていましたし、中学生にとってかっこ
いいのはそっちの方でした。
やはり、歌メロの合間のフィルイン、こいつに尽きます。
それと「チャラッチャ~チャッチャラ~ラ~」のリフが、単純なのに深い。
時折入るハイハットの裏打ちもおしゃれですしね。
最近Claptonと競演してるビデオを見たのですが、あのClaptonがバッキングに専念してるという…マーク・ノ
ップラーってすごいんですね。
「In The Gallery」こういうテンポの曲は、すごくCreamチックになりますね。
「Wild West End」マークの静かなボーカルが優しいバラードです。
「Lions」前曲のバラードで終わっても良かったんでしょうが…
スローテンポながら、少し力強いナンバーで余韻たっぷりに終わっていきます。
ギターもちょっと抑え目で、バンドとしての”押さえたエネルギー”が感じられる曲ですね。
カルト度 80% 流行ものが好きな人にはおすすめできませんが、ロックの歴史のひとつとして。
Dire Straits - Dire Straits CD/MP3
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