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August 24, 2008

Dire Straits「Dire Straits」

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Dire Straitsに出会ったのは、まだ洋楽がラジオ位しか情報源がなかった中学生のころ。
同じころに「悲しきサルタン」とブームタウン・ラッツの「哀愁のマンディ」がともに私の琴線になにかを残していた。
さすがに、そのころは手当たり次第にLPを買うなんてことはできず、ひたすらラジオをカセットに録音していた。
なので、アルバム単位で聞いたのは10年くらい前だろうか。
最初はやはり「悲しきサルタン」だけのアルバムだと思っていた。
しかし、私自身が年をとるに連れて、こういう派手さのないアルバムも妙に好むようになってきている。

「Down To The Waterline」イントロのギターがまず渋い。
リズムレスで自由に引きまくっているが、決して派手ではなく押さえのきいたナチュラルトーンがいい。
ドラムが入り、歌に入っても、そのリズムカッティングやフィルインが無性にかっこいい。
本来、アメリカンな影が肝のブルースだが、UKで消化した陰の味もいい。

「Water Of Love」少し明るいラテンタッチ。

「Setting Me Up」もひとつ明るいミドルテンポブルース。
こちらはCreamやCraptonの流れかな。

「Six Blade Knife」ちょっとスローダウンして、ドラムとベースが粘っこく入る。
とはいえ、音は軽めのタッチで暑苦しくない。

「Southbound Again」シャッフルになるのかな?
ベースがちょいファンキーですね。

「Sultans Of Swing」もうこれは名曲ですね。
初めて聞いたのはラジオからですが、ヒットチャート番組だったと思います。
Rockしか知らなかった中坊がふれた最初のブルースといえるんじゃないでしょうか。
ギターソロもすばらしいんですが、ソロだけならZepやPurpleの曲も聞いていましたし、中学生にとってかっこ

いいのはそっちの方でした。
やはり、歌メロの合間のフィルイン、こいつに尽きます。
それと「チャラッチャ~チャッチャラ~ラ~」のリフが、単純なのに深い。
時折入るハイハットの裏打ちもおしゃれですしね。

最近Claptonと競演してるビデオを見たのですが、あのClaptonがバッキングに専念してるという…マーク・ノ

ップラーってすごいんですね。

「In The Gallery」こういうテンポの曲は、すごくCreamチックになりますね。

「Wild West End」マークの静かなボーカルが優しいバラードです。

「Lions」前曲のバラードで終わっても良かったんでしょうが…
スローテンポながら、少し力強いナンバーで余韻たっぷりに終わっていきます。
ギターもちょっと抑え目で、バンドとしての”押さえたエネルギー”が感じられる曲ですね。

カルト度 80% 流行ものが好きな人にはおすすめできませんが、ロックの歴史のひとつとして。

Dire Straits - Dire Straits CD/MP3


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August 06, 2008

Primal Scream「Beautiful Future」

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Primal Screamというのは不思議なバンドだ。
アルバムごとに傾向が変わるという点もそうなんだが、どっちの方へ行っても「あ、これは駄目…」ということがない。
たとえば前作「Riot City Blues」で久々にガレージロックに戻ってきたサウンドも受け止めることができた。
実際、しばらくはヘビーローテーションにしてたくらいだ。
しかし、もうひとつ不思議なことに、ある時点からピタッと聞かなくなる。
それは、「よし、久々に昔のやつを聞いてみるか」と「Screamadelica」や「Give Out But Don't Give Up」を引っ張り出してきたとき。
そう、いろいろと新しい方向性を出してみても、その2枚に帰結するのだ。

90年代のUKというのは、今まで何度も書いているがわたしにとって抜け落ちていた時代で、あとから聞いて好きになったものがほとんど。
そんななかでも、先の2枚のアルバムはその先鞭をつけてくれたものとして特別なようだ。

さて、そんなPrimal Screamの新作。
まだ数回しか聞いていないが、今のところはまっている。
十分、今年のお気に入りアルバムとして上位に入っている。
(ただ、今年はライバルが多い)
問題は、すでに聞きたくなってきている「Screamadelica」や「Give Out But Don't Give Up」にいつ手を伸ばすかということだ。


「Beautiful Future」軽い・・・一言で言えば軽い。
単にシンプルになったのか?音が素直ってのは大きいだろう。
ひたすらダークにデジタルでガンガン押していた「XTRMNTR」「Evil Heat」から、音は明るいロックンロールだがそれでも重さのあった前作「Riot City Blues」と2000年代をわたってきた彼らの新作のオープニングはさわやかに始まった。
でも、体が踊らされるのは…結局無条件で好きなんだろうね。

「Can't Go Back」こちらは少し重さを回復した曲。でも、ギターでも普通のディストーションどまりでノイジーなところまでは行かない。
曲としてはひたすら同じメロディーを繰り返すだけという…ひねりのないシンプルさが、作品ごとに変化を続けてきた彼らの行き着いたところか。

「Uptown」まるでシャーラタンズのような甘いボーカルとベースのグルーブ。
そのボーカルはひたすら「Uptown」と繰り返すだけ。
まるで、ダンス用のremixのようなつくり。
それなのに、トリップさせられるかのように頭の中がうねり続けるのは…
永遠に続くかのような気持ち悪さが、心地よさとの紙一重のところで侵していく。

「Glory Of Love」この曲だけなら普通の小作品なんだろうが、前曲のグルーブ感が残った状態で聴くと、電子処理されたボーカルがまだ脳内をうねり続ける。

「Suicide Bomb」インストナンバーだが、これでもかと言うくらい単調な音が繰り返される。
なのに盛り上がらないかというと、しっかり気分が盛り上がっていく。
これは何なんだろう?
一種のデジタルヒーリングをロックインストでやっているってことだろうか。
もう、時間の感覚も分からなくなってくる。(この曲が約6分で一番長い)

「Zombie Man」前曲で遊離していった意識を、いきなりキャッチーなフレーズで、しかもゴスペルチックなコーラスも加えて引き戻す。
うーん、なんて荒業だ。
90年代のハイなロックバンドだったPrimal Screamが帰ってきたようだ。

「Beautiful Summer」にごった感じのピアノの音と、ローテンションのボーカル。
これまたひたすら同じメロディラインがくり返される。

「I Love To Hurt (You Love To Be Hurt)」もうしのごの言わずに、音に任せてトリップしてればいい…
それぞれの曲はメリハリがない単調なものなのに、アルバムとして次々現れる異質な流れがメリハリとうねりを作り出し、思考を奪い取っていく。

「Over & Over」ここまでハイなほうに誘導しておきながらのバラード一発。
ボビーの甘い声と、シンプルなピアノとスライドギターの装飾。
ずるい、ずるすぎる。

「Necro Hex Blues」最後に一発、アンコールのようにロックンロールナンバーが登場。
もうこれは踊らされるしかないんだろう。

定番度85% (もしかしたら十数年のファンよりも、今の若いファンの方が受け入れる音楽かも)

Beautiful Future - Primal Scream CD/MP3


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