Led Zeppelin「Presence」
このアルバムを聴いたのはZepの中でも結構後のほうだったと思う。
最初に手にしたアルバムは「Physical Graffiti」だったし、友人に借りたのは「Houses Of The Holy」だった(ジャケットが印象的だったから間違いない)
それは中坊の頃だったし、その後高校くらいに買ってたのはⅠⅡⅢⅣだったはず。
で、先に書いたとおり発売と同時に買ったのが「In Through The Out Door」が1979年だから16歳のとき…
うーん、だとするとこのアルバムも高校の時には買ってたってことだよなぁ…
そのころは「Achilles Last Stand」しか聴いてなかったのかもしれない。
他の曲の印象があまりないんだよねぇ。
大学でブルースバンドやりだしてから「Tea for One」はよく聴くようになったけどね。
アルバムジャケットが、いままでのZepのものと比べて俗っぽいと言うか、あまり好きじゃない。
これが他のプログレバンドならわかるイメージなんだけどね。
同じ神秘的でも、SFチックなものじゃなくて中世的なものの方が似合うからねぇ。
「Achilles Last Stand」フェードインしてくる印象的なギターアルペジオ、スネア一発でヘビーなサウンドに引きずり込むドラム、音数は少なくともうねりまくるグルーブベース。
Zepのアルバム一曲目は、リフ中心のヘビーサウンドがお似合いだ。
ボンゾのドラムはいつもより細かく、重さより疾走感中心。
ジミーのギターもブリッジ部で左右ユニゾンで味を出す。
ギターソロになるといつものジミー節だけど、バッキングは単調ではなく次々と表情を変えて展開していく。
Zepのプログレッシブ・ロックな面がわかりやすく現れた曲じゃないだろうか。
「For Your Life」ヘビーなリフのスローナンバー。
単純な4ビートに聞こえるが、ドラムのスネアは結構シャッフルのノリで入ったりして、微妙にファンキーなイメージが生まれる。
Zep後期の円熟の味
「Royal Orleans」こちらは完全なファンキーノリ。
でも、こんなに重たい16ビートは他にはないかも。
「Nobody's Fault but Mine」ペイジ&プラントの中東音楽好きが垣間見える作品。(といってもリフだけだけど)
緊張感ブレイクの使い方が見事。
「Candy Store Rock」タイトルだと軽そうな曲に思えるが、なかなか重い。
「Hots on for Nowhere」これもファンキーテイストのナンバー。
別に嫌いではないのだが、これだけこういう曲調を集められると…
ジミー主導でやりたいことをやったという話があるが、そういうことなのかもしれない。
まさに、この曲の邦題「何処へ」って感じだ。
「Tea for One」ギターのリフが重ねられ、ヘビーなドラムがその重石役になるも、何となく軽い雰囲気…最後の曲まで、と思った瞬間急に曲調が変わり、ヘビーブルースになる。
「Tea for Two」という素敵なスタンダードナンバーがあるが、こちらはじっくりとブルーに「ひとりでお茶を」だ。
「Achilles Last Stand」を除いて、軽いノリで歌わされてきたロバートも本領を発揮してるし、ジミーのギターも泣きまくっている。
今までの不満も許してしまう、Zepブルース・ベスト3に入る名曲だと断言してしまおう。
定番度 70% いい作品なのは間違いない。1曲目とラストの曲はね。
Presence - Led Zeppelin LP/CD/MP3
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