Led Zeppelin「Four Symbols」
ネットのCDショップを眺めてたら、Zepの全アルバムが紙ジャケでしかも高音質(SHM-CD)で再発されるというニュースがあった。
すでに、予約オーダーでは各アルバムが上位を占めてる。
一昔前、紙ジャケシリーズで発売された時に、一気に全アルバムを大人買いした。
なので…今回買うことはないと思うが…どのくらい音質が変わったのか気になるところだ。
紹介するのはLed Zeppelinの4枚目。
もっとはやく紹介しても良さそうなアルバムだが…私が天邪鬼なんだろう。
アルバムジャケットには、Zepの名前もアルバム名も記載されていない、イラストだけ。
メンバー4人それぞれをあらわす模様が4つ、スリーブに印刷されているので「フォー・シンボルズ」と呼んでいた。
最近は単純に「Led Zeppelin Ⅳ」と呼ばれているようだ。
(今までがⅡ・Ⅲだったからね)
「Black Dog」ギターの試し弾きのようなイントロ、続いてロバート・プラントのシャウト独唱、ギター・ベース・ドラムでメインリフ、ブレイクしてまたシャウト…このメリハリは最高。
ボンゾのドラミングも、ハットを細かく刻むような忙しいものじゃなく、(ギターやベースに比べて)ゆったりとしたリズムなのに、ちょっとした突っ込みや裏打ちで複雑なリズムを作るという…
ギターリフにしてもそんなに複雑なことをやってない。
なのに、この曲をコピーしようとしてもこのノリがでない。
Zepの凄さは、テクニックに基づくものじゃなく、このノリ・グルーブなんだよなぁ。
もちろん、プラントのボーカルが真似できるもんじゃないから、いくらコピーバンド目指しても無理なんだけどね。
「Rock And Roll」こちらは前曲に比べるとまだノリノリでごまかせるというか…
シンプルなギターリフ、シンプルなドラム(でもこの重さを出すのは中々至難の業)ベースもよくあるパターン。
でもやっぱこのボーカルはコピーできんよな。
「The Battle Of Evermore」前2曲と次曲が有名すぎるせいであまり評価されないかわいそうな曲。
マンドリンの響き、掛け合いをするボーカル。
中世時代的なアコースティックの雰囲気が楽しめる。
「Stairway To Heaven」解説不要の名曲。
世間的には有名だし高評価だし、私も若い頃はこの曲が一番だと思ってた。
しかし、天邪鬼なせいかもしれないが、Zepの本領はブルースナンバーだと思うようになってから、有名すぎるこの曲は好きな順位が下がっていった…
でも、ギター持つとこのアルペジオは弾いちゃうんだよな。
「Misty Mountain Hop」あまりに劇的でメロディックな面に対して、渋いグルーブから始まるB面。
この曲はボンゾのドラムグルーブとプラントのボーカルが凄い。
ギター・ベース・ピアノのリフもいいが、この曲では脇役。
「Four Sticks」もう、この曲の肝はボンゾのドラム。
この変拍子のこなし方といったら、巧いの一言。
これでグルーブ感も損なわないんだから。
若い頃はこのB面はあまりは針を落とさなかったけど、CD時代になって再評価することになった。
「Going To California」このアルバム唯一のアコースティックトラッドナンバー。
前曲の緊張感からホッと開放され、次曲へのワンステップとなるから、配置としても抜群。
でも、曲単体としては、このアルバムの中にあるとどうしても脇役になっちゃう損な曲。
「When The Levee Breaks」いきなりの重たいドラム、ギターとベースの重たいリフ、ブルースハープのアドリブ…アルバム最後にして、ヘビー・ブルースを堪能できる名曲。
このドラムの音の深さは絶品。
この時代だから当然デジタル処理は行われていないと思うから、録音の仕方で醸し出しているものだろう。
今だと、このアルバムで一番すきなのはこの曲だと言える。
定番度 95% Zepはベストじゃなく、全部そろえるべきでしょう。
Four Symbols(Led ZeppelinⅣ) - Led Zeppelin LP/CD/MP3
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