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June 19, 2008

Duran Duran「Seven and the Ragged Tiger」

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前回Tears For Fearsで、久々に80s路線に向かったので、その延長である意味「地雷」かもしれないDuran Duranを。
なぜ「地雷」かというと、一般的にDuran Duranが知られているのはアイドル的なルックスや、MTV時代に乗っかったPVを交えてのヒット路線、そして12インチシングルの全盛時代による、シングル至上時代なので、アルバムとしての評価は難しい。
また、最近の懐古ブームや再結成ブームではどうしてもヒット曲中心の紹介のされ方になるから、このブログの読者もある程度「あぁ、Duran Duranかぁ」というイメージを持っているという想像がつく。
まぁたしかにそういう面も間違いじゃないが、アルバムの中には音楽的にもいい作品があるから、そこに興味を持ってもらえれば…
うーん、下手な言い訳はやめよう、私はDuran Duranも好きなのだ!!!
(そういえばibanezのスルーネックベースも昔持ってたよなぁ…)


「The Reflex」最初アルバムでこの曲を聞いたときは普通の印象だった。しかし、その後PVで見た時はその映像の派手さとアレンジの妙で私の中で名曲の扱いになった。
なのに、アルバムで聞くと…
この時代は12インチシングルというものが主流で、一つの曲でも様々なアレンジが施される。
ということは、アルバムで発表されたあとにアレンジされてくるのだから、どんどん洗練されていく。
また、MTV主導なので、アルバムは聞いていなくても曲は知っているという人も多い。
なので、アルバム収録曲はすごく不遇なのだ。
この局の話に戻ると、ギターのリフから始まる。
それはそれでかっこいいのだが、12インチやPVのアレンジは「タラララ…」というコーラスのフェードインから始まる。
これが高揚感を煽ってかっこいいのだ。
アルバージョンでは、この「タラララ…」というコーラスは、サビのバッキングで遠慮がちに流れるだけ。
残念だ。

「New Moon On Monday」この曲も「The Reflex」同様、PVのイメージが強い。
間奏部のSE的なものが、PVでは視覚的に生かされているからだ。
サビのフレーズを楽しそうに歌うジョンの顔が目に焼きついている。

「(I'm Looking For) Cracks In The Pavement」この曲はPVもシングルもない。
なので、アルバムで聞くときにホッと一息つける。
とはいえ、前2曲に比べ印象が弱い。
ちょっとアジアンテイストのフレーズがあちこちにちりばめられているところはJAPANの影響か。

「I Take The Dice」デビッド・ボウイの焼き直しのようなアレンジ…シンセの音作りやごちゃごちゃした感じが、悪い方に向いているパターン。
ドラムの薄っぺらさが拍車をかけている。

「Of Crime And Passion」これより前のアルバムのように、ギターをメインに据えたドライブ感のある作品。
もともとハードロック小僧だったアンディは、こういう路線を求めてただろうし、この後のユニット「The Power Station」を経て脱退することになったんだろう。

「Union Of The Snake」ヒットシングルではあるが、やはり映像無しの音だけだと魅力が半減する。
前アルバムまでのシングルヒットのような疾走感あるテンポの方が好きだったのだが…
音的に、ベースのグルーブ感や、ボーカルの粘っこさはいいのだが、シンセ(しかも音が軽い)が目立ちすぎて、ギターも殺されているし、ホーンのアクセントもシンセに消されている。
あと、ドラムの軽さは…

「Shadows On Your Side」じつはこのアルバムに入っている曲は、シングルになっている曲よりその他の曲のほうが面白かったりする。
この曲も、ギターアルペジオとブイブイ言わしてるベースが良い。

「Tiger Tiger」このアルバムを最初に聞いたときから、このラストの2曲がお気に入り。
どうせシンセをメインにするならこういうインストがいい。
しかも一番目立つのはベースで、そこにシンセとギターがいいバランスで絡んでいる感じ。
ドラムが弱いのは残念だが、この曲に関してはベースがそれを補って余りあるプレイを聞かせてくれるので気にならない。
今まではガチャガチャしていた過剰なアレンジも、ここでは程よい深みを与えてくれている。
でも多分、アイドル「Duran Duran」の好きな人はこの曲はパスするんだろうなぁ。

「The Seventh Stranger」前曲「Tiger Tiger」で作り上げた世界に歌を加えて完成させた作品。
前アルバムの「Save A Prayer」のヒットにあやかってこういう世界観の作品も作ったんだろうが、そういう思惑を超えて、このアルバムの肝となっている気がする。
この路線を突きつけたらJapanの「Tin Drum」のような作品も作れたんだろうが…アイドルであり続けようとしたんだろうなぁ…。

定番度 60% だけど、このアルバムでしか聞けない曲のほうが名曲だから、ベス盤でしか知らない人はぜひ一聴を(初期3枚セット販売なんかお得ですね)

Seven and the Ragged Tiger - Duran Duran LP/CD/MP3



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