Asia「Asia」
ここ数日80年代を追っかけてるので、いつかは紹介するだろうと思いながら避けてきた「Asia」を。
私は、小学生の時に「狂気」「炎」を聞かされてからプログレファンを自称してます。
プログレに関するあれこれはいずれまとめようとは思っていますが、80年代に入りほとんどのプログレ流れのバンドたちが、私の思う「プログレ」から外れてきていた時代、その出身者達が集まってスーパーバンドを作るという、それはそれは胸躍らせたものです。
で、発表された1stアルバム…「Asia」(邦題:詠時感(エイジア)~時へのロマン)
しかし、最初こそわくわくして聞いていたものの、「RED」や「危機」や「タルカス」を聞いたときの圧倒感は感じられない。
そのコマーシャルなわかりやすいメロディは、その時代の中では活きていたけれど、今あらためて評価するものじゃないなと。
そこには「80年代のプログレ」への幻想があり、その枠で聞く限り無理があるなと。
BIGネームが終結した、ヒットチャートをにぎやかしたバンドとして聞くなら、コンパクトでわかりやすい、80年代のROCKとして聞けるかな。
(これは「ロンリーハートYES」や「EL&パウエル」や「ママGENESIS」なんかにも共通しますね)
「Heat Of The Moment」ハードなギターリフ、ゲートエコーたっぷりの重量感ドラム、きらびやかなシンセ…もう各自ベテランなので、音作りも曲作りもばっちり。
バランス的にはややギターのスティーブが目立ち気味。
とても80年代的なPOP・ROCKで、決してプログレの曲ではない。
キャッチーなヒットソングだ。
「Only Time Will Tell」こちらはシンセ中心のイントロから、壮大な音作り。
ファンファーレ的な導入はELPを思わせるし、ジョンのボーカルはKCを思わせることは思わせる…でも、違う。
荘厳さをます、ティンパニ的なパーカションやコーラス、わかりやすいサビのメロディ。
AsiaはAsiaであって、ELPでもKCでもYesでもなかった。
「Sole Sourvivor」「One Step Closer」 POPで覚えやすいサビの曲
「Time Again」ちょっとだけ展開があるHardRock的な作品
「Wildest Dreams」POPで覚えやすいサビの曲
「Without You」派手で荘厳なバラード…今聞くとちょっと恥ずかしい壮大さ…
「Cutting It Fine」ラストにちょっとだけあるジェフ・ダウンズの静かなキーボードソロが魅力の曲
「Here Comes The Feeling」最後にもう一発打ち上げ花火を…てな感じのASIA節
カルト度90% このバンドをカルト側で評価するのは辛いが…今さらアルバム単位でお薦めするものじゃないね。
Asia - Asia
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