The Rolling Stones「Tattoo You」
Rolling Stonesを聴きだしたのはもっと前で、いつからということがわからない頃から耳にしていた。
Sutonesと認識して聴いたのは「(I Can't Get No) Satisfaction 」だと記憶しているが、それももともとはDEVOというパンクバンド(?)がカバーしていたものをラジオで聴き、その後オリジナルを聴いている。
「Brown Sugar」や「Jumpin' Jack Flash」などは、知らない間にDNAに刻まれていた。
そんな私が、リアルタイムでStonesを聴きだしたのは「Miss You」あたりだから70年代も終わりに差し掛かる頃…高校生になった頃か。(それまではBeatles派だったしね)
で、アルバムとして(レンタルして)フルに聴いた最初の体験がこの「Tattoo You」だ。
81年発売だから高校を卒業する頃か。
たしかにあの頃は友人と交換しながら、手当たり次第にLPをレンタルしていた。
「Start Me Up」もうこのオープニングのリフだけでストーンズだと…(笑)
「(I Can't Get No) Satisfaction 」も「Brown Sugar」も「Jumpin' Jack Flash」も
この曲も同じ流れだなと…(全部のリフをキースが弾いてんじゃないかもしれんけど)
リフのコピーは難しくないけど、ストラップを長めにして、腰より下でギターをかき鳴らしながら、あの味を出すのは…無理。
あれはキースだけのもの。
チャリーのスネアも素敵だ。
「Hang Fire」踊りたくなるような軽快なロック。
これはアルバム「Some Girls」からのアウトテイク(アルバム不採用曲)らしいが、そのアルバムのバリバリにディスコ・チューンした「Miss You」を、「こいつはやりすぎじゃねえか」と明るく軽くしたのがこれなんじゃないかと…(勝手な妄想ですがね)
「Slave」このアルバム唯一のファンキーチューン。
ほんと、こういう曲を演らせたら、ノリが黒い黒い。
「Little T&A」小気味良いロックンロール。
「Black Limousine」ルーズなブルース。
高校生ぐらいじゃぁ、この良さはわかってなかっただろうねぇ。
「Neighbours」ちょっと今風(当時としては)にPOP味の溢れるナンバー。
ギターソロもちょっとかっこいい感じに仕上げてる
「Worried About You」ミックお得意の裏声を使った教会音楽風バラード。
ブルースに限らず、ゴスペル・ソウルへのリスペクトが感じられる。
ビルのベースが結構良い。
「Tops」スローな、それでいて力強いソウルナンバー。
この曲とラストの「Waiting On A Friend」はこのアルバムから約10年前の「Goats Head Soup」のころに録音されたアウトテイクの焼き直しらしい。
こんな名曲たちが外れるんだから、「Goats Head Soup」が素晴らしかったのか…
いや、それよりも10年の歳月がこれらの曲を活かせる円熟味を与えたのかもしれない。
でも、高校生にはこの良さはわかんなかったねぇ。
「Heaven」このアルバムの中では少し異色なアンニュイなナンバー。
これは前アルバム「Emotional Rescue」から引き継がれた雰囲気。
(実際、その頃のアウトテイクらしい)
「Heaven」と言うタイトルのとおり、あっちの方へいっちゃってる感じ。
「No Use In Crying」こちらもソウルフルなバラード
「Waiting On A Friend」ストリートな雰囲気のビデオクリップも印象深い、きれいなメロディのナンバー。
もうひたすら「ダチを待ってんのさっ」というだけの歌。
文中に書いた以外でも、ほとんどの曲がここ10年のアウトテイクを焼きなおしたもの。
それなのに、これだけのクオリティはさすがと言おうか。
アルバムジャケットのけばけばしさに引いてしまうが、中身はとても優しい曲のオンパレード。
定番度 85% - 80年代のMTV時代に対応した音が好きなら…
Tattoo You - The Rolling Stones
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