The Jam「The Gift」
The Policeを紹介したらこちらも外せないでしょう。
(ジャケットもあちらが横に3色ならこちらは縦に3色だ…)
70年代のパンクブームを受け当初はそのくくりに入りながら、そこに流れるMods魂でUK Kidsの絶大なる支持を受けたバンド。
彼らのラストアルバムとなった「The Gift」をご紹介。
「Happy Together」ゴリゴリのベース、ビートの効いたドラム、カッティング中心のギター、シャウトするボーカル…何処を切り取ってもパンキッシュなのに、それまでのThe JAMとも、他のパンクパンドとも一味違う。
おそらく、ポール・ウェラーの中のMods魂がアクセントになっているのだろう。
彼らのラストアルバムのオープニングを飾るにふさわしい、一曲。
「Ghosts」ギターフレーズが印象的な軽いナンバー。
この3人で演奏したらThe JAMでしかないんだろうけど、曲調としてはすでにこの後に結成する「Style Council」のエッセンスが入っている。
「Precious」「Just Who Is The Five O'clock Hero」と続き、さらにスタカン色が…おそらくポールの意識は次の時代に向いているのに、他の二人が付いて来れないという感じか。
ある意味、パンク・バンド「The JAM」の断末魔を聞いているような…。
「Trans Global Express」さらに軽快な「Running On The Spot」と、ここに来てThe JAMらしい曲の連発。
ほっと一息、安心できる。
「Circus」インストナンバーでお口直し。
「Planner's Dream Goes Wrong」カリビアンな一曲。
パンクとスカって相性いいよね。
「Carnation」哀愁漂うミドルバラード。
このメンバー編成での精一杯のバラードか…どうしてもドラムがガシャガシャしちゃうし、ベースもゴリゴリだし。
「Town Called Malice」この曲に関しては、もうジャムであろうがスタカンであろうが関係なし。
ポールアニキのソウルへのリスペクト満点のナンバー。
後の二人も、この路線を受け入れられたら、JAMとしてやっていけたかも…
「Gift」アンコール的に届けられる、JAMっぽいラストナンバー。
The JAM is Simple!!!
定番度80% こちらもRockの教科書に載せておきたい歴史的名盤
The Gift - The Jam CD/MP3
この値段は買いですよ!
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