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May 01, 2008

Radiohead「In Rainbow」

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ダウンロード先行の提供というつながりで、去年手にしながらレビューしていなかったRadioheadの「In Rainbow」を。

この作品は、CDとしての販売よりかなり早くネット上で先行配信され、その価格は「好きな価格をお付けください」という、現在の音楽流通に対する挑戦状的な戦略で話題になった。
その配信も相当の数だったようだが、CDが発売されてからもチャートに登っていたから、ネット配信というものが割合を増やしてきても、いいものは手元に形としておいておきたいということなんだろうか。

私の嗜好からいえば、Radioheadの音源を手に入れたらすぐにレビューしているだろうけど…どうも評価するのが難しかったのか、後回しにしている。

「Kid A」の頃に戻ったイメージでもあり、「Hail To The Thief」の延長線上とも言えるし…どうにもつかみ所がない。

デジタルビート主体の「15 Step」、ギターRockの「Bodysnatchers」オープニングの2曲だけでも両極端。

ギターの音も甘くジャジーなバラード「Nude」

全曲のジャジーな雰囲気を少しアップテンポにした感じだが曲が進むに連れて「Kid A」路線の味も加わってくる「Weird Fishes/Arpeggi」

このながれだと、ギターバンドへの回帰と共に、少しシンプル化することに比重がかかっているように思える。

しかし、次の「All I Need」はデジタル主体のバラードだったりする。

そしてアコースティックな「Faust Arp」、さらにアコースティックにデジタル風(?)のパーカッシブが加わる「Reckoner」、彼ららしくない明るいテイストの「House of Cards」とつづく。

そして、おそらくこのアルバムのキラーチューンであろう、デジタルを消化した上でギターサウンドに帰ってきた前作の延長上にある作品「Jigsaw Falling into Place」
でクライマックスを迎える。

ラストは、ピアノのミニマルサウンドに、リズムというよりはアクセント付けのパーカッシブ、そこにけだるいトムの声が乗っかった、ダークなRadioheadで締める。

そう、結局つかみどころがないというか…このデジタルとアナログを取り込んだユラユラしたものが今のRadioHeadということか。
この秋に来日ライブがあるが、そのときに過去の曲をどうチョイスしてどうアレンジしてくるかで今後の方向性がわかるのかもしれない。

定番度 75% どちらかというと「OK Computer」までのファンの方向け

In Rainbow - Radiohead MP3


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Comments

これほんとに掴み所の無い作品ですよね。
立て続けにレビューをやり直した憎き傑作です(笑)。

Posted by: kiyo | June 05, 2008 at 11:06 AM

「kiyo」さん、どーもです。
>立て続けにレビューをやり直した憎き傑作です(笑)。
そうですか、やっぱりねぇ。
Radioheadはアルバムごとに思い入れが違ってくるんですよね。さらに、最新のものを聞いてから過去のものを聞くとまた違った入りかたしてきたりとか…
ただ、最近ベストが出ましたが、それ違うだろうってのだけはハッキリしてます。
もっとも、聞かず嫌いですから、聞いたら聞いたで新たなイメージも出るかもしれませんが。
(ということで、Oasisのベストも買ってません)

Posted by: MANU. | June 06, 2008 at 12:52 AM

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Tracked on June 05, 2008 at 11:05 AM

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