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May 26, 2008

Pink Floyd「The Piper At The Gates Of Dawn」

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なんといっても「サイケデリックの新鋭」(発売時の邦題)である。
ちなみに今の邦題は「夜明けの口笛吹き」と、原題「The Piper At The Gates Of Dawn」の和訳に近いタイトルに変わっている。
Pink Floyd=プログレだという一般の認識で聴くと違和感たっぷり。
そう、この頃はプログレなんて存在せず、クラブの小さなステージでがんがんにロックしてたらハード・ブルースかサイケデリック・ロックという事になる時代(もちろん、私はその頃まだはなたれ坊主でした)

このアルバムの中心人物はシド・バレット。
このアルバムを発表後脱退して、Pink Floyd自身はロジャー・ウォーターズ中心のサウンドに変わって行き、後に「プログレシッブ・ロック」と言うカテゴリーにつながっていく。

一部には、このサイケさこそがプログレだと言う人も。

「Astronomy Domine」ギター中心にぐるぐる回る感じのバッキング、それほど先進的でもないボーカル・コーラス…なのに、組み合わさると不思議な雰囲気を醸し出し、なにやら不思議な空間が始まる予感が…
って、なんか後付でしか考えられないほど、Pink Floydと言う名前に先入観もって聴いてしまいます。 

「Lucifer Sam」いかにも60年代なギターリフ。
そんなにサイケでもない普通のロックのようで、なんというか定位が定まらない(オーディオ用語ですが)感じがなんとも…

「Matilda Mother」特に変わった感じもない作品。
間奏のオルガンと「シッ、ハァー」というコーラスはサイケですが。

「Flaming」後のシド・バレットのソロ作品に通じるような、つかみ所のない作品。
地に付いてないというか、トリップしてるというか…

「Pow R. Toc H.」シド以外のメンバーも作曲に参加した作品。
後のロジャー中心の実験音楽、環境音楽に通じる作品。
サイケではあるが、ロックといえるのか…あるいは今で言うポスト・ロックと捕らえればいいのか…

「Take Up Thy Stethoscope And Walk」これもロジャーの作品。
むりやりシドにあわせてサイケに仕立て上げてる感じだが、本家(?)のシドには及ばない。(綺麗にまとまってしまっている)

「Interstellar Overdrive」これもメンバー4人の作品。
一番ロックらしい出来で、バンドでまとめ上げていった感じがする。
ギターがデビッド・ギルモアに変わって以降もよくライブで演奏されていたらしい。
かなり長い演奏だが、ライブではもっと長かったと言うから…サイケだ!!

「The Gnome」前曲に比べるとあまりにも地味だが…シドの味と言えば味なんだろう。

「Chapter 24」さらにもう一曲地味な曲。
ただ「The Gnome」よりは他のメンバーが協力してるけどね。

「Scarecrow」なんとも地味を突き詰めて牧歌的な域にまでたどり着いた一曲。
「Interstellar Overdrive」と同じアルバムとは思えない(苦笑)
しかし、そのことが余計に「Astronomy Domine」「Interstellar Overdrive」を際立たせ、名盤へと押し上げているのかもしれない。
実際、後の「原子心母」や「おせっかい」なども「破壊的な曲と脇を固める対照的な曲」という構図を作っている。

「Bike」まるでおまけの一曲のような雰囲気と、突然のエンディング…、
そう、普通のエンディングなのだ。
これが「サイケの新鋭」?と思わせる。
しかししっかりとラストにサイケなシークレットが入っている(苦笑)
そうこのシークレットサウンドを、ジャケット見ながら聴いているとジャケットの万華鏡がくるくる回っているように見えてくる。
そうなれれば、あなたもトリップ経験者だ。

The Piper At The Gates Of Dawn - Pink Floyd CD/MP3


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Pink Floydの1stアルバム『The Piper at the Gates of Dawn(邦題:夜明けの口笛吹き)』。1967年発表。 たぶん今まで聴いたレコードの中では、最も分かりやすいサイケ・サウンドを鳴らしているアルバムだと思います。同時期にサイケを演っていたビートルズやビーチボーイ...... [Read More]

Tracked on June 02, 2008 at 05:56 PM

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