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May 03, 2008

King Crimson 「Red」

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メタル・クリムゾンの最高傑作。
メンバーの脱退などで3ピースとなったが、そのそぎ落とされた洗練さで作り出したサウンドは、各パートの確かなテクニックによって、歴代のクリムゾンでも真似の出来ない世界を作り出している。

個人的には、このアルバムのビル・ブラッフォードのドラミングが彼のベストプレイだと思っている。
特にハット・ワークが秀逸だ。

「Red」アルバムタイトルになっているインストナンバー。
ジャケット裏面にスピードメーターがあり、そのレッドゾーンが象徴的に使われているので、限界領域とでもいうべきイメージか。

「Fallen Angel」スローナンバーだが、バラードっぽくなく、結構重たい。
中盤に「Starless」のフレーズが挿入されるが、トータルアルバム的なイメージを狙っているのか…

「One More Red Nightmare」このアルバムの中では、ジョンのボーカルが一番マッチしてるのがこの曲じゃないだろうか。
しかし、リフ中心のため、インプロヴィゼーションが魅力のクリムゾンとしては物足りなさが残る。

「Providence」前曲とは逆にインプロヴィゼーション全開の曲。
次の曲へのブリッジと思えばいいのだが、やや冗長な感じ。
ライブだと迫力があるのだろうが…

「Starless」名作中の名作。
前半のボーカル部はジョン・ウェットンの全キャリア中でも最高の一曲だろうし、後半のアップテンポ部のビルのドラムは神がかり的で、こちらも全キャリア中最高の部類じゃないだろうか

メンバーの顔写真をジャケットに使ったのは彼らの歴史でこの一枚だけ。

定番度 95% プログレ好きはもちろん、メタル派のかたも是非

Red - King Crimson CD/MP3


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King Crimsonの7thアルバム『Red(レッド)』。1974年発表。 ロック史に残る大名盤『宮殿』によって始まったキング・クリムゾンというバンドを、一旦終結させる、というよりは、結果的に終結させてしまった作品。ファンにも評論家にも評価が高く、クリムゾン最高傑作のひ....... [Read More]

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