King Crimson 「Red」
メタル・クリムゾンの最高傑作。
メンバーの脱退などで3ピースとなったが、そのそぎ落とされた洗練さで作り出したサウンドは、各パートの確かなテクニックによって、歴代のクリムゾンでも真似の出来ない世界を作り出している。
個人的には、このアルバムのビル・ブラッフォードのドラミングが彼のベストプレイだと思っている。
特にハット・ワークが秀逸だ。
「Red」アルバムタイトルになっているインストナンバー。
ジャケット裏面にスピードメーターがあり、そのレッドゾーンが象徴的に使われているので、限界領域とでもいうべきイメージか。
「Fallen Angel」スローナンバーだが、バラードっぽくなく、結構重たい。
中盤に「Starless」のフレーズが挿入されるが、トータルアルバム的なイメージを狙っているのか…
「One More Red Nightmare」このアルバムの中では、ジョンのボーカルが一番マッチしてるのがこの曲じゃないだろうか。
しかし、リフ中心のため、インプロヴィゼーションが魅力のクリムゾンとしては物足りなさが残る。
「Providence」前曲とは逆にインプロヴィゼーション全開の曲。
次の曲へのブリッジと思えばいいのだが、やや冗長な感じ。
ライブだと迫力があるのだろうが…
「Starless」名作中の名作。
前半のボーカル部はジョン・ウェットンの全キャリア中でも最高の一曲だろうし、後半のアップテンポ部のビルのドラムは神がかり的で、こちらも全キャリア中最高の部類じゃないだろうか
メンバーの顔写真をジャケットに使ったのは彼らの歴史でこの一枚だけ。
定番度 95% プログレ好きはもちろん、メタル派のかたも是非
Red - King Crimson CD/MP3
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