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April 05, 2008

Sigur Ros「Hvarf / Heim」

今回amazonで買おうと思ったのはこちらが本命。
sigur rosの昨年末に発売された最新アルバムで2枚組み。音源としてはすでに持ってたけど、今回バーゲンプライスだったので購入。最近の若い人は音源で持ってたらディスクは必要ないって派が多数らしいけど、昔の若い人はどうしてもCDを手元に持っておきたいんよねぇ。なので、音源は早めに手に入れて、安くなってるのを見つけたらCDを買うって方法になるかな。

このアルバムは新曲のスタジオ盤「Hvarf」と過去の曲のアコースティックライブ盤「Heim」という2枚の組み合わせ。と言っても、それぞれ50分ほどだから、長さ的には昔のレコード2枚組みって感じかな。

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まずはスタジオ盤の「Hvarf」

「Salka」ギターアルペジオから静かに始まるオープニング曲。最初聞いたときは地味に思えたが、聞き込むにつれ奥の方に流れるいくつものサウンドが深みを与えていることに気づき、気にいってきた。もう一枚のライブと比べて、やはりじっくりと音を重ねて深みを増している。

「Hljomalind」ベースのうねりがとても心地よい。ドラムもはっきりとしていて、彼らのきらびやかな面を見せる曲。

「I Gaer」一転してマイナーな曲。この曲単体としてはもうひとつに感じるのだが…でも同じようなものが続くより、ここでこの曲を挟むことでこの後のハイライトが活きてくるのかもしれない。

「Von」このアルバムのハイライトともいえる盛り上がりを見せる曲。楽器の重なりによる奥深さ、パーカッションによるメリハリ。ボウイングをつかったギターのアクセント。まさに白夜を思わせる映像的サウンド。

「Hafsol」ミニマルで淡々としたアコギ、ストリングスと轟音ギターの絡まり、ファルセットボイス、全曲からの盛り上がりを引き継ぎ、これぞ「Sigur Ros」という世界を完成させている。

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次はライブ盤の「Heim」

「Samskeyti」延々と繰り返されるピアノフレーズ…あとはストリングスが絡むだけ…そう、それだけなのにこんなにも情景が浮かんでくる。このあとの曲たちにむけての、きれい過ぎるオープニングインスト。

「Staralfur」ライブレコーディングなので、すこしボーカルが弱い気がするが、ストリングスの分厚い音圧とピアノ低音の力強さが静かな曲にダイナミックさを加えている。一転他の楽器がブレイクして、ボーカルとギターだけになるところとのコントラストもバッチリ。

「Vaka」 アルバム「( )」に「untitled #1」として収録されている曲。アルバム「( )」の方はオープニング曲という事もあり、静かながらもはっきりとしたメリハリがあったが、こちらの方はひたすらじっくり静かに聞かせる。その分、ファルセットボーカルが際立ってきれいだ。

「Agaetis Byrjun」もともと好きな曲だが、このアコースティックライブバージョンはアコギとピアノの音がはっきりと分離していて、お気に入り。サウンドとしての深みはスタジオ版に軍配があがるが、こちらも充分素敵だ。

「Heysatan」こころもちゆったりめなアレンジが、全曲で盛り上がった気持ちを静かにクールダウンさせる。

「Von」最後の締めにして、パーカッションが加わる。しかしアタックは弱めで、それまでのピアノのアタックよりも目立たない。逆に徐々に音圧を増していくことで盛り上がりを演出している。

このアルバムと同時期に発売されたDVDがあるけど、先日YOUTUBEで全編視聴できるようにアップされた。とてもきれいですばらしい映像。残念ながらもう見れないけど、手軽に彼らの音楽に触れたい方は予告編だけでもどうぞ。
定番度 70% このここちよさは一度体験して欲しいですね。

Hvarf / Heim - Sigur Ros CD/MP3


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