The Charlatans「You Cross My Path」
前回に引き続いての「The Charlatans」
これはまだ未発売(5/27予定)の新譜。
なぜ持っているかというと、彼らの試みで「全曲ネットで無料配信しますよ」という企画で手に入れたもの。
その少し前にはRadioHeadが「ネット配信するので好きな値段つけて買ってください」というのがあったが…。
実は、タダで手に入れたってことであまりじっくりと聞いていなかった。
BGMで流しておけば、さらっと聞けていたってこともある。
しかし、今回別のCDをレビューしたんで、こちらもレビューしようとじっくり聞いてみた。
これが…すっかりはまってしまいそうだ。
いつも1曲目はひねってくるCharlatansにしては素直な、シンプルなROCK。
90年代のリメイクのような、ブリットPOPというか、マッドチェスター節というか…まさにUKという感じの「Oh! Vanity」
いきなりベースのうねりから入る、2000年代のCharlatansはこのテイストだ…と思いつつ聞いているうちに、60年代・70年代の雰囲気に徐々に侵されていく…うーん、やはり一筋縄ではいかない「Bad Days」
彼らのマジックに翻弄されているうちに始まる3曲目はいきなり60年代テイストのギターとオルガン…「Mis-takes」
何処まで行くのかと思ったら、ちょっとひねってきました。まぁ60年代テイストと言えなくもないけど、ベースのグルーブ具合が”今”のUKテイストのものですね。
今のところ一番のお気に入りです「The Misbegotten」
ここまで来ると、今回のアルバムは60年代へのオマージュってことですかね。
なんとなくの翳り具合がだんだん心地よくなってきます「A Day For Letting Go」
古くて新しい…気が付けばこの空気の虜になってます。
アルバムタイトルと成るにふさわしい傑作。
疾走感・グルーブ・タイトなドラム、かっこいい!「You Cross My Path」
前曲からの疾走感を引き継ぎ、飛ばし続けます「The Missing Beats」
オープニングから走り続けてきたところに、いきなりディープな一発。
この曲だけなら違う評価も出来るかもしれませんが、この流れでこの曲を出されると「サイケデリック・ナンバー」としか表現できません。もちろん、60年代の終わりから70年代初めの空気ですね。
低音を埋めるピアノの音がインパクトあります「My Name Is Despair」
終盤で軽い曲を挟みましょうかって感じで。
ベースのグルーブは健在「BIRD」
ラストも徹底した味付け。
一番90年代の彼らに近いけれども、このアルバムを通しての雰囲気に違和感を与えない仕上がり「This Is The End」
これは原点回帰なのか、それとも新境地開拓なのか…ライブで聞いてみたくなってきた。
定番度 85% (タダでダウンロードするなら100%の価値あり)
You Cross My Path - The Charlatans MP3
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