ABC「Beauty Stab」
久々にamazonでCDを買った。
仕事で使う事務用品を買うついでだが、一緒に買った「Sigur Ros」が安くなっており、さらに「2枚買うと10%オフ」ってんで、バーゲン価格になっているリストから選んだのがこれ。10%オフすると1000円ちょいというお買い得品。
で、その音が安物かと言うと、80sものの中でも当時から好きだったアルバムなので満足できるもの。しかもrimixがされているらしく、かなり低音が強調されて音の深みが(当時のイメージより)増している感じ。
「ABC」というバンドは80年代に「Look of Love」という大ヒットを飛ばし、一発屋扱いされているが、アルバム作りもしっかりしていて好きなバンド。(1stアルバムのレビューはこちら)
1曲目でありシングル曲の「That Was Then But This Is Now」は前ヒットを引きずるいかにも”シングル”って感じの曲。あいかわらずピアノの音の使い方が上手い。
もう一曲のシングル11曲目の「S.O.S」も80sコンピなどにも入れられるバラード曲。
どちらも、今回聞きなおすとベースの音が前に出ており、ドラムの切れもよい。むしろボーカルが引っ込み気味に聞こえる。惚れ直した一曲だ。
他の曲では
あいかわらずきらびやかな「Love's a Dangerous Language」「Unzip」
結構ギターが目立つハード目の「Power of Persuasion」「Hey Citizen!」
マーティンの甘いボーカルが際立つ「If I Ever Thought You'd Be Lonely」
ファンキーなインストチューン「Beauty Stab」
その中で私としては「United Kingdom」がお気に入り。
その前の「S.O.S.」からの流れで憂いを帯びた曲調で(おそらく)英国の社会的な問題を歌った曲。なんども繰り返される「United Kingdom」と言う響きが問題を抱えながらも祖国への愛情があることを感じさせる。ピアノだけをバックに歌いこまれるところにさらなる深みがひろがる。
カルト度90% いまさらフルアルバムで買おうと思う素人はいないでしょうが…私は好きです。
Beauty Stab - ABC CD/MP3
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