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December 18, 2007

The Good, The Bad And The Queen 「The Good, The Bad And The Queen」

094638547921
仕事でamazonで買い物する必要があったのでついでにCD2枚購入。手に入れようという目的はなかったけど、気になっていたものがバーゲンで安くなったので決定。そのうちの一枚がこのアルバム。

いろいろと本業の「blur」以外にユニットをつくって楽しんでいるデーモン・アルバーンが今年の初めにだしたユニット「The Good, the Bad & the Queen」の同名のアルバム。このユニット名・アルバム名を聞いて思い出したのが、マカロニウエスタンの名画「続・夕陽のガンマン」原題が「The Good, the Bad & the ugly」(いい奴、悪い奴、卑怯な奴)で、uglyとQueenを対比させてるところが皮肉屋のデーモンらしくて笑っちゃう。昔はテレビでしょっちゅうマカロニウエスタンやってたけど、最近見ないねぇ…もっとも本家ウエスタンも見ることないけどね。

アルバムの話に戻って、フロントマンはデーモンだけど一緒に組んでるのがまたすごくて、ベースに「The Crush」のポール・シムノンが入ってる。ギターとドラムも凄腕らしいけど、残念ながらあまり存じない。このドラムは結構好きだけどね。

つかみの1曲目「HISTORY SONG」 アコギのイントロにベースがかぶる時点でポール・シムノンの存在感がばっちり。というより、そうなるような曲作りとミキシングが施されてるんだろうね。デーモン世代にとっては」やはり「The Crash」はリスペクトすべきレジェンドなんだろう。

2曲目「80'S LIFE」 ウエスタン・タッチな曲。アルバムタイトルとこのイメージがリンクしてしまう。
3曲目「NORTHERN WHALE」 少し「Gorillaz」っぽさが垣間見えるが、ベースプレイが「Gorillaz」にならないように引き戻している。
4曲目「KINGDOM OF DOOM」アルバムの中でのブリッジになるような小曲
5曲目「HERCULEAN」 一番音作りに凝ってるかな。ジギーの頃のBowie様に通じるような感じ。ちょっとサイケっぽいバッキング、仰々しいコーラス、いろんな楽器が入れ代わる落ち着かない感じ…これがギリギリ崩壊しないところで保たれてる…最初は戸惑ったけど、何度か聴いてると結構はまってくる(笑)あとで調べたら、これが先行シングルだったようだ。道理で力が入ってるね。
6曲目「Behind The Sun」 なんか懐かしい感じ…コーラス・ストリングスの使い方がbeatlesッぽいからか?でもこのベースはポールにはできんな。
7曲目「The Bunting Song 」 ベース中心の曲だけど…それ以外書く事がない…
8曲目「Nature Springs 」 アコギアルペジオが中心…なのだが、コード変更時のスクラッチ音が中心と言えるほど、一番多く音を拾っている。ボーカルは遠くで響いているような処理。何度か聴いてると心地よくなってくる。
9曲目「A Soldier's Tale」 こちらも2曲目と近いウエスタンっぽい要素に、アフリカン?中南米?の雰囲気が混じった感じ。こういう無国籍感がデーモンのお得意なのかもしれない。
10曲目「Three Changes」 ドラムの異質な感じがなんともむずがゆい(笑)表現の仕様がない不思議な曲。
11曲目「Green Fields」 ラスト曲に向けて少しクールダウンさせる曲。とはいっても「誰がこの緑の大地を石に変えたんだ」というシニカルなメッセージソングらしい。(英語が苦手だと損するね)
12曲目「The Good, The Bad And The Queen」 一番ロックぽい作品。また、初期「blur」色が一番出てる曲。ドラム・ベース・ギター・ボーカルのバランスがいいんだよね。余計なものがいらない。変に凝らなくていい。うん、腕がよければシンプルなもので充分なんだ。ピアノだけのイントロから楽器が加わっていき、どんどんと疾走していく様はすばらしい。

ネットのレビューなどで言われたとおり、初期「blur」の雰囲気が色濃いけど、そのころはまだ張りがあったボーカルも、最近のデーモン節というかけだるさ全開…。「Gorillaz」よりもだるーい感じだが、ノスタルジーをさそうような曲作りがそこに暖かさを与えている。
おすすめは12曲目。というより他の曲はあまり後に残らない(退屈と言う意味ではない)

カルト度 70% UKマニア以外にはバンドの存在すら忘れられてると思う

The Good, The Bad And The Queen - The Good, The Bad And The Queen CD/MP3

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