Penguin Cafe Orchestra 「Broadcasting From Home」
前の「The Good, the Bad & the Queen」と一緒に買った一枚
オーケストラの音合わせのように、ストリングスの音がフェードインして来る。やがてダンサブルなミニマルフレーズに変わっていく。ダンスと言ってもディスコやクラブのノリではなく、アルペンを背景にハイジたちが踊るようなダンスだ。そんな「Music For A Found Harmonium」から幕をあける。
次の曲も奏でるのはストリングスだが、そのフレーズはヨーデルを思い起こさせる。まぁタイトルが「Prelude & Yodel 」だから自然にそうなるのだが…
とにかく、ゆるゆるな感じが心地いい。彼らの過去のアルバムはもう少しアップテンポなものもあったが、このアルバムはゆるい。さすがに70年代に聞いたときのような驚きはないが、このクオリティは今でも充分通用するし、環境音楽とPOPをつなぐオンリーワンの存在。
他のお気に入りは、深ーいところで細かくひびくストリングスに静かなピアンが絡む5曲目「White Mischief」、まるでJAPANかYMOのようにドラム・ベース入りで彼らにしては特殊な7曲目「Music By Numbers」、海の中で鯨が鳴いているかのような9曲目「Air」、海の底に沈むようにクールダウンさせてくれる11曲目「Isle Of View」
今年の夏に、BEST盤とトリビュート盤が発売され、一部で再認識されだした「Penguin Cafe Orchestra」まずはそちらから体験するのもアリかも。
HMVで特集記事があります。
カルト度 100% わざわざこのアルバムを買う人はいないでしょう。まずはBEST盤でどうぞ。
Broadcasting From Home - Penguin Cafe Orchestra CD/MP3
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