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February 28, 2007

Mogwai「Come On Die Young」

Mogwai_comon
前の「Young Team」と一緒に買った一枚。Mogwaiのセカンドアルバム。
他のアルバムほどのインパクトはないが、静かな面が一番強調されているのはこのアルバムじゃないだろうか。ジャケットのインパクトは一番だが(笑)

1曲目の「Punk Rock」は静かなギターインスト。映画のワンシーンのようにバックにTVから流れるようなセリフが入っている。
続いて静かな曲。Mogwaiには珍しくボーカル入りの「Cody」。イメージとしてはPINK FLOYDの「Atom Heart Mother」Bサイドのような牧歌的な雰囲気。スライドギターが印象的。
けだるそうなドラム、コードチェンジの時のスクラッチノイズ…聞いているとゆっくりと身体が揺れだしてくる感じで、少しダークな雰囲気が増してくる「Helps Both Ways」そして「Year 2000 Non-Compliant Cardia」とつづいて、いよいよ「Kappa」から雰囲気が変わってくる。その幕開けにふさわしいこの曲は以降のMogwai節につながる作品。一番好きかな。
1曲静かなのを挟んで「May Nothing But Happiness Come Through Your Door」でMogwaiお得意のだんだん音圧が上がっていくロングナンバーを披露。後の曲のようにキーボードや複数のギターで盛り上げるのではなく、音自体はすごくシンプル。なのに、奥行きのあるこの雰囲気は…やっぱすごい。
さらに1曲挟んで、ロングナンバーが3曲続くアルバムのハイライト。まずは「Ex-Cowboy」メインのフレーズは同じことの繰り返しなのに、激しくなっていくドラムと、目の前を交差していくギターノイズが緊張感を高めていく。そして一気に開放…最後は静寂に帰っていく。1stアルバムの「Mogwai fear satan」に通ずる1曲。
そして「Chocky」前曲の余韻から続いてくる。軽いノイズの海の中からピアノのチープな音が出てくる。ノイズが大きくうねりだすにしたがって深く沈んでいくピアノ…続いてノイズを押し分けてピアノが主題を弾きだすとドラムやベースが加わり、やがてギターも加わって盛り上がっていく。
最後に「Christmas Steps」 前2曲も素晴らしいが、それすら前座に追いやるような圧倒的な迫力。静寂の繊細さには欠けるが、ピークはやはりこちら。
ただ、圧倒的過ぎてここまでの曲のイメージが飛んでしまうのは…仕方ないか。

カルト度 70% 1stよりは聞きやすい。

Come On Die Young - Mogwai CD/MP3

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February 16, 2007

Mogwai「Young Team」

Mogwai_yt
昨年の暮に、BEATLES「LOVE」がネットで安く売られていたので、一緒に買うことにした1枚。知人に借りてMP3では持ってたけど、好きなものはオリジナルで手元に置いておきたい(笑)

Mogwaiのファーストアルバム。
このアルバムを聞いたのは、後のアルバム数枚を聞いてからだけど、もうすでに基本的なスタイルはこのファ-ストから完成されている。

このアルバムはなんといってもラストの「Mogwai Fear Satan」に尽きる。ベースの主旋律と激しいドラムが徐々にフェードインして来る、そこにノイジーなギターが絡みだし…テーマとなる旋律は変わらず、途中で少し音数が減って静かな感じになる。静かに静かにエネルギーを溜め込み…そして一気に開放!さらに音数が増えていきレベルはMAXに。そして10分を越す大作はまた静かにフェードアウトへ…とはいっても簡単には終わらない。最後の最後まで余韻を残していく。16分を越すこの代表曲をファーストアルバムにして完成させるところがこのバンドのすごさだ。

他のお勧めは、静かな1曲目「Yes! I Am A Long Way From Home」、まだ荒々しい静から騒への切り替えが聞ける2曲目「Like Herod」(でも慌ててボリュームを調整するほどではない)、他のコンピ盤などでも聞けるが一番メリハリのハッキリしていると思われるバージョンの6曲目「Summer」

カルト度 80%  でも、安くなってたらついでに買って聞いてみて。

Young Team - Mogwai CD/MP3

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February 09, 2007

My Chemical Romance「The Black Parade」

Mychemi
最初ラジオで「Welcome To The Black Parade」のサビを聞いてちょっと頭に残ってた。次にそれを聞いたのはTVぼチャート番組だったかな。結構気に入って、バンド名も覚えた。ネットで調べると「Queenの影響…」とか書かれてるからてっきりUKバンドだと思ってた。
コンセプトアルバムだってことも聞いてたから、なんとかアルバム全曲聴きたいな…と思い、ネットで手に入れることにした。いいじゃんこれ。

アルバムとして聞いてみると。1曲目の「The End」から心が躍った。これってDavid Bowieの「Ziggy Stardust(正式名称はもっと長い)」じゃん。あのオープニングの「5Years」を彷彿とさせる、アコギとシャウトのマッチング。2曲目「Dead!」はThe Jamばりの曲だし、3曲目「This Is How I Disappear」はIron Madenっぽいハードなギターとコーラスの入ったハードロックだし…やっぱUKじゃん(笑)
1曲アメリカンハードな曲を挟んで、いよいよ「Welcome To The Black Parade」この曲だけでも気に入ってたけど、アルバムの流れでこの曲のピアノイントロにたどり着いたときに、さらに好きになった。
あと8曲目の「Cancer」もQueenぽいかな。

ラストの「Famous Last Words」なんかはThe Whoの「Tommy」の盛り上がり方を彷彿させるねぇ。まったくもって、おじさんの青春時代をくすぐってくれる(笑)

でもバラード系はやっぱアメリカン(80年代テイストかな)って感じ。

全般を通して、70年代のUKロック好きなおじさんたちも気に入るんじゃないかな。

定番度 80% 今時のロック好きはもちろん、中年ロッカーにもお勧め。

The Black Parade - My Chemical Romance MP3

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