Mogwai「Come On Die Young」
前の「Young Team」と一緒に買った一枚。Mogwaiのセカンドアルバム。
他のアルバムほどのインパクトはないが、静かな面が一番強調されているのはこのアルバムじゃないだろうか。ジャケットのインパクトは一番だが(笑)
1曲目の「Punk Rock」は静かなギターインスト。映画のワンシーンのようにバックにTVから流れるようなセリフが入っている。
続いて静かな曲。Mogwaiには珍しくボーカル入りの「Cody」。イメージとしてはPINK FLOYDの「Atom Heart Mother」Bサイドのような牧歌的な雰囲気。スライドギターが印象的。
けだるそうなドラム、コードチェンジの時のスクラッチノイズ…聞いているとゆっくりと身体が揺れだしてくる感じで、少しダークな雰囲気が増してくる「Helps Both Ways」そして「Year 2000 Non-Compliant Cardia」とつづいて、いよいよ「Kappa」から雰囲気が変わってくる。その幕開けにふさわしいこの曲は以降のMogwai節につながる作品。一番好きかな。
1曲静かなのを挟んで「May Nothing But Happiness Come Through Your Door」でMogwaiお得意のだんだん音圧が上がっていくロングナンバーを披露。後の曲のようにキーボードや複数のギターで盛り上げるのではなく、音自体はすごくシンプル。なのに、奥行きのあるこの雰囲気は…やっぱすごい。
さらに1曲挟んで、ロングナンバーが3曲続くアルバムのハイライト。まずは「Ex-Cowboy」メインのフレーズは同じことの繰り返しなのに、激しくなっていくドラムと、目の前を交差していくギターノイズが緊張感を高めていく。そして一気に開放…最後は静寂に帰っていく。1stアルバムの「Mogwai fear satan」に通ずる1曲。
そして「Chocky」前曲の余韻から続いてくる。軽いノイズの海の中からピアノのチープな音が出てくる。ノイズが大きくうねりだすにしたがって深く沈んでいくピアノ…続いてノイズを押し分けてピアノが主題を弾きだすとドラムやベースが加わり、やがてギターも加わって盛り上がっていく。
最後に「Christmas Steps」 前2曲も素晴らしいが、それすら前座に追いやるような圧倒的な迫力。静寂の繊細さには欠けるが、ピークはやはりこちら。
ただ、圧倒的過ぎてここまでの曲のイメージが飛んでしまうのは…仕方ないか。
カルト度 70% 1stよりは聞きやすい。
Come On Die Young - Mogwai CD/MP3
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