Radiohead 「Hail to the thife」
Radioheadがギターバンドに回帰したと言う触れ込みのこのアルバム。今の時点ではまだ最新アルバムになる。
たしかに一曲目の「2+2=5」からバンドサウンドが繰り広げられるが、その曲つくりは2ndアルバムまでのシンプルなギターバンドではなく、どちらかというとパンキッシュなサウンドか。しかも2曲目「Sit Down Stand Up」ではもうデジタルビートに埋もれてしまう。3曲目「Sail To The Moon」4曲目「Backdrifts」なんかは「Kid A」につうじるサウンド。5曲目「Go To Sleep」はアコギのイントロから始まり、ビートのあるバンドサウンドに戻るが、ボーカルは浮遊した感じ。
6曲目「Where I End And You Begin」から「We Suck Young Blood」1曲とばして「There There」がこのアルバムのハイライトかな。デジタルビートとギターサウンドの融合を目指した、新しいRadioheadが垣間見える。
そのあとは最近のThomのソロにも通じる「I Will」やちょっとヘビーサウンドの「Myxomatosis」などを経て、このアルバムで一番きれいなメロディの「Scatterbrain」そしてラストの「A Wolf At The Door」で余韻を残して終る。
結局、「The Bends」にも「OK Computer」にも「Kid A」にもなれない、中途半端なアルバムになってしまった気がする。いや、一枚のアルバムとしては結構好きなのだが、Radioheadとして聴くと、過去のアルバムがすばらしいために損をしている。
今年のThomのソロアルバムを経て、おそらく来年発売されるであろうRadioheadの新譜に期待したい…けど期待するのが酷かなぁ。
定番度 50% 他のアルバムを聴いてからでも遅くありません
Hail To The Thief - Radiohead CD/MP3
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