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October 19, 2006

MOGWAI 「Ten Rapid」

Mogwai_ten
先に紹介したYMOの2枚を買うときに一緒に買ったもう一枚。それがMogwaiの「Ten Rapid」これは1stアルバムが発売される前に、今までのシングル曲を集めて作ったコンピアルバムだが、当時を知らない私には初期の一つの作品として聞いている。
最近のMogwaiと比べると、よりインスト色が強いが、ヒーリングとしても聞ける。ただし、そのつもりで居ると一部えらいことになるが…。

かなたから聞こえる遠雷のように主題が流れ、一旦静寂を迎えてから再びイントロから始まる…そんな「Summer」を皮切りにこのアルバムは始まる。メロディアスな主題の合間合間に轟音ギターがフィルインする、Mogwaiの性格を位置づけるような曲。
一転、静かさに終始する「 New Paths to Helicon (Pt.2)」きれいなメロディがミニマルで流れます。ほっと一息…自然とボリュームを少し上げてしまいます。
そして、引き続き静かに始まる「Angels Vs. Aliens」しかし徐々にいろんな楽器が入り込んできて、音圧が上がってヒートアップ!!! まさにAngelsからAliensへと、二つの顔を持つ曲ですね。でも「きれい」って気持ちが残るからこのバンドはすごい。
次は延々となり続けるフィードバック音がにベースや詩の朗読のような声がかぶさる「I Am Not Batman」この音がノイズに聞こえないから不思議。
そしてPinkFloyd「原子心母」のBサイドのような牧歌的な雰囲気の小曲「Tuner」音は小さめですが、その奥行きの深さが染みます。
そして、ある意味このアルバムのハイライトともいえる「Ithica 27-9」きれいな曲なんです。ギターのメロディが素敵なんです。徐々に盛り上がる雰囲気もいいんです。それが2コーラス続いた後…マキシマムの轟音が現れます。序盤の雰囲気に合わせてボリュームアップしてたらえらい目に合います(なんどもやっちゃいました)びっくりしてるうちにまた静かな主題に戻って気がついたら終わってます。なんか、化かされたような不思議な後味。
その余韻を引きずったまま入る「Place for Parks」静かな曲です。でもいつまた轟音が…とびくびくします。でもそのまま終わります(笑)
そして「 New Paths to Helicon (Pt.1) 」 最初のがパート2でこちらがパート1。こちらは静寂と轟音が順番にやってくる曲。もうだまされないぞ、と、ボリューム調整もバッチリです。
ラストを飾るのが「End」前曲の最後、数秒間の沈黙の後に始まります。「New Paths to Helicon (Pt.2)」をサンプリングしてリミックスした曲。その終わり方も唐突。
全体を通しての混沌をおさらいするような感じです。

なんか絶賛しながら全曲レビューしちゃったが、それくらい気に入ってるってこと。
アルバムと思うと、ちょっと収録曲が少なく、短い感じだが、エッセンスは詰まっているので損はない。(普通のアルバムよりちょっと値段も安いしね)

カルト度 90% でもこの不思議感覚をぜひ一度体験してください。

「Ten Rapid」 - MOGWAI CD/MP3

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